VR拘束運動会 ~ヒトイヌレース~ その②
Added 2022-06-03 14:31:43 +0000 UTC■ あらすじ:VR世界で『エッチな運動会』というシチュエーションを楽しんでいた主人公・在間明音。現実世界の息苦しさから逃れる形で、『現実世界では決して出来ないシチュエーション』を楽しんでいたつもりの彼女。しかし一旦ログアウトし、再度そのVR世界にログインすると、なんだか周りの様子が一変していて……?
■ この中で言う、罰則と罰ゲームは明確に違うもので、罰則の方が遥かに重い処分です。でも普通に参加するなら、よほど負けが込んでポイントを積み重ねない限りは、罰則が課せられることはないくらいのバランスになっていますーw-ウム
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ヒトイヌ拘束のまま、強制的にレースに参加させられた結果――私は最下位になってしまった。
妨害行為があったのに、それで罰ゲーム免除とはならない辺り、かなり容赦のない設定だ。
そして私は、四つん這いになってギリギリ入れる狭い檻の中に閉じ込められている。
(い、一体どんな罰ゲームが与えられるのかしら……?)
先の見えない恐怖に、身体が震える。
これが普段であれば、罰ゲームも事前に設定したものだから、こういう不安感はない。
身体の震えの中に、期待によるものが全くないかというと――そうとは言い切れない。
(強制的に参加させられるのは想定していなかったけれど……似たような設定のシチュエーションで楽しんでいたし……)
拘束されて責められるという点でいえば、いつもと大して変わらないとも言えるのだ。
自分の意志で自由にログアウト出来ないのは困るけれど、自分でも制御できない快楽を与えてもらえるとなれば、案外私が真に求めていた状況に近いとも言える。
(とはいえ、今後も楽しめるかどうかはこれからのシチュエーションの流れ次第よね……どうなるのかしら?)
SMプレイの延長的なことであれば大丈夫だけど、本気で痛かったり苦しかったりするような内容だと、気持ち良くなるどころではなくなってしまう。
檻の外では、相変わらず観客が盛り上がっていた。
どこまでが虚構で、どこからが本物なのか、私にはよくわからない。
(観客の中にも、人間が混じってそうなのよねぇ……っと!?)
不意に、私の入っている檻が浮かびあがった。
まるで上から何かに吊り下げられているかのように、ゆっくりと上昇していく。
VR世界なのだから、これくらいのことはよくあることだ。急に動いたので少し驚いたけれど、そこまで焦ることでもない。
そのまま私が閉じこめられた檻は、後の方の観客からもよく見える高さまで上昇する。
(御願いだから、このまま落下させるなんていう罰はやめてよ……?)
死ぬか大怪我をするか、どちらにしても無事では済まない。
もちろん、VR世界で死んでもすぐに生き返れるし、大怪我もすぐ治療出来る。
とはいえ、単純に痛い思いはなるべくしたくない。
私がドキドキしながら次の動きを待っていると、私の頭上にモニターらしきものが四方に向けて展開された。
『それでは罰ゲームを受けてもらいます! 今回の罰ゲームは……くすぐりの刑です!』
宣言を受けて湧く観衆。私はその罰ゲームの名称に少しほっとしてしまった。
くすぐりが場合によっては拷問にも等しいことになるのはわかっていたけれど、少なくとも単純な死や痛みを罰ゲームで与えられるわけではないようだったからだ。
(あとはどの程度のくすぐりなのか、ってだけね……)
そんな風に思っていた私は、実際に罰ゲームが執行されるにあたって、自分の考えが少し甘かったことを知る。
モニターの中では、体操服を身につけた女子生徒らしき子――アナウンスを務めていた放送委員の役割を与えられたNPCが、にこやかな笑みを浮かべていた。
その手に、なんだか妙な既視感を憶える『もの』が握られていた。
『こちらが、罰ゲームにて没収された――在間明音選手の脚です』
膝から下の私の脚が、そこにあった。
それを私が認識すると同時に、いつの間にか私の膝から下が忽然と消えていることに気付く。
地面に着いていたはずの膝や、そこから下の脚がそこにない。
膝があったはずの場所は半円状のカバーに覆われていて、一応四つん這いのバランスは取れるようになっていた。
脚が半分の長さに切断されて、傷口をカバーで塞がれているかのような状態だった。
「んぅ……っ!?」
不思議なのは、そこにないはずの足の感覚が、確かにそこにあるということだ。
切断されてなくなったという感覚ではなく、そこから確かに足自体は続いている。
