スライムお嬢さま、会社ごと社畜OLをかう ~通勤から出勤~
Added 2019-01-11 14:28:33 +0000 UTCラバースーツに全身を覆われ、拘束具によって歩く以外の自由をほとんど奪われた私。
どこからどう見ても痴女であり、見つかったら見て見ぬふりをしてもらえるような姿ではないのは明白だった。
(見られても大丈夫なようにしてくれるんじゃなかったの?)
「ウウゥーッ!」
そんな痴女同然の格好で、街中を歩かされる――そのことを悟った私は、せめて何か羽織るものが欲しいと頭を振った。
けれど、スライムはそれを許してくれない。
『大丈夫ですわ。ますたー♡ わたくしが周囲に認識阻害の魔法を使いますから、マスターの恥ずかしい姿が周囲の人間に認識されることはありません』
このスライム、魔法まで使えるらしい。
もうなんでもありだった。
『ですから、たとえマスターが街中を歩いている最中に、何かしらの液体を噴いて達してしまわれても、周りにはただ歩いているだけとしか認識されませんわ』
それなら安心、なわけがなかった。
『まあ、認識を歪めているだけですので、見られはしますけども♡』
居ないものと認識されるわけではないらしい。
(そ、そんなぁ……)
認識の阻害出来るならそうすることだって出来るはずだけど、そのつもりはないみたいだった。たぶん私が恥ずかしがるのを見て楽しんでいる。
辱めを受けるのは嫌だと、せめて抵抗を試みてみるけど、スライムには重いテーブルをも軽々と持ち上げる力がある。自由自在に形を変える流体とは思えないパワーがあるのだ。
ただの人間でしかない私が、その圧倒的なパワーに勝てるわけもなかった。
無理やり歩かされ、玄関まですぐに到達する。私の身体を覆っているスライムの体の一部が伸び、器用に玄関ドアを開けた。
そうして私は、痴女そのものの姿で、家の外へと出てしまうのだった。
私の住んでいるアパートは3階建てで、エレベーターはない。
このものすごく高いヒールの靴の状態で階段を降りるのは恐怖だったけど、一歩階段に踏み出した瞬間、転ぶかもという恐怖は一瞬でなくなった。
なぜなら。
(こ、これっ、ゆ、ゆれちゃっ、あぁっ)
階段で体が上下に揺れると、私の股間に生やされたそれが大きく揺れる。スライムのコーティングは動きを妨げはしなかったので、膨張したそれは固定されないまま、大きく上下に揺れ、凄まじい感覚を生み出していた。
かつて前世で男だった時にも感じたことのない感覚だ。
「ンアッッ、ンンン……ッ!」
その感覚を必死に堪えつつ、一歩一歩階段を下りていく。足がガクガクと震えて、普通なら階段から落ちてしまっていただろうけど、スライムの補助もあって、なんとか無事に下までは降りることが出来た。
スライムの身体が栓のように塞いでいなければ、もう何度出してしまっていたことか。
それはそれだけ射精を制限され続けたということであり、すっかり体は疲弊してしまっていた。
(ま、まだアパートから出ただけなのに……たえ、られる、のかな……?)
