SamSuka
夜空さくら
夜空さくら

fanbox


全身触手スーツを作った悪の科学者 幕間 善の触手・悪の触手

■ 自らの作り出した生物兵器の暴走で死んだと思われていた悪の科学者は、自らの作った生物兵器に自分の人格や知識、記憶をすべて引き継いで生きていた! たまたま見つけた度の過ぎた薄幸の少女にして虐められっ子・鈴木ハナ子の体を覆い、乗っ取った。ハナ子の立場を乗っ取った悪の科学者は、再起するべく都合の悪い相手を徐々にその力を使って浸食していくのだった。 

■ 超久々になってしまいましたが、短編『全身触手スーツ』(novel/4599297)から派生した『悪の科学者、再起す』シリーズの続きです! 今回もまた容赦ない責めが行われる予定です!0w0クワッ!


■ この作品には触手服・皮物・軽微なグロテスク表現・乗っ取りなどの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは全体向けを主に書き、たまに支援者様向けの部分(外伝や視点違い)も書いていく予定です。ある意味バッドエンドで、ある意味ハッピーエンドな結末になる予定なので、完全無欠にハッピーエンド以外はダメだという方はご遠慮ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 かつて、悪の科学者と呼ばれた男がいた。


 極秘裏に生物兵器の研究開発を行っていた彼は、女体を侵食して思うがままに支配するという最悪の生物兵器を作り出していた。

 きわめて凶悪な科学者であった彼の名は、天下原善人。

 そんな彼は、彼を捕えるために機関から派遣された捜査員を手中に収める段階で、暴走した生物兵器によって殺されたとされている。

 実際には、内側に触手を生やした皮だけの姿となり、再起をかけて暗躍しているのだが、そのことをまだ機関は掴んでいない。

 密かに科学者が暗躍する中、機関では、彼の遺した研究資料とその成果物である生物兵器――触手の調査が進められていた。





 触手の群生体であるその生物兵器は、女体に寄生して浸食するように出来ている。

 人工的に作られた生物とはいえ、その目的は自己繁殖のために他ならない。

 つまり犠牲者として機関に保護された被害者たちの中には、すでに触手をその腹に孕んでしまっている者も存在した。

 実験室に、普通ならば絶対に存在しない分娩台が設置されていた。

 その分娩台の上に、裸の女性が座らせられている。

 元々は病院で入院患者が着る患者衣のようなものを着せられていたが、いまは下着を含めてそれを脱いでおり、完全な裸でその分娩台に縛り付けられていた。

 まるで彼女が不本意なことを強いられているような状態だが、そうされているのは訳があった。

 彼女の腹部は臨月並みに膨らんでいるのだが、その腹部は明らかに内側からの動きで異様な蠢き方をしていたのだ。

 通常の胎児が、胎動でお腹を蹴っているとかいう可愛らしいものではなく、いまにも腹を突き破りそうなほど波打っていた。

 当然、そんな風に腹部が蠢いて、苦痛を感じないわけがない。

「ふぎいっ! うごおぉぉっ!」

 女性は一分の余裕もない激しい呻き声をあげ、悶絶していた。下手をすれば拘束具を弾き飛ばしかねないほど、全力を振り絞って暴れていたのだ。

 その口には頑丈なゴムで出来た猿轡が噛まされている。口の端からダラダラと涎を垂れ流してしまっているが、舌を噛んでしまわないようにそれは必要な処置だった。

