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VR拘束運動会 ~科し物競走~ その②

■ あらすじ:VR世界で『エッチな運動会』というシチュエーションを楽しんでいた主人公・在間明音。現実世界の息苦しさから逃れる形で、『現実世界では決して出来ないシチュエーション』を楽しんでいたつもりの彼女。しかし一旦ログアウトし、再度そのVR世界にログインすると、なんだか周りの様子が一変していて……?

■ どんどん拘束されていく女の子たちを見ながら酒を酌み交わし、どの子が勝つのか呑気に賭けるポジションに立ってみたいーw-ウム

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 走るごとに徐々に拘束が施されていく『科し物競走』。

 それに強制的に参加させられた私は、まず一つ目の拘束で『ラバーコーティング』というものを引いてしまった。

 ラバースーツと違い、肌の色が変わったかの勢いでラバーが張り付いているので、凄く心もとない。

 裸とほとんど変わらない感覚で走らなければならず、私はとても恥ずかしい思いをしながら、次の拘束ポイント――地面に置かれたフラフープに向かって走っていた。

 一瞬で装着された他の人と違い、私のラバーコーティングには少し時間がかかる仕様だったので、かなり出遅れている。

(最下位だけは避けなきゃ……!)

 ヒトイヌレースの時のことを考えれば、罰則ポイントが大きく加算される最下位になることだけは避けなければならない。

 私は走る度に感じるラバーコーティングが身体と擦れる感触に震えながら、必死に足を進めた。

 他の子たちはそれぞれ、ボディハーネスやら荒縄による緊縛やらボンデージベルトやらで体が縛り付けられており、彼女たちも全力疾走というわけにはいっていなかった。

(くぅ……このラバーコーティングでなければ、大丈夫だったのに……!)

 私はヒトイヌレースの時に受けた例外処理で、非常に感じやすい尻尾をお尻に生やされている。

 ラバーコーティングはその尻尾も身体と同じように覆っており、少し尻尾が動く度に凄まじい快感を生み出していた。

「うっ……!」

 尻尾が大きく動いた拍子に、そこから生じた快感で膝から力が抜けかける。

 転ばないようになんとか堪えるのが精一杯で、走るスピードはろくに出ない。

 私がただ走るのにも苦戦している中、前方を行く他の子たちが次のポイントに差し掛かった。

 フラフープの上に飛び込んでいく。光の柱が生じ、その子の体を包み込んだ。

「いぎっ!? な、なにこれ……っ!?」

 その子は驚愕した様子で、顔を歪めて自分の体を見下ろしていた。

 彼女の両腕が、背中側に回し、まっすぐ伸ばした状態で固定されている。

 彼女はその拘束具の名前を知らなかったようだけど、私はそれが何なのか一目でわかった。

 アームバインダー。両腕を拘束する道具として、かなり厳重なタイプの拘束具だ。

 丈夫な革で出来ているらしいそれは、彼女の両腕をギリギリまで締め付けた状態で固定している。

 彼女はそこまで体が柔らかい方ではないのか、無理矢理腕を背中側に回し、肘や手首がぴったり揃うように拘束されている状態がかなり苦しそうだった。

 よろよろと震えながら前へと進んでいく。かなりペースが落ちていた。

 他の子たちも続々そのポイントに差し掛かり、次々拘束具を身に着けていく。

 アームバインダーのことを知っている子がどれくらいいるのかはわからないけれど、それが厳しい拘束であるのはその子を見ればわかるのか、彼女と同じフラフープには入っていなかった。

 ただ、アームバインダーを避けても、楽な拘束具に当たるとは限らない。

「ひぎぃっ!?」

 何人目かの子が拘束されてすぐ、甲高い悲鳴を上げた。

 その子の方を見れば、その両腕が捻り上げられるように捻じ曲がった状態で、拝むように手を合わせて縛られていた。

 いわゆる合掌縛りという縛り方だ。

 体の柔らかい子でも相当キツイ縛り方だったと記憶している。

 案の定、その子は捻り上げられた腕の痛みに耐えかねたのか、盛大に転んでしまっていた。

 走る勢いが乗っていたこともあり、強く体を地面に擦り付けてしまっており、もしこれが現実世界であったなら大きく体を擦りむいて、見るも堪えない状態になってしまっていたことだろう。

 しかしそこはVR空間の良さが発揮されていて、思いっきり土のグランドで擦ったにも関わらず、彼女の体は傷ひとつ付いていなかった。

「ふぎいいっっっ!!」

 まあ、怪我をしないとしても、擦った感覚がないかどうかとはまた別問題で。

 地面を転がって彼女は悶絶していた。彼女の胴体を拘束している拘束具は、ボンデージベルトであったため、絞り出された乳房や乳首が思い切り地面に擦れてしまった形だ。

 よほど凄まじい感覚なのか、バタバタと地面で藻掻いて悶絶している。両足が開けっぴろげに開かれ、あられもない姿だったけれど、そんなことを気にしている余裕はないようだった。

(なるほど、この科し物競走のポイントが見えて来たわね……!)

