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夜空さくら
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VR拘束運動会 ~ヒトイヌレース~ その①

■ あらすじ:VR世界で『エッチな運動会』というシチュエーションを楽しんでいた主人公・在間明音。現実世界の息苦しさから逃れる形で、『現実世界では決して出来ないシチュエーション』を楽しんでいたつもりの彼女。しかし一旦ログアウトし、再度そのVR世界にログインすると、なんだか周りの様子が一変していて……?

■ 早くこんなVR技術が普及して欲しいものですーw-ウム でも普及したら普及したらで、色々大問題が発生しそうな気はしますね……ーw-;

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 VR世界でSMプレイを楽しんでいるだけの一般市民――それが私、在間明音という人間だ。

 そんな私が今回楽しんでいたシチュエーションは、『学校の運動会に独りだけヒトイヌ拘束状態で参加させられる』という特殊なシチュエーションだった。

 そして実際、荷物を受け取るために一度ログアウトするまでは、そのシチュエーションを存分に味わえていた。

 しかしもう一度ログインしてみると、VR世界の様子は一変していた。

「んぅっ、んっ、ンぅ……!」

「フーッ、ンッ、んんんっ!」

 呆然と見送る私の前で、私と同じようなヒトイヌ拘束を施された女の子たちが必死にトラックを走っている。

 肘と膝しか地面に突けない厳しい拘束だから、どんなに頑張って手足を動かしても、そんなに速くは動けない。

 うっかり踏み出した肘が地面を滑り、体を地面に擦り付けて悶絶している人もいた。

 トラックの周りの観客席からは、ログアウト前と変わらない応援の声が響いていたけれど、どこか妙な視線も混じっているような気がする。

 私はスタートラインに立ったまま――ヒトイヌ拘束状態は変わらないから、四つん這いのままだけど――状況の変化についていけず、呆然と立ち尽くしていた。

(あ、あれ……? どうなってるの? シチュエーションが違くない? え? バグ?)

 私だけがヒトイヌ拘束で、無邪気な皆から虐められるのが本来のシナリオのはずだ。

 私は慌てて、強制ログアウトを試してみる。

(えーと、『パスコード入力』――『20550105』……っ)

 頭の中でそう告げる。それで通常なら、一端全てのシチュエーション設定がリセットされ、何もない空間に戻るはずだった。

 しかし、何も起きない。焦って番号を間違えたとしても、『パスコード入力』と考えた時点で一端シチュエーションの再生は止まるはずなのに、立ち尽くす私に構わず、周囲は動き続けている。

(ど、どど、どうなってるの!?)

 明らかに異常だ。おろおろと周囲を見回していると、ハウリングが酷い独特のアナウンスが響く。

『おや? まだスタート位置から動けていない選手がいるようです! 早く動かないと、罰ゲームが確定してしまいますよー!』

「んぉ!?」

 そんな煽るようなアナウンスと共に、いきなり私の体内に挿入された突起物が動き出す。

 早く前に進め、と言わんばかりの激しい振動を感じ、私は混乱しながらも進み始めた。

 けれどその時には、すでに前を行く子たちとはかなり差が開いてしまっていた。

 ふらついたり転んだりしながらも、ヒトイヌの子たちは一生懸命前に進んでいるのだから当然だ。

(んっ、んんぅ……っ! よ、よくわからないけれど……! とにかく、先に進まなきゃ……!)

 私はヒトイヌ拘束自体には慣れているので、そこそこ早いペースで進むことが出来る。

 少しずつ追いつき始めはしたけれど、不自由な身体を懸命に動かしているうちに、全身に大量の汗を掻いてしまっていた。

(ふぅっ、ふぅ……っ! い、いつも、ならっ、こんな、必死には、ならずに、済む、のにっ)

 なにせ普段はヒトイヌ拘束を施されているのは私だけなのだから、最初から負けが決まっている。

 皆があっという間にゴールするまでの間、前に進めるだけ進んで、皆がゴールして順位が確定した瞬間、『罰ゲーム』という名の性的なイジメが始まる。

 だからレースに参加すると言っても、実際に走ることになる距離は大したことがない。

 だというのに、いまはかなりの距離を本当に走らされている。

(げ、現実の身体能力なら……とっくにギブアップしてる、ね……っ)

