【プロローグ】VR拘束運動会、開催!
Added 2022-05-27 14:38:09 +0000 UTC■ 今日からfanbox・ファンティアで連載する新シリーズです!^w^
■ プロローグのみ、全体公開となります。この先は基本的に支援者様向けのみとなりますので、よろしければぜひ支援してやってください。
あらすじ:VR世界で『エッチな運動会』というシチュエーションを楽しんでいた主人公・在間明音。現実世界の息苦しさから逃れる形で、『現実世界では決して出来ないシチュエーション』を楽しんでいたつもりの彼女。しかし一旦ログアウトし、再度そのVR世界にログインすると、なんだか周りの様子が一変していて……?
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リードを牽かれて無理矢理歩かされて連れ出された先は、広い運動場だった。
よく街中で見かける小中学校の運動場そのもので、かなり広い。
一周三百メートルくらいのトラックが中央にあって、それを取り囲むようにして観客が集まる場所や出場生徒の控える場所などが用意されている。
観客や生徒が溢れるほどたくさんいて、賑やかな様子だった。
天気は快晴で、照り付ける日差しが眩しく感じる。
ビデオカメラを片手に構える観客や、体操服で走り回る生徒など、健全な運動会の光景そのものだった。
そんな中を、私は――四つん這いで進んでいく。
観客や生徒たちから好奇の視線が向けられているのがわかる。
それは当然だろう。
なにせ私はいま、とても学校の運動会という場に相応しくない姿をしているのだから。
着ている服は、見た目だけは体操服にブルマという真っ当な――というには少し古すぎるけれど――ものだ。
けれど、その服はラバーで出来ていて、他の子たちが着ているような布製のそれとは全くの別物だった。
その服の下には下着の類は身に着けていないので、体を動かす度にそれが直接肌に擦れて変な感触を生み出している。
「んぅ……ッ!」
一歩大きく踏み出した際にその服が大きく肌に擦れ、私は思わず呻き声をあげた。
不明瞭な呻き声しか上げられないのは、私の口に横向きの棒が噛まされているからだ。
それは二つに分割するようになっていて、私の下を挟み込むような形で、突き出した状態で固定していた。
舌が全く自由にならないので、まともに声を挙げることは出来ず、呻くくらいしかできないというわけだ。
顔を俯けると無理矢理突き出された舌先から唾液がぽたぽたと落ちてしまう。
だからなるべく上を向かなければならないのだけど、四つん這いでまっすぐ前を向くのは相当苦しかった。
「フーッ……フーッ……フーッ……」
鼻息を荒くしながら、私はなんとか動き続ける。日が照っていることもあるけれど、体中汗だくになっていた。
その大きな原因が、私の四肢を拘束している拘束具だ。
私の両手両足は、折り畳んだ状態でしっかり固定されていた。
それもただ縄で縛られているとかじゃなく、肘や膝の先から手先や足先に至るまで、隙間なくぴっちりとテープでぐるぐる巻きにされていた。
親の仇かというくらいにグルグル巻きにされていて、手先に至っては掌と肩がくっつくくらいにぴったりと合わせられた上でテープが巻かれているから、指先一つ全く動かせない。
私の体は別に特別柔らかい方じゃないのだけど、そうやって強引に一本の棒のように圧縮されているから、とても痛い。
そんな状態であるため、私の手足に自由らしい自由は全くなく、おまけにぐるぐる巻きにされているために酷く暑いわけだ。
そんな状態で、肘と膝だけを地面に突いた四つん這いで歩けというのだから、全身汗だくになるほど消耗するのも当たり前だった。
普通なら瞬く間に脱水症状か熱中症になってしまうところだけど、最低限そうならないための対策も施されていた。
水分補給に関しては、お尻の穴に挿入されたアナルプラグに仕掛けがある。
そのアナルプラグ、なんと大量の水を圧縮してあって、それを直接私の腸内に流し込んでいた。
程よい加減で止まるようになっているのだけど、その程よい加減というのが『妊娠したかのようなボテ腹状態』だった。
結果、私はお腹が破裂しそうな情況で、耐え続けなければならなかった。
熱中症対策はもっと雑なもので、頭に被せられた犬耳付き全頭マスクに、クーラー機能があるというだけのことだった。
おかげで頭は快適な温度を保っているのだけど、脳がやられないというだけで、全身で感じる溶けるような熱はそのままだ。
これだけでもとてもまともではいられない状態なのだけど、私が悶える理由はそれだけじゃない。
まずそれなりに大きな私のおっぱいには、服の下に仕込まれたお椀状の機械が張り付いていた。
これにはまるで人間の手で揉まれているかのように感じさせるマッサージ機能があり、私は常に後ろから誰かに胸を揉まれているような錯覚を感じていた。
