全身触手スーツを作った悪の科学者 触手繁殖苗床の章 今野恵子③
Added 2022-03-04 15:07:02 +0000 UTC■ 自らの作り出した生物兵器の暴走で死んだと思われていた悪の科学者は、自らの作った生物兵器に自分の人格や知識、記憶をすべて引き継いで生きていた! たまたま見つけた度の過ぎた薄幸の少女にして虐められっ子・鈴木ハナ子の体を覆い、乗っ取った。ハナ子の立場を乗っ取った悪の科学者は、再起するべく都合の悪い相手を徐々にその力を使って浸食していくのだった。
■ 自業自得、身から出た錆、そんな言葉が相応しいお話ですーw-ウム
■ この作品には触手服・皮物・軽微なグロテスク表現・乗っ取りなどの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。
■ 続きは全体向けを主に書き、たまに支援者様向けの部分(外伝や視点違い)も書いていく予定です。ある意味バッドエンドで、ある意味ハッピーエンドな結末になる予定なので、完全無欠にハッピーエンド以外はダメだという方はご遠慮ください。
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ぶちぶちと、私の体の中を食い破るような勢いで太い物が侵入してくる。
「~~~~~~~~~~~ッッッ!!!」
身体が真っ二つに分断されてしまいそうな激痛に、私は悲鳴をあげた。あげようとした。
けれど私の口を塞いでいるものが邪魔をして、蚊の鳴くような声しかあげられない。
私の視界は痛みで明滅していた。その視界に、部屋の隅で涙目になってガタガタ震えている津木景さんが見える。
私を助けようというつもりはこれっぽっちもないようだ。すでに彼女の心は完全に折られてしまっている。無理もない、と思った。
(こんな……の……耐えられる……わけ……ない……っ)
なんでさっき逃げておかなかったのか、私は後悔していた。
自分にそんな資格なんてなかったのに、無暗な正義感を振りかざした報いだろうか。
私の膣に、鈴木さんの左腕がねじ込まれている。
いくら細い女子生徒の腕とはいえ、そんな太さのものを普通なら受け入れられるわけがない。
私の股関節はその腕をねじ込まれた時に外れ、骨盤を無理矢理開かされていた。
もちろん抵抗しようとしたけれど、私の四肢は口と同様に、蛇のように太い触手が絡みついて来ていて、全く動かせなかった。
現実離れした光景に、これは悪夢なんだと思い込みたくなるけど、頭が割れるほどの激痛がこれが現実であることを嫌でも叩きつけて来る。
鈴木さんは、異様に血走った眼で私を見下ろしていた。この世の憎しみを全て煮詰めているような、そんな濃厚な憎悪を向けられている。
そんな感情的な目に対し、彼女の口元は複雑そうな形に歪んでいた。
「やれやれ……全く無駄な手間をかけさせてくれる……」
その呆れ果てた声の響きは、目とは裏腹に静かな口調だった。
鈴木さんとは違う、明らかな別人。もうひとつの人格が彼女の体を動かしている。
その体からは無数の触手が伸びていて、私の体を絡め取り、抑え込んでいた。
普通の教師と生徒の関係であれば、この化け物に寄生され、乗っ取られた鈴木さんの身体がやっていることなんだろうけれど、私と鈴木さんの関係だと鈴木さんの意思に従って触手の化け物が私を犯しているというのが真実だった。
少しでもいい関係を築けていたなら、こんな結末にはならなかったのだろうか。
私は体が裂けそうになる激痛に呻きながら、先ほど鈴木さんと化け物が交わしていたやりとりを思い返す。
用務員の男が、私の受け持ちの生徒である津木景ミナミさんをレイプしているところに遭遇した私は、なけなしの勇気と矜持を振り絞って助けに入った。
用務員室に転がっていたハンマーを振るい、男の首のあたりの骨を砕き、行動不能にして、津木景さんを助けられたと思ったのに。
その部屋の中にはもう一人、私の受け持ちの生徒である鈴木ハナ子さんがいた。
彼女は尋常ならざる様子で私の方へと歩み寄って来る。
「コロス……ッ! コロシテ、ヤルッ……ッ!」
血の涙を流しながら向かってくる彼女は、まるでゾンビか何かにしか見えなかった。
「ひ……ッ! こ、来ないでッ!」
その尋常じゃない様子を見て、恐怖に駆られた私は、手に持っていたハンマーを彼女に向けて投げつけてしまう。
驚いたことに、適当に投げたにも関わらずハンマーは綺麗な軌道を描きながら鈴木さんの方へと飛び――その眉間にぶつかった。