 現実の私は運動不足の三十路の会社員で、最近はまともに走ったこともない。そんな私がこんなヒトイヌ拘束を施されて走らされたら、とっくに動けなくなっているはずだ。

 VR世界では一応若い頃の姿になっているため、体力もその頃準拠に戻っている。

 若い頃もそんなに運動が得意ではなかったのだけど、改めて若さというものの力を感じた。

(ひぃ、ひぃ……! それでも、辛いことには、違い、ない、けど……っ)

 全身から汗がダラダラと流れ、ラバースーツの中がぐちゃぐちゃになって行っているのを感じる。

 いくら四つん這いで体重が分散しているとはいえ、肘や膝だけで体重を支えるのは相当苦しいことだった。

 肩がミシミシと痛み、今にも外れてしまいそうで怖い。

(こ、こんな……こんなガチなのは、求めてないんだけど……!)

「ヒィッ、ヒィッ、ヒュゥッ……!」

 息も絶え絶えになりながら、懸命にトラックを走り続ける私。

 ようやく先を言っていた子たちに追いつくことが出来た。

(あ……もしかしたら、勝てる……?)

 どうやら周りの子たちはそれほど速い設定ではないらしく、あれだけスタートが遅れたのに追い抜いてしまう勢いだ。

 これなら詳細不明の『罰ゲーム』とやらを回避できるかもしれない。

 私はそう希望を抱いた。

 ところが。

 隣のレーンを走っていた子が、いきなり私のレーンに入って来て――私に強くぶつかって来た。

 ふらついてレーンを跨いでしまったとかそんな勢いではなく、突き飛ばされた私はバランスを崩し、胸から地面に倒れてしまう。

「んギッ!?」

 アナルプラグに圧縮されて流し込まれた水で膨らんだ腹部が圧迫され、いまだかつて感じたことのない苦しみが全身を駆け巡る。

 リアルでヒトイヌ拘束で転倒しようものなら、大小問わず怪我は避けられないところだけど、VR世界なので無駄な怪我はしないで済んだ。

 思い切り地面に顔を擦り付けてしまったけれど、特に擦過傷が出来ることもなく、ただ痛いだけだ。

 痛みや苦しみが全くないわけではないので、地面に倒れ込んだまま暫く悶絶してしまう。

(い、いまの、って……んっ、ぼ、妨害行為……!?)

 涙が浮かんで滲む目で、私はぶつかって来た子を見やる。その子は必死な様子で前へと進んでいた。

 なんだか、彼女からは、妙に人間臭い気配を感じる。

 他人を蹴落としてでも、自分が最下位にならないという頑なな意思を感じる。

 そういう性格設定のNPCという可能性は捨てきれない。いまの時代、人工知能が発達しすぎていて、リアルな人間との区別がつき辛くなっているくらいだからだ。

 でも。

 てっきり参加しているヒトイヌの子たちは、皆NPCだと思っていたけれど――まさか、私と同じリアルに存在する人間なのではないだろうか。

(……いや、ありえない、わよね?)

 確かにそういう全世界と繋がっていて、全世界からプレイヤーが集まるVR世界も存在するけれど、私のこの世界はそういう設定にはしていないはず。

 とはいえ、明らかにシチュエーションバグが起きている現状、強制的にプレイヤー共存型の世界になっているという可能性は捨てきれないわけで。

 私はなんとか立ち上がった。

(と、とにかく……っ、レースに勝たないと……!)

 何をされるかわかったものじゃない。

 ぶるぶると手足が震えていて、上手く動かせなかった。一度倒れてしまったことで、積み重なっていた疲労が一気に来た形だ。

(うぐ……っ、ま、まずい……っ)

 よろよろとふらつきながら、私は何とか前に進んでいく。

 そんな私の懸命な努力も虚しく、次々他の子たちがゴールしてしまっていた。

 私にぶつかって倒して来た子もゴールし、私の最下位が決定する。

『ヒトイヌレース終了! トップでゴールした三坂花美さん、獲得ポイントプラス500! これによってポイントが規定値を越えました! 皆さん拍手で花美さんをお見送りください!』

 パチパチパチ、と万雷の拍手が鳴り響く中、一位でゴールしたと思われるヒトイヌが、光の粒子に包まれて消えてしまった。

 それは共存型のVR世界で、他人がログアウトした時の光景だった。

(や、やっぱり、さっきの人ってリアルで存在する人なの!?)