 分娩台そのものを壊す勢いで暴れる女性の全身からは、滝のような脂汗が流れており、脱水症状で死なないように、彼女の腕には点滴の管がいくつも刺さっていた。

 分娩台に縛り付けられている女性の前に、白衣の女性が立っている。

 分娩台に縛り付けられ、もがき苦しむ女性の凄惨な光景を見ながらも、冷静沈着な態度を崩さない彼女は、ガスマスクを身に着けていた。

「……そろそろかな」

 ぽつり、と彼女が呟くと同時に、分娩台に縛り付けられた女性がひと際大きく呻き声をあげる。

 その開かれた股間、女性器の割れ目から、細長い触手が這い出して来た。

――ジュル……ジュル……ジュル……

 這い出して来た触手は、目の前に立っていた白衣の女性に向けてその触手を伸ばす。

 誕生して早々、女性を襲うという本能に従っていた。

 だが、白衣の女性が絶妙な距離を保っているため、触手を伸ばしてもその体に届かない。

 さらに触手の長さを伸ばそうと、触手がさらに性器の中から這い出していく。

「うぎいいいいいッ!!」

 その際、産道を触手によって擦り上げられた女性は、より一層激しく呻いた。

 触手の表面はざらざらしているが、同時に滑りのある体液が常に分泌されており、触れるものを傷つけることはない。

 ただその体液には非常に強力な媚薬の効果があり、触れる感触を気持ちよくしてしまう。

 触手を妊娠中、彼女は常にその体液をその体に巡らせ続けることになってしまい、すでに重度の薬物中毒のような状態になっていた。

 現に激しすぎる快感で呻きはするものの、苦痛の叫びや嘆きというものはほとんど混じっていなかった。

 それが幸せな状態といえるかどうかは、満足に服も切れずに体を蹂躙されている彼女に聞けば、幸せかどうか明らかだろう。

 白衣の女性は伸びて来た触手を、ゴム手袋を纏った手で掴む。

 触手は触れたその手を絡めとってやろうと触手を彼女の腕に巻きつけたが――その動きは急に鈍化した。

 力が入らず、女性の腕を締め付けることも出来ない。

 実はこの部屋には睡眠ガスが充満しており、それの効果で触手の動きが鈍っていたのだ。

 なお、睡眠ガスをまともに吸っているはずなのに妊娠させられた女性が眠っていないのは、触手の体液による中毒症状が酷く、麻酔も何も利かない活性状態にあるためである。

「もう少し我慢してくれ――いま、引きずり出してあげよう」

 白衣の女性がそう触手を孕んだ女性に呼びかけ、掴んだ触手を引っ張る。

 触手はその動きに抵抗しようとしたが、徐々にガスの影響が全体に広がり、その触手が動かせなくなりつつあった。

「抵抗は無駄だ。母体諸共死にたくはないだろう?」

 白衣の女性がそう呼びかける。生まれたばかりの触手は言語を理解しない。

 だが女性から感じる威圧感に、生まれて初めて恐怖を感じた。

 このままだとゆっくり引きずり出され、抵抗も出来ないまま殺される――高い知能を持つ触手は本能だけでそう判断してのけた。

 ゆえに、むしろ母体にしがみ付くことをせず、一気に外へと這い出す。

「オゴッ!? フギァアアアッ!!」

 腹部を膨らませるレベルだった触手の塊が、一斉に外に這い出そうとすればどうなるか。

 当然、母体となっている女性は体が裏返るような凄まじい衝撃を覚えた。身体が股間から真っ二つになりかねない凄まじい衝撃が彼女を襲い、危うくそれが原因でショック死するところだった。

