SamSuka
夜空さくら
夜空さくら

fanbox


軟体怪盗リィンツリーの受難 小箱圧縮拘束③

■ 現代の義賊・黒猫怪盗リィンツリー(本名:鈴木志保)は、とある資産家・渡部亜希子の罠に嵌って捕らわれの身となってしまう。渡部の目的は怪盗リィンツリーの全てを手に入れることだった。リィンツリーは怪盗としての意地をかけ、彼女と拘束からの脱出ゲームを行うことになる。しかし渡部の狂気すら宿る拘束度合いにリィンツリーは振り回される毎日を送っているのだった。

■ もはや箱ではないのでは……?と思い始めたがあくまで箱と言い切るーw-ウム


■ この作品には拘束・軟体・調教などの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは支援者様向けと、全体向けの交互に書いていく予定です。今回の作品は紛れもなくハッピーエンドになる予定ですので、ご安心いただける構成となっておりますーw-ペコリ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 リィンツリーは、小さな箱の中に窮屈に押し込められた状態で、散々性器やアナルを渡部に弄られた。

 滴り落ちた愛液が、彼女の設置されている場所の下にまだら模様を作っている。

 リィンツリーの反応を楽しんでいた渡部は、車が目的地に到着したことを知り、一端その責めを止めた。

「ふぅ……楽しかった♡ ここからはオブジェに徹してもらわないといけないから、この辺にしておこうか」

 渡部は艶々とした顏で微笑みながら、リィンツリーの頭を優しく撫でる。

 当のリィンツリーはと言えば、無茶な状態で与えられる刺激をどこにも逃すことが出来ず、ひたすら受け続けることしか出来なかったため、かなり消耗していた。

「はぁ……はぁ……はぁ……っ」

 浅く速い呼吸を何度も繰り返し、ぐったりとしている。

 ただ、首を固定されているため、項垂れることも出来ず、前を向いている状態は強制的に維持されていた。

 渡部が合図をすると、再びリィンツリーにライトが向けられ、彼女を閉じ込めている箱があっという間に黒く染まる。

 さらに取り外していた箱の一部を嵌め込み直すと、リィンツリーは生首だけを外に晒した状態に戻る。

 ひとまず自分の体が見えなくなったことで、リィンツリーは少し安堵した。

 詰め込まれている体の状態は全く何の変化も生まれていないとはいえ、やはり直でその様子が見えるか見えないかではリィンツリーの羞恥心にも大きな違いが生まれる。

 渡部はそんなリィンツリーの顔をタオルで優しく拭いながら、ストローを挿したドリンクを彼女の口に運び、水分を補給させた。

「これからお店の営業時間の終了まで、二時間ほどじっとしていてもらうことになるからね。水分補給はしっかりしておいてもらわないと」

 さらりと告げられたとんでもない事実に、リィンツリーは思わずその顔を引き攣らせる。

「二時間……? 正気ですか? 貴女……」

 常人なら二時間どころか、二分すら保たない状態にさせられているリィンツリーの発言は、実にもっともなものだった。

 すでにそこに詰め込まれてから一時間は経過しており、それだけの時間その状態で耐えられている彼女は、すでに十分なほど凄いことをやってのけている。

 しかし渡部にとってはそうではないらしく、自然な態度で応じた。

「君なら可能だろう?」

 それは嫌味でも挑発でもなく、事実を確認しているだけの口調だった。

 あんまりといえばあんまりな、渡部の無条件な信頼を向けられ、リィンツリーは顔を顰めざるを得ない。

 そしてリィンツリーは何も言わず、溜息を吐きながら目を閉じた。

 実際のところ、リィンツリー自身も苦しくはあっても不可能ではないと感じてしまっていたからだ。

 そんな彼女の様子を見た渡部は、すでに無茶を言っているにも関わらず、さらに無茶な注文を重ねる。

「ああ、ちゃんと瞼は開けて置いてほしいな。そうじゃないと、せっかくの綺麗な君のオッドアイが隠れてしまうし、本当に死体のように見えてしまうからね」

「後者に関してはもはや今更な気がしますけれど……」

 リィンツリーはじろりと渡部を睨み付ける。

「さすがにずっと目を開けておく、というのは不可能ですよ。眼が乾燥してしまいます」

「その点は問題ないさ、この蓋を閉めれば、内部の環境は調整可能だからね。乾燥しにくい湿度に設定する」

 それに、と渡部は笑顔を浮かべながら続けた。

「君なら誰にも気づかれていないタイミングで、瞬きをするなんて造作もないだろう?」

 そう自信満々に告げられた言葉に、リィンツリーは言葉を返すことが出来なかった。

 そう問われれば、彼女はそれを出来ると感じていたからだ。

 彼女は怪盗。人の目を盗んで行動し、一瞬の隙を突き、厳重な警備を突破するのは基本中の基本の技能である。

 目に入る人間の動きなどを予測して、誰も自分を見ていないタイミングで動くこと自体は造作もないことだった。

(いつものように、盗みのための行動をするのではなく、瞬きだけならなおさら……不可能ではないですけれど……)

