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夜空さくら
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改変された世界の片隅で ~授業参観の日・帰りの輸送にて~

■ あらすじ:これは、エロい常識に改変された世界の片隅での、何気ない日常の話――娘が通う学園の授業参観に行くことになった専業主婦・水下司仲恵(ミナゲシナカエ)。ただし、その参観の規定には、学園が指定する服装を着なければならないというものがあった。学園が指定する服装は、学園に通う女生徒たちが身に着けてるものと似た物――つまり、全身を覆うラバースーツと拘束具なのであった。

■ 最終話です!0w0クワッ! 最後に訪れたトラブル。箱詰めの状態でそれに見舞われた仲恵の運命やいかに!(煽ってるけど、いつものことながら誰も不幸になりません)

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 箱の中に押し込まれ、トラックに積み込まれてからしばらくして、そのトラックが動き始めた。

 ギチギチに箱の中に押し込まれていても、トラック全体が動き出す微かな慣性の感覚は感じ取れる。

 私はまんぐり返しのような苦しい体勢で、すぐ目の前に交差した足首が来ていることを感じていた。

 指先ひとつ動かせない拘束で、体勢も決して楽なものではなかったけれど、これで授業参観も終わりかと思うと少し寂しいものを感じる。

(若い頃はともかく……今じゃ、こんな風に拘束されたりする機会はあまりないものねぇ)

 私はいわゆる専業主婦であり、夫の良樹さんの生活を支えるのが仕事だ。

 そのための努力は惜しんでいないのだけど、良樹さんも若い頃ほど精力漲る状態ではなく、たまの性交渉だけで済んでしまっている。

 良樹さんは至ってノーマルな性癖の持ち主だから、特別なことを求められることもなく、愛してもらっている。

 その関係性に不満があるわけではない。

 ただ、こうして久しぶりに女としての身体を徹底的に責められてしまうと、さすがにちょっと疼くものをしばらくは覚えそうだった。

(良樹さんにお願いして、玩具でも買ってもらおうかしら……? 次の誕生日プレゼントにそれを贈ってもらうのもいいわね)

 そんな風に、私は考えていた。

 体勢は相変わらず苦しいままだったけれど、思考するのに特に問題はない。

(てっきり、挿し込まれた管から何か流し込まれるのかと思ってたけど……んっ)

 そんなことを考えていたら、来た。

 喉の奥に何かが注がれている感覚がする。それは食道に直接流し込まれているようで、私には呑んでいる感覚がなかったけれど、確実に何かが私の中に入ってきている。

(水っぽいから……水分補給用の何かかしら。確かにこの中は相当蒸してるみたいだし、汗がすごいわね……)

 ラバースーツの中で汗が流れて行っているのがわかる。

 最近のラバースーツは優秀だから、必要以上に汗が溜まって肌がふやけたり破れたりすることはないけれど、汗が出ていることに違いはない。

 何の対策もなければ、脱水症状で意識を失ってしまうことだろう。

 そういうことがないように対策されているのは当然だった。

(そう考えると……お昼以外にも、実はお尻から水分を注がれていたのかもしれないわね)

 お昼のは栄養を取ることが目的だったけど、それ以外の時はほとんど意識出来なかった。

 おそらく注がれる感覚が邪魔にならないように、程よい勢いと温度に調整されていたのだろう。

 実際私はそのことを意識することが全くなかった。

 学業の邪魔になるようなことがあってはならないので、そういう水分補給の方法が確立されているのは、とても喜ばしいことだ。

(でもそうだとすると……喉の方から水分補給できるのに、股間の方にも管を接続した理由がわからないわね)

 私は少し不思議に思う。

 その疑問に対する答えは、それから程なくして齎されることになる。

(ん……? 何か、入って来た?)