瞬き一つすることなく、彼女はハンマーの投擲の衝撃を受け止める。
その目に宿る憎悪がさらに強まり、彼女は声にならない叫び声をあげながら私に向かって飛び掛かって来た。
「ひっ! いぎゃあっ! 痛い痛い痛い!」
彼女に髪の毛を掴まれた――かと思うと、物凄い力で引き倒される。とても女子生徒が出していい力じゃなかった。
髪の毛ごと頭皮が剥がれるかと思った。用務員室の汚い床に引き倒された私の上に、伸し掛かってくる。
マウントポジションを取った彼女は、その拳を大きく振り被り、私の顔面に振り下ろそうとする。
死が頭をよぎった。
だけど振り下ろされた拳は、私の頭から少し逸れ、用務員室の床を打つ。
ドゴン、と鈍い音がした。
固いはずの床が拳の形にひしゃげている。もしそんな拳が私の頭に振り下ろされていたら――私は血の気が引くのを感じた。
「……ッ、邪魔っ、しない、で……ッ! 殺す、殺す殺す……!」
ガクガク、と鈴木さんの体が震える。何かが彼女の体の中で暴れているような、そんな奇妙な動きだった。
「こ、殺す、な……っ! ――ちっ! 『動くな!』」
不意に鈴木さんが普段とは全く違う口調で、そう叫ぶ。
用務員室の扉付近に、津木景さんが移動していた。どうやら逃げようとしていたのを止めたらしい。
でも手が届く距離じゃないのだし、そのまま逃げればいいのに、なぜか彼女は鈴木さんに言われた通り動きを止めてしまっていた。
彼女の性格を考えても、素直に命令を聞くとは思えない。無理矢理言うことを聞かされているような、そんな感じだった。
それがどういうことなのか、私が考えている間に、また鈴木さんが拳を振り上げる。
「ま、てっ、て! 殺したら、それで、終わり、だ!」
鈴木さんらしからぬ口調で鈴木さんがそう叫ぶ。
何かよくわからないけれど、鈴木さんは止まろうとしてくれているのかもしれない。
そう感じた私は、淡い希望を抱いた。もしかすると殺されずに済むかもしれない、と。
後から思えば――ここで鈴木さんに殺してもらっていた方が、よほど楽だった。
私が唖然と見つめる前で、説得が続く。
「いいのかい? そんな簡単に終わらせて?」
そう鈴木さんは続けた。振り上げられていた拳が、ぴくりと反応する。
「君の味わった地獄に比べれば、死の恐怖など一瞬だよな? 頭を砕くのは効率はいいけれど、苦しみや痛みも一瞬だね」
彼女は何を言っているのだろう。
事ここに及んでも、私はまだ鈴木さんと別の存在が鈴木さんに呼びかけているのだということを理解していなかった。
「君の体を頂いたわけだしね。少しくらいなら君の要望を聞いてやるのもやぶさかではない。どうせ繁殖用の苗床は多く必要になるわけだし……これをそれに用いるのは僕としても問題ないわけだ」
何を言っているのだろうか。
私は目の前で鈴木さんの姿をした誰かがぶつぶつ呟くのを、呆然と聞いていた。
「君の恨み、僕が代わりに晴らしてあげる。だから、殺すのはやめにしないかい?」
振り上げられていた拳が降ろされた。
命が助かったことはなんとなく理解したけれど、決して助かっていないことも、私は把握してしまっていた
鈴木さんの背中から、恐ろしい形状の触手がいくつも生えて、立ち上がったからだ。
「ふぅ……さて、お前に恨みはないが……苦しみ抜いてもらおうか」
圧倒的な憎悪の視線を向けながら、鈴木さんは私に向かってそう言い捨てるのだった。
何とか衝動を止めることが出来、僕は一つ息を吐いた。
(なんとか上手くいった……しかし……)
主導権を取り戻したので、ハナ子をどうにか出来るかと思ったが、眠らせようとしても彼女に浸透した触手に拒否されてしまった。
どうやらハナ子の尋常でない恨み辛みが触手たちに移り、この教師を苦しめるという一点に特化して僕の支配に対する抵抗力を得てしまったようだ。
(ある意味、ハナ子は呪いになったようなものだな……たくっ、余計な手間暇をかけさせやがって……)
内心そう毒づく。
恐らくだけど、ハナ子はこの教師に期待していたこともあったのだろう。津木景ミナミに虐められている自分を身を挺して救い出してくれるのではないかと。
しかしそうはならなかった。それだけなら、まだ良かったのに、津木景ミナミが猿の用務員に襲われているのを助けてしまった。
結果、自分は救わなかったのになぜ、という思いが爆発し、僕の計画を乱すほどの憎悪を生み出すに至ったというわけだ。
(とにかく、この教師を苦しめに苦しめれば……とりあえずなんとかなりそうかな)