折り畳んでいた時の感覚よりむしろ伸びやかに足が動かせるのだけど、その足からは誰かに掴まれている感触も伝わってきていた。
そうまさに――モニターの中で放送委員の子に掴まれている、ラバースーツに覆われた足のように。
『こちらの足を、くすぐり台に固定します。観客の皆さんもくすぐりの刑に参加することが可能ですので、ぜひ振るってご参加ください』
くすぐり台、と彼女が言って私の足を設置したのは、平べったい板に丸い穴が空いていてる磔台のようなものだった。
その穴は明らかに足首の太さより細く、足首が完全に穴に固定されていて、どう動かそうとしても、ほとんど動かせない。
そんな無防備な私の足首より先の足を――まず放送委員の子がくすぐってきた。
「んひゅぅっ!」
檻の中で思わず身体を跳ねさせてしまう。慌てて後を振り返っても、当然そこには何もない。
ただくすぐられてこそばゆい感触がするだけだ。
『まずはやはり王道の指でくすぐってみましょう』
モニターの中で彼女はそう言って、指で私の足の裏をくすぐっている。
むずむずする感触が足先の方から伝わって来て、身体が勝手に悶えてしまう。
そんな私の反応をどう思ったのか、次々くすぐってくる手の数が増えていく。様子見をしていた観客たちが、これなら行けると思ったのか何なのか、どんどん触れてくる手が大胆になっていた。
「んふっ、んっ、んんぅ……っ!」
一切の休みなく、ただひたすらにくすぐってくる手たち。
ただでさえ口枷のせいで呼吸がしづらいのに、そこにくすぐりも加わると、満足に吸って吐いてが出来ない。
「んぅう……! んぅっ!」
四つん這いでいることが出来ず、檻の中で崩れ落ちる私。
足が短くなった分、少し余裕が生まれていたけれど、少し身体を動かせる程度で、くすぐったい感覚はどうにもならなかった。
息を荒げ、悶絶しながら、くすぐりが終わるのを待つ。
けれど耐え続けても、中々そのくすぐりは終わりそうになかった。
(はっ……はっ……っ! いき、が……できな……っ!)
くすぐったさのあまり横隔膜が痙攣し、まともな呼吸が出来なくなる。
ガクガクと震えながら檻の中で悶絶しているのを、周囲から見られているのがわかった。
わざわざ檻の中に押し込んで空中に持ち上げたのは、周りからよく見えるようにするためだったのだろう。
私は短くなった足をばたつかせながら、悶え続ける。
(も……だめ……っ)
いよいよ酸欠になって、意識が遠ざかっていく。
そんな私の逃避はあっさりと無駄にさせられた。
足裏のツボを強い力で押され、激痛のようなものが全身を駆け巡ったからだ。
「っ――! ふぎぃいっ!」
じたばたと暴れている内に、意識がハッキリする。
それでも即座に次の責めがやってきた。
足の裏を柔らかい羽毛のようなものが撫でる。
「んひゅぅっ!? んひっ! ひゃうううっ!」
モニターの中では、晒された私の足の裏を、いくつもの鳥の羽のようなものを持った手がそれを持ってくすぐっている。
『まだ罰ゲームは終わっていませんよー? あと十五分、続行しまーす』
無邪気な声ながら、内容は地獄の宣告だった。
(ひぃ……っ! も、やめ……っ!)
私の心の中の懇願も虚しく。
その後十五分間、容赦ないくすぐりの刑は続けられたのだ。
散々くすぐられ、痴態と醜態を晒した私は、ようやく檻の中から解放される。
ようやく足の裏をくすぐられる感覚がなくなり、ほっと一息吐いたのもつかの間。
(ん……? なにか、おかしいような……!?)
私は起き上がろうとして、憶えた違和感の正体に気付いた。
膝から下が没収されたままだったのだ。
「んぅ……っ!」
(な、なんで……!?)
罰ゲームの時間は終わったはずでは。
疑問に思う私に、タイミングよくアナウンスが教えてくれる。
『ちなみに没収された身体のパーツは、レースに勝つまで没収されたままとなりますー。最下位が続くと、没収される身体のパーツも増えていきます』
恐ろしいことをさらりと口にされた。
さらにアナウンスは恐ろしいことを平然と続ける。
『なお、全ての身体のパーツが没収された場合――二度と現実世界には戻れなくなり、全てのパーツがバラバラのまま、永遠に電脳世界を彷徨うことになりますのでー』
それは実質死と変わらないのではないだろうか。
いや、身体のパーツはバラバラでも生きているのだから、もっと悪いかもしれない。
パーツがどんな風に扱われるのかはわからないけれど、ただ放置されるというのも考えにくい。
誰かに弄ばれたり、鑑賞されたりするのを、永遠に味わい続けなければならないのかもしれない。
それこそ、まさに生き地獄だろう。
さっきのレースで、私を妨害してまで勝とうとした彼女の気持ちが少しわかる。
(同じ条件だとしたら……それだけ必死になるのも当然よね……!)
