スライムお嬢さま、会社ごと社畜OLをかう ~スライムとテイマー②~
Added 2019-01-25 14:41:17 +0000 UTC私の体に跨がっていたスライムお嬢様の四肢が溶け、いわゆる肉オナホの状態になった。
それにより、ただでさえ軽かった彼女の体はさらに軽くなり、女である私の膂力でも簡単に上下させられるようになった――のは確かなのだけど。
いまのスライムは限りなく人体に近い姿をしているので、四肢を失った達磨状態の哀れなお嬢様を犯しているような、そんな背徳的な見た目の状況になっていた。
もしそんな光景を傍から見ていたら、顔をしかめるくらいはするだろう。
それなのに。
(これで、反応しちゃうのは、なんで、なのかしらね……っ)
この光景を客観視して、可哀想と感じる自分は確かにいるのに、私に生えている男性器の硬度は余計に増し、お嬢様の体内を強く抉るようになっていた。
前世で生粋の男性だった時にも、そんな鬼畜な性癖は持っていなかったはずなのだけど。
(いえ……そうじゃないのかも)
見た目が酷いから、この世界の価値観を持つ私は嫌悪とも言える感情を抱くけど、前の「俺」にとってはこの体勢はよく味わった覚えのあるものだ。
前世でこのスライムとは、こういう形で繋がっていたのだから。
(嬉しそう、ね……)
スライムは嬉々とした様子で喘いでいるから、非常に気持ちいいのだろう。
正直、私も非常に気持ちいい。軽くなったスライムの腰を両手で持ち、激しく上下させてもっともっと気持ちよくなりたいという思いはあった。
「く、ぅう……っ!」
けれど、あまりにも倒錯的な状況すぎて、すぐに射精に達するのは避けたかった。
スライムと交わっている時点でいまさらなんだけど、常識というものをすぐに捨て去ることができるほど、達観できなかったのだ。
奥歯を噛みしめ、射精を耐える。それがかえって上下運動の時間を長くすることに繋がり、スライムはますます嬉しそうにその身を捩った。
手足がないことの悲壮感は、当然ない。彼女にとっては、人型であるよりも本来の姿に近いと言えるわけだし、それは当たり前だった。
「あぁ……ますたー♡ はやく、はやくあなたのせーえきをわたくしの中にくださいな♡」
挿入している男性器が、強く締め上げられる。
スライムの膣内は、私が知るどんなものよりも気持ちが良い空間だった。優しく、同時に激しく、締め付けられ、自分の体がそこにしかないかと錯覚するほど、強い快感が迸る。
「んぁ……っ、うぅ……で、出る……っ、でちゃう……!」
焦燥感が溢れる。
爆発するその瞬間を、スライムはいまかいまかと待ち構えていた。
膣内が絡みつくように、私のものを締め付ける。その滑らかな動きは、最後の一線を軽く超えさせた。
女性にあるまじき獣のような叫び声が、喉から絞り出た。
同時に、スライムは黄色い声をあげた。
「ふぁああああッ! これっ、これですわっ。ますたーのあついのがっ、奥にっ」
勢いのまま、激しく跳ね回ろうとする私のものをスライムはがっちり咥え込んでいた。一滴たりとも無駄にはしないという鋼の意思で、男性器が吸われている。明らかに膣の動きではなく、口で吸われている感覚だった。
本来の女性器にはできない動きだけど、人体の振りをしているだけの、スライムの体なのだからこれくらいは容易なのだろう。
私に生やされた男性器は大量の精液を彼女の中へとぶちまけた。子宮があるあたりのお腹が、ぽっこり膨らんでいるのは、彼女がそうしているからだろう。
お互いに激しい絶頂を通り過ぎ、私は力尽きて彼女の腰から手を離した。硬くなって貫いていたものが少し萎んだからか、それに刺し貫かれていた彼女の体が私に向けてゆっくり倒れてくる。
手足のない胴体だけの体を、私は抱きしめるように受けとめた。
「あふぅ……ます、たー……♡」
スライムは幸せそうに蕩けた笑みを浮かべ、私の口に吸い付いてきた。射精後の倦怠感に包まれつつも、彼女を放っておくことはできなかった。私も彼女の口に自分の口を合わせ、触れあうだけのキスを交わす。
「うふ、うふふ……わたくしは幸せものですわぁ……♡」
手も足もない彼女だったけど、器用に体をすり寄せて甘えてくる。私は苦笑いを浮かべつつ、彼女の頭や胴体を柔らかいタッチを意識して撫でる。
彼女の肌は少し汗ばんでいたけど、それがまたすべすべとして気持ちいい感触を生み出していた。汗の成分を変えているのだろうか。