ハナ子が触手の支配をぶち切ってでも動いたのは、この教師に対する恨みや憎しみが原因だ。
ならば、その元凶である教師を徹底的に嬲っていれば、きっとハナ子の憎しみも解消され、やがては触手に対する影響力は薄れていくことだろう。
人の感情がここまで触手に作用するというのは、新たに知れた触手の特徴だ。今後の参考になったと思えば、この回り道も決して悪いことではないだろう。
(さて……と、とりあえずは、と)
僕はまず、教師の首を片手で掴む。
「……ッ!? がっ……ぐ、ぇ……!」
とりあえず悲鳴を上げられないように喉を握り潰す。呼吸が出来なくなった教師はバタバタと手足を暴れさせるが、触手の力に敵うわけがない。
体外に伸ばした触手を彼女の手足に絡め、物理的に動けなくする。
「大人しくしていろ。お前にはいまから――苗床になってもらわないといけないからね」
触手を増やすには、いくつかの方法がある。
ひとつ目は分裂させて増やすパターン。多くのエネルギーが必要となり、コスパがいいとは言えないが、すでにある触手を増やすことは出来る。
ふたつ目は専用の装置で培養すること。比較的低コストで触手の量産が可能だが、専用の設備がないと不可能だ。設備は一から組み立てる必要があるため、既存のものを流用することは難しい。
そしてみっつ目は――女の胎盤を用いて繁殖させること。これがもっとも低コストかつ安易に行える触手の増殖法だった。
これの確保をどうしたものかと思っていたところだったので、ある意味ではこの教師は渡りに船だった。
(本来ならもう少し厳選した上で、立場的にも問題なさそうな奴を選ぶつもりだったけれど……)
教師という立場のものが一つ手駒にあるのは悪くない。
だから僕は、触手の根源を掌に生み出した。
卓球のボールくらいの大きさのこれが、いわゆる『触手の卵』だった。
喉が潰されて声が出せない。
揉めている間になりふり構わず悲鳴をあげておけば良かったと後悔しても、もう遅い。
私の手足に絡みつき、骨が折れそうな力で押さえつけて来ている触手と、同じくらいの太さの触手が、私の口の中に突き入れられた。
触手は生暖かくて、奇妙に濡れていて、気持ち悪いものだった。
それが私の口内一杯に詰まり、声を上げれなくさせている。
触手は先端が全体に比べて少し膨らんでいて、それはまるで男性器を彷彿とさせるデザインをしていた。
気持ち悪くてすぐにでも吐き出したかったけれど、私の口の中でその先端の膨らみがさらに膨らみ、口の中で風船が膨らまされているような感覚に陥った。
顎が外れそうなほど膨らんだそれで口が塞がり、鼻でしか呼吸が出来なくなる。
「フーッ、フーッ、フーッ……! ウウゥッ……!」
声をあげようとしてもあげられない。私が苦しみに体を捩っていると、両足に巻き付いていた触手が左右に動いた。
無理矢理足を開かされ、大股開きの恥ずかしい格好にされてしまう。
タイトスカートが捲れあがってしまい、ストッキングとショーツに包まれた私の股間が露わになる。
「……地味だねぇ。まあ、日常的に身に着ける下着と考えればこんなものかぁ」
私の股間を見た鈴木さん――の姿をした何か――は若干ガッカリしたような調子でそう呟いていた。
平日の、普通の授業しかない日にそんな派手な下着を着て来るはずがないじゃないか。
私はそう抗議したかったけれど、口は塞がれているので口には出来なかったし、仮に口が塞がっていなくてもそんなことを口に出来る雰囲気ではなかった。
鈴木さんは私の股間に手をやると、その異常な握力と腕力で無理矢理ストッキングとショーツを引き千切ってしまう。
「ヒギィッ」
体に下着が食い込んで、かなり痛かった。
「……おお。なんというか……ここの手入れは普通にした方がいいんじゃないかい?」
まじまじとそこを――私の股間を見ながら、そんなことを呟かれる。
確かに最近、忙しさにかまけて手入れを怠っていたかもしれないけれど、そこまで剛毛というわけでもないはずだ。
私は羞恥心を煽られ、顔を逸らすことしか出来なかった。
だけど、そんな些細なことに羞恥心を感じている暇は、無かった。
「さて、普通なら少しは馴染ませて、解してから入れるけれど……それじゃあ、君は納得しないもんねぇ?」
薄ら笑いの言葉と共に、勢いよく鈴木さんの腕が閃き――私は、体が真っ二つに裂けるような衝撃を受けた。
「~~~~~~~~~~ッッッ!!?」
身体の中心から、ぶちぶちと何かが千切れる音が響く。
何かを握り込んだ彼女の拳が私の膣に力尽くで捻じ込まれたと知ったのは、随分後になってからだった。
つづく