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夜空さくら
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軟体怪盗リィンツリーの受難 小箱圧縮拘束④

■ 現代の義賊・黒猫怪盗リィンツリー(本名:鈴木志保)は、とある資産家・渡部亜希子の罠に嵌って捕らわれの身となってしまう。渡部の目的は怪盗リィンツリーの全てを手に入れることだった。リィンツリーは怪盗としての意地をかけ、彼女と拘束からの脱出ゲームを行うことになる。しかし渡部の狂気すら宿る拘束度合いにリィンツリーは振り回される毎日を送っているのだった。

■ 愛してるからって何してもいいわけじゃありません。くれぐれもリアルで真似をしないように……0w0;ダレモシナイカ


■ この作品には拘束・軟体・調教などの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 続きは支援者様向けと、全体向けの交互に書いていく予定です。今回の作品は紛れもなくハッピーエンドになる予定ですので、ご安心いただける構成となっておりますーw-ペコリ

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 世の中には、バキュームラック、という特殊性癖プレイが存在する。

 それは箱の中に入るという点では箱詰めと同じだが、その箱の平面部分は良く伸縮するラバーで出来ている。

 その中に、首だけ外に出した状態で人間が入った後、その中の空気を抜くわけだ。

 結果、ラバーが体に張り付き、強い吸引力を発揮する場合は、空中にパッキングされたような状態になり、全く動けなくなる。

 その不自由さや、体に張り付いて来るラバーの感触を楽しむ、というのがそのプレイの大きな主旨である。


 この時、リィンツリーを襲っている感覚は、それに近いものがあった。


「ふぐっ……!? んぎぃ……ッ」

 彼女の体に張り付くように、ラバーで出来ている蓋が徐々に下に移動していく。

 それによって彼女の体にはラバーが隙間なく張り付き、彼女の複雑に折りたたまれた体の輪郭がハッキリ見えるようになった。

 いままでにも増して、歪なオブジェと化していく彼女の身体。

 そして、それだけでは済まなかった。

 彼女の体は複雑に折りたたまれていたとはいえ、四角い空間を完全に満たすほどではさすがになかった。

 ほんのわずかとはいえ、余裕のあった空間すらそのラバーは押し潰し、さらに彼女の体をより小さく圧縮していく。

 布団圧縮袋で布団が小さく纏められていくように、彼女の身体も僅かな余裕すらない状態へと圧縮していっていた。

「ふぎっ! んぎいいッ!」

 相当強力な力で押し固められてしまったリィンツリーの体は、ミシミシと音を立てながらより小さく、コンパクトに圧縮されていっていた。

 普通の人間では数分と持たない無茶な姿勢から、普通の人間なら全身の関節がへし折れて泡を拭いて気絶しかねない無理な姿勢になっていく。

 リィンツリーが呻き声をあげるだけで済んでいたのは、もはや奇跡という言葉では生温いほど、彼女の体は圧縮されていた。

 蓋を動かすリモコンを握っていた渡部の手の中には、汗が滲んでいた。

「まさか……! 可能だというのか……!」

 いよいよ無理そうならいつでも止めようと渡部は考えていたが、リィンツリーはまだ呻くだけだ。

 渡部が心臓を高鳴らせながら見守る中、ラバーの蓋を展開している枠は箱の底に到達しようとしていた。


 そして――渡部が途中で止めることなく、枠は完全に箱の底に到達する。


