SamSuka
夜空さくら
夜空さくら

fanbox


スライムお嬢さま、会社ごと社畜OLをかう ~実験から投薬~


 妖しげな色をした液体の薬品が入った瓶を、スライムは器用に体の一部を用いて開けていく。それと同時に、元社長秘書を軽く持ち上げた。

 そもそも力に差がありすぎて抗うことなんて出来ないだろうが、その上四肢を失い、徹底的にどうしようもなくなっている元社長秘書は、それでも手足の繋がっていた切断面を蠢かして足掻いていた。

 根元から切断されたように見えていた元社長秘書の四肢は、関節は残されているようだ。それは優しさというよりは、単に完全に関節まで取り除いてしまっては、這うことすら出来なくなるという判断なのだろうけど。

『このままでも飲ませることはできますが……せっかくですので』

 スライムはそう楽しげに呟くと、地面に広がった彼女自身の体から、二本の柱をそそり立たせた。柱、というか、先端がすこし膨らんだ、波打つ血管まで再現された、男性器らしき張り子、なのだけど。長さは五十センチほどで、太さは私の腕よりすこし細いくらい。

 それがほど近い間隔で二本。

 どう使うかは、簡単に察することが出来た。そして案の定、私が察した通りの使い道だったようで。

 スライムが持ち上げていた社長秘書の体を、その二本の張り子の上へと移動させる。

 元社長秘書の体は、頭を上にして、二本の張り子の真上へと導かれた。

 特に何かの予兆があるわけでもなく。

 実にあっけなく、元社長秘書の体は、聳え立つ二本の張り子に向けて落とされた。二本の張り子が元社長秘書の体に――二つの穴に潜り込み、消える。

「ウ、ギイイイイイイイイッ!?」

 舌を異常に伸ばされ、全ての歯を失った彼女はまともな声もあげられず、獣のような呻き声をあげて悶えていた。

 確か前の穴と後ろの穴の筋肉は繋がっているはずだから、ふたつの穴を同時に広げられるというのは物凄く苦しいことのはずだ。

 いや、苦しいというか、普通に穴が裂けてしまってもおかしくない。私の腕並みの太さの棒を突き込まれると考えれば、一本だけでもそうなってしまって不思議じゃない。

 だけど、彼女のそこは辛うじて無事だった。いまにも裂けそうなほど張り詰めているけど、血も滲んでいないようだ。

 思わずほっとしたのもつかの間。スライムがその理由について解説してくれる。

『これの体を壊れないように改造しておいたのですわ。何せ処理した汚物を貯めていくと、妊娠した妊婦よりも腹部が大きく膨らみますので。普通の体だと裂けてしまうのですわ』

 道具が壊れないように、という配慮なわけだ。

『管理の手間はなるべく少なくしたいですから……そうですわね。数ヶ月に一度くらいのペースで溜まった汚物は放出させましょう』

 便秘で一週間出せなくても辛いのに、数ヶ月もため込んだらどうなってしまうのだろう。

 想像したくないような、ちょっと気になるような。

(そんなにお腹が大きくなったら、這うことも出来なくなるんじゃ……?)