絶対に負けられない、と私でも思うだろう。
ようやく状況が掴めてきた私は、真剣にヒトイヌレースに参加して、勝たねばならないことを理解した。
『それでは、次のレースを開始します! 選手の皆さんは、スタートラインについてください』
そのアナウンスに従い、急いでスタートラインへと向かう。
動いてみたら、いままでと身体のバランスが違うものの、足が強く折り畳まれているわけではないため、少し動くのが楽にも感じた。
(足先の分、体重も軽くなってるから、ここまでなら没収されている方が有利なんじゃ……?)
私はそう思いつつ、完全に手足が没収されたりしたら、芋虫のように這って移動することしか出来なくなり、完全に詰んでしまうことも理解した。
少しでも動きやすいいまの内に、レースに勝つしかない。
スタートラインに着いた私は、ふとトラックの内側、地面に埋め込まれ、ロボット犬によて犯され続けている人のことが目に入った。
彼女はいまだに罰則を与えられている状態なのか、解放される様子もなく、ひたすらロボット犬による二穴責めを受けていた。
もうすっかり彼女の二つの穴は太くなっていて、現実世界であれば一生おむつ生活になるほどになっていた。
VR世界だから、戻すことは可能だろうけれど――果たして戻してもらえることはあるのだろうか。
(絶対に、反則だけはしないようにしよう……)
私がそう心に誓うくらいには、その罰則の光景は効果的だった。
『それでは、始めます!』
アナウンスがそう告げると、スタートラインの横にピストルを持った、体操服の少女が立ち、そのピストルを空へと向ける。
そこだけに注目すれば、普通の運動会の光景だ。
「3、2、1……スタート!」
ぱぁん、とピストルの空砲の音が響き、一斉にヒトイヌたちがスタートした。
今回は私も、スタートの合図と共に急いで駆け出す。
くすぐりの罰によって、散々笑わされて体力が消耗していた。若い身体だから回復も早いけど、万全とは言いがたい。
(少しでも距離を稼がないと……! せめて、最下位だけは絶対になっちゃだめ……!)
転ばないように、細心の注意を払いつつ、私はトラックを駆けていく。
両足が半分の長さになって、足だけでも無理な体勢じゃなくなったからか、私はかなり早く動くことが出来た。
さっきだって妨害さえなければ、普通に勝てていたかもしれないのだし、動きやすくなったのだから、ある意味当然とも言える。
(いける……! これなら、勝てる……!)
頭一つ抜けて、私はゴールに向けて突き進んでいく。
全身汗だくで酷い状態になっていることはわかっていたけれど、気にせずに突き進んだ。
けれど、そのまま順調にゴールさせてくれるほど、ヒトイヌレースは甘くなかった。
急に足裏がくすぐられる。
「んひゅっ!?」
思わず身体に変な力が入り、転びそうになる。
慌てて体勢を整えていると、またくすぐられた。
「ふぐぅ……!」
こそばゆくて、不自由な身体を捩ってしまう。
(く……っ! このままじゃ、ダメ……!)
なんとか手足を前に進めようと、ぐっと歯を食いしばって前へと動かす。
他の子もわからないところで妨害されているのかもしれない。
変なところで体勢を崩したり、何かを堪えるように立ち止まったり、冷静になって見渡してみればそんな動きを皆がしていた。
さっき他の人に勝てそうになったのは、まだ何の妨害もされていなかったからだったのだ。
(それであの人は焦って、私を反則してでも止めようとした……ってわけね……!)
理解出来たけれど、理解できたからといってそれでくすぐったいのが和らぐわけでもなく。
私は不意に訪れるくすぐりによってペースを乱され、ガクガクと震えながらレースを続行するしかなかった。
出来る限り、がんばった。
がんばった、けれど――
『ここで最初のヒトイヌがゴール! 一着は、皆嶋香惠選手! 少し遅れて、在間明音選手!』
私の二度目のレースは、二位に終わった。
つづく
Comments
ありがとうございます! デスはしないかもしれなくとも、永遠に嬲られ続けるかもしれず、どうしようもない結末が待ち構えていますからね~。一思いに殺してくれるデスゲームの方が有情の可能性すらあります。 VR世界だからこそ出来る、気軽な責めをガンガンやっていきたいですねー。 今後の明音の活躍にご期待ください。
夜空さくら
2022-06-06 15:30:41 +0000 UTC前話から続けて見てきました! ごっこからリアルに危険なヒトイヌレースに様変わり。 今のところ理由はわからないけど、様々なリアルプレイヤーが参加させられている状況はさながらログアウト不可のVR系作品のデスゲームに似ていますね。 身体パーツの没収というのもいいですね~ 個人的にはこういう痛みを伴わない四肢没収のダルマ状態とか好きなんですよね♪ 逃げることが出来ず、ただただ受け入れるしかないという状況がとてもうらやま…もとい興奮します! 果たしてこの現象は何が原因なのか? 明音さんはログアウトできるのか? 次回が楽しみです!
ミズチェチェ
2022-06-06 13:09:56 +0000 UTC