 現在最後尾の私は、アームバインダーと合掌縛りのフラフープの位置を把握できている。

 そこは絶対に避けるとして、私が取るべき選択肢は。

(……ここ!)

 私は少し横に逸れる形になりながらも、狙いを絞ったフラフープに飛び込んだ。

 私の体が光の柱に包まれ、気付けば両手で後ろ手に拘束されている。

 ただし、その拘束は手錠によるもので、アームバインダーや合掌縛りに比べれば随分楽な拘束だった。

(基本的にはどの拘束具によって拘束されるかはわからないけれど、前を行く人たちがどんな拘束具を取り付けられているかを見れば、比較的楽な拘束具を選ぶことが出来る!)

 つまりこの競争は最後のポイントまでは後方にいるのが正しい戦略なのだ。

 他の子はまだそのことに気付いていないらしく、懸命に前へと進んでいっている。

(離され過ぎたら逆転出来ないし、追い抜いてしまってもいけない……絶妙な加減が要求されるわね……!)

 ただ走ればいいというわけではない。

 戦略性もあって、どちらかといえばゲームに近い競技性だった。

 私は不自然でない程度に走る速度を緩め、前を行く子たちがどんな拘束具に包まれるかを観察してから進むことにする。

(ええと……次は、どこだったかしら……?)

 そう思っている間に、先頭集団が次のポイントへと差し掛かる。

 先頭の女の子が、フラフープの中へと飛び込んだ。

「わぁっ!?」

 拘束の光が発されると同時に、転んでしまう。

 彼女の両足は、袋状の拘束具によって、膝上までしっかりと固定されていた。

「い……っ、な、なんなのよこれっ!? こんなの、走れないじゃない!」

 そう叫ぶ彼女だったけれど、アナウンスは何も答えない。

 彼女は『走れない』というけれど、その拘束具は彼女の両足を膝まで完全に密着させているだけで、膝が曲げられないとか、そういう形の拘束ではないことに私は気付いた。

(両足を合わせてジャンプするような形で進めってことね……確かに、進行が不可能というわけではないけれど……)

 実際の運動会でも、袋に両足を突っ込んでぴょんぴょん跳ねて進む、といったパターンは存在する。それそのものが競技というよりは、障害物競走なんかでの一部区間をそれで進むことが多いだろうか。

 いずれにしても、両腕が後ろ手に縛られている状態で進むには、相当厳しい状態であることに違いはない。

 ほとんど泣きそうになりながらも、彼女は懸命に体を起こし、必死にぴょんぴょん跳ねて進んでいた。

(あれは絶対回避しなきゃだけど……他は……!?)

 頼むからマシなものを他の子が引くのを願いつつ、私は他の子の様子を見つめた。

 次の子が別のフラフープへと飛び込む。その子はフラフープの上を駆け抜けるのではなく、両足を揃えてフラフープの中にジャンプするようにしてその中の地面を踏んでいた。

(なるほど、ああすることで、転倒するリスクを減らしてるのね……)

 最後尾だった私が拘束具を選ぶ大切さに気付いたのと同様、他の子もコツを掴んでいっているようだ。

 光に包まれたその子は、次に現れた時、その両足を大きくガニ股に開かされていた。

「……っ」

 顔を真っ赤にしながらも、足を閉じることは出来ない。

 彼女の膝には分厚い革で出来たサポーターが巻かれていた。そのサポーターからは金具が飛び出しており、左右の金具同士が細長い金属の棒で繋げられている。

 結果、彼女は両足をその棒の長さ以下に閉じることが出来ず、ガニ股で歩くことを強要されているというわけだ。

 その子の実年齢が何歳かはわからないけれど、とてつもなく恥ずかしい格好であることに違いはない。

 いくら全裸を晒していようが、裸に近い格好を晒していようが、体勢として恥ずかしい格好を取らされるのはまた別の羞恥であり、屈辱だった。

 情けないガニ股で走らなければならないのは、女性にしてみれば死にたくなる仕打ちであると言える。

(でも速さ自体は……まあまあね)

 ガニ股で片足ずつ前に出さなければならないとはいえ、両足をほぼ完全に固定されたさっきの子よりは随分楽に歩を進めることが出来る。

 次の子は、両足に重そうな錘が繋がった足枷が出現していた。

 いままでの中では一番足に自由があるけれど、重りは相当重いのか、歯を食い縛って一歩ずつ前に進んでいる。

 あっという間にその子は全身から滝の様な汗を流し始め、相当苦労していた。

 次の子はもっと酷い。両足を折りたたんだ状態で長靴のような拘束具に固められていた。

 拘束具の底が広いので転倒こそ免れていたけれど、両足を片方ずつ、ペンギンのように動かなければ前に進めない。

(どれも嫌だ……!)