「……うん、私も幸せ者だよ」
私は本心からそう呟きつつ、彼女を抱きしめる。
しばらくそうしてスライムと抱き合って休んでいたけど、私はふと気になることがあったことを思い出した。
「そういえば……あなた以外の子達はあれからどうなったの?」
私がモンスターテイマーとして従えていたのは、このスライムだけではない。
囁き鳥や掌蜘蛛など、小型のモンスターを数匹連れていたはずだった。
もしや、スライムのように異常進化を遂げていたりするのだろうか。
スライムは少し哀しそうな顔をした。
「みんなは……まだわたくしが弱かった頃に、わたくしを生かすため、命を賭して助けてくださりました。その頃はわたくしも普通のスライムで、自分が生きるのに精一杯でしたから……あの者達がいなければ、わたくしが再びこうしてマスターに会うことはできなかったですわ」
どうやら、彼女以外の子達はスライムを助けて亡くなってしまったらしい。それはとても哀しいことだった。
「……あの子達もこっちの世界に転生してるとか、ないかな?」
このスライムも大事な存在だけど、彼女以外のモンスターも前の「俺」にとっては家族のような存在だ。この世界に転生していて、もし私のような状況に置かれているとしたら、助けてあげたかった。
スライムにとってもそうなら、探してみる価値はあるんじゃないだろうか。
思いつきの呟きだったけど、スライムはその顔を綻ばせて喜んだ。
「そうですわね……! どうしてそのことに思い至らなかったんでしょう! 十分あり得ることだと思いますわ! 彼女たちの魂の感覚は覚えていますから……探してみます!」
「うん、お願い」
さっそく探し始めたであろうスライムの表情が、少し曇る。
なんとなく私はスライムが何を考えたのか、わかる気がした。
彼女の体を強く抱きしめて、耳元で囁く。
「大丈夫。もし他の子達が見つかったとしても、一番愛しているのはあなただから」
嫉妬は誰にだってあるものだ。まして、異世界に転移するほど私に執着しているスライムならその感情もより強いだろう。
だから私は、彼女を安心させるため、スライムが私にとっても特別であるということを伝えた。
実際、前世で「俺」だった時から他の従魔に比べて、スライムだけ特別に思っていたのは事実だ。
それに、この世ならざる快感や溢れんばかりの愛情をたくさん与えられて、いまの私としてもスライムは特別な存在になっている。
スライムは感極まったように体を震わせ――その体をスライムらしい流体へと変貌させた。『意思のある動くゼリー』という状態になったスライムは、私が抱きしめている胴体部分はそのままに、薄く私の身体を覆ってくる。
まるでスライムで出来たぴっちりスーツを着用させられているみたいで、全身でスライムを感じた。
(どうも、これがスライムの愛情表現みたいね……)
愛されている自覚がなければ、捕食されているようにしか感じないだろう。
スライムは抱きしめている私をさらに上から抱きしめるように、私の全身を覆っていた。覆われていないのは首から上、喋れるようにか、口元周りと目の周りだけだ。
『ますたぁ♡ ああ。あなたがわたくしのますたーですわ♡ 愛しております、ますたぁ♡』
どうやら、わたしの愛している宣言は、彼女の心の琴線にクリティカルヒットしてしまったらしい。
包まれた全身から、スライムの『愛している』感情が伝わってくる。
『これからのこと、すべて、ぜんぶ、ぜんぶわたくしにお任せくださいませ! 必ずやマスターの元に、かつての従魔の皆を再び集めてみせますわ!』
熱の籠もった様子のスライムに冷水をかけるようなことは言いたくなかったけど、言わなければならない。
「あ、いや、この世界で幸せになっているなら、そっとしておいていいからね……?」
どの程度までを幸せとするかは話し合う必要があるだろうけど、無理に私のところに全員を集める必要はない。
この世界に生まれた以上、親がいて、友達がいて、私たち以外の仲間がいるはずだ。その関係を破壊してまで、前世のことを思い出させることはない。
そのことを伝えると、スライムは「むぅ」と少し膨れた。
『マスターはお優しすぎるところがありますわ。もっとご自身の欲望に正直になっていいと思いますの』
「そ、そうかなぁ……?」
『前世の頃からそうでしたわ。わたくしたち従魔を極力死なせなくないと、わたくしたちを庇って怪我をすることもしばしばでしたでしょう?』
