改変された世界の片隅で ~授業参観の日・送迎準備③~
Added 2022-03-18 14:08:14 +0000 UTC■ あらすじ:これは、エロい常識に改変された世界の片隅での、何気ない日常の話――娘が通う学園の授業参観に行くことになった専業主婦・水下司仲恵(ミナゲシナカエ)。ただし、その参観の規定には、学園が指定する服装を着なければならないというものがあった。学園が指定する服装は、学園に通う女生徒たちが身に着けてるものと似た物――つまり、全身を覆うラバースーツと拘束具なのであった。
■ 本人にとっては地獄のような拘束ですが、これでも若い子たち用に調整されたものよりかは若干マイルドな設定になっています。仲恵はまだマシな方ですが、加齢と共にどうしても体が硬くなったり、柔軟性が衰える者は存在しますのでーw-ウム
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体の中で物が動くという感覚は、何度経験しても慣れるようなものではない。
私が嵌めた貞操帯の内側にあった突起物は、その根元がバルーンのように膨らんで、その位置を完全に固定してしまった。
貞操帯そのものが金属でできていることに加え、それ自体にもロックの機構はついているだろうに、ここまで完全に固定する必要があるのだろうか。
体の中がギチギチになっている。特に膨らんだバルーン同士に挟まれた部分が、かなり強烈な感触を生み出していた。
凄まじい衝撃に、膝がガクガクと笑ってしまう。
「ハーッ、ハーッ、ハーッ……!」
何度も深呼吸をして耐えていると、少し落ち着いてきた。
ふぅ、と息を吐く私。その頭を、良樹さんがぽんぽんと優しく撫でてくれた。
そういうことをされて喜ぶ歳でもないのだけど。
ジト目を向けると、良樹さんはいい笑顔を浮かべていた。
「さ、手早く次行こうか」
誤魔化すように流されてしまったが、実際急がなけばならないのは確かなので、追及することは出来なかった。
次に装着するのは、金属で出来たブラジャーのようなものだった。
「ラバースーツの上から着ける意味はあるのかしら……?」
「んー。形の矯正ってだけなら、スーツ自体がそれなりの機能を持ってるように思うしね……わからないけれど、とりあえず着けてみようか」
ニコニコ笑いながら良樹さんが私の背後に回る。
なんとなくその笑顔に意味深なものを感じたけれど、問い質している時間はない。
私は大人しく良樹さんにそのブラジャーを付けてもらうことにした。
まず良樹さんはそのブラジャーのカップ部分を私の乳房に被せて来る。
「ん……っ」
ひんやりとした金属の冷たさがラバースーツ越しにも伝わって来て、声が出てしまった。
(……このスーツ、結構分厚いように感じてたけど……胸の部分は他より薄いのかしら……? それとも、実際に触れるとそんな感じに……んっ)
びくん、と肩が動いてしまう。被せられただけだったはずのブラジャーが、急に私の乳房に吸い付いているような状態になったからだ。
妙な感触だった。乳房を掴まれているような、そんな感触が生じている。
その感覚は、彼にも伝わったようだ。
「……おや? どうやらこのブラジャー、自動的に乳房に張り付く機能があるみたいだね? 手を放してもずり落ちないや」
「そう、みたい……ね……っ、ふぁっ」
良樹さんが支えてくれていた手を放しても、ブラジャーは私の乳房にぴったり張り付いたままずり落ちなかった。
ただ、ブラジャーそのものの重みで乳房が引っ張られ、痛くはないけれどむず痒い感触を覚える。
良樹さんが背中側に回したバンドで位置を固定すると、絶えず胸を掴まれているような、もどかしい感覚だけが残る。
肩紐の部分も使って吊るすと、金属で重いはずのブラジャーは私の上半身に完璧に固定された。
スーツだけだと乳房が揺れていたのも、ブラジャーが固定してくれているおかげで全く動かない。
代わりに、私は乳房を常に掴まれているような、奇妙な感覚を与えられ続けることになってしまっていた。
「フゥ……ッ、フゥ……ッ、フッ……ンッ」
もどかしい感覚に声を上げてしまう。
そんな私の反応を見て、良樹さんは楽しそうだ。
次に取り付ける器具について、良樹さんは悩んでいるようだった。
「うーん、先にこっちを着けた方がいいかな……それとも……どっちがいい?」
「はぁ……はぁ……それ、は……」
良樹さんに訊かれて、私は悩んだ。悩んだ末に選んだのは。
「……頭の方から、お願い」
「オッケー、じゃあまずは口枷からだね」
彼がそういって取り出して来た口枷は、顔の下半分を覆うタイプの口枷だった。
口を開いたまま固定するための機構があり、外から見ると丸い栓のようなもので穴が塞がれている。
「はい、あーんして」
後ろから良樹さんがその口枷を私の口に宛がってくれる。
私は素直に口を大きく開いて、その口枷を咥え込んだ。
「ンぅ……あぉ……」
顎が外れるほどではないけれど、かなり大きく口を開かなければならなかった。
「いったん蓋は閉めたままにしておくね。涎が垂れたら嫌だろうし」
「ン……」
口が開きっぱなしになってしまう関係上、蓋を外していると涎が垂れることは避けられない。蓋は閉めたままにしておくのが正解だ。
開口具のベルトが後頭部でしっかり留められ、口枷が顔に固定される。
(ん……喋ることは出来そうにないわね……)
シュー、シュー、と音がするのは、鼻の穴の部分に穴が空いているからだ。
呼吸はそこから出来るようになっている。穴の開いた突起が鼻の穴の内側まで入り込むようになっていて、鼻が詰まってしまわないような配慮もされていた。
(もっと息苦しくなるかと思ったけれど……案外平気ね?)
