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夜空さくら
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改変された世界の片隅で ~授業参観の日~ 男子棟の様子

■ 先月からfanbox・ファンティアで連載している「改変された世界の片隅で」シリーズの、ちょっとした番外編みたいなものです。これだけでも特に問題なく読めますが、細かい装備品の説明や装着の様子はぜひ本編で読んでみてください^w^

■ 本編はもうしばらく続くんじゃーw-ウム


本編のあらすじ:娘が通う学園の授業参観に行くことになった専業主婦・水下司仲恵(ミナゲシナカエ)。ただし、その参観の規定には、学園が指定する服装を着なければならないというものがあった。学園が指定する服装は、学園に通う女生徒たちが身に着けてるものと似た物――つまり、全身を覆うラバースーツと拘束具なのであった。

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 我が子が通う学校に保護者たちが訪れ、教室の後ろから授業を受けている様子を眺める。

 それは、古今東西どこでも行われているような、至って普通の『授業参観』と呼ばれる学校行事である。

 だが、その学校で展開されている光景は、改変されていない者が見るとあまりにも異常なものだった。



「よし、今日の授業はここまで!」

「起立!」

 チャイムが鳴るのに合わせて、教師が宣言し、号令がかかると、一斉に生徒達が立ち上がる。

 詰め襟の学生服を生真面目に着こなしている学級委員と思わしき男子が、号令をかけていた。

「礼! ありがとうございました!」

 まばらな挨拶が教室に響く。

 お世辞にも統率が取れているとは言いがたいが、教師側も特に気にしてはおらず、手早く荷物をまとめると教室から出て行ってしまった。

 堅苦しい授業時間から解放された男子たちは、それぞれ思い思いの行動を取り始める。

 これから彼らは、昼食を含めた少し長い休憩に入るのだ。

 普段であれば、休憩が始まってすぐに騒がしく会話をし始めるものだが、今日は少しおしゃべりのトーンが落ち気味であった。

 その理由は明白。


 教室の後ろの壁際に――怪しげな黒い人型がずらりと並べられていたからだ。


 それは、授業参観にやって来た保護者たちの姿だった。

 頭も含めた全身をラバースーツで覆われ、肌の露出は一切ない。

 腕は堅牢なアームバインダーで固定されていて、一ミリも動かせないようになっていた。

 金属の貞操帯とブラジャーが性器を覆い、分厚い金属の首輪が首に巻き付いている。

 首輪から伸びた鎖は隣に並んだ者の首に繋がっており、数珠繋ぎになっていた。

 体の輪郭やスタイル以外、一切の個性を剥奪されている。

 彼女らが立たされている正方形の土台の中心から伸びたポールが、彼女たちの貞操帯と繋がって彼女たちをその場に固定していた。

 微かに呻き声のような、喘ぎ声のような声は聞こえるものの、顔の下半分を覆う口枷によって彼女たちはまともに喋ることも出来ない。

 眼の部分にはレンズがあり、外からその奥を見通すことは出来ないようになっていた。

 その内側に本当に生きた人間が閉じ込められているのか、外見からだけではわからないほど、厳重に拘束されている。

 そんな保護者たちの姿が、男子たちは気になるらしく、ちらちらと視線を向けていた。

 気にはしているものの、それはいつもは存在しないものに対する興味関心レベルで、大きく騒ぐ男子は一人も存在しなかった。

 全身を覆うラバースーツといい、その体を彩る拘束具といい、性的な興奮を喚起させるには十分な姿ではあったが、そういう意味で反応している男子は一人もいなかった。

 それはそのはずで、彼らにしてみれば日常的に見慣れている姿である。