 渡部は感極まった様子で、興奮気味にリィンツリーへと近づく。

 もどかしく感じながらも、箱の側面部――四つの板を取り外した。

 リィンツリーは、限界まで体が圧縮された状態で、そこに存在していた。

「……ッ、……ハッ…………ンッ……ッ」

 さすがのリィンツリーも呼吸が出来ないのか、真っ赤になった顔で、空気を求めるように口をパクパクと開閉している。

 彼女の首から下の体は、歪な三角錐のような形に圧縮されていて、指先一つ動かす隙間のない状態に固められていた。

 ラバーによって圧縮されている体に、渡部が震える手を伸ばす。

 リィンツリーの胸部に手を当てた渡部は、本来柔らかい膨らみが、ラバーでコーティングされ、柔らかい板のような状態になっているのを感じた。

 軽く撫で摩ると、リィンツリーが声もなくビクビクとその体を震わせる。

「……ッ……カ、ハッ……ァッ……!」

 身体がぎゅうぎゅうと強い力で圧縮され、肺を僅かにも膨らませられなくなり、呼吸が出来ていなかった。

 元々体を複雑に折りたたむ無茶な姿勢を取っているのもあって、リィンツリーは自分の体が悲鳴を上げているのを感じていた。

 首から下の体が一つにまとまり、ただの心臓の拍動が全身に広がって刺激となっている。

 さすがの彼女も、度を越した苦しみに耐えきれず、そのオッドアイの瞳からボロボロと涙を流していた。

 普通なら、そんな苦しむ様子を見たならば、すぐにでも解放してあげたいと思うことだろう。

 しかしそんなリィンツリーの姿を見た渡部は――そんな彼女の姿すら、愛おしいと思ってしまっていた。

 渡部はリィンツリーを愛しすぎており、どんな状態のリィンツリーも平等に、均等に愛しさを感じてしまう。

 だから、涙を流すほどリィンツリーが苦しんでいても、それもまた美しい芸術のひとつだと思えてしまうのだ。

「これ以上美しい芸術品が他にあるだろうか……いいや、この世界のどこを探してもないに違いない……!」

 感極まった渡部は、その両目からリィンツリーと同じように涙を流していた。

「ああ、本当に素晴らしいよ君は……! ああ、でも君を苦しめるのは本意ではないんだ、本当なんだ……だから……」

 言いながら、渡部はローターを取り出して、リィンツリーの体に押し当てる。

 ほんの小さな振動であったが、すでに限界近くまで体が圧縮されているリィンツリーには、強烈な刺激となった。

 ギシギシッ、とラバーが軋み、声もあげられないリィンツリーが必死に抗っているのが伝わってくる。

「せめて、気持ちよくなるように刺激を与えてあげよう」

 そう言いながら、渡部はリィンツリーの圧し潰された乳房にローターを押し当てる。

 乳房に当てられているだけだったが、リィンツリーはその震動が全身を貫いたように感じた。

「ンッ……! ン、ふ、ぁ……ッ」

 ローターのビリビリとした刺激がリィンツリーの乳房全体を貫き、強制的に快感を生じさせる。

 リィンツリーの身体が生命の危機を感じ、脳内に快楽物質を生み出していることもあるのか、その刺激は異様にリィンツリーを気持ちよくさせていた。

 それでリィンツリーが楽になるのかといえば、決してそうとは限らなかったが、強い快感が苦しみを一部覆い隠したのは確かだった。

 押し込まれた体の中で行き場を失った快感が暴れ回り、リィンツリーの意識を真っ白に塗り潰していく。

 ガクガクと頭を震わせて悶絶する彼女の様子を眺めていた渡部は、今度は胸ではなくリィンツリーの股間部分へと手を伸ばした。

 そこは胸と違って奥まった位置にあるが、ラバーはそこにもしっかり貼りついており、少なくとも肛門に関してはそこにあることが分かる程度にはラバーがぴったり張り付いていた。