 本来は気にするところはそこじゃないのかもしれないけど、私はそう思うのだった。

 ともあれ、壊れないように丈夫に作られているらしい彼女は、二本の張り子によって体を貫かれ、スライムの体が保持していなくても、その場に直立した状態を保っていた。

 そんな彼女の口にスライムが手を入れ、指を開くことで、無理矢理彼女に口を開かせる。

「アガッ……ガフッ」

『マスター。よく見ていてくださいませ』

 開かれた元社長秘書の口内に、スライムがその液体状の薬品を流し込んでいく。

 元社長秘書は反射的に咳き込んでそれを吐き出そうとしていたようだけど、口の中に入れられたスライムの手がそれを防ぎ、むしろ奥へと流し込んでいるようだった。

 串刺しにされた元社長秘書の体が、哀れにのたうち、藻掻き、苦しんでいる。

 程なく瓶の薬品は全て元社長秘書の体に注ぎ込まれた。

「フーッ、フーッ、フーッ……ウゥッ?」

 激しく呼吸を繰り返していた彼女は、急にその全身を震わせた。

 先ほどまでとは全く違う感覚を覚えているのか、しきりに首を左右に振り、体を前後に揺すって悶えている。

「ウウ、ウウゥーッ! ウーッ!」

 そうすると彼女の豊満な大きさの胸が揺れ、ラバースーツのようなスライムの体が覆っているにも関わらず、激しく揺さぶられていた。

 体を揺らし、胸を揺らしているような、見る方からすれば無様で滑稽なダンス。

 けれど、元社長秘書の様子は切迫していて、とても苦しそうだった。

(な、なにをしたの……?)

 スライムにそう問いたかった。なにせいま元社長秘書に飲ませた薬というのは、私がこれから飲むはずのものだ。スライムが私を苦しめる目的の薬を盛るとは思っていなかったけど、実際元社長秘書は苦しんでいるように見える。

 不安にならないわけがなかった。

 スライムはそんな私の不安を読み取ってくれたのか、ニコリと笑顔を浮かべていた。

『ご安心くださいませ、マスター。少々痒がっているだけですわ。いまの薬品なのですが……あ。直接見れば、どうなっているのかわかりますわ』

 スライムが軽く呟くと、元社長秘書の胸を覆っていた部分のスライムの体が消え、元社長秘書の乳房がそのまま外気に晒された。

 元々、色気のある豊満な体つきをしていた彼女だけど、いまの彼女のそれは明らかにいままでよりも大きくなっていて、メロンかスイカをぶら下げているようにも見える。

(あれ絶対足下見えてないよね……)

 巨乳を通り越して爆乳といった感じだ。ブラをしているわけでもないのに形が綺麗なのは、スライムの力の賜物なのだろうか。

 それはさておき、どうしてそれを晒すような状態にしたのか。

 答えをスライムは教えてくれなかったけど、見ていれば自然とわかった。

(あれ……? さっきより、ちょっと大きくなって……る……?)

 十分以上に大きかったはずの彼女のそれは、私が見ている間にもちょっとずつ大きさを増していた。先端にあるピンク色の乳首の形状も変化し、大きく長くなっているような気がする。それは性的に感じたために乳首が存在感を増したという話ではなく、本当に物理的にその大きさが増しているのだ。

 私が気づいたことに気づいたのか、私にすり寄るスライムが口を開く。

『ふふふ……いま、この女に飲ませた薬品の効能……それはですわね』

 スライムが得意げに答えを教えてくれた。

『母乳を生産できるようにするための薬ですの。これを飲んだものは、妊娠の有無に関わらず、常に母乳を出せるようになるのです』

(……! それって……)

 スライムが話している間にも、元社長秘書の胸は大きさを増しており、すでに彼女の頭部よりも大きくなっていた。

「ンンンンッッ、ングウウッッ!」

 体を揺らし、震えるために、その大きく柔らかな乳房は余計に激しく揺れる。

(痒がってるってスライムは言ってたけど……つまり大きくなろうとするときに、痒く感じる……ってこと?)

 私の全身はいまだにスライムに固められているので、何の意思も表示することはできない。それでもスライムは私の疑問を理解したのか、詳しい説明を続けてくれた。

『第一段階として、痒みを伴う乳房の肥大化と乳首の発達が起こります。実はこの段階でよく揉めば、大変に気持ちよくなれるのですが……これにはそこまでして差し上げるつもりはありません。あとでマスターに投与する際には、入念に揉み込んで差し上げますので、期待していてくださいませ♡』

(お、お手柔らかに……)

 伝わっているかどうかはさておき、私はそう思うことしか出来なかった。

 そうしている間に、元社長秘書の動きがまた変わる。

「ングッ、ンォッ、オオッ、オゥッ!」

 激しく体を震わせ、仰け反って奇声を上げる。何が起きたのかと思ってよく見てみると、その大きくなった乳房の形が徐々に変わっていた。

 いままでが理想的なほどよい張りと垂れのおっぱいの形だとすると、いまは張りが強すぎて、乳房がロケットのように尖り、膨れあがっている。

『第二段階に移行したのですわ。乳房の変化が終わり、母乳の生産が活発に行われているのです。そうですわね……マスターならおわかりいただけるかと思いますが、殿方が射精に至る寸前の感覚で、出そうにも出せないというような状態でしょうか』

 いまの私にはわからない感覚だったけど、前世で『俺』だったときの感覚がある私にはよくわかった。

(それは……地獄なんじゃないかな……?)