 最初はお腹にかすかな違和感を覚えた程度だった。

 不自然な体勢をしているから、そのせいで体重がお腹にかかって苦しいのかと思ったけれど、すぐにその違和感がお腹の中から来ていることを理解する。

 何やら生暖かいものが私のお腹の中に注ぎ込まれている。

 昼食にいただいたような、流動食の一種かと思ったけれど、その時よりも妙に圧迫感というか、その液体自体の重みがあった。

 それはゼリー状の液体で、私のお腹の中にゆっくりと広がってきていたのだ。

 徐々にその重みが感じられるようになって来て、取っている体勢の苦しさに、内側からの圧も加わって来た。

(んっ、これは……結構、すごい量……っ)

 注ぎ込まれている液体の量は、かなり多い。私のお腹が膨らんでいくのがわかる。

 そしてそれと同時に、私は身体がそれまで以上に熱を宿し、大量の汗が流れ出ていくのを感じた。

 どうやらお尻の穴に注がれた液体には、新陳代謝を活性化させる効果があるようだ。

(汗はいいとして……排泄物とかはどうなっているのかしら?)

 上から下から大量に液体を注がれているということは、それだけ水分も補給させられているということである。

 そうなると当然、出すものも溜まってしまうはずなのだけど――その気配は一切ない。

 私には全く認識出来ていなかったのだけど、尿はその都度処理されていた。膀胱の中まで入り込んだ管から、順次排出されていたのだ。

 大便の方はというと――注がれた液体と混ざり合い、固形物としては存在しなくなっていた。

 排泄物と注がれた液体の混合物が、私のお腹を膨らませている。

 その混合物が吸い出され始める。

「フグっ!」

 逆さまを向いているから、吸い出すのは難しいと思っていたけれど、どうやら肛門に挿し込まれている突起物が上手く吸い取ってくれているようだった。

 膨らんでいた感覚がなくなり、私の苦しみは少し楽になった――かと思うと。

(ん……っ! ま、また……っ、入って、くる……っ)

 吸い出された分、再び注ぎ込まれてきた。それを繰り返すことで、溜まるはずの大便も全部吸い出してしまっているようだ。

 後から知ったことだけど、ちゃんとろ過装置があって綺麗になった液体が私のお腹の中に注がれていた。

 そんな風に排泄物が処理されていく傍らで、とうとう性器に挿し込まれた部分にも変化が現れる。

(は、ぅ……っ!? あそこの、中……っ、広がって……っ!?)

 これも後から聞いた話、挿入されていた突起物には様々な機能があり、外から液体を注入することによってその大きさや太さを変化させることが出来る機能もあった。

 結果、私の中に挿入されている突起物が、さらにその太さや長さを増し、液体がもたらす変化ならではの柔軟な形の変化を生み出していた。

 私の体内の形にぴたりと沿うように、その突起物は変化し、私の体の中への責めをさらに強めている。

 膣壁にぴったり密着したそれは、私の感じる弱いところにも的確に刺激を与えて来ていた。

(く、ぅ……ッ! こ、こんな状態で、突起が動いたら……っ)

 ただでさえ気持ちいいのに、それがさらに気持ちよくさせられてしまったら。

 出来れば動かさないで欲しかったけれど、責め具はこちらの気持ちなど斟酌してはくれない。

 容赦なく、責め具は動き始めた。

「ふぐぅ……ッ!」

 箱の中に閉じ込められ、体が動かせない状態にあるのに、その強烈な刺激は私の全身を容赦なく貫いていく。

 心臓が激しく鼓動し、全身に血液を送っているのがわかる。その結果さらに全身から汗が溢れて、熱くなっていった。

 高熱に浮かされた時のように、頭がぼんやりとして思考が乱れ、体に与えられる感覚が全てとなっていく。

「ンぅ……っ! んんぅうううっ!!」

 窮屈な姿勢のまま、私は何度も絶頂した。体が痙攣し、箱の中で快感が響き渡る。

 何度も意識を失いそうになったけれど、その度にさらに強い絶頂で無理矢理意識が引き戻された。

(はふっ、ああああっ! もう、逝きたく、ないのにぃ……ッ!)

