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軟体怪盗リィンツリーの受難 小箱圧縮拘束①

■ 現代の義賊・黒猫怪盗リィンツリー(本名:鈴木志保)は、とある資産家・渡部亜希子の罠に嵌って捕らわれの身となってしまう。渡部の目的は怪盗リィンツリーの全てを手に入れることだった。リィンツリーは怪盗としての意地をかけ、彼女と拘束からの脱出ゲームを行うことになる。しかし渡部の狂気すら宿る拘束度合いにリィンツリーは振り回される毎日を送っているのだった。

■ リィンツリーだから何ともないですが、多分普通の人が同じ詰め方をされたら五秒と耐えられないか、背骨がバッキバキになって再起不能になるので真似しないようにお願いしますーw-ペコリ(出来るか)


■ この作品には拘束・軟体・調教などの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは支援者様向けと、全体向けの交互に書いていく予定です。今回の作品は紛れもなくハッピーエンドになる予定ですので、ご安心いただける構成となっておりますーw-ペコリ

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 黒猫怪盗リィンツリーは、非常に希有な体質の持ち主だ。


 一言でいえば、超軟体体質。

 関節や筋肉が図抜けて柔らかく、柔軟に対応することが出来る。

 それだけではなく、血管や神経といった非常に重要な器官すら、かなりの柔軟性を有していたのである。

 普通の人間が行えば到底病院送りが免れないような、とんでもない軟体ポーズでも、彼女は容易に取ることが可能だ。

 彼女はその体質を利用し、これまで様々な怪盗行為を可能にして来ていた。

 普通は人が入れないだろうというスペースさえあれば、彼女はそれを利用して侵入することが可能だからだ。


 そして今回、そんな彼女を詰め込まれるために用意されたのは、あまりにも小さい箱らしき何かだった。

「たまには、君も外の空気を吸いたいだろうと思ってね。おでかけしようじゃないか!」

 リィンツリーを捕獲し、身も心も我が物にせんと迫る変態資産家渡部は、嬉々としてそうリィンツリーに提案した。

 その対象であるリィンツリーは現在、ベッドの上に寝かされている状態にあった。

 その身体にはある意味非常に似合っているのだが、可愛らしいネグリジェが着せられており、ぱっと見深窓の令嬢といった様子にも見える。

 彼女に拘束具らしい拘束具は施されておらず、一見いくらでも逃げることが出来そうな状況だが、いまの彼女は身体を動かすこともままならない状態だった。

 彼女の首に巻き付けられている首輪が、その原因だ。

 それはデザインこそ、元々リィンツリーが怪盗として活動する時に身に付けていた鈴付きの首輪に似ていたが、現在彼女が身に付けさせられているそれは、普段彼女が身に付けている首輪とは全く違う機能を有していた。

 首輪はリィンツリーの身体を動かそうとする神経の動きを阻害し、生命維持活動には支障を来さずに拘束する機能を有していた。

 その首輪があるために、リィンツリーは寝たきりの状態で、渡部に付き合わざるを得なくなっているのだ。

 自分への尋常じゃない執着心を見せる渡部の元から、一刻も早く逃げたいリィンツリーは、胡乱げな顔で彼女の示した箱を見ていた。

「……それで、なんで箱が用意されるんですか?」

「君は有名だからね。見つかる訳にはいかないだろう? だから、移動中はこの箱の中に入ってもらいたくてね」

 そう言って渡部が示したのは、おおよそ人が入れるとは思えない、平たい箱だった。

 縦横40センチあるかないか。高さに至っては30センチもないかもしれない。小柄なリィンツリーとはいえ、入れるか入れないか、極めて微妙な大きさであった。

 リィンツリーはその職業柄、見るだけでかなり精密な計測を行う事が出来る。どこかに忍び込む際に建物の下見をすることは多いが、実際にメジャーを当てて計るわけにはいかないのだから、ある意味必須のスキルだった。