 保護者たちが身に着けている装備品は、彼らと学び舎を共にする女子生徒と同じ物だからだ。

 男子と女子が直接関わる機会こそそう多くないものの、教室移動や体育などで共同で同じスペースを使うことは多々あり、皆その姿自体は見慣れているのである。

 彼らが性的に興奮しない理由には、その女性たちは同級生の誰かの母親である、という理由もないわけではないが。

「……一応、休憩時間、中からは見えてないんだっけ?」

 一人の男子が、ひそひそと他の男子に確認する。

「ああ、確か、そう言ってたな……休憩中はあのレンズが不透過状態になって、耳のスピーカーも切られるから、ほとんど外のことはわからなくなるって」

 現に彼女たちは台座の上に立ったまま、時折体をもぞもぞと動かす程度で、周りを見回している様子はなかった。

 一方的に見ることの出来る男子たちは、そんな女性たちのことを観察して、話を膨らませていた。

「お前んちは来てるのか?」

「んー。来て……るのかな? 連絡取ってないからなぁ」

「ああ、佐藤は寮組だっけ。うちは朝出る前に手伝わされたよ……何が悲しくて母親のラバースーツ着用を手伝わないといけないんだか……」

 溜息を吐くその男子に対し、周りの男子は笑ったり慰めたり、思い思いの行動を取るのだった。

「お前の母さんは美人だからいいじゃん」

「美人でも母親だぜ?」

「まあ、それは複雑だわなぁ……」

 弁当を広げ、昼食をとりながら男子たちは話に華を咲かせる。

「ちなみに、あの中のどれかはわかるのか?」

「んー、親のスタイルなんてまともに見てないからなぁ……わかんねえよ」

 その時、作業員の男性たちが教室に入って来た。

 男子たちが注目を向ける中、抱えて来たものを一番奥の台座にセットしていく。

「おっ。あれって……女子たちのご飯じゃね?」

 作業員が抱えて来たのは、巨大なボンベのようなものだった。

 そのボンベには、『特製栄養供給液』と書かれたラベルが無造作に張られている。



 授業が終わると同時に、目の前のレンズが真っ黒になって完全に見えなくなってしまいました。

 聞こえていた教室の喧騒も消えて、風切り音のような、聴覚を麻痺させるノイズだけが聞こえるようになります。なんとなく子供たちが喋っているようなざわめきが聞こえるような気はしますが、意味ある言語としては認識できませんでした。

 午前中の授業は先ほどで終わりだったので、いまから暫くはお昼の休憩でしょう。

 何も見えず、何も聞こえなくなった私は、きゅるきゅるとお腹が鳴るのを感じました。空腹を感じているようです。

 誰にも聞こえていないとは思いますが、少し羞恥を覚えました。

(そういえば、お昼は普段女子生徒さんたちが摂っている、特殊栄養食品を食べさせてもらえるんでしたね……)

 現在私たちに施されている拘束は、生徒さんと同じ物です。

 このほぼ完璧に拘束された状態で、女子生徒さんたちは一体どのような形で学校生活を送っているのか――少し気になります。

(男の子の授業と違って、授業の内容自体もかなり変わったものになっているはずですし……そちらも参観してみたかったですね)

 残念ながら男子と女子の授業はほぼ完璧に分かれているらしく、共同で何かをするということはあまりないそうです。

 せっかくの共学なのに日常的に触れ合う機会がほぼないというのは、勿体ない気もします。

(私たちの頃はどうしたっけ……? 皆普通に授業を受けていたような気も……)

 何気なく自分たちの学校生活について懐かしく思い出しかけましたが、それどころではなくなってしまいました。

 お腹の中に何かドロッとした液体のようなものは注ぎ込まれているのを感じます。

「ン……ッ」

 浣腸、というわけではなく、便意は生じませんでしたが、腸壁から急速に栄養が吸収されていっているようで、お腹全体がポカポカと暖かくなっているのを感じます。

(これが……普段食べている特別栄養食……っ、け、結構量が多いのですね……っ)