 敏感になってしまった私の体は、反応をやめられない。

 不自由な呼吸では酸素を取り入れられる量にも限りがあり、どんどん呼吸が苦しくなっていくのを感じる。

 それでも意識が薄れては復活し、また薄れてを繰り返していた。

 多分注ぎ込まれている液体の中に、強制的に意識を覚醒させるような成分も混ぜられているのだろう。

 私は気絶という逃げ道も封じられ、ひたすら感じ続けることになった。

(も、もう、だ……め……ッ)

 このままだと気が狂ってしまう――そう思ったとき、不意に浮遊感が私の全身を襲った。

「フグゥッ!?」

 積み込まれた時と同様の浮遊感は、恐らく家の前にトラックが到着し、降ろされていることを示している。

 案の定、浮遊感は長くは続かず、すぐに地面に降ろされたようだった。

 かすかな振動が遠ざかっていき、トラックから降ろされて放置されたのだと知る。

(もう少し待てば……良樹さんが出してくれるはず……!)

 それまでの辛抱だと思えば、希望が持てた。

 遅くとも数時間以内には良樹さんは帰ってくるはずだ。

 装着されたままの責め具が再び動き出し、私を責め始めたが、私はその希望を胸に、良樹さんの帰りをひたすら待つのだった。



 仲恵が家の前に放置されて暫く経った頃。

 彼女の夫であり、その家の家主である良樹は、まだ会社にいた。

「……よし! お先に失礼しまーす」

 順調に仕事を片付け、定時で帰ろうとしているところだった。

 良樹はとある精密機械の保守点検を主に行う会社に勤めている。

 基本的なことがしっかりできている会社なので、滅多なことで残業は発生しない。

 事実、ここ数年良樹は残業することなく、いつも定時上がりでいられた。

 だが『だからこそ』というべきか。

 よりにもよって、というタイミングで発生するのが、トラブルというものだ。

「大変だ! 隣街の高層ビルに雷が落ちて、電源が落ちたって!」

 改変された世界でも、自然現象による被害を完全に防ぐことは出来ない。

 なまじ怠惰や忖度、違法な手抜きによるトラブルが激減している世界だからこそ、そういった大きなトラブルの発生に慣れておらず、会社は上から下まで蜂の巣を突いた大騒ぎになった。