 その見取り技術によってその箱の大きさを把握したリィンツリーは、一言告げる。

「いくら私でも、その大きさの箱に身体を収めるのは無理ですよ。どうやっても溢れます」

 彼女はそう断言したが、その判断に渡部も否やはないようだった。

「ふふっ。わかっているとも。君が怪盗行為を働く時に用いたとされる箱の中でも、一番小さい箱はこれより一回りは大きかったからね。確か虹色の宝玉を盗み出した時だったかな?」

 渡部はリィンツリーに異様に執着している。それは彼女の全ての行動に通じることに繋がっていた。

 リィンツリーが起こした怪盗行為について、彼女は全て把握しており、その怪盗行為がどのように行われたかという細かな調査資料まで全て読み込んでいるのだ。

 ある意味、漫画や小説で好きなキャラの登場シーンを暗記するほど徹底的に読み込むオタクのようなものである。

 彼女の場合、その潤沢な資金力にものを言わせ、一般人なら閲覧出来ないような極秘資料も読み込み、疑問に思った点の検証さえ、決して少なくないお金を費やして行っている。

 渡部はこの世で最もリィンツリーに詳しい女、と言って全く過言ではないのだ。

「その時に使われた箱は、縦横は六十センチもあった代わりに、幅は三十センチと狭かった。おそらく身体を平たくして入っていたことだろう。見てみたかったものだ」

 そういう渡部の発言に、リィンツリーは反応しなかった。

 彼女にとって、怪盗として忍び込む方法というものは、マジシャンにおけるマジックのタネと同じように、嬉々として人に語るべきではないものだったからだ。

 リィンツリーが無言であることに構わず、渡部は話を自分勝手に続ける。

「その基準で考えれば、用意したこちらの箱は確かに小さいだろう。だが……これの蓋を見れば、私が言いたいことも伝わるはずだ」

 そう言って渡部が取りだしてきたのは、その用意された箱に被せると思わしき蓋だった。

 その蓋には、穴が空いている。太さはちょうどリィンツリーの首の太さと同じだった。

「ここから外に首を出せるようになっているわけだ。これなら、身体を収める部分はより小さく出来るだろう?」

「それは……そうかもしれませんけど」

 人体の中で一番融通が利かない部位はどこか。

 度を越えた軟体であるリィンツリーに言わせれば、それは頭部に他ならない。

 重要な器官が集中している分、強い圧迫を受ければ危険だし、変形させるわけにもいかないためだ。

 猫は頭が通らない場所は通れないというが、リィンツリーも同様だった。逆に頭さえ入ればいくらでも入り込むことが出来る。関節を外すことは出来るからだ。

 だから頭だけでも箱の外に出すことが出来るなら、その自由度はかなり変わってくるのは事実だった。

 事実では、あるのだが。

 リィンツリーは渡部のことを何ともいえない顔で見る。

「……はっきり申し上げますけれど。それでもかなり厳しいですよ。さすがに」

 そうリィンツリーは断言する。

 いくら彼女が柔軟性の高い身体を有しているからといって、その身体の質量自体は変化していないのだ。

 リィンツリーの目測では、ギリギリ入れるか入れないかの微妙なところだ。頭だけを外に逃がす前提であっても、相当辛い状態になることは想像に難くない。

「それと、厳しいというか、そもそもの話ですが……頭部を露出したら、意味がないじゃないですか」

 リィンツリーは冷静にそう指摘する。

 そもそも箱に詰める話は、渡部がリィンツリーを外に連れ出そうという目的があり、その途中で人に見付かっても大丈夫なように、と言う話だっただずだ。

「頭が出てたら、その時点で人目があるところには出られませんよね? どうやって運ぶつもりなんですか?」

「そこは気にしなくても大丈夫だ。運ぶための手段は、きっちり用意してある」