そうして刺激を与えられ、硬くなった乳首には、ローターが触れたり離れたりを繰り返し、まっすぐ振動が伝わって来ている。
ずっと振動を加えるわけではなく、突いたり離れたりすることで、私を決して慣れさせない。
そして股間部。
ブルマ状のラバーパンツの下には、金属の貞操帯のような物が履かされていて、私の性器を常に責めて来ていた。
貞操帯の内側には男性器状の突起が仕込まれていて、それによって常に私の体内は刺激されている。
私の一番弱いGスポットを的確に刺激してきていた。
さらにクリトリスにも乳首と同じようにローターが仕込まれている。
こちらはただローターが震動を与えて来るだけじゃなく、小さなブラシのようなものが付いていて、乳首よりも強烈な刺激を生み出していた。
私は『ヒトイヌ』として、運動会の中に存在していた。
普通なら絶対にありえない倒錯的な状況に、私の頭はくらくらするほど興奮していた。
学校の運動会独特の、ひび割れた音質のアナウンスが運動場に響き渡る。
『それではこれより、300m走を始めます! 出場する選手は、スタート位置にお集まりください!』
元気いっぱいな女の子の声でアナウンスが成され、一部の生徒たちがスタート地点に向けて軽快に動き出す。
そして、そこに私も連れていかれた。
「フゥ……ッ! フゥ……ッ!」
ぜぇぜぇと息を荒げながらスタート位置に着く私。
その周りでは、ごく普通の体操服に身を包んだ女の子たちが待っていた。
「明音ちゃん! 頑張ろうね!」
「負けないからねっ!」
「最下位になったら罰ゲームが待ってるよ!」
そう声をかけてくれる女の子たち。
彼女たちはどこまでも無邪気だった。まるで目の前にいるのが、自分たちの友達であるかのような、そんな自然な振る舞いだ。
ヒトイヌ拘束を施された状態で、普通の女の子たちに勝てるわけがない。
結果の決まりきった、絶望的なレースが、始まる。
合図を出す女の子が、ピストルを空に向けて構えた。
「位置についてー! よーい――」
『――シチュエーション再生を一時停止します』
機械音声の無機質なアナウンスが響いたと同時に、私の意識は現実に引き戻された。
一瞬呆けてしまったけれど、ピンポーン、と玄関チャイムの鳴る音が響き、慌てて頭に被っていたヘルメットを脱ぐ。
そこは極普通の、マンションの一室の、ベッドの上だった。
ヘルメットを枕元に置き、インターホンに応答する。
「はい」
『在間さーん、郵便でーす』
「……はーい。ありがとうございます」
オートロックを開錠しながら、私は溜息を吐く。
(特に何も頼んでなかったんだけどなぁ……実家からかなぁ……)
久々に取れた休みにせっかく楽しんでいたのに。
私は再度深く大きな溜息を吐きながら、玄関へと向かう。
その玄関にある身嗜みを整える用の鏡に、自分の姿がちらりと映った。
(ととっ、大丈夫、よね……?)
とりあえず、着衣に乱れはないし、あそこにシミが生じているということもない。
以前は戻った時に酷く濡らしてしまっていたため、大人用のオムツを着けてするようになったのだが、その効果はよく表れているようだ。
鏡の中には、冴えない三十路の女が映っていた。平々凡々な、どこにでもいそうな容姿の女。
胸もそこまで大きくはなく、下手すれば貧乳と呼ばれるほど、貧相なものだった。
ボサボサの髪もそうだけど、化粧をしていないから肌の艶もかなり年相応で、みっともない姿だ。
せめて手櫛で髪の毛だけでも整えつつ、私は寂しい現実に虚しい気持ちになる。
(……現実とのギャップが問題視されるのも、当たり前よねぇ……あの中なら、自分の理想の姿になれるんだから)
私はさっきまで自分が被っていたヘルメットを思い浮かべる。
早く荷物を受け取って、再度あれを被りたかった。
あれさえ被れば私は――冴えない三十路女性の在間明音から、十代中盤の、若くピチピチな『明音ちゃん』になれる。
そして――その理想的な姿で、SMプレイを受けることが出来るのだから。
いまの時代、VRの世界は、飛躍的にその現実感と価値を広げて行っていた。
環境汚染の進んだ現実世界と違い、誰もが平等に綺麗で理想的な環境を楽しむことが出来る。
本物としか思えない感覚に、好きなように設定できる容姿。
誰もがVRの世界に夢中になり、現実世界はその世界を維持するための世界でしかなくなりつつあった。
それは現実世界に対する執着心の薄れという意味で社会問題にもなっているのだけど、一般的な人――つまり私のような人にとっては、それは当たり前のことだった。
いくら努力しても報われない現実世界と違い、VR世界は時間や手間をかけるほどやりがいが広がっていく。
結果として、一般人のほとんどがVR依存症となり、私も軽度の依存症と診断されていた。
それを全く苦に思わないのだから、人間は早晩滅びるだろう。まあそんなことは私のような一般人が気にすることではない。