ふらつく体をなんとか奮い立たせて、その場に立つ。
アパートの前は少し広めの道になっていて、行き交う人や車はそれなりに多い。
これから学校に向かうのであろう子供達や、個人商店の前で開店の準備を始めている店員など、いつもの朝の風景だった。
(まあ、普段はこの時間に出ることはないからあんまり実感は無いけど……)
社畜な私は毎日まだ暗い時間に家を出るのが当たり前だった。だから、その光景がいつも通りなものなのか正直自信はなかったのだけど、おおむね印象としては間違っていないはず。
そんな朝の光景の中に、ラバースーツに全身を包まれ、執拗なまでの拘束具を身につけ、そして普通ではありえないサイズの男根を見せびらかすように屹立させている。
顔から火が出そうなほど恥ずかしかった。
加えて、アパートの外に出たことで、改めて自分の体の異常さに気付かされることがあった。
それは、感度。ラバースーツに包まれ、普通より感覚はかなり鈍くなっているはずなのに、風の流れや日光の当たり具合などが、とにかく鋭敏に感じられるのだ。
その理由は間違いなく、スライムに全身をケアされている影響だろう。今までが睡眠不足などでぼんやりとしていたせいもあるのかもしれないけど、それにしたって風が体の上を撫でていく感触さえはっきりわかるのは明らかに鋭すぎる。
風のかすかな動きにさえ反応してしまっていると、スライムは楽しげに笑った。
『ふふふ。良い反応ですわ、ますたー』
嬲るようにスライムの体が動き、それまで以上の激しい快感に腰砕けになりそうになる。
けれど、スライムが支えているので、倒れこむこともできずにふらふらしてしまうのみ。
そんな私のすぐ側を、見ず知らずの通行人が歩いていく。
思わず硬直してしまったけど、その人は特に私に必要以上の視線を向けることなく、そのまま歩き去ってしまった。
本当に、私の姿のことを認識できていないようだった。
『大丈夫でしょう? ほらほら、早く歩かないと遅刻してしまいますわよ』
容赦なく歩かされる私。
歩くたびに体全体のラバースーツが擦れ、激しい快感を生み出してくる。
特に男性器から生じる感覚はものすごかった。歩くたびに大きく揺れてしまい、それによってまたすごいむず痒いような、切ない感覚が高まっていく。
男性器の揺れ様に意識を持っていかれがちになるけど、それと同時に、私のもともとあった女性器の方もまた、もどかしい焦れる様な快感を生み出していた。
普通ならば絶対に当たるはずもないその場所に、外の風が当たるのを感じる。
股間に生やされた男性器と、その根元にある膨らみのお陰で、前方からの流れは若干防がれてはいたけど、それは前のそれに風が当たっているということで、全く気休めになっていない。
上半身も十分に快感は得ているはずなのだけど、下半身のそれが強すぎて、その場に崩折れない様に、両足を少しでも前に進めるのが精一杯だった、
当然歩みは遅々として進まず、このままだと始業時間に間に合わないのは確実だ。
そんな私の必死な様子も、スライムにとっては愛しいらしい。
『ああ、ますたー♡ 生まれたての子鹿の様ですわぁ♡ なんと可愛らしい♡』
「ウゥ……」
恥ずかしくて唸る。歩くことに意識を取られていると、呼吸や口の方まで気を回す余裕がなく、口の端から涎が糸を引いて垂れていくのがわかった。
スライムがすぐに回収するかと思ったけど、涎は垂れるに任され、顎を伝っていき、さらに下へと落ちる。その涎が乳房に当たって、思わずびくんと身体を跳ねさせてしまった。
(空気の流れも十分感じてたけど……涎は……やばい……っ!)
