人形ダイブ ~初めてのおでかけ~
Added 2022-12-31 06:43:34 +0000 UTC■ あらすじ:ある日、送られ来た等身大ドールに意識が移ってしまった東田三平。ネットゲームで使用している獣人族の女の子・ココナの姿になってしまった彼は――
■ ついにココナという女性の身体で外へと飛び出し、思いがけない出会いも経験してしまう三平。彼の明日はどっちだ!0w0クワッ!
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ネットゲームの周年イベントでプレイヤーキャラクター・ココナのリアルドールを受け取った東田三平。
ただでさえ本物の人間のようにリアルなドールで驚いた三平だったが、その人形に精神をダイブさせて動かすことが出来ることに気付き、さらに驚愕することになった。
本物の身体としか思えないリアルな感覚に振り回されつつ、女性として初めての絶頂などを経験した日から、暫くして。
ココナの身体に精神を移動させた三平は、自分自身の身体に対し、性的な奉仕を行っていた。
ソファに深く腰掛け、脱力した自分の身体。
大きくそそり立ったペニスを、ココナとなった三平は躊躇いなく咥え、刺激を与えていた。
「ん……っ、んぅ……っ、んっ……んぅ……っ」
ぴちゃぴちゃ、ぐちゅぐちゅと音を立てながらフェラチオを続ける。
そしてそのそそり立つペニスを喉奥に押し込み、喉奥でペニスを扱くイラマチオを始めた。
(ふぐっ……! この喉奥を刺激される感触は正直慣れないけれど……っ、最初の衝撃さえ、我慢すれば……っ)
自分自身の逞しいペニスの亀頭が、ゴリゴリと喉奥で擦れる。
その刺激に、脳が震えるほどの快感を覚えた。
(んほっ!♡ これ、これっ♡ この感覚が、癖になるぅ♡)
すっかり快感に囚われた様子で、三平は自分自身のペニスに奉仕を続けた。
その体の動き自体は、特に彼自身が意識しているものではない。
オートモードの『性的奉仕』を自分自身で行っている状態にあった。
本来であれば、オートモードは意識を人形にダイブさせなくても人形を意のままに動かすためのもののはずだった。
だが最初の時にヘッドギア型のコントローラーをぶつけてしまったことで、若干機能が壊れてしまい、ダイブしたままでなければ人形を動かせなくなってしまった。
(運営に問い合わせたら、修理に数十万かかるかもって話だもんなぁ……さすがに、なぁ)
決して安くはない値段ではあるが、それを払うことで最高の人形に奉仕してもらえるとなれば、支払ってもおつりがくるレベルの金額だ。
だが、纏まったお金を即座に払えるほど、三平は裕福なわけでもなかった。
(とりあえず金を溜めつつ……いまはこれで楽しむべき、だろ……っ♡)
他人に奉仕させられるのならともかく、自分自身の意志で自分のものに奉仕するのだから、忌避感はかなり薄れていた。
首を上下に動かし、じゅぽじゅぽと卑猥な音を立てながら、自分のペニスに奉仕を続ける。
先端から根本まで余すことなく刺激を受けた三平のペニスは、ひと際固く勃起したかと思うと――ココナの喉奥目掛けて、射精を行う。
注がれるドロドロした精液を余すことなく飲み干しながら、ココナの中にいる三平はその精液がお腹の中に溜まって満たされていくことに、『満足感』を覚えてしまう。
「んっ……はぁっ♡ やべえな、これ……」
口からペニスを抜き取り、息を吐いた三平は呟く。
射精を感知したことで、『性的奉仕』のオートモードは解除されていた。
すべすべしたお腹に手を当てて撫でる。その中に注がれた精液の感触が、お腹越しに伝わってくるようだった。
「……すっかり精液の味にも慣れちゃったし……だいぶ深みに嵌ってるよなぁ」
苦笑いを浮かべつつ、三平は手早く射精後の処理を行う。
オナニーの後始末をしているような感覚で、自分自身の体を拭いていった。
そうしておいてから、三平は今度はココナの体の洗浄処理を行いに、バスルームへと向かう。
「……最近、『性的奉仕』もだけど、こっちも楽しみになって来てるんだよなぁ」
シャワーヘッドを外してホースを咥えやすい状態にしてから、ココナの体を洗浄モードに切り替える。
ホースを口に咥え、水を注ぎ込んでいくと、あっという間に体内を水が流れていき、緩んだ肛門から大量の水が溢れ出した。
「んぉおっ♡」
どんなに精巧に出来てていも、あくまで機械の身体であるために、その肛門から流れ出すものは全て何の混ざり気もない水だ。