 可愛らしく窄まったその肛門を、渡部は親指でぐりぐりと刺激する。

 肛門を弄られる感触は嫌悪感もあったが、それ以上に異様な感覚が広がり、リィンツリーに不可思議な快感を覚えさせていた。

「ふむ……いけるか……?」

 渡部は呟きながら、親指を押し込むようにしてその肛門を刺激する。

 覆っているのはラバーなため、多少は柔軟性を持って親指の先を受け入れるが、さすがに穴の中に指が入るほどにはならなかった。

「多少凹みはするか……それなら」

 渡部はいいことを思いついたと言わんばかりに、乳首に押し当てているのとは別のローターを取り出し、その肛門へと押し付ける。

 少し力を込めて押し込めば、肛門に若干食い込んだ状態で絶妙な刺激をそこに与えるようになった。

「~~~~ッ!!」

 堪らないのは、そこに刺激を与えられたリィンツリーだ。

 排便時の快感を無暗に与えられるような、いつまで経っても収まらない刺激が生じ続ける。

 ガタガタと先ほどにも増して彼女の体は震え、その目を剥いて声なき嬌声をあげた。

 涙を流し、鼻水が垂れ、開いた口からは涎が零れる。

 普通の恋仲程度の間柄であれば、一瞬で恋が冷めてしまいそうな壮絶な表情を浮かべるリィンツリー。

 そんな彼女の無様な表情を見ながらも、渡部の気持ちには何の変化も生まれなかった。

 むしろ、そんな彼女の表情も愛おしいとばかりに恍惚とした顔をしてリィンツリーを責め続ける。

 そうして責め続けること暫く。

 リィンツリーが怪しげな痙攣をし始める。

 赤かった顔が青紫色となり、完全に白目を剥いて、舌を突き出した。

「おっと、そろそろ限界か」

 さすがにこれ以上は無理だと感じたのか、渡部はリモコンを操作してラバー圧縮を解除する。

 ぷしゅぅ、と空気の抜けるような音がして、ゆっくりとラバーの蓋がリィンツリーの圧縮を緩めた。

 それにより、リィンツリーの体は少し膨らんだように見えた。多少圧力が弱まって、余裕が出来たのだ。

 その状態で暫く経つと、リィンツリーの体がひと際激しく跳ね、呼吸が再開される。

「……ふ、ぁッ、はっ、ハッ! ハァッ!」

 新鮮な空気を吸い込み、胸が膨らむ。

 圧縮され、滞りかけていた血流がリィンツリーの全身へと行きわたり、冷え始めていた手足の先までしっかり暖かさが伝わっていった。

 渡部はそんなリィンツリーの様子を見ながら、掌をリィンツリーの胸部に当てている。

 どくん、どくんと激しい鼓動が、渡部の掌にも伝わって来ていた。

「ふぁ……はぁっ、……ンッ、あああっ……っ!」

 蘇生したような心地になったリィンツリーは、その渡部の掌の暖かさすら、自身の体を温めてくれる貴重な熱源として受け入れる。

 苦しみの先にあった快楽は、リィンツリーの頭を痺れさせるほど気持ちのいいものだった。

 当たり前に呼吸が出来ているということが、どれほどありがたいことか。

 リィンツリーは改めて生を実感し、強制的に満たされた快楽に浸っていた。

 緩んだ尿道から尿が漏れ、箱の底へと流れていく。

 失禁するほどの快楽を覚えさせられてしまったリィンツリーの様子を、渡部はとても楽しそうに眺めていた。

「ふふふ……どうやら、とても気持ちよくなってくれたみたいだね?」

 渡部は柔らかい濡れタオルを使って、リィンツリーの顔を拭いてやった。

 呼吸が出来、全身に血が通うという当たり前の快楽に浸っていたリィンツリーは、ドロドロになった顔を拭かれることもまた気持ちよく感じていた。

 しかしそれを素直に認めることは出来ない。

「はぁ……はぁ……はぁ……ん……っ、こ、殺す気、ですか……っ」

 実際、すぐ間近まで死が迫っていたのを、リィンツリーは感じていた。

 あともう少し渡部がリモコンを動かすのが遅ければ、恐らくリィンツリーは帰らぬ人となっていただろう。

 確かに解放された後の快感は凄まじいものだったが、死にかけたのも事実。

 じろりと睨むリィンツリーに対し、渡部はあくまで飄々としていた。

「殺す気なんて一切ないに決まっているだろう。何度も言うが、私は君を剥製にして飾る気はないんだ」

 あくまで渡部はリィンツリーを生きたまま飾ることに拘っている。

 それは間違いなく渡部の本心ではあったが、リィンツリーはジト目で彼女を見ていた。

「……でも、万が一事故死したら、剥製にして自室に飾る気でしょう?」

「ん……それは……いや、んー……」

「悩まないでくださいますか!?」

 本気で悩み始めた渡部に、リィンツリーは改めて危機感を抱く。

 リィンツリーから向けられる目の温度がさらに冷え込んだのを感じたのか、渡部は慌てて首を横に振った。

「だ、大丈夫! 万が一にもそんなことは起きないから! こういうことをするときには、ちゃんと腕のいい医療スタッフを常に傍に置いているから、死んだって蘇生してみせる!」