 自分の体を見ることもできませんので、自分の体がどうなっているのかはよくわかりません。

 ただ、体の感覚だけでいうと、お腹が妊婦のように膨らんでいるような気がしました。



 男子生徒たちは特別栄養供給液を注がれる保護者たちの姿を、興味深々な様子で眺めていた。

「へぇ……ああいうの食べてるっていうのは知ってたけど、あんな感じになるんだ。見るのは初めてだな」

「結構お腹膨らんでね? 大丈夫なのかな?」

「そりゃ健康を害するほどは注いでないだろうけど……」

 初めて見る光景に盛り上がる男子生徒たちの前で、作業員の男たちは淡々と作業を進めていた。

 全員分のボンベをセットし終わると、一つ息を吐いて立ち上がる。

「ふぅ……さて、と。えー、これより希望者を募る!」

 作業員の男が教室を見回しながら言う。

「作業の一部を手伝ってもらいたい! 難しいことではなく、長い時間も取らない。やってみたいという者、挙手!」

 突然の話だったが、即座に反応した数人が手を挙げ、それに追従して何人かも手を挙げる。

 男はその人数を数え、十分な人数がいることを確認すると、手を挙げた彼らを呼び寄せた。

「現在、これらの腹部には特別栄養供給液が注がれている。このまま放っておいてもいいんだが……」

 説明しながら男はたまたま目の前にいた保護者の腹部に掌を当てた。

 人の掌の感触と体温がラバースーツ越しにも伝わったのか、その保護者がピクリと反応する。

「腹部を揉んでやることで、その供給液をより奥まで流すことができ、吸収を促進することが出来るんだ」

 それをお前たちにはやって欲しい、と作業員の男は言った。

「ある程度力がいるが、逆に力を込め過ぎても苦しめるだけだ。あまり無理な力は入れず、注がれた液体を流す感覚でやること。少し希望者の人数が保護者の数より多いから、その辺は上手く交代しながらやってくれ。お腹の膨らみが無くなればお終いにして構わない」

 じゃああとは任せた、と作業員の男は告げ、そのまま次のクラスへと移動していった。

 指示だけ出されて残された男子たちは、一瞬逡巡していたが、お調子者でムードメーカーの男子が最初に動いた。

「俺『コレ』にしよーっと。どれどれ~?」

 そこにいる人間がクラスの誰かの肉親であることは当然全員理解しているが、いまの状態の彼女らは皆学校の備品という扱いである。

 モノ扱いすることはとても自然なことである。

 男子はわくわくと期待を持った表情で両手を膨らんだ腹部に伸ばし、鷲掴みにした。

 ぽっこり膨らんでいたお腹が男子の手の形に凹み、急に体を掴まれたそのものはビクンと上半身を動かした。

「ンゥッ、ンッ、ウゥッ……!」

「おー、なんか、すごいやわらけーし、あたたけー。これは……いい感触だぁ」

 言いながら男子はその腹部をもみもみと揉み解し始める。ぎゅるるる、と液体が腸内を移動しているような音が響いた。

 男子の掌と、ラバースーツの表面が擦れ合い、独特の音を発している。

 その様子を見た他の男子たちも、譲り合いながら保護者たちのお腹を揉み解し始める。

「うおっ、ほんとだ思ったより暖かい……」

「熱があるんじゃないかってくらいだな」

「消化吸収がかなり凄まじいらしいし、それでじゃね?」

「揉む度に反応があって面白いな~」

 和気あいあいと喋りながら手を動かす男子たち。

 その刺激を受けた保護者たちの方は、そんな穏やかなことではいられなかった。



 私のお腹を掴んだその手に力が籠められると、その圧力に押されて腸内の液体が移動し始めます。

 さらに奥へと流れ込んでいるのでしょう。それ自体は吸収される面積が増えるということで良いことではあるのですが――あまりにも強烈な感覚でありました。

「ハゥ……ッ! うく、ぅぁっ……!」

 お腹の中を特殊な液体が移動し、その分全身に吸収された栄養が巡っていきます。

 熱くなった全身から汗が滲み出し、暑いとさえ感じてしまうようになっていました。

 密閉状態で熱がこもり、茹るようになってしまった頭が、ぼーっとし始めます。

 まだ意識を失っていないのが不思議なほど、私の頭は熱を持ってしまっていました。恐らくですが注ぎ込まれている液体に気付けの効果もあるのだと思います。

 意識を失いそうな状態で、意識を失えない矛盾。

 私は思考判断力が奪われているのを感じました。この状態では人の指示に従って動くのが精一杯でしょう。

 あるいはこういった状態こそ、望まれているものなのかもしれませんね。

 指示に従順であることは当然ではあるのですが、自意識の高い者の中には、唯々諾々と指示に従うことをあまり好まない者もいます。

 それもまた個性というものではあるのですが、学校に求められている人材とはまた違うということなのかもしれません。

 そんなことを思いつつ、お腹を揉み解される感覚に耐え続けます。

 気付け効果の甲斐もなく意識を失いかけた頃、ようやく手が離れていきました。

 注がれた液体が吸収されたのか、あるいは腸の中の広範囲に広がったのか、お腹の膨らみはなくなったようです。

「フー……フー……」

 懸命に鼻で息をして呼吸を整えていると、大きなチャイムの音が響きました。

 それまで自分以外の音はほとんど聞こえていませんでしたので、少し驚いてしまいます。

 どうやら予鈴だったようで、男子生徒さんたちらしき人の気配がバタバタと動き回っていることがわかります。

 散々疲れさせられたために俯いてしまっていましたが、その視界が急に開け、金属のブラジャーで包まれた自分の胸が視界に映ります。そのさらに下にお腹も見えますが、膨らんでいる様子はなく、いつも通りでした。注がれたものは全て吸収されたようです。