言ってしまえば上から注いだ水が下から出ているだけでしかないのだが、その感触は三平にとってとても心地のいい感覚になっている。
(かなり構造が簡略化されてるよな……小腸とか、なさそうだし……)
洗浄しやすいように、引っかかりそうなところは作られていなさそうではあった。
ただ、腹部を膨らませる関係上なのか、大腸らしき部分がちゃんとお腹の中を通っているのは、なんとなく感覚で理解出来た。
大量の水に押し流された精液は、肛門から流れ出ていく。
(これって、あれだよなぁ……)
貫通型のオナホを洗っているような感覚だった。
ひとしきり洗浄が終了したところで、三平はひとつ息を吐き、体をざっと拭いて風呂場を出る。
ココナの裸身が鏡に映っているのを見た三平は、その実に素晴らしい造形美に見惚れる。
「いやー、我ながら、よくぞこんな素晴らしい女性キャラでプレイしてたもんだよ……ネタに走らなくてほんとによかった……」
どうせリア友もフレンドも遊んでいないゲームだからと、三平は自分の性癖に素直にキャラメイクをしたのだが、それが僥倖だった。
(キャラメイクガチ勢みたいに、数ミリ単位で設定したわけでもないんだけどな。……かえって、その方が良かったのかもしれないけど)
程よく三平の好みで、程よく三平の意図していない部分もあって。
三平にとってココナは、飽きの来ないお気に入りのキャラになっていた。
風呂場から出た三平は、ココナの身体に合わせて買った現代ものの衣類に身を包む。
せっかく可愛いキャラなのだから、色々な服を着せてみたいと考えたのだ。
(ゲーム内ならお洒落装備をいくらでも買ったけど……リアルの可愛い服って高いんだよなぁ)
センスに自信もなかった三平が選んだ服は、無難なワンピースだった。
なお、ワンピースが無難扱いなのは、尻尾を隠しやすいためだ。尻尾を腰に巻き付け、その上からゆとりのあるワンピースを着ると、腰を絞るベルトに紛れて上手く隠せるのだった。
耳も帽子を被ればそれなりに隠れる。
(これでよし……と。うん、俺にしては結構上出来じゃね?)
下着を身に付け、ワンピースを着て、帽子を被る。
そうすれば――外国人めいた顔の造形を除けば――街中を普通に歩いていてもひとまず違和感のない状態になった。
(……上出来では、あるんだけど)
三平はその格好で外に出ることを躊躇していた。
ココナの身体で外に出ることに慣れてしまったら、もう戻れなくなってしまいそうで。
いまの体に似合う靴も買ってしまっているのだが。
どうしても、躊躇ってしまうのだった。
外に出る気など、本当に、頭になかったと三平は語る。
軽快に歩きながら、三平は自分に視線が向けられていることを感じていた。
(やっぱどうしても目立っちまうか。一応、端から見て変なところはないはずなんだけどな……)
思った以上に視線を集めていることを感じる三平。
ココナの体は彼が思っていた以上に、周りの注目を集めてしまっていた。
(耳は帽子で隠してるとはいえ、明るい髪色とか、顔立ちは隠しようがないもんな……マスクでも着けておけば……いや、それだと余計怪しいか)
三平は結局、その姿で外に出るという誘惑に耐えきれなかった。
想像以上に目立ってしまっているのは不本意ではあったが、同時に歓迎すべき現象でもある。
三平はその体を――ココナを自慢したくて仕方なかったからだ。
(この最高のドールのことを自慢できる相手がいないんだよなぁ。ネット上の繋がりは基本ネットの上だけにしたいし……全部理解してくれる都合のいい友達なんていないし……)
その素晴らしきココナというドールを自慢できる相手がいないことを、三平は不満に感じていた。
受け入れてくれる存在がいれば、三平はその体を思い切り自慢していただろう。
(まあ、いないのは仕方ない……適当な店に入って、店員に話しかけてみるか?)
ドールであることは説明出来ないが、その体が造形として優れたものであることは誰にだってわかる。
そういった反応を見るだけで我慢しようと三平は考えた。
その時だ。
「離してっ、くださいっ」
三平は女性が男性二人に絡まれている現場に遭遇してしまった。
どうやら悪質なナンパらしく、腕を掴まれた女性が男の手を振り払おうとしている。
男達は下品な笑みを浮かべており、下心ありありなのは目に見えてわかった。
(こういうナンパ、いまでもいるんだなぁ……馬鹿じゃないのか?)