 いちかばちか、まだ誰も踏んでいないフラフープを選んでみるしかないのか。

 諦めかけた時――目の前を進んでいた子が、これまででもっとも楽な拘束具を装着させられていた。

 足首に巻かれた左右の足枷が、肩幅くらいの長さの鎖で繋げられているというものだ。

 肩幅以上に足を広げられないから走ることは出来ないけれど、いままでの中で一番これが楽な拘束具だった。

(ありがとう……!)

 思わず内心で感謝しながら、私はその子と同じフラフープに飛び込み、その拘束具を選んだ。

 両足に枷が巻き付き、鎖で歩きにくくはなったけれど、他の拘束に比べれば雲泥の差だ。

(あとは、頭と股間だったっけ……! ここで勝負に出るしかない!)

 私はそう意を決し、他の子たちを追い抜いて先を急いだ。

 他の子たちもこの競争のポイントにきっと気付いただろうけど、すでに足の拘束が終わってしまったいまとなっては、後の祭りだ。

 私は足を細かく動かして、同じ拘束をされたもう一人の後を追う。

(一位は取れるときに取らないと……! いまが、チャンス……!)

 次もこう上手くいくとは限らない。

 頭と股間なら、大きく走りの邪魔になるような拘束にはならないはず。

 私はそう信じて、次のポイントへと向かった。

 一歩先んじていた先頭の子が、そのポイントのフラフープへと飛び込む。

「んぐっ!? んぁぅっ!」

 光に包まれて解放されたと思ったら、彼女の顔は見えなくなっていた。

 いや、顔だけじゃない。頭丸ごと、重そうな金属の球体の中に閉じ込められているようだった。

「ひぇっ!?」

 前が見えているのかどうかもわからない。不明瞭な呻き声を発しながら、ふらふらとよろめいている。

(これは……! ダメっ!)

 前の子の拘束具がマシなものだったらそれを選んだのだけど、さすがにこれは選べない。

 私は咄嗟に走る角度を変え、別のフラフープ目掛けて飛びこんだ。

 光が私を包み――そして、私は猛烈な吐き気に襲われた。

「オゴッ!? オゥッ、ウゲェッ!?」

 喉奥を柔らかい何かが突いている。

 咄嗟に履きだそうとしたけれど、それは全くびくともせずにそこにあり続けて、私は涙が滲んで視界が歪むのを感じた。

(なに、これ……っ、この、感じ……っ、まさ、か……ッ)

 手で触ることも鏡で見ることも出来ないので、体の感覚から察することしか出来ないけれど、顔の下半分がマスクのようなもので覆われているみたいだった。

 口は開いた状態で固定されているようで、限界まで開かされた顎が痛い。

 そして口内は何かで一杯になるように満たされていて――それが喉奥まで達している、という具合だった。

「ンゥウウッ……! ンッ、ンンゥッ……!」

 辛うじて呼吸は鼻から出来るけれど、めちゃくちゃ苦しい。嘔吐感で頭がいっぱいになって、その呼吸すら乱れてしまう。

(……っ、で、でも、まだマシ、かも……!)

 苦しいのは苦しいけれど、目はしっかり見えるし、耳が塞がっているわけでもない。

 さっきの子のように頭部が完全に金属に覆われるよりは、かなりマシであると言える。

 なお、先頭だったその子は、私とほぼ並んでいた。フラフラと前へと進んではいるので、一応全く見えていないというわけではないみたいだ。

 だけどかなり視界が狭まっているのは確かなようで、おっかなびっくり、といった様子でしか進めていない。

(これなら、勝てる……!)

 私は喉奥を突かれる苦しみを耐えながら、最後のポイントへと向かう。

 その最後のポイントで施される拘束は――股間に対するものだった。


つづく

Comments

ありがとうございます! せっかくのVRの世界なので、精一杯活用してみました!^w^

夜空さくら

SF적인 내용과 상상력이 아주 즐겁습니다. 너무 훌륭합니다!

goremz

拘束愛好家としては、拘束の過程をすっとばしてしまうのは邪道かなとも思うのですが、今回はVR世界なのでその恩恵を最大限活かす方向にしてみました^w^bグッ! 今回の場合は部位ごとの拘束なので、まだマシかもしれません。これが全ての拘束具がいきなり装着されるのだとしたら、訳がわからなくなりそうですーw-ウム 先に進んでいる者の様子をみて、一番楽そうな拘束具を選ぶ。ちょっとせこいですが、戦略としては普通にありがちなものですよねw ここまでは上手くいきましたが、最後の拘束がどうなるか……ご期待くださいーwーニヤリ

夜空さくら

フラフープの中を踏んだら瞬時に拘束体勢が出来上がる。 VRならではの所業ですね~ 一瞬で後ろ手縛り、合唱縛り、がに股、両足拘束やらと実際にやられたら混乱するでしょうね。 明音さんは最初からついているペナルティのおかげでどのフラフープがマシな拘束を受けるのか気が付いて戦略を立てたようですが、はたして上手くいくのか? 次回も楽しみです!

ミズチェチェ


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