 渡部はそう断言する。その断言っぷりに、リィンツリーはちゃんと準備しているのだと思って、考えることを止めてしまった。

 渡部ほどの資産家であれば、いくらでも運ぶ手段は準備出来るだろうと思われたからだ。

 トラックでもいいし、何ならヘリコプターや自家用機などといった金持ちならではの移動手段でも用いることは出来る。

 まさかそんな変な運び方はしないだろうという程度には、リィンツリーはまだ渡部のことを信じていたのだ。

 しかし、リィンツリーの渡部に対する認識はまだまだ甘かったのだと、後に判明することになる。

 渡部がただ荷物のようにリィンツリーを運んで満足する訳がないと分かっていたはずなのに。

 いずれにしても、リィンツリーが抵抗しようが何しようが、主導権を握る渡部は必ずリィンツリーをその形で運んでいただろう。

 早めに諦めるかどうかの違いしかないのだから、リィンツリーが早々に諦めたのはそういう意味では正しかったと言える。

 渡部は嬉々として、ベッドの上に寝そべるリィンツリーに近付いていった。

「それじゃあ、早速詰められてみてもらおうか!」

 うきうきとした調子で、渡部がリィンツリーの服を脱がしにかかった。

 着せられていたランジェリーが脱がされ、下着姿にされるリィンツリー。

 彼女が現在身に付けている下着もまた、渡部によって用意されたものだ。

 子供っぽくはないが、度を超えてセクシーなものでもない、非常にリィンツリーの姿にあったものを着せられていた。

 それは冗談抜きでリィンツリーに似合っているもので、渡部がどれほど正確にリィンツリーのことを理解しているのかということを示すものだった。

(だからって……嬉しくはないですけどね)

 内心、リィンツリーはそんな風に思う。似合っている似合っていないは置いておいても、着せられている以上、彼女にとってその服は囚人服とあまり変わらない認識になるからだ。

 そんな下着も、渡部はあっさり脱がしてしまう。首輪だけの姿になったリィンツリ-。

 その裸身はシミ一つなく美しく、渡部は恍惚とした表情を浮かべる。

「うん……やはり君はとても美しい……存在が芸術品のようだよ……」

「……そうですか」

 褒められることはリィンツリーも嫌いではないが、自身の存在そのものを調度品として手に入れたがっている渡部に言われると、非常に複雑な気分になるのだった。

 それに加えて、裸を見られるという羞恥もあって、リィンツリーは渡部から視線を逸してしまう。

 首輪以外裸になったリィンツリーを、渡部は抱き上げて、箱の方へと移動させる。

「……今回は、スーツを着せてはくれないんですか?」

 そうリィンツリーが尋ねると、渡部はすぐに応えた。

「ラバースーツであっても、厚みはあるからな。それを加えると、入らなくなる可能性があったから……今回は裸で入ってもらうよ。恥ずかしいかもしれないけれど」

「別に、見せつけていくわけでもありませんし……気にはしません」

 リィンツリーの裸を見ているのは、ほとんど渡部だけだ。彼女の執事などが時折部屋に入ってくることはあったが、ちゃんと教育が行き届いている者しかおらず、不躾に彼女の裸に視線を向けるような者はいない。

 そういう意味でいうなら主人である渡部の方が、よほど無遠慮で容赦のない視線をリィンツリーの身体に向けている。

 抗議の意図を込めてリィンツリーは渡部を睨んだが、渡部の方は全く堪えた様子もなく、さっそくリィンツリーを箱の中へと降ろしていた。

「端から順に、詰め込むようにして……と」

 まず足が、箱の底の角に沿うようにして納められる。お尻は箱の端に触れ、壁面に押し付けるような状態になっていた。

 足を箱の中に収めようとした時点で、リィンツリーはすでにかなりの窮屈さを感じていた。

(箱の一辺は私の大腿骨の長さより短いですから……斜めにしないと入りませんね)