 顔を上げると、ちょうど教壇に先生が立たれるところでした。

「よーし、昼からの授業を始めるぞー」

「はい! 起立!」

 よく通る声で、クラスの学級委員を務める子――遼ちゃんが号令をかけます。遼ちゃんと呼ぶと怒るのですが。

 担任の先生からは率先してクラスの舵取りをしていて、非常に助かっているという話は普段から聞いていたのですが、いう通り真面目にやっているようで何よりです。


 私はレンズ越しに遼ちゃんの様子を眺めながら、授業参観に来てよかった、としみじみと思うのでした。


つづく

Comments

長文でのコメント、本当にありがとうございます!^w^ エロいことをしている自覚がないエロ世界。改変者はハーレム作って積極的に楽しんでいるのかもしれませんがこの作品では全く出てこない、メイン以外の脇のお話として書いています0w0クワッ M男さんに関しては、実際どう扱われてるか微妙なところですが、女性になりたい者を女性とする施設とかあってもいいかもしれませんねーw-フム どういう形にするにせよ、それで一本書けそうですw 男子の大半はそれこそモブの役割しか与えられていないので、積極的には竿役にもなれないという、悲しい運命です……ーw-; まあ、改変者が社会環境にちょいちょい手を入れてるので、現実より遥かに生きやすい世の中であることが救いですかね。 そんなモブもたくさん子供を生んで女子を増やすという役割はあるので、この世界での出生率はかなりいいはずですーw-ウム

夜空さくら

過去作含めて全部一気に読んできました。 読めば読むほど、すげえ~ってなるくらいエロ漫画みたいな世界が広がってましたね。 一部、改変者の思惑で元の世界の常識のままの住人もいたみたいですがそういった「常識」的な反応と、改変世界の常識に沿った反応の差など見ていて新鮮と言うか、なるほど、フムフムと設定の奥深さを面白く読ませて頂きました。 今作は最初の主人公ちゃんのお母さんが授業参観をするという設定ゆえに学生時代に現在ほどではないにせよそういう教育を施されているという前提で動いているのですね。 そして過去作を読んできてわかったことですが、今作のやけにジタバタと暴れているお母さんがいましたが、恐らく普通世界の常識を持った方か、もしくは極度に快楽に弱い個性的な方のどちらかなのでしょうかね~ 前者なら改変者的に保護者の一般的な視線も欲しいだろうと。 後者なら旦那さんがメイドさんの時のような調教をするのが大好きな方と言う可能性。(そうだとすれば全身性感帯でもおかしくないですね) 女性を性奴隷のようには扱うけど、幸せにはなってほしいという矛盾をはらんでいるようで、成立すれば確かに世界は平和になるわなという謎の説得感がヤバいですねw ですが、個人的に思うこともあるのです。 この世界のM男はどうなっちゃってるんでしょうかね? Sっぽい女性もいるようですが、基本は男性のための性玩具、性奴隷的な立ち位置だから女性が男を責めるというのが考えづらい。 ということは改変者によって女性にでもされてるのかな? 自分もMよりな性癖なのでそっち方面は結構気になりますね。 と長々と書きましたがここで区切りましてこのお話の感想を一つ。 常識が改変されているとはいえ男子の反応の淡白な事、ミツキじゃないけどなかなかもったいない! 中には恥ずかしがる稀有な子もいるかもしれないけど… それにしても実の母親がモノ扱いされても動じない常識って普通に怖いですよね。 唯一の救いは殺そうとか心をへし折ろうとか、屈服させたくてやっているわけではなく、それが幸せなことなのだと常識が改変されていることなんでしょうね。 次回も楽しみにしています♪

ミズチェチェ


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