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VR拘束運動会 ~科し物競走~ その①

■ あらすじ:VR世界で『エッチな運動会』というシチュエーションを楽しんでいた主人公・在間明音。現実世界の息苦しさから逃れる形で、『現実世界では決して出来ないシチュエーション』を楽しんでいたつもりの彼女。しかし一旦ログアウトし、再度そのVR世界にログインすると、なんだか周りの様子が一変していて……?

■ 新競技の開幕です!0w0クワッ! ランダム要素が結構介在するものなので、あっさり解放される人も出ちゃうとかなんとか。仕込みがないので仕方ないね!^w^;

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 転送された先で待っていたのは、開けた運動場の強い日差しと、駆け抜ける勢いのある風だった。

 周囲からは相変わらずそれらしい歓声が飛んでくる。その中に決まりきった歓声とは少し違ったものも混じっていた。

 体に直で当たる風に、思わず体を縮こませる。さっきのヒトイヌレースの時もすごい格好ではあったのだけど、それでもまだ服を着ている感覚だったというか、裸ではなかった。

 それがいきなり裸で放り出されているような状態になってしまったのだから、凄く恥ずかしい。生憎私には露出狂めいた性癖は――たぶん――ないのだ。

 ただ、今回に限ってはそればかりを気にしているわけにもいかなかった。

 お尻の方から、ビリビリと凄い強い快感が走ったからだ。

 風が当たっただけでこんなに気持ちよく感じるなんて。少しこれを甘く見ていたかもしれない。


 私が振り返って自分のお尻を見下ろすと、そこには触手のような材質の尻尾が生えていた。


 結局私は、三つの中から『尻尾ペナルティ』を選んでいた。

 これを選んだ理由は、両腕を没収されることや、大きな乳房を抱えることよりは、競技に対する影響が少ないだろうと考えてのことだ。

(それに……あの保健室で試しておいた甲斐もあるみたいだし……)

 私は背筋を這いあがってくる快感を、何とか堪えていた。

 というのも、このペナルティを選ぶと決めてから、あの保健室の中で出来る限り尻尾に刺激を与えてみたり、擦ってみたりと、尻尾の感覚に慣れることに時間を費やしたからだ。

 かなり荒療治ではあったけれど、おかげで尻尾に多少刺激が来たくらいでは、腰が抜けたり膝が震えて立てなくなったりはしなくなっていた。

 それでも手で掴んで擦り上げるような、明確に刺激を与えられたら耐えられないのだけど、憂いなく競技に挑めるだけの備えは出来ている。

 トラックのスタートライン状には、他にも裸の女の子たちが並んでいた。

 それぞれ体を手で隠したり、しゃがみ込んで恥ずかしがったり、あまりレースに慣れた様子の子はいない。

(ヒトイヌレースからの流れだと、あの激しいのを耐えて、次のレースに参加した人たちが結構いるような気がしたけれど……)

 どうもそういうわけでもないらしい。色んな競技があって、どの競技をさせられるかはランダムに決まるのかもしれない。

 そんなことを考えていると、アナウンスが鳴り響いた。

『えー、それでは参加選手が揃いましたので――』

 盛り上げるようにそこで一度溜め、アナウンスは続けた。


『これより次の競技――科し物競走を行います!』

 

 並んでいる女の子たちがざわつく。

 どうやらこの場にいる女の子たちは私も含めて全員このレースに参加するのは初めてのようだ。

 それにしても。

(かしもの競争……? 借り物競走、じゃなくて?)