あれは、優しいというよりは決して安くはないお金をかけて得た従魔を失いたくなかった貧乏性の発露だった気がするけど。
でも確かに、他のモンスターテイマーは駆け出しのうちに何度も従魔を失っては買い直していた。そういう人たちは、犠牲を出した分、結果を出していたから、従魔を失うことのなかった自分は、冒険しない臆病者とかチキンとか罵られたこともあった。
自分が怪我をしてまで自分の従魔を助けるテイマーがほとんどいなかったのは、事実だ。
スライムは私の首筋に頭を擦りつけて甘えつつ、小さく息のようなものを吐いた。
『まあ、そういうマスターがわたくしたちは好きだったのですから、仕方ありませんわね』
若干呆れられているような、諦められているような気がした。
納得してくれたのなら、私としてはそれでいいので問題ないけど。
『ともあれ、捜索はやっておきますので……いまは、もっともっと愛し合いましょう♡』
いまよりすごいことをするつもりなのだろうか。
「お、お手柔らかに、ね……?」
すでにもうお手柔らかじゃない行為も散々された気がするけど、そうお願いする。
スライムは楽しそうに頷いた。そして再び動こうとして――ぴたりと動きを止める。
『あら、もうお昼の時間が来ていましたわ。ひとまず、食事にいたしましょうか』
その言葉に釣られて壁にかかっている立派な大時計を見上げると、確かにもう昼の時間に差しかかっていた。
一端愛し合うのは中断して、小休止となりそうだ。
そう思って起き上がろうとした私は、体が動かないことに気づいた。
ぎしり、と体を包んでいるスライムスーツが音を立て、指先一つ動かせない。スライムの体を抱きしめた腕の形のまま、固まってしまっている。
「あ、あれ? ちょ、すら――むぐっ!」
あげようとした口を、スライムの体が流れ込んできて塞ぐ。
私の腕の中にあったスライムの人の輪郭をしていた部分の体が溶け、私を包む込む側へと移動する。
『うふふ。ご安心くださいませ。マスターはゆっくりしていてくださいな』
「ん……っ、く……んんっ……」
スライムの体がどんどん体の中まで満たしていく。大量の水を飲まされているようなものだった。そしてそれは、上からだけではなく、下からも、だった。
(んあっ! ちょ、ちょ、そっちからも……!)
お尻の穴や秘部にも入り込んでくる感覚がある。本来は出すべきところから液体が入り込んでくる異様な感覚に、私は目を白黒させた。
そして、スライムが体を満たすのは胃や腸と言った消化器官だけではなく、今回はなんと肺の方にもスライムが入り込んできた。
さすがにこれには想像を絶する苦しみがあった。体が勝手に跳ね、もがいてしまう。
「ンンンンンッ!」
そんな私を落ちつかせるように、ことさら静かなスライムの声が響く。
『落ちついてくださいませ。大丈夫ですわ。わたくしに身をお任せください』
(そ、そんなこと言ったって……っ)
体の反射はどうしようもない。
そう思っていたのだけど、徐々に呼吸が落ちついてきた。いや、落ちついてきたといっていいのだろうか。
(あ、あれ……? なんか、呼吸が出来て、る?)
息が出来なくなったら意識が薄らいでくるはずなのだけど、どうもそんな感じはしない。
意識ははっきりとしている。
『うふふ。驚きましたか? わたくしの体の成分を空気と限りなく同一にしているのです。なので、肺を通して酸素の供給が出来ているというわけですわ』
そんなことが可能なのだろうか。いや、可能だから出来ているんだろうけど。
私の身体は文字通りの隅から隅まで、スライムで満たされてしまったわけだ。
『スライム風呂、とでも名付けましょうか。気持ちいいでしょう?』
確かに、なんだか全身が宙に浮いているような、そんな心地よい安らぎがある。
こんな感じで、特殊な水に浮かんで瞑想する、リラクゼーションがあったような気がする。まあ、肺の中まで浸かれるのはスライムだからこそ、だろうけど。
(なんだかそのうち、血管まで全てスライムで満たされそうね……)
やりかねない。けれどまあ、そのレベルでスライムにすべてを委ねるというのも、悪くはないのかも知れない。
(……いいよ、ぜんぶ受けとめるから)
従魔の気持ちも受けとめられないで、マスターを名乗る資格はない。
改めて、決意を固めた。
そんな私の思いを知ってか知らずか――スライムは楽しげに食事の準備を整えていた。
つづく