胸の上を涎が筋を作って流れているのが、はっきりとわかる。ラバースーツとなっているスライムの身体は紙のように薄く、涎の流れをしっかり伝えて来ていた。
私は目の前に星が瞬いているような快感の渦を感じつつ、なんとか歩き続ける。
足を進めるだけで必死な私に向け、スライムは容赦のないことを口にした。
『……マスターに罰を与えたいわけではないのですが、経営者たるもの、遅刻者に対して何もしないというのも問題ですわよね』
スライムが楽しそうなのが、なぜだか私にはわかった。一体化しているようなものだから、わかって当然なのかもしれないけど。
そして、無邪気に残酷なことを口にする。
『決めましたわ。もし遅刻してしまわれたら、今日は一日射精禁止に致しましょう!』
「ンアッ!」
とんでもないことを言われ、私は瞠目する。出したくて出したくて仕方ないのに、それを禁止されるとしたら。
気が狂ってしまうかもしれない。
『ふふふ……わたくしとしても、マスターの精を受けられないというのは寂しいですから、頑張ってくださいませ♡』
〈だったらそんなこと言わなきゃいいのに!〉
私は焦りでいっぱいの頭でそう考えつつ、少しでも早く足を進めようとした。
それがよくなかった。
大きく体を揺らした拍子に、顎から落ちた涎が小さな弧を描いて飛び、屹立した男性器の先端――亀頭に直撃したからだ。
「ンアアアアアアッ!」
その衝撃はすさまじいもので、私は勢いよく膝を突いてしまった。スライムが即座にその部分だけを分厚くしてくれたためか、マットか何かに膝を突いたような感覚で、痛くはなかったけど、それどころじゃない。
スライムラバーに包まれたそれは、私とは別の生き者のように激しく痙攣し、震えていた。もし出すことを許されていなかったら、恐らくはそこら中に白い物をまき散らしていたことだろう。
そうでなくて良かったというべきなのか、それとも盛大に出してしまった方が良かったのか。
私にはわからない。
ただ、私はしばらくその場で両膝をつき、身体を仰け反らせ、ビクンビクンと痙攣するそれの衝撃が過ぎ去るのを待たなければならなかった。ほとんど気絶寸前で、みっともなく白目をむいていたと思う。
そんな風に往来のど真ん中で身悶えていても、周りの通行人たちは私を軽やかに無視して通り過ぎていくばかりで、声をかけてきたり、指を差したりはしない。たまに迷惑そうにこちらを睨みながら通り過ぎていく人もいるけど、「こんな道のど真ん中で立ち止まって邪魔だな」以上の感情はそこに感じられなかった。
『ほら、マスター。がんばってくださいませ。もう少しで駅ですわよ』
スライムが私を急かす。ようやく衝撃の波が過ぎ去った私は、よろよろと立ちあがって、また歩き始める。かなり遅れてしまっているから急がなければならないのだけど、走るどころか急ぐ余裕さえ、私には全くなかった。
出せたのならともかく、出せないまま、ただひたすらに絶頂寸前の状態を維持されているのだから、すっきりすることもないのだ。本当に気を失って倒れないだけでも、私は私を褒めてあげたくなる。
そして、通常の倍以上の時間をかけ、ようやく駅に到達した。
〈これで……少しは楽に……〉
少なくとも電車に乗っている間は、歩く拷問からは解放される。移動する間になんとか立て直したかった。
だけど、その考えは甘すぎるのだと、また思い知らされた。
〈改札……どうやって通ればいいの?〉
まず、駅に入るところからつまずいた。
私の両手は現在後ろ手に拘束されていて、いつもやってるように定期を改札の機械に通すことができない。そもそも、定期どころかサイフなどの持ち物自隊を一切持っていなかった。
どうすればいいのか困っていると、スライムの身体が動いて、脇腹から胸にかけて何かが移動してくる感覚があった。
苦労してその正体を探ると、なにやら右胸のところに定期のような形をした物が現れていた。
『ちゃんと用意しておりますわ。胸を改札口のところに当てるようにして、タッチしてくださいませ』
可能は可能、だろう。不自然な動きにはなるけど、その部分に触れることはできるし、不自然な動きは周りには認識されない。けれど、胸でそこにタッチするというのが問題だった。
皮膚の感度を高められた私には、そうやって胸を当てるだけでもひどく大きな衝撃になるはずだった。