 運動会の競技の中で有名なものといえば、『借り物競走』だろう。

 基本は普通の競争なのだけど、その途中で何かの名前などが書かれた紙を拾わなければならず、その拾った紙に書かれたお題のものを持ってゴールしないといけない競技。

 物によっては観客に呼びかけて貸してもらったり、人だった場合はその人に着いて来てもらわないといけなかったり、拾った御題によって一発逆転などがあり得る種目だ。

 聞き間違いかもしれないと思ったけれど、皆同じような調子で戸惑っている様子なので、聞き間違いではなく『かしもの』競走なのは間違いなさそうだ。

『科し物競走は、基本は普通の長距離走と同じです! トラックを走り、300mを一番早く駆け抜けた者の勝利です! ただし――』

 普通の競争では絶対ないと思ったけれど、案の定、アナウンスはその特殊な内容を説明し始めた。

『約50mごとに置かれたフラフープの輪の中に立つと、その場所に合わせた拘束具が皆さんの体に装着されます! どのフラフープでどの拘束具が装着されるかは、基本的にはわかりません!』

 トラック上に、一列に並んだフラフープの輪が出現する。

(なるほど……そう来たのね……)

 完全にヒトイヌ拘束が施された状態からスタートする、ヒトイヌレースとは対照的に、今度は進む度に拘束が足されていくというわけだ。

 その拘束具はフラフープごとに決められているから、場合によっては動けなくなるほどの拘束が成されるのかもしれない。

『拘束ポイントは全部で五つ! 身体・腕・足・頭・股間の五か所です! なお、後半に行くほど拘束度合いは強くなるため、後半の方に偏ってフラフープは配置されています』

 そのアナウンスの言葉を聞いてみてみれば、確かにフラフープは後半に行くほど置かれた間隔が狭くなっているようだった。

『なお、拘束によって歩行が完全に不可能になることはありませんので、ご安心ください』

 そうアナウンスが補足し、それを素直に受け止めたらしい他の子たちは、少し安堵しているように見えたけど、私はその微妙なニュアンスを聞き逃さなかった。

(完全に不可能になることはない……ってことは、多少は歩行にも影響を与えるものがあるってことよね……)

 それこそ芋虫状態になって、這うようにしか動けないけれど、完全に歩行が不可能になっているわけではない、というパターンもあり得る。

(とはいえ……事前にわからないんじゃ、回避しようも……ん?)

 私はそこまで考えて、少し引っかかるものを感じたけれど、それを私が意識する前に、アナウンスは無情にも話を先に進めてしまっていた。

『なお、公平を期すため、解放および脱落した方以外の選手の方からはレース中の記憶を削除した上で再度挑戦していただきます』

 さらりと記憶の消去が行えると宣言され、ぞくりとした。

 いや、確かにいまの時代、ある程度人間の記憶を自由に変える手段は確立されているのだけど、影響が影響だけにあくまで精神病の治療などに用途は限られている。

 それが平然と行われるということに、運営の規模の大きさを感じた。

 つまり私以外の参加者の中には、すでに何回もこのレースに参加させられている人が混じっている可能性もあるわけだ。

(いえ、記憶の消去が完全なのだとしたら、私もそうかもしれないのよね……)

 初めて参加するという認識自体が間違っているのかもしれない。ぞっとする話だった。

 同じことを感じた子はいるのか、表情を青褪めさせている子もいた。

 アナウンスはあくまで陽気に、進行していく。

『それでは、いよいよ科し物競走のスタートです! 3、2、1……スタート!』

 ぱぁん、という甲高い空砲の音が響き、私たちは一斉にスタートする。

 裸で走るのは相当恥ずかしいけれど、あまりそれに構ってもいられない。

 胸を手で抑え、揺れないように注意を払いながらトラック上を疾走する。

 『乳牛ペナルティ』を選んでいたら、この時点でかなり不利だった。走れなくはないだろうけれど、巨乳を越えた巨乳を震わせながら走るのは、相当大変だっただろう。

 『ビーナスペナルティ』も結構辛かったかもしれない。手で胸を抑えられないから、その分胸が大きく揺れて――『乳牛ペナルティ』中よりはマシだっただろうけれど――走りにくかったに違いない。

(尻尾があっても、走るのには関係ないし……っ、んぁっ……!)