 彼女にとって幸いだったのは、活性状態にあった彼女の脳は、ショック死するレベルの凄まじい快感も、受け止めきれたというところだろうか。

 まともな状態でその刺激を受けていたら、本当に廃人になっていたところだったので、不幸中の幸いだと言える。

 だが凄まじい衝撃を味わうことに変わりはない。

 ミチミチと音を立てながら彼女の膣を押し広げ、腹の中に納まっていた触手が一斉に外に噴出する。

 触手を孕んでいた彼女の体は色々な意味で緩んでいて、触手が出て行くのに合わせて、その膣道が裏返りながら体の外へと飛び出していき――子宮までもが外へと飛び出す。

 子宮脱、と一言でいうには、あまりにも酷い状態になっていた。

 内臓がひとつ体外に飛び出すような状態が、まともな状態であるわけもなく、彼女は異様な感覚に藻掻いた。

「ぐッ、グゥ~~ッ!! フゴオオオオオオッッ!!」

 おおよそ女性が出していい声ではない、潰れた声で呻く。白目を剥き、今にもこと切れそうなほど凄惨な状態になっていた。

 一方、母体となっていた女性を悲惨な状態にしつつ外へと飛び出した触手は、自身の身体を掴んでいる白衣の女性に向けて襲い掛かろうとしていた。

 一部の触手はガスの影響を受けてしまって満足に動かせなかったが、女性の胎内にあった部分の触手はまだそこまでガスの影響を受けていない。

 その自由に動かせる部分を用いて、その白衣の女性を襲い、その腹の中に潜り込んでやろうと本能で動いていた。

 数多の触手が、白衣の女性の四肢に向かって伸びる。

 それを受け、白衣の女性は――その触手を打ち払った。

 まるでハエか何かを叩き落とすかのように、掌で伸びて来た触手を全て払い退けたのだ。とんでもない技量である。

 生まれたばかりでまだまだ動きが鈍いとはいえ、それでも触手の能力は高く、普通は人間が反応できるものではなかった。

 一瞬固まってしまった触手が、再度白衣の女性にその触手を伸ばす。偶然ではなかったことを示すように、全く同じ動きで女性は触手を打ち払って見せた。

 今度こそ固まってしまう触手を、白衣の女性は腕で絡め取るように巻き付けていく。

 長く伸ばした触手が全て押さえられていくことを悟った触手は、渾身の力を込めた一本の触手で女性のマスクを狙った。

 マスクを外せばいいと考えたわけではなく、もっとも重要な器官である頭部を本能的に狙ったのだ。

 一本に絞った分、人間には決して反応できないであろう速度が出ていた。

 さしもの白衣の女性も反応できないと思われたが――その触手の一撃は、別の触手によって防がれる。

 白衣の女性が胸元に下げていたペンダントから、一本の触手が伸びて、攻撃した触手を絡めとっていた。

 生まれたばかりの触手と違い、しっかりとした状態になっているその触手は、明らかに意思を持って白衣の女性を護っていた。

 それを理解しているのか、白衣の女性も軽く触手に向かってお礼を言う。

「ああ、ありがとう。助かったよ」

 言いつつ、彼女は生まれたばかりの触手を全て腕で絡め取り、大きく分厚い瓶の中に腕ごと入れてしまう。

 ゴム手袋を脱いで触手を瓶の中に残し、触手が硬直している間に瓶の蓋を閉めてしまう。

「無暗に殺したりしないから安心するといい。触手との共生も視野に入れて研究を進めているからね」

 ペンダントから伸びている触手を優しく撫でながら、白衣の女性は生まれたばかりの触手に向かってそう呼びかけた。

 暴れても無駄だということを悟ったのか、瓶詰にされた触手は大人しくなる。

 ひとまず触手を抑えた白衣の女性は、部屋の空調を操作し、睡眠ガスを全て抜いてしまってから、ガスマスクを外した。

「ふぅ……さて、と。あとはこっちの処理だね」

 そういって彼女が改めて向き直ったのは、分娩台に拘束された女性だ。

「あ……う……あ……ぅあ……」

 虚ろな目で、時折体を痙攣させて悶えている。

 体の外に飛び出した膣といい、かなり悲惨な状態になってしまっていた。

 白衣の女性は痛ましそうに彼女の様子を確認した後、首に下げていたペンダントを外し、その中に詰まっている触手へと呼びかける。

「上手く『治療』出来るかい?」

 その呼びかけに対し、触手は行動で応えた。

 ペンダントから這い出すと、分娩台の上に拘束されている女性の体に這い上がる。

 そして飛び出した子宮にその体を絡みつかせた。

「ふぎぃ!?」