私にとって重要なのは、限りなく現実に近い感覚を得られるVR世界で、自分の好きなSMプレイを存分に味わえるということだけだった。
最初は責め役の男性NPCに縛ってもらったり責めてもらったりするだけで満足していたのだけど、やがて私の性癖はどんどん普通から一脱していった。
普通のSMプレイじゃ満足できなくなり、責め役を小さな女の子にしてみたり、人外の化け物にしてみたり、色々試した。
拘束の内容も、最初の手枷足枷程度の簡単なものからどんどん過激化していき、いまじゃヒトイヌプレイくらいは当たり前だ。
時には全身を完全に拘束するプレイをしたり、小さな箱に隙間なくぴっちり詰められたりもした。
状況設定も、ラブホの一室から始まって、会社の会議室とかビルの屋上とか野外の公園とか、どんどん過激になり、人々の行きかう駅前やショッピングモールなどの『普通では出来ない場所』へと変わっていった。
今回は『学校の運動会に独りだけヒトイヌ拘束状態で参加させられ、競技で最下位になったら性的な罰ゲームを受ける』という超特殊なシチュエーションに設定していた。
そんな風に、私は現実世界では決して実現できないプレイを楽しんでいたのだ。
荷物は想像通りに田舎の実家からだった。
実家はこの時代珍しい農家で、ことあるごとに収穫した食物を送ってくれる。
それ自体は、野菜や果物が高騰しているいまの時代、とてもありがたい。
ありがたいのだけど――荷物の中に入っていた手紙には『そろそろこっちに帰って来て結婚しないか』という主旨の内容が記されていた。
いまの時代、農家というのは恵まれた家系となる。世界的に食糧難な現在、食物を作れる畑を持っているというのは、昔でいう油田を持っているのと同じだ。
だから私が家を継ごうとすれば、何もしなくても結婚相手がより取り見取り集まってくる。
それはとても恵まれた環境ではあるのだけど。
私はそういったことに全く興味がないのだった。
「VR世界で楽しめればそれでいいしなぁ……はぁ……」
現実世界で結婚なんてした日には、いまのようにVR世界で楽しむ機会なんて早々取れないだろう。
私は親に向けて荷物が届いたという報告とお礼、そして『また今度帰省する』ということをメールで送り、携帯を放り出した。
問題を先送りしただけのことなのだけど、久々の休日なのだからVR世界に没頭したかったのだ。
捕らわれるのは好きだけど、現実世界に捕らわれたくはない。
(あーあ、いっそVR世界に捕らわれたら、素敵なのになぁ……)
そんな風にさえ思ってしまう。
だけど創作上の世界じゃあるまいし、そんなことが怒り得ないということはよく理解していた。
私はベッドに体を横たえ、再びヘルメットを被り、VR世界にダイブする。
文字通りの現実逃避を行った。
そして――運動会の最中へと戻る。
「位置についてー! よーい!」
そういえば、ちょうど走る直前だった。
「ンゥ……ッ」
拘束を施された体の不自由さを感じた私。
戻って来たばかりだからまだ体の感覚に心が着いていかない。
せっかくドキドキしてていい感じに昂っていたのに、と私は顔を顰めた。
ぱぁんっ、と空気を打ち抜く音がした。
そうしたら、左右から一気に競走相手の女の子たちが駆け抜けていく――はずだった。
「ンぅウッ!」
「んぅあぅっ!」
だけど左右から聞こえて来たのは、まるで私のような呻き声だった。
「ンーっ!?」
驚いて、隣を見る私。
そこには――なぜかヒトイヌ拘束を施された『女の子たち』がいた。
つづく
Comments
ご指摘ありがとうございます! 誤字しまくりですみません! 直しておきました!
夜空さくら
2022-05-28 00:16:28 +0000 UTC今回は拘束というマイルド(?)な性癖ですが、この世界だともっと過激なプレイを楽しんでいる人もいると思われますーw-ウム それこそ現実世界でやったら絞首刑待ったなしなことも、普通の趣味としてやってる人がいるでしょうねぇーw-; 明音の受難(リィンツリーと違って自分で望んでいるところもあるけれど)はここからです! 乞うご期待!0w0クワッ
夜空さくら
2022-05-28 00:16:04 +0000 UTC「しかし一端ログアウトし、再度そのVR世界にログインすると、なんだか周りの様子が一辺していて……?」←【端】、【辺】は誤字?
c933103
2022-05-27 19:33:21 +0000 UTCおお、すっごく羨ましい環境が… VR世界を自由に堪能できる技術のある世界ですか~ そのVRがあれば、あんなことやこんなことまで好きなプレイが出来そうですね♪ 在間さんこと明音ちゃんがこの後VRの世界に捕らわれるのですね。 はたしてどんな展開が待っているのか非常に楽しみです♪
ミズチェチェ
2022-05-27 15:05:40 +0000 UTC