 とはいえ、走ることで大きな振動が生じてしまい、それが尻尾にも伝わってくるのでかなり気持ちがよくなってしまう。

 全力疾走するのはまず無理だった。

 他の子たちは私の尻尾のような特別なペナルティがないから、恥ずかしささえ我慢すれば普通に走ることが出来る。

 先頭の一人が、一つ目のフラフープに到着した。

 一瞬ためらっていたけれど、意を決したのか、フラフープの作る円の中にぴょんと跳び入る。

 フラフープがぴかりと光り、光の柱が一瞬だけ立ち昇って――その子の身体に、ボンデージが食い込んでいた。

 柔らかな身体のラインを強調しつつ、乳房を縊り出し、お尻に食い込んでいる。

「きゃああああっ!?」

 恥ずかしい格好になってしまった彼女は、思わずその場にしゃがみ込んで羞恥に身を震わせていた。

 SMプレイ愛好家ならともかく、普通の女性が着るには確かに恥ずかしいものだ。

 その隣のフラフープに、別の女性が跳び入る。

 また光の柱が出現して――現れたその女性の身体は、荒縄でボンレスハムのように縛り上げられていた。別にその子が太っているというわけではなく、スタイルはいい方だったのだけど、縄が強くその身体を強く締め付けて食い込んでいるためにそんな風に見えてしまっているのだ。

「ふぐぅっ!?」

 その子は恥ずかしさは我慢したのか、すぐにフラフープの外に出て、次のフラフープに向けて走り出そうとしたけれど、すぐに内股になって減速してしまっていた。

 たぶん体に食い込んでいる荒縄の内、股間に通っている部分の縄が、こぶ状になっているんだと思う。

 彼女が走ろうと体を捻ると、それが股間に食い込むようになっているのだろう。

 いまのところ手足が自由のままの拘束具ばかりなので、本当に胴体だけを縛り付けるものらしい。

(SM的なものであれば……! そんなに怖くない……!)

 慣れている私はアドバンテージがあるはずだ。

 そんな風に思って、私もフラフープのひとつの中に跳び入った。

 足元から光の柱が立ち上って、全身を包んで拘束具が出現する――と思っていたのだけど。

 フラフープの内側が、急に真っ黒になった。

「え?」

 黒くて丸い円盤の上に立っているような状態になった私が驚いていると、なんとそのフラフープ自体が浮かび上がってきた。

 その内側に、黒い何かを広げたまま。

「えええっ!?」

 グニィ、とその黒い何かは伸びて私の体を包み込んで来る。私はそれがラバー素材に当たるものだとすぐに理解した。

(ラバーコーティング!? そんなのもあるの!?)

 前の人たちのものを見る限り、拘束具が出現すると思っていた私は焦る。

 焦る私の気持ちなどなんの斟酌もしてくれず、フラフープは私の首辺りまで一気に浮かび上がった。

 私の首から下の全身がラバーによってコーティングされ、ぴっちりと隙間なく張り付いてくる。

「んひゃあああっ!」

 ラバースーツは着慣れているけれど、ボディペイントレベルでラバーコーティングされるのは初めてだ。

 ぴっちりとラバーが吸い付いてくると共に、体がラバーに覆われて行ってしまう。

 そして何より――ペナルティとして追加されていた尻尾にも、そのラバーコーティングが施されたのが最悪だった。

「ふにゃああああっ!!?」

 ラバーがぴったりと敏感な尻尾に張り付いて、とんでもない快感を生みだしてくる。

 その刺激に耐え兼ねて尻尾が思わず動くと、その分さらに強烈な快感が生まれてしまい、私はラバーにぴったり張り付かれて空中に固定されながら、鋭い快感に晒される。

 そうしているうちに、首辺りまで持ち上がっていたフラフープが小さくなっていって、私の首にぴったりサイズになった。

 軽く食い込んではいるけれど、呼吸は阻害しない、絶妙な力加減で私の首に巻き付いてきている。

「んぅ……っ!」

『おーっと? 特別ペナルティを受けている在間明音さん! なんということでしょう! これまたレアな科しお題・ラバーコーティングを引いているー!? 他の拘束具が胴体のみを責めるのに対し、ラバーコーティングは首から手足の爪先まで、余すことなく責め立てます! 特別な尻尾もラバーに覆われて、これは早くも脱落かー!?』