三平はそう考えつつ、その三人に近付いていった。
声をかけようとして、少し悩む。
「あー……えっとー……そういうの、やめといた方がいいんじゃない?」
女言葉を使うかどうか悩んだ末に、中性的な言葉遣いで妥協した。
いきなり女言葉で喋るのも躊躇われたからだ。
そんな三平に対し、邪魔をするなと色めき立つ男達だったが、声をかけてきたのが異国の美女であることに気付くと、戸惑いながらも、あからさまに下賤な笑みを浮かべた。
粘つくようなその視線に、三平は背筋が粟立つ悪寒を覚える。
(うわキッも……! こんな気分なのか……女の人が痴漢とか性犯罪者とかに攻撃的になる理由もわかるな……)
三平は大股で男たちに近付くと、女性の腕を掴んでいる男の腕を掴む。
ミシリ、とかなり不穏な音がした。
「ぎゃあっ!?」
「お、おいっ!? どうした!?」
悲鳴をあげた男が女性の手を離す。
女性を背中に庇いつつ、三平は内心冷や汗を流していた。
(やっべ……この体結構力強いんだった)
やりすぎて過剰防衛になるのはまずい。
三平は背中に庇った女性を促し、その場を離れようとする。
「ま、まちやが……っ」
「……やめておいた方がいいよ? マジで」
三平は心の底からそう告げた。
力加減が上手くいかなかったら、確実に殺してしまうからだ。
(殺しちまうから……なんて、どんな厨二病かって話だよな)
自分の言動が痛々しいことを自覚してしまった三平は、女性を促して急いでその場を離れた。
幸い、男たちは三平の本心からの言葉に怯えたらしく、追いかけて来ることはなかった。
さらに追いかけて来られたらどうしようかと本気で思っていた三平は、男たちが追いかけて来ないことを確認し、心底ほっとする。
「あ、あの……」
「あ。ごめん。なんとかなったみたいで良かった」
三平が安堵していると、助けた女性が声をかける。
「助けてくださってありがとうございます……! いきなり手を掴まれて、驚いてしまって……」
「ああいうの、いるんだねぇ。気を付けてね」
三平はボロが出ないうちに退散しようとしたが、そんな彼に女性が迫る。
「あっ、あのっ! その……助けてくださった、お礼をしたいんですが……! お茶でも、食事でも、なんでも奢ります……!」
「うぇあ……っ?」
ずずい、と間近に迫られ、三平はびくりと体を震わせた。
(な、なにこれモテ期!? ……って、いや違うよな! ココナの外見なんだから、そりゃそうか!)
設定した者の欲目を除いても、ココナの容姿は抜群に優れている。リアルでは中々お目にかかれない、アイドル並みの容姿と言っていい。
そんな見目麗しい女性に、颯爽と助けられたら、どう感じるか。
いうまでもなく、キラキラ目を輝かせている三平の目の前の女性が答えだった。
(で、でも不味いぞ……この体で飲食とか出来ないし……い、いや待て?)
三平はちらりと女性の体を――正確には服装を――見る。
ナンパされていただけあって、その女性のファッションは非常に優れたもののように三平には見える。
少なくとも三平などよりはずっと優れていることは確かだ。
せっかくの機会、無駄にするのは惜しい。
「……そ、それなら、一つ頼んでもいいかな?」
「なんでしょう?」
「その、お……私。私、いまから服を買いに行くところだったんだけど……正直ファッションとかよくわかんなくて」
だから似合う服を見繕って欲しいな、と三平が告げると、相手の女性はその表情を綻ばせた。
「任せてください!」
三平はこれでなんとかなりそうだ、と胸を撫で下ろす。
そして、大事なことを聞き忘れていることに気付く。
「えっと、貴女の名前は……あ」
「え? わたしは、上坂カミラっていいます」
「そ、そっか。上坂、さんね」
「カミラでいいですよ」
「そ、そう? か、カミラさん?」
三平はそう言いつつ、冷や汗が流れるのを自覚していた。
(やっべ、名前聞いちゃったら、こっちも名乗らなきゃじゃん! どど、どうする……!?)
適当な偽名を名乗るべきか。
三平は明らかに自分の名乗りを待っている女性――カミラの顔を見ながら、数秒逡巡する。
「……えっと、私は、ココナ。ココナでいいよ」
悩んだ末に三平が出した応えは、偽らないことだった。
下手な偽名を名乗って、後で困ったことになるのも問題だと考えたためだ。
ココナという名前に違和感を持たれたらどうしようかと思っていた三平だったが、カミラはそれを普通に受け止める。
「わかりました。ココナちゃん、ですね」
「んん、ん……っ」
「あ、ダメでした?」
「ダメ、じゃない。ダメじゃないよ、カミラさん」
中身である三平は『ちゃん』付けで呼ばれることにむず痒い物を感じたが、ニコニコと屈託のない笑顔を浮かべているカミラに絆され、そう応えた。
「それじゃあ、いきましょうかココナちゃん!」
そう言って先導してくれるカミラの後について歩きながら、三平はなんとも不思議な心地だった。
(これもまた……縁って奴かぁ)
そうしみじみと思い、現状を受け入れていた三平は、まだ知らない。
これからカミラ主導で行われるココナの衣類の物色が、ファッションショーばりに長く続くということを。
つづく