もっと苦しくなるのを想像していたので、少し拍子抜けの気分だった。
ただ、それは私の認識が甘すぎたというのが後にわかる。
この時の私は何も思わず、ただ淡々と装着を受け入れていた。
次に取り付けられたのは、薄い耳当て型の耳栓だ。耳をすっぽり覆うような形になっていて、耳が押し潰されることのないように塞いでくれる。
こうすることで、長時間耳当てをしていても痛くならないようになっているのだ。
ぴったりと耳が覆われていて、周りの音はほとんどシャットアウトされていた。
この耳当ては耳を包み込むだけではなく、耳栓としての機能も備わっている。
だから耳の穴にちょうど合うような形で耳の穴が塞がれていて、音はほとんどしなくなっていた。
ただ耳を塞いだだけでは体を通して音が聞こえてしまうことがあるけれど、この耳栓は特殊な仕組みをしているらしく、本当に全然周りの音が聞こえなかった。
その秘密は、耳の奥で音がし始めたことでどういう秘密かは大体わかる。
『……かい? 聞こえてる? 外部音の取り込みをオンにしてみたけれど……聞こえてる?』
良樹さんの声が、耳の奥でした。耳の穴に差し込まれた耳栓部分には、スピーカーが付いていて、それを通して外の音を聞くことが出来た。
そして普段は意識出来ない程度のノイズを常に発していて、それによって本来体を通して聞こえるはずのわずかな音も全部遮断してしまっているわけだった。
ここまで徹底する必要があるのかどうかわからない。
ただ、集中する必要があるときは、各個人に合った形でそのスピーカーから音が鳴り、集中できるようにしているらしいので、必要といえば必要なのだろう。
今回の私にとっては、ただ単純に聴覚を機能させなくする目的で使用されていると思うけれど。
耳当てはバンドが頭の方に通っている。そのバンドも一枚の板のように薄いものなので、邪魔にはならない。
『全頭マスクを被せるよ~』
のほほんとした良樹さんの声がして、同時に頭の上の方からマスクが被せられる。
マスクはラバースーツと同様の素材で出来ていて、私の頭は髪型もわからないように覆われてしまうのだった。
マスクは口元と目の部分が空いている。昔の映画で、銀行強盗などの犯罪を犯す人が被っているような頭巾にも見えてしまうけれど、実際に被せられるそういう感じは全くしなくなった。
『うん、仲恵さんの形のいい頭のシルエットが強調されて、凄く可愛いや。見てみる?』
そう言って良樹さんが姿見にかかっていた布を取ってくれた。
姿見に映し出されたその人型は、自分とは思えない姿になっていた。
全身が真っ黒なラバーに覆われている。頭もつるりとした卵のようなシルエットになっていて、私自身ですらそれが自分であるということが全くわからない。
銀色のブラジャーとショーツが胸と股間をそれぞれ覆っている。ラバーとは違う金属の光沢が怪しく輝いていた。
頭の部分は、目の部分が黒いレンズに覆われていて、その奥は窺い知れない。
口のある場所は、ゴム栓の締められた排水溝のような状態になっていて、人というより物という認識を強く感じる。
それがいまの自分を傍から見た姿なのだ。
手をあげて自分の頬を触ろうとすると、それに連動して姿見の中の人型も手を上げて頬を触る。
自分の体を手で摩ると、それに応じて姿見の人型も自分の体を手で摩った。
そこにいるのが自分だと――改めて強く意識してしまう。
どくん、どくんと激しく心臓が高鳴るのを感じる。
(……こんなにしっかりとこういう服を着たのは……何年振りかしら)
今ほどではなかったけれど、まだあの子が生まれる前の若い頃は、今のような服装になることはよくあった。
首輪に繋いだリードを良樹さんに引っ張ってもらい、デートをしたことも数えきれない。
けれど結婚して、あの子が生まれてからはそういう機会も減り、ここ数年はセックスもご無沙汰だったくらいだ。
それがいま、この歳になってこういう服をまた着ることになるなんて。
年齢不相応で恥ずかしいような、自分の女体が久々に疼いているような、そんな複雑な気持ちになる。