だけど拒否する方法を私は持たない。意を決して、改札に近づき、上半身を押し付けるようにして、胸の定期を改札にタッチする。
「ンッ、グゥ……ッ!」
案の定、触れたところから凄まじい衝撃が発された。それを堪えて、改札を潜り抜ける。
なんとかなった、と思ったのもつかの間。それまでの道のりとは比べ物にならないほど、周りの人が増え始める。
〈あっ、そうか……いつもは始発に乗ってるから……!〉
早すぎるいつもなら乗客はそんなに多くなかった。
でも今日はちょうど通勤通学ラッシュの時間帯で、ホームは人でごった返していた。
大都会の満員電車と比べれば大したことはないけど、人が押し合いへし合いする程度の密度にはなる。女性専用車両はあるので、そこに並んだ。
たくさんの人の前でこんな格好をしているというのも恥ずかしかったけど、スライムの認識阻害はきちんと利いているようで、注目されることはなかった。
けれど、電車が来て、その中に入らなければならなくなったとき、私は恐ろしいことに気づいてしまった。
元より地獄の通勤ラッシュは、私にとって気を狂わせようとしているとしか思えない、快楽地獄へと変貌していたのだ。
「ングッ、アアッ!」
前から、後ろから、横から、押しつけられる人の身体。
意識はしていないだろうけど、押しつけられ、押しのけようとする動きは、いまの敏感すぎる身体にはあまりに酷だった。
特に身体から突き出るようになってしまっている男性器が、もっとも酷い。もみくちゃにされる拍子に、触れられて体が勝手に反応してしまう。
こちらの動きが周りにどう認識されているのかはわからないけど、明らかに不自然に呻き、震えている私に対し、周りは特に反応することなく、それぞれ満員電車に耐えている。
私も周りの無関心さに救われて、少し余裕が出てきた。
〈こ、これならなんとか……駅に着くまで耐えられ……ひゃあっ!〉
そう思った瞬間、急にお尻を揉みあげられるような動きが加えられる。驚いて背後を振り返るけど、当然それを成したと思われる人はいない。もし同性を狙う痴漢がいたとしても、スライムがそんなことをさせないだろう。
私の身体を覆っているスライムが、そういう動きをしたとしかおもえなかった。
『うふふ。これが痴漢プレイ、という奴なのでしょうか? 駅に着くまで暇ですし、マスターを可愛がって差し上げますね』
「ひゃ、ひゃめ……ンンンンッッ!」
思わず出た制止の声も、胸を揉みしだかれてあげてしまった喘ぎ声も、周りの人には認識されなかった。ただ私だけが世界から切り離されたように、満員電車の中でひたすら嬲られ続ける。
男性としての射精には至れなかったけど、その代わりに女性として何度も絶頂に導かれた。
ようやく会社の最寄駅に電車が到着し、降りれた頃には、私は心身ともにすっかり疲弊してしまっていた。
そんな私に対し、スライムは追い打ちをかけてくる。
『ああ、もう始業時間が来てしまいますわね……』
自分で遅刻に罰を与えると決めたのに、スライムはそれが残念に思えて来たようだ。射精禁止というのは私はもちろん辛いけど、スライムにとっても辛いことになる。
『……仕方ありませんわね』
そうスライムが呟いた時、てっきりやっぱり罰則はなしで、と言ってくれるのかと思ったけど、違った。
私は自分の足が勝手に動きだし、走り出すのを止められなかった。
走れば当然、私の身体の中で揺れるところが盛大に揺れ、畳みかけるような快感が生じてしまう。
「ムゥーッ!!」
全身から叩きつけられる怒涛の快感の波に、声の限りに呻き声をあげ、涙を流し、鼻水と涎を垂れながら、それでも全力疾走をする女。
もしまともに目撃されたなら、気が狂っていると認識されてもおかしくはない。
けれどもスライムの力によって、そんな異常な私の姿は、誰にも認識されることなく、さりげなく進行方向から退いてくれるほどだった。
全力疾走によって、体力的な意味でも気力的な意味でもへとへとになった私だったけど、その甲斐あって――というべきなのか――ギリギリ始業時間前に会社に滑り込むことが出来た。
色んな理由で意識が朦朧としている私の耳元で、スライムが囁く。
『さあ、これで遅刻じゃありませんわ、ますたー♡』
反則にもほどがあると思ったけど、とにかく私は無事に――無事ではなかったけども――遅刻だけはせずに出勤することが出来たのだった。
つづく