「全然安心できないですからね、それ」

 リィンツリーは盛大に溜息を吐いて渡部の言葉をばっさり切り捨てた。

 実際、彼女にとって安心できる要素は一つもなかった。死のうが逃がさないと言われているようなものだ。

 そのリィンツリーの気持ちを把握したのか、渡部は居住まいを正して宣言する。

「わかった。君がそこまで言うなら、私もリスクを背負おう。もしも君がプレイ中に死ぬようなことがあれば……私は腹を切って詫びる」

 君を弄ぶことに対し、自分の命を懸けることを誓おう、と渡部は宣言した。

 リィンツリーは真剣な様子の渡部の目を見て、彼女が本気であるということは理解した。

 理解した上で、盛大に溜息を吐く。

「腹を切って詫びるって……貴女はいつの時代の武士ですか? 大体、それを遵守するかどうか、死んだ私にはわからないじゃないですか」

「うっ……それは、そうなんだが……」

 眼を泳がせてしまう渡部。

 そんな彼女に対し、リィンツリーは釘を刺すように告げる。

「死にかけるような無茶をしないでください。さすがに私も毎回殺されかけたら溜まったものじゃないですよ……」

 ぶつぶつ、と不満を口にするリィンツリーに、渡部は恐縮して身を竦めるしかなかった。

「わ、わかった……気を付ける……」

 圧縮力は弱まったとはいえ、いまだ小さく体を折りたたまれているリィンツリーと、全身自由で好きなように動ける渡部。


 二人の状態は対照的であったが、その立場は「捕らえた者」と「捕らわれた者」というものから、少しずつ変化しているようだった。


つづく

 

Comments

渡部のぶっ飛び具合はどうかと思うーw-ウム←おまいう 加減を知らないのでこれまでにもドン引きされたことは多々あるんですが、その時は向こうが逃げたのでここまでにはならなかったんですねー。 リィンツリーの場合は逃がしたら終わりなところがあるので逃がさない。逃がさない結果、愛が余計に募ってしまい、色々暴走している感じですかね。 リィンツリーはリィンツリーで、実はいまほど長く人と関わったことがなさそうなので、こちらはこちらで感覚がバグってそうですーw-; 一般人なら間違いなく死んでるレベルの極限プレイです0w0クワッ ラバーの中はとんでもないぐちゃぐちゃな状態になっていると思います。

夜空さくら

何故だろう、読めば読むほど渡部のぶっ飛び具合が凄くてドン引きするレベルなんですけど、回が進めば進むほどそれがドン引きするほど重たい愛なんだなっていうのがわかって不思議とニヤニヤしてしまう。 前回から思ってましたけど、渡部さんって天才過ぎて普通の人たちとあまり交流したこと無かったんだろうなって。 だから人の心の機敏さにちょっと鈍感なのかなって?  なんていうか初めての恋人に対して積極的に行動したらドン引きされたみたいに見える不思議w 天才だけど不器用ってこういうことを言うのだろうか? リィンツリーもその渡部さんの重たすぎる愛に気づきはじめたようですね。この関係がどういう風に発展するのか非常に興味深いですね! ちなみにエロシーンもとても良かったですぞ! 殺す気かっていうほどの圧縮状態からのローターを使った快楽責め、限界を迎えた所で解放して極限状態から解放されて得られる快楽の表現と普通では得ることの出来ない極限のプレイならではのエッチシーンはとてもエロくてヤバかったです♪

ミズチェチェ


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