 決して強い力ではなかったが、飛び出した子宮を締め付けられれば、当然凄まじい衝撃が走る。

 そんな彼女の声に構わず、触手はその体外に飛び出した子宮に絡みついたまま、その体を女性の体内へと押し込んでいった。

「ひぎいいいっ!」

 ガタガタ、と体を震わせて悶絶する彼女に対し、触手は落ち着いたものだ。慎重に体を奥に伸ばし、そしてそれに合わせて彼女の子宮を元の位置へと戻していく。

 かなり強引な『治療』ではあったが、子宮脱の状態にあった彼女の子宮は本来あるべき位置に戻った。

 そしてそこまで導いた触手は、ゆっくりとその体を引き抜きながら、体液を分泌して産道や膣にその体液を塗り付けていく。

 それは一見すると先ほどまでの触手と同じ体液だったが、成分が違った。孕んでいた触手の影響で過敏になっていた女性の感覚を落ち着かせてっていた。

 暴れていた女性の様子が少しずつ落ち着いていっていた。

「毒を持って毒を制す……ならぬ、触手を持って触手を制す、というわけさ」

 白衣の女性はそう呟く。本来は彼女が上手く薬を生成するなどして、中和剤などを作らなければならないのだが、触手の分泌する体液は非常に厄介な代物だった。

 彼女は人並外れた技術や知識を有しているが、そんな彼女でも触手の体液を上手く中和することは難しかった。

 そこで彼女が用いたのが、触手自身にその体液を中和してもらうことだった。実際、触手はその体液を分泌しても平気なのだから、当然中和する機能なり、耐性なりを持っているはずだ。

 彼女は以前、触手を叩き伏せて屈服させていた。研究調査を進める段階で、高い知能を持つ触手とコミュニケーションを取ることに成功し、いまではパートナーのような関係性を構築することができていた。

 白衣のj女性がすっかり落ち着いた様子の女性を分娩台から降ろそうとしていると、部屋の外から別の女性が入ってくる。

「志乃舞。その人は私が病室に運んでおくわ」

「麦穂。……ああ、じゃあ頼もうかな。早くこっちの触手を安心させてやりたいからね」

 麦穂と呼ばれた女性は、志乃舞と呼んだ白衣の女性が瓶詰の触手を優しい目で見ていることに気付いて、溜息を吐いた。

「……あんまり情を移さないで欲しいものなのだけど」

「そういうわけにもいかないさ。彼らは私たちが思っているよりずっと素直で賢い。この『レータ』のように、関わり合い方によっては、人のパートナーに成り得る存在だからね」

「触手がパートナーねぇ……」

 麦穂はむすりとした顔で分娩台に乗せられていた女性を降ろし、ストレッチャーに寝かせる。その体にシーツを書けて体を隠し、手際よく搬送の作業を進めつつも、その表情から不満そうな感情は拭えなかった。

 そんな麦穂の表情を見て、志乃舞は苦笑を浮かべる。

「心配しなくても、一番のパートナーは君だよ、麦穂」

「……ふん。どうだか」

 ぷい、とそっぽを向く麦穂だったが、その声の端が微かに喜びに震えていることはごまかしようがなかった。

 そんな彼女の様子を見て、志乃舞はやれやれと小さく溜息を吐く。

「まあ、実際問題、生まれたばかりの触手には相応の接し方が必要だから仕方ないのさ。何せ彼らはあまりにも純粋だからね……」

 善良な人間が触れ合えば、その能力は非常に頼りになるものになる。

 だが、だからこそ、触手と触れ合うには、用心しなければならなかった。

「人間の悪意に触れて育った触手が、どんな風に成長するか――考えたくもないよ」

 純粋がゆえに、人間の底のない悪意に触れた時どんな成長をするのか、想像したくないものだった。


 そして志乃舞が危惧した通り――悪意の塊である悪の科学者・天下原善人の元で、そんな触手が日に日に増えていたのである。


『触手繁殖編』につづく

Comments

被害者の数が多いので、機関も大変ですーw-ウム ただ、運よく触手を味方につけることが出来たので、救済は効率的に進められそうです^w^ 触手はエッチ。まちがいないーw-ウム

夜空さくら

今回は機関側の被害者の救済回ですね。 人間もそうだけど、やはり知能ある生物は環境次第で善性にも悪性にも染まるという言葉が浮かびました。 これだけ能力のある触手が悪に染まった行動をするなんて悪夢以外の何物でもないですね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル それはそれとして、やっぱ触手はエッチだと思う。

ミズチェチェ


More Creators