そんなことを考えていると、良樹さんが次の道具を私に取り付けてくれようとしていた。
『両手を後ろに回してー』
ここからは、本格的に体の自由を奪う拘束具を身に着けることになる。
私はドキドキと早くなる鼓動を感じながら、言われるがままに両腕を背中に回した。
両手の拳を握り、背中側でまっすぐ伸ばして両腕を揃える。
一本の棒のようになったそれに、良樹さんがラバーで出来た袋を――アームバインダーを被せてくれる。
アームバインダーも私の身体ぴったりに作られているらしく、窮屈ではありながらも無理がないレベルで私の両腕を締め上げていった。
袋の先端はちょうど私が両手の拳を丸めて重ねた時の大きさになっているようで、すっぽりと先端にハマるのがよくわかった。
ぴっちりとアームバインダーは私の両拳を覆っていて、一ミリも動かすことが出来ない。
『うーん、さすがの精度……ここまでの技術があるのがすごいよねぇ……あ、手首の辺りから締めていくよ』
良樹さんが学校の技術力に感心しながら、アームバインダーのベルトを締めていく。
最初に締められたのは、手首に当たる部分だった。
元々ぴっちりになるように作られていたけれど、手首のところでベルトが締められたことで、私自身にはどうやってもそれは外せなくなった。
外す気はないとはいえ、やろうと思えば外せる状態と、絶対に自分の意思では外せない状態とではこちらの気持ちの持ちようが全然違ってくる。
――ギシッ、ギシ……ッ
思わず力が入ってしまったけれど、しっかり締められたベルトは全く緩む気配もなく、無機質な軋む音を立てただけで終わった。
「シューッ、シューッ……」
興奮するに従って、鼻息が荒くなってしまう。
そうなると小さな鼻の穴だけでは、満足な呼吸が出来ない。息苦しさが加速度的に増していく。
(ま、まずい……ッ、おち、付かなきゃ……!)
フー、フー、と努めて冷静に、穏やかに呼吸をしようとしていたら、さらに肘の下辺りでアームバインダーのベルトが締め上げられた。
「ンギィ……っ!」
肘と肘が強制的に近づけられ、それに伴って私は体を反らし、極力楽になるように頑張らないといけなかった。
『大丈夫? まだまだいくから、我慢してね』
良樹さんがそう言って、今度は肘の上あたりのベルトを締め上げた。
ミシミシ、と限界まで捻られた肩が悲鳴を上げる。
別にすごく体が硬いわけではないけれど、ものすごく体が柔らかいわけでもない私にとって、その姿勢は物凄く辛い姿勢だった。
肩が外れそうな激痛が絶えず襲ってきて、私は目を白黒させて耐えなければならなかった。
『いい感じだね。じゃあ最後も頑張って』
そう言って彼が締め上げ始めたのは、ほとんど肩の根元に近い部分のベルトだった。
すでにもうギリギリまで腕が固められているというのに、限界を超えて私の腕が後ろ手で固定されていく。
「フギッ、ウギィイッ!」
ミシミシッと肩の関節が悲鳴を上げていた。
限界まで胸を逸らして、腕を出来る限り後ろに回していても、それでも激痛が発生している。
目の前にバチバチと火花が走り、痛みで息が詰まってしまう。
ぶるぶる震えていると、ようやくベルトを締め終わったらしく、良樹さんが声をかけてきてくれた。
『よし、これでアームバインダーも装着出来た! お疲れ様!』
「ふ、ギィ……ッ」
私はよろよろと体から力が抜けて、その場に膝を突いてしまう。
アームバインダーで常に両手はまっすぐ伸ばしていなければならなかったので、体を前に倒して腕の先端が床に触れないようにする必要があった。
「フシューッ、フシューッ、フシューッ」
鼻の穴から激しく呼吸して、痛みを紛らわせる。
肩の痛みはじわじわと熱が広がるように強くなっていて、腕が取れてしまわないか少し心配になった。
良樹さんがへたり込んでしまった私の体を支え、再び立たせる。
『休ませてあげたいけど、ごめんね。次が一番時間のかかるところだから』
そう言って彼が見せてくれたのは、ほとんど爪先立ちにならないといけないほど踵の高い、膝上まで覆うロングブーツだった。
つづく