 渡部が怪盗としての自分の実力や能力も徹底的に調べ尽くして、そしてそれに何の疑いも持っていないことが理解出来てしまう。

 これほど嬉しくない信頼もそうそうないだろうな、とリィンツリーは深く溜息を吐くのであった。


 こうして、リィンツリーは自身のファンが集うバーに運び込まれ、そこで飾られることになってしまったのだった。





 一見するとどうしてもただのオブジェにしか見えないリィンツリーの生首は、カウンターの上に置かれていた。

 バーの客の視線をしきりに受けながらも、リィンツリーは落ち着いていた。

(じっとすることは怪盗の心得のひとつですから、そこに問題はありませんけど……)

 何十時間も同じ姿勢で耐え続けることもよくあることだ。常人なら数十分と保たないだろうが、特別な訓練を積んでいる彼女はそれが可能だった。

 彼女はその技術を完璧に身に着けているため、じっとしているだけなら特に問題なかった。

 小さな箱に押し込まれ、異様に苦しい姿勢であることだけが問題なのである。

 目が乾燥しないよう、全員の視線が外れた瞬間を逃さず瞬きをし、瞳に潤いを取り戻させる。

 渡部が言っていたように、ケースの中の湿度はかなり高めに設定されているようで、目に関してはかなり楽に過ごすことが出来ていた。

(その気遣いを、他のところでも発揮してくれればいいのですが……)

 まっすぐ前を向いたままのリィンツリーだが、その視界の端に映る情報も過たず得ることが出来る。

 怪盗として盗みに入る場所を下見する際に、きょろきょろ見回していては明らかに不審者だ。

 だから視点は動かさずに視界を得る能力にも彼女は長けていた。

 その視界の中で、渡部がバーの客に話しかけようとして、拒否されているのが見えた。そそくさと客が出て行ってしまう。

(完全に営業妨害ですよね……出資者でなければ、確実に出禁にされていることでしょう……)

 渡部は実に不可解だという顔で、カクテルを流し込んでいる。

 恐ろしく酒に強いらしく、そんな無茶な飲み方をしているにも関わらず全く酔っている様子はなかった。

 そんな渡部の姿を見ながら、リィンツリーはオブジェに徹し続けるのであった。

 バーにやって来た一般人たちは、そんなリィンツリーのことを、不気味とは感じつつ、その美しい顔立ちや綺麗な瞳の色などに感嘆するのであった。



 そして、店の営業が終了し、無事オブジェに徹し切った後、ケースが外されたリィンツリーは、渡部と酒を酌み交わしていた。

 ただしリィンツリーはあまり酒を好まなかったため、ノンアルコールのジュースを飲んでいた。

「どうだい? 美味しいかな?」

「んぐ……んっ、こんな格好でなければ、もっと美味しく感じられると思うのですが。まだ解放してくれないんですか?」

「つれないねぇ。もっと私にも愛でさせておくれよ」

 くすくすと笑いながら、渡部はリィンツリーの頭を撫でる。

 リィンツリーは眉を潜めつつも、渡部の様子を窺っていた。

「……あまり顔に出ないなとは思っていましたが、貴女、普通に酔ってますね?」

「ちょっと気分が良くなってはいる」

 渡部はそう言いつつ、リィンツリーとの会話に興じるつもりのようだった。

「ところで君は単独で行動する怪盗だよね」

「……いまさらなんですか? 協力者がいるなら、もうとっくに助けに来てもらっていますよ」

「それはそうだと思うんだが……改めて考えてみると、君に相棒の一人もいないのは不思議だなと思ってね」

 怪盗にはパートナーがつきものだ。一緒になって怪盗行動を行うパターンもあれば、怪盗道具などの開発などによって関わるタイプもいるが、いずれにせよ怪盗が完全に単独で行動する例はあまりない。

「そういうところも、私が君を気に入ったところではあるんだが……そうだとすると、色々と腑に落ちないことも多くてね」

 例えば、と渡部は続ける。

「君が元々身に着けていた猫耳や尻尾などの衣装からして、どこで調達したのか、という話になる。君が全部自分で作ったと考えることも出来るが……さすがにそこまでありとあらゆるものに精通しているとは思えないし」