 そうなると、帰ろうとしていた良樹も、状況を放り出して帰るわけにいかず、急遽対応に追われることになる。

 良樹は優秀な人間ではあったが――突然舞い込んで来たトラブルへの対応に頭がいっぱいになってしまった。

 そして夜通し緊急対応に追われ、昼頃になってようやくひと段落ついたところで。

 彼は大事なことを思い出したのだ。

「あ……! 仲恵さん!」

 授業参観に出て、家の前に届けられているはずの彼女を、一晩中放置してしまっている。

 青褪めた彼は大慌てで事情を説明し、後のことを同僚たちに任せて家へと急いだ。

 そして彼は、自宅の前に重そうな箱が置かれたままになっている光景を目の当たりにした。

「やば……っ! 急がないと!」

 慌てて良樹は箱を開封するべく、その箱の蓋に設置されたパネルを操作する。

 箱の『受け取り』の手順は事前に把握していたので、そこで迷うことはなかった。

 蓋から空気が抜けるような音が響き、箱の蓋がゆっくりと開いていく。

 開くと同時に、良樹は凄まじく濃い雌の匂いを感じて、思わず顔を顰めてしまった。

「う……っ、こ、これは……!」

 箱の中では、彼の愛する妻――仲恵が窮屈な姿勢で詰め込まれていた。

 まんぐり返しのような形で体を逆さまにし、底面に背中を着ける体勢になっている。

 空中にあぐらをかくような姿勢で交差した両足首が首にかけられた鎖によって首側へと引っ張られ、彼女の体をコンパクトに納めている。

 そんな彼女の全身は、黒いラバースーツで覆われており、両腕は背中側に回しているのか、上から見るだけではどうなっているのかわからない。

 突き出された形になる彼女の股間は、金属の貞操帯が覆っており、そこから三つの管が伸びていた。

 背中を底面に着けているということは、彼女の頭部も底面にあるということなのだが、箱の中を覗き込んだ良樹は想像していなかった光景を目の当たりにした。

 彼女の頭部は――何かの液体に浸かっていたのだ。

 彼女の着ているラバースーツは内部に溜まった汗や愛液を、程よく外に逃がす構造になっている。

 普通ならば大気に混じって気にならない程度になるのだが、箱の中に詰め込まれていた彼女の場合、密度があがったことにより、再び液体へと変化したのである。

 結果、彼女の頭部が浸るほどの液体が箱の底に溜まってしまった、というわけだった。

 幸いなのは、喉を貫く張り子付きの管によって、呼吸は問題なく確保されていたことだろう。

 結果、彼女は窒息することなく、自らの分泌した液体に浸りながらも、何とかその命を繋いでいた。

 良樹は急いで彼女の足首を拘束している枷を解き、同じ姿勢を取り続けて固まった足を揉み解しながら箱の縁に引っ掛けて外へと逃がす。

 窮屈な姿勢で一晩中放置されようものなら、重篤な健康被害を引き起こしてしまうところだ。

 だが、幸いそういった症状に対する治療技術は上がっているため、閉じ込める程度ではそういった症状は起きにくい世界になっていた。

 水分や栄養補給もきちんと自動的になされていたらしく、仲恵はちゃんと自発的な呼吸をして、衰弱している様子はない。

 そのことに一安心しながら、良樹は箱の中から仲恵を抱き上げる。

 どろりとした液体が滴り、良樹のスーツや玄関先を汚したが、良樹は構わずにまずは仲恵を箱の横に寝かせる。

「あっ、と……両手の拘束具から外した方が良かったかな」

 そのままでは、彼女自身の体の下敷きになっている両腕が鬱血してしまう。

 そう考えた良樹は、仲恵の上半身を起こさせた。仲恵は意識がないのか、されるがままに体を前に倒し、前屈の姿勢になる。

 意識がなく、脱力しているからか、胸が膝に押し付けられる程度には、体がぱたりと倒れている。

 そんな彼女を案じつつ、良樹は彼女の両腕をコの字型に拘束している袋状の拘束具を外し――内側から溢れた液体に驚く。

「うわ。ここにもこんなに溜まってたのか……ブーツの中とか、大丈夫かな?」

 そう思って彼が見てみれば、横になったブーツの裾からトロトロと液体が垂れているようにも見えた。

 とりあえずそれは見なかったことにして、良樹は再度仲恵の体を寝かせる。