 お尻は底面についたまま、斜めに足が収められる。

 足首は角に沿うように、爪先がお尻の方を向くように曲げられ、普通の柔軟性であればかなりの激痛が走る状態になっていた。

「よし、この状態で、体を前に倒してもらって……と」

 渡部はそう言ってリィンツリーの体を前へと倒す。

 エビ反りの形に背中が曲がり、胸が箱の前面部に押し付けられる。

 リィンツリーの胸は巨乳ではないが貧乳でもない、いわば美乳であるため、壁に押し付けられると少し拉げて柔らかく広がった。

 ただ、その状態では首の位置が蓋に空いた穴に沿わない。

「腕をこうして……と」

 後ろ手に回された腕が、反対側の脇の下まで回されて、逆さまを向いた掌で箱の前面部を押すような状態にされる。

 もう片方の手も同様にされ、そちらの腕でも前面部を押すような形になると、胸が少し後ろに下がって、首の位置がちょうど蓋に空いた穴の位置に来るようになった。

「よし、そしてこれを……」

 蓋はばかりと二つに分かれるようになっていた。

 半分ずつになった蓋の穴に、リィンツリーの首を挟み込むように――巻いている首輪の下に差し込むようにして――嵌め込めば、彼女の首は完全に蓋で固定された。

 その蓋を箱に嵌め込む。はめ込む際、かなりの力でリィンツリーの体は蓋で押さえつけられ、箱の中に納まるように圧縮された。

「出来た……! うん、計算通り、ぴったりだ!」

 こうして、リィンツリーの首だけオブジェは完成したのである。

 そのオブジェの下、台座に当たる部分には彼女の体が極めて小さく折り畳まれて収まっている。

「ぐ、ぅ……っ!」

 リィンツリーは極めて不自由な圧迫された状態で固定されてしまった身体から、強い圧迫感を覚えていた。

 ギチギチ、ミチミチと音が立ち、呼吸をして肺を膨らませるだけでもしんどい状態だ。

 そんな状態にありながらも、彼女は脂汗を流すこともなく、呼吸だけを荒くして耐えていた。

 リィンツリーのそんな反応を楽しみながら、渡部はさらに装備を付け加える。

「さらにだね。実はこんなものも用意してあるのさ!」

 そういって渡部がリィンツリーの頭部に被せたもの、それはガラスで出来た箱の上蓋だった。

 駄菓子屋やゲームセンターなどに存在するカプセルトイのカプセルがイメージとしては一番近いだろう。

 透明なケースに覆われた彼女の頭部は、まるで一つの鑑賞品のような仕上がりになっていた。


 そんなリィンツリーの頭部を見た渡部が歓喜し、リィンツリーをドン引きさせたのはいうまでもない。



つづく

Comments

リィンツリー以外は真似しないでくださいーw-ウム 軟体パフォーマーでも、たぶん無理……出来たとしても長時間キープは、リィンツリー以外はたぶん無理でしょうね。 渡部的には思いついたことはとりあえずやってみよう、的な発想なんだと思います。 幸か不幸か、それをリィンツリーが実現出来てしまうのがなんとも言えない、破れ鍋に綴じ蓋というか、リィンツリーが柔軟すぎるのが不幸というか……ーw-; 拘束後はたぶん渡部自らお風呂に入れて猫可愛がりしながらマッサージでもすると思われます。 リィンツリーは溜まったものではないでしょうね^え^;

夜空さくら

とりあえず普通の人がやったら骨が折れてえげつないことになるのはよくわかりました。 たぶん足と腰が折れて、下手すると肩は脱臼コースかな。 とんでもねえ軟体体質と言うほかないですね~ 渡部さん的にはパズルを丹念に組み立てている感覚とオブジェを作り上げている芸術的感覚を楽しんでいる感じかな。 勝手にオブジェにされているリィンツリーからすればたまったものでは無いですが(;^ω^) んで、冒頭の首だけリィンツリーが完成したわけですね。 長時間にわたる窮屈な姿勢で血流とか止めてしまわないか心配になるけど、そこらへんもしっかり把握したうえでの圧縮拘束だろうしな~ 拘束後のアフターケアも万全にしていそう。

ミズチェチェ


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