 好き勝手な実況をしてくれる。

 私は全身にラバーが擦れる快感に身を震わせつつ――特に尻尾の感覚はやばい――なんとか前へと歩を進めた。

 他の子たちはどんどん先に進んでいってしまっているけれど、まだ負けるとは限らない。

 厳しいお題を引いてしまい、先行している子たちのほとんどが動けなくなる可能性だってあるのだから。

 私はその可能性に賭けて、必死に足を進めた。

 だけどこのラバーコーティング、見た目もえっちくなって恥ずかしいけれど、その威力は見ているだけではとてもわからない域に達していた。

 身体中を、ラバーが擦り上げてくる。ゾクゾクとした快感が全身を巡り、駆け抜けていく。

 股間なんかは特にそうで、あまり歩幅を大きくし過ぎると、その分股間にラバーが強く擦れてしまうので、なるべく歩幅は短く、激しく動かさないようにしなければならなかった。

 尻尾から生じる快感に慣れて居なかったら、腰が抜けてしまっていたかもしれない。

 ラバーに包まれた尻尾は、空気の動きによって感じることはなくなったけれど、それよりずっと強いラバーとの擦れる快感が生じ続けている。

 その快感にフラフラと振り回されながら、私は必死に次のフラフープに――御題へと向かった。

 いまでさえかなり厳しい状態なのに、さらに拘束具を加えられにいかなければならないなんて。

 とても惨めで、情けなく、恥ずかしい。

 私は足を前に進めることに集中して、先を急いだ。


 科し物競走の真価は、これから発揮されるのだと、私はまだ知らなかった。



つづく

Comments

途中までは他のフラフープと同様に、光の柱が立ち上って気付けば着用させられているという流れにしようと思っていたのです。 ですが、こっちの方がラバーコーティングには合ってそうだったので、この流れになりました!

夜空さくら

고무코팅! 멋진 아이디어 입니다!

goremz

理解することが出来ました! 教えてくださってありがとうございます! 「科し物」は装備品であって道具ではないので、いわゆる赤甲羅みたいなアイテムはないですね…… でもそういうアイテムがあるレースも面白そうではありますね! トップの装備品と自分の装備品を入れ替える、とか。元ネタにも即してて、実際効果的でもありそうですしね。

夜空さくら

日本語では「マリ○カー○」あるいは「マ×オ×ート」

c933103

「Mari0 Ka_t」がよくわかりませんが、一応それ単体で行動不能になったり、進行不可になったりするような激しい「科し物」はない、という設定です。 まあ今回の主人公の場合は、尻尾があるので、場合によっては一発アウトな科し物が加えられるかもしれません……ーw-;

夜空さくら

どんな競技にしようかな~、と結構悩みました(笑) せっかくのVR世界なので、一瞬で拘束具を着用できることを活かした競技にしてみました!^w^ 足が拘束されたら普通は動けなくなりますが、あくまで競争できないといけないため、その辺はある程度の拘束具になっている予定です。 まあそこまでで取り付けられた他の拘束具との兼ね合いでかなり厳しい状況にはなると思いますが……(笑) 実際こんな競技があったら、見てて楽しいんでしょうけどねぇ……ーw-ウーム 早く想像に時代が追いつくのを待つばかりです。

夜空さくら

Mari0 Ka_t みたいな攻撃的な「科し物」あるか?

c933103

また強烈な競争が始まりましたね~ フラフープの輪の中に入ると拘束されてしまう長距離走。 普通に考えたら無理ゲーだろコレって思うんですけど、明音さんがその辺りに違和感を覚えたみたいですね。  実は自分も違和感を覚えました。 けどあえて今回はその推察はしません。 その違和感があっているかどうかは実際に読み進めて答え合わせをしたいと思います! とりあえず拘束されても頑張る選手たちのエロティックな姿に想いを馳せたいと思います♪

ミズチェチェ


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