 両手が自由になっていることで、先ほどよりは随分楽そうな姿勢になっていた。

 そのまま寝かせると頭が痛そうだったため、外したばかりの袋状の拘束具を半分に折り、枕代わりにして彼女の頭の下へと敷く。

 次に良樹が取り外しにかかったのは、彼女の口枷だった。

 口枷の蓋部分のロックを解除し、慎重に引き抜いていく。長大な張り子がズルズルと引き出され、それに伴って仲恵の体はビクビクと激しく跳ねた。

 ただ、ほとんどの力を使い果たしているらしく、大きく暴れるようなことはない。

「ぅぇ……ッ、ぉ……っ、おぇ……ッ」

 力なく呻きながら彼女はその長大な張り子を吐き出し切った。

 苦しそうに咳き込むのを見て、良樹は彼女の体を横向きの姿勢に変えてあげた。

 口内に溜まった唾液などを吐き出しやすくさせたのだ。

 手早く首輪を外し、全頭マスクを脱がせると、ようやく彼女の素顔が見えて来た。

 髪の毛は汗でべとべとになり、肌は真っ赤になっていた。

 上気した頬は発情していることが明確なもので、噛まされたままの口枷の穴から、熱の籠った吐息を発している。

「大丈夫? 仲恵さん」

 そう呼びかける彼女に対し、仲恵は何も答えなかった。

 まだ口枷が噛まされたままということもあるが、消耗しきった彼女は完全に気絶しており、力なく横たわることしか出来ていなかったのだ。

 良樹はそんな彼女の口枷を外してやり、頭部を完全に自由にする。

 口枷のベルトが食い込んだ跡が頬に残っており、痛々しい姿だったが、それまでの厳重な拘束姿に比べれば、随分マシな姿だ。

 そんな彼女の姿を見た良樹は、頑張って授業参観に出てくれた彼女を愛しく思い、優しくキスをする。

「お疲れ様。出してあげるのが遅くなってごめんね。ゆっくり休んで」

 彼はそう言うと、彼女の貞操帯に繋がっていた管も全て外し、お姫様抱っこで仲恵を抱き上げた。

 そして、家の中に彼女を運び入れるのだった。



 その後の話。

 予想外に長時間箱詰めされることになってしまった仲恵だったが、特に健康上の問題は生じなかった。

 今時の学生たちほどではないにせよ、彼女も拘束には元々ある程度慣らされている。医療技術の進歩もあり、命に関わるような症状が出ることは滅多にない。

 だが、その快感などを追及することによる『ある後遺症』については、改変されたこの世界だからこそ――完全になくすことは難しかった。

 ある日の朝の事。

 トントントン、と小気味よく食材を刻む音が響く。

「んっ♡ んぅっ♡ んんっ♡」

 それと同時に、小さく喘ぐ声も響いていた。

 キッチンに立った仲恵は、いつも通り朝食と良樹のお弁当を作っていたのだが、いまの彼女には普段と違う点がいくつかあった。

 つけているエプロンは、彼女がいつも料理の際に身に着けているものだったが、それ以外の服はいつもと全く違った。

 全身を覆うラバースーツだけを彼女は着ていた。

 貞操帯や金属のブラジャーは身に着けていなかったが、継ぎ目一つないラバースーツは、彼女の素肌そのものであるかのように、首から下の体を一部の隙間もなく覆っていた。

 艶めかしい光沢があり、何気ない日常の調理風景を異様な雰囲気に彩っている。

 彼女は至って普通の調理をしていたが、その頬は朱に染まり、しきりに悩ましい喘ぎ声をあげていた。

 これは彼女が調理するだけで興奮する変態だというわけではなく、やむを得ない事情があった。

 授業参観から帰って来た日、彼女は本来なら数時間で出されるはずだった箱の中に、十数時間に渡って放置された。

 その結果、彼女に苦痛を与えないための媚薬成分が当初の予定よりも効き過ぎてしまったのだ。

 特に手足の感度は異様に高まっており、食材を包丁で切る僅かな振動にも感じてしまうようになっていた。

 ラバースーツに覆われた彼女の股間部分は、溢れた愛液でドロドロに濡れており、乳房の頂点にある乳首は固く尖ってラバースーツの上からでもその存在を主張している。

 彼女が軽く体を動かす度に、それらの箇所はラバースーツの内側と擦れ、甘い快楽の疼きを生み出していた。

「……ふ、ぅ……んっ♡」

 指を動かし、指同士が擦れ合うだけでも、強い快感が体を震わせる。