 ここにいるヒトイヌ全員、強制的に集められ、参加させられている人という可能性が強まった。

 私がとんでもない状況に混乱している間にも、アナウンスは続く。

『それから――他者の進路妨害の反則を行った前田英華さん。罰則ポイントマイナス200!』

 そのアナウンスに反応したのは、さっき私を突き飛ばしたヒトイヌの人だった。

 彼女は必死に呻いて何か弁明しているようだったけど、アナウンスは彼女の言い分を一切聞かなかった。

『マイナスポイントが規定値を下回りましたので、お仕置き決定です!』

 そうアナウンスが告げると同時に、彼女の足元の地面が底なし沼のように柔らかく変化する。

「ンーっ! ンーっ! ンんんんーっ!」

 短い手足をばたつかせ、必死に逃れようとしていた彼女だったけれど、あっという間に腕も足も地面に沈み、そしてそのまま胴体が呑まれ、お尻と頭だけが辛うじて見える状態になり――さらに沈んで頭も飲まれていく。

 地上にはお尻だけが残され、ぴくぴくと小さく痙攣していた。

 壁尻か何かのように、体の自由のほとんどを奪われた状態で、お尻と股間だけを晒されている。

 さらに、彼女の股間を覆っていた貞操帯やラバースーツが、その場所だけ消えて、彼女の性器と肛門が思い切り見えるようになった。

 晒し刑と言ったところだろうか。

(これは確かに『おしおき』ね……)

 そんなことを考えていた私の横を、何かが横切る。

 ヒトイヌ拘束を施された私と同じくらいの体格の、大型犬だった。ただし、生物ではなくて、明らかに機械で出来たロボット犬だった。

(え……?)

 私はそのロボット犬の股間にぶら下がっているものをみて、思わず思考が止まってしまった。

 そのロボット犬の股間には、恐ろしく長大なペニスが二本生えていたのだ。

 唖然として見送る私の前で、地面に埋め込まれた彼女の傍にロボット犬が近づき、まずその鼻先を彼女の股間へと近づける。

『グルルル……』

 機械音声じみた唸り声をあげると、そのロボット犬は口を開いて、異様に唾液――ローションかもしれない――に塗れた舌を埋め込まれた彼女の性器や肛門に這わせていった。

 身動き一つ取れない彼女の二つの穴に、容赦なく舌が入り込み、抉るように解していく。

「~~~~~ぅ!」

 たぶん何か呻いているのだろう。地面の中に埋め込まれた彼女の頭がある辺りから、微かに呻き声が発生している。

 そんな彼女の反応に構わず、ロボット犬は十分に唾液をその二つの穴に塗布すると、体を移動させてその股間に生えているペニスをそれぞれの穴に挿入していった。

 そして、腰を激しく前後に動かし、彼女の穴を責めていく。

 激しさは見ているだけでも凄まじいものを感じるほどで、形にならない叫び声が地面の底から響いて来ていた。

――グジュッ、グジュッ、グジュッ!

 凄まじい音と勢いで犯され続けている彼女。

 突き飛ばされた当の私が思うのもなんだけど、あまりに犯される勢いが激しすぎて、少し彼女に同情してしまう。

(確かに、反則は良くないけれど……そこまでしなくても……)

 彼女の所為で最下位になってしまったとはいえ、そう思ってしまう私は甘かった。

 アナウンスはまだ続いていたのだから。

『そして――最下位となった在間明音さん! 罰則ポイント減少はなし! しかし――最下位に対する『罰ゲーム』は受けていただきます!」

 その言葉と共に、私の周囲に檻が出現する。

 ほとんど動けないほど、狭苦しい檻の中に閉じ込められた。

(ば、『罰ゲーム』って……なに……!?)

 元のままであれば、競争に参加した女の子たちから、道具を使って責められる程度のものだった。

 シチュエーションが全く変わってしまった今、どんな罰ゲームが言い渡されるのか――私は恐れを感じて体を震わせる。


 その震えの中に、期待による興奮が含まれていなかったといえば――嘘になるけれど。


つづく


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