「……」

「となると、君の正体を知らないまま協力している者がいるという話になるのだが……現実的にそんなことが可能なのか、というところが気になるところでね」

「さあ……どうでしょうね」

 リィンツリーはそう言葉を濁して誤魔化した。

 そんな彼女の対応に特に文句も言わず、渡部は話を先に薦める。

「まあそれはいいとして、だ。リィンツリーくん。もう一つ聞いておきたいことがあるんだけどね?」

「……なんですか?」

「君はどこの出身なのかな?」

 渡部はそう言って、興味深そうにリィンツリーの反応を窺っている。

「天涯孤独の身かもしれませんよ?」

「そうかもしれない。……しかしそう考えない方が面白いんじゃないかと思ってねぇ」

 渡部は嬉々として話を続けた。

「例えば、そう、君に妹なんかがいた日には、とてもテンションがあがってしまいそうだ」

 その発言に、リィンツリーは本格的に眉を潜める。

「貴女、似たような姿をしていたらなんでもいいんですか?」

「そういうわけではないんだが……あくまで、君が一番好きなことに変わりはないよ」

 にこやかに口説き文句のようなことを口にする渡部。

 リィンツリーは懐疑的な目を渡部に向けていた。

「もしも君と良く似た存在がいるのなら……君と並べて飾れば、さらに美しい芸術品が出来るんじゃないかと思ってね」

 にこやかな笑みを浮かべたまま、渡部はそんなことを口にする。

 リィンツリーが何度目かもわからないドン引きをするのも、無理はないことだった。

「……仮に私に妹や姉がいたとしても、絶対にその存在を貴女に知られないようにしようと思いました」

 それは当然の判断だった。

 変態に捕まるのは自分だけでいい、という内心を隠そうともせず、リィンツリーはそう告げるのであった。

 渡部はリィンツリーにそんな固い決意を露わにされ、困ったように眉尻を下げる。

「うぅん……中々心を開いてはくれないんだねぇ……」

「いままでの貴女の言動の中に、私が心を開く要素は欠片もありませんからね?」

 もっともな指摘を受け、渡部は何も言い返せないのであった。

 澄ました顔で、気を取り直して言葉を紡ぐ。

「ふふ……いつか君の身も心も手に入れてみせるよ。全部欲しいからね」

 そういって、渡部はリィンツリーの頬にキスをする。

 無論リィンツリーは心底嫌な顔をして「酒臭いです。近寄らないでください」とバッサリ渡部を切り捨てるのであった。

 もっとも、渡部の方はそんな風にリィンツリーに拒絶されても「いかにも懐かない猫のようで、とても、実にいいな……ふふふ」と全く堪えていないのである。

「さて。そろそろ帰るとしようか……と、その前に」

 ぱちん、と渡部が指を鳴らすと、有能な彼女の執事が抱えていたものを渡部へと手渡す。正方形の板のようなものだった。

 リィンツリーが今度は何をするつもりかと彼女の様子を見ていると、渡部はリィンツリーの体を押し込めている箱の内、上面の蓋の部分を取り外した。

 数時間ぶりに胴体がその圧力から解放され、リィンツリーは滞りがちだった血流が全身に再び流れていくのを感じた。

 ほっとリィンツリーが呼吸のしやすくなった状態を甘受していると、渡部は執事に取り外した蓋を持っていくように良い、先ほど手渡されたものを取り出す。

 それは、今しがた取り外したばかりの、箱の蓋と同じような形状の板であった。

「……? ちょっと、材質が違うように……見えますね?」

「ふふふ。最後に少し趣向を変えようと思ってね」

 その蓋を渡部は再びリィンツリーの詰め込まれている箱に嵌め込んでいく。

 蓋は先ほどと同じように彼女の体を閉じ込めたが、リィンツリーはその感触の違いに目を丸くした。

「なんですか……? これ。さっきの板と違って、軽いような……」

「軽いのは当然さ。さっきの蓋と違って、これはラバーで出来ているからね。この蓋をこう箱の壁に装着して……と」

 ニコニコと渡部は笑いながら、言葉で説明するより、実際に体験した方が早いだろう、と早速その蓋に仕込まれた機能を起動する。


 するとそのラバーで出来た箱の蓋は――リィンツリーの体にぴったりと張り付きながら、下方向への圧縮を開始した。


つづく

Comments

おそらく…… ①自分の力で脱出してこそだと考えている ②渡部の口車にまんまと乗ってしまった ③割とリィンツリー自身この状況を受け入れつつある などが絶妙にブレンドされてる状態ですねーw-ウム ……作者的には純粋に忘れてましたけどーw-;

夜空さくら

そのような状況で、目をまばたきしたり、顔の筋肉を動かしたり、涙を流したり、何かがをしてっで客から注意を引いたり、噂を生み出し、外部から何とかするを期待するという選択肢があります。しかし、彼女はそれをしません。これは彼女が自身の能力に誇りを持っていたのか、外部に信頼できなかったのか、それとも彼女の心の一部が既に渡部が設定されたゲームルールを無意識的に受け入れたのか?

c933103

それはもうグッタグタですw 本来はじっと動かないだけでも拷問に近い辛さになりますからね……ーw-; 今回のラバー蓋による圧縮がどうなるかは……次回のお楽しみです!0w0ムフフ……

夜空さくら

リィンツリー、身体的にも、精神的にもグッタリしてそう。 文章からそれらの感情がヒシヒシと伝わってきますね。 とりあえずお疲れ様ですリィンツリー。 さて色々振り回されて大変そうなリィンツリーの圧縮拘束に新たな展開が。 ラバーで出来た蓋とな? それで圧縮すると……どうなるのかしら? 圧縮するのは首から下の箱の中に納まっている体だけのはずだけど? これだけだと何を意図しているのか掴めませんな~ はたしてこの新たな責めにどんな意図があるのか、次回も楽しみにしています♪

ミズチェチェ


More Creators