 そんな彼女の様子を、夫の良樹は楽し気に眺めていた。

「うーん。朝から元気になっちゃうなぁ」

 のほほんと言う彼に、仲恵は少し怒ったように眉尻を吊り上げる。

「馬鹿なこと、言ってないで……っ♡ はやく、食べちゃってくださ、いっ♡」

 怒っている内容であっても、言葉の端々が甘く震えてしまっている状態では、何の威圧感もない。

 当然良樹も堪えた様子はなく、ニコニコと笑顔を浮かべて朝ごはんを食べ始めた。

 そんな彼の様子に溜息を吐きつつ、仲恵は自分も食卓につく。

 だが、それも普通にとはいかなかった。

「ん……っ、んんっ♡ はふっ♡」

 ご飯を口に入れて、租借し、嚥下する。

 その何気ない動作ですら、彼女は強い快感を覚えてしまっていた。

 あの日、彼女の喉奥まで貫いていた張り子には、喉の粘膜を傷つけないように、表面から潤滑油も兼ねた液体が滲み出すようになっていた。

 それを十数時間咥え続けたことで、彼女の喉奥は性器と同じような状態になってしまっている。

 だから、ごく普通の食事を飲み込むだけでも、大いに感じてしまうのであった。

 そんな彼女のことを、良樹は楽しそうに眺めている。

 激しい調教やプレイの結果、そんな風になってしまう女性は珍しいものではなかったからだ。

 そのことは当然仲恵も理解していたが、たまたま彼女の周りでそんな風になってしまう女性はおらず、彼女はようやく実感としてそれがあり得ることだと認識していた。

(参観の日に、あれだけ暴れていたあの人も……もしかしたら、そういう人だったのかも)

 そう考えると、仲恵は少し憂鬱な気分になる。

 彼女は専業主婦であり、感じやすい体になってしまったところで、大きな影響はない。

 ラバースーツを着ていれば垂れ流し状態の愛液や汗も問題なく処理できる。

 良樹との夜の交流は増えるだろうが、それも夫婦生活のひとつと思えば特に問題ない。

 ただ、問題があるとすれば、今回と似たような行為をしなければならい時だ。

(この体に、少しは慣れておかないとまずいわよね……良樹さんに色々頼んでおかないと……)

 参観日だけで済むはずのことが、その後の生活に大いに影響を及ぼすことになってしまい、仲恵は溜息を吐いた。

 その溜息ですら、強烈な快感を覚えて、仲恵は体を震わせる。

 そういった快感に、少しは耐えられるようにしておかなければまずかった。


 なぜなら来年も――授業参観は行われるのだから。



おわり

Comments

もし来賓の扱いであれば、もう少し違った処置が施されていたはずですからねぇ。それこそトラックの中で拘束具を外され、普通の状態で解放されるとかねーw-ウム 書き忘れましたが、一応生命が危険に晒された時はちゃんと警察や救急に通知が行くような仕組みになっているので、万が一良樹が出先で事故にあって長い間帰れなくなっても、死ぬことはなくちゃんと助け出されました。 後遺症に関しては、周りの理解度も高いので特に問題ならない感じです。「身体を開発されすぎて感度が高くなりすぎた」はリアルで例えるなら「勉強しすぎで目を悪くした」くらいの認識なので、ほんとにあまり気にされません0w0イイセカイダ

夜空さくら

まさかの放置プレイw 授業参観とはいえ一時的に学園の所有物扱いだからこそ起きたトラブルって感じですね。 恐らく学園側としても想定していなかったトラブルになるんですかね。 とはいえエロいことが当たり前の世界故に、こちらの世界のようにクレーム対象足りえないし、どっちかというと夫である良樹さんの方に責任が生じたケースって感じですね。 まあ、それでもトラブルらしいトラブルが起こりにくい世界で起きた自然災害ならどうしようもないし、しょうがなかったとも言えますね。 何にせよ、生死に関わるトラブルに発展しなかったのは良かったですね。 後遺症は大変そうですが、この世界の常識になぞらえれば夫との関係性がさらに良くなりそうだし、また来年の授業参観も楽しみに生活できそうですし、結果的には大変満足のゆく授業参観が出来たみたいですね。

ミズチェチェ


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