 普通に聞いただけでも苦しそうなのに、乳房の場合その感覚が二倍になるわけだ。

 苦しくないわけがない。

『ご安心ください。この者の場合はろくに馴染ませもしないまま一気に変化が進行しておりますので、苦しみの方が勝っておりますが、ちゃんと第一段階で快感を得ながら推移したのであれば、そう苦しいことにはなりません。多少の我慢は必要ですが、より気持ちよくなるための溜め、であるとお考えくだされば十分ですわ』

 そういってしなだれかかってくるスライム。

 スライムがそういうのであれば、私は任せるしかない。ただ、際限なく気持ちよくなるのは気持ちよくなるので、結構辛そうな気もしたけども。

 これから自分にも起こることだと、元社長秘書の彼女の変化をよく見ておこうと思った時、明確な変化が生じた。

『ンギィ、ヒ――フィイアアアアッ!』

 びくん、とひときわ大きく体を震わせたかと思うと、その両の乳房から、その先端にある大きく長くなった乳首から、大量の白い液体が噴き出した。

 それはあまりにも勢いが良く、シャワーヘッドからお湯を出した時のように、いくつもの水の筋となってまき散らされる。

『これが第三段階。母乳の噴出が始まりますわ。体の大きさにもよりますが、これの場合両手足がないですから、大体2リットルくらいでしょうか。それくらい出したら止まります』

(に、二リットル!?)

 汗であれ血であれ、それほど水分を排出したら、普通の人間は死んでしまうのではないだろうか。その驚愕の事実を、スライムはこともなげに告げていた。

『ちなみにそれが限界値というわけではないですので、栄養や水分を供給しながら薬を投与し続ければ、さらに大量の母乳の生産も可能ですわ。この会社の一部書はその生産用の部署にいたしましたので、マスターの母乳を回収するついでに視察に参りましょう』

 実験と説明は終わり、とばかりに、スライムの体が動き、元社長秘書を部屋の外へと放り出す。さらに、噴き出していた母乳も全て受けとめていたのか、彼女の体にかけるようにして廊下にぶちまけた。

「アギッ、アァッ、ウアアァッ」

 廊下で自分の出した母乳塗れになり、さらにいまも分泌が止まっておらず、胴体だけの姿でのたうち回る。

 そんな元社長秘書、現清掃用具に対して、スライムはいっそ優しささえ感じられる声で言った。

『それでは、そのまま会社の掃除を続けなさい。母乳はもったいなくはありますが……ゴミまみれになっている者から出たものを、市場に流すわけにはいきませんからね』

 社長室のドアが閉められ、元社長秘書の姿は見えなくなる。

 因果応報、というには少々報いが酷すぎるような気もしたけど、同情する気にはなれなかったので、なるように任せることにした。

 というか、私には何もできなかったし――それに、正直それどころではなかった。

 スライムは鼻歌混じりに、先ほど元社長秘書に投与した薬品と同じものを、その手に準備していたからだ。

『お待たせしました、マスター。ふふふ。存分に気持ちよくして差し上げますわね♡』

 スライムがそういうからには、確かに気持ちよくはさせてもらえるのだろうけど。

 過ぎた快感は毒にもなるということを、スライムは理解してくれているのだろうか。

 スライムは固定していた私の体の拘束を解く。体の隅々まで満たしていたスライムの体が

、抜けていくのがハッキリとわかった。

「んっ……ウッ、げほっ! ごほっ!」

 肺の中まで満たしていたスライムの体がいなくなり、私は自分で呼吸する必要性に駆られる。一瞬どう呼吸すればいいのか戸惑いかけたけど、一度咳き込んだら自然と自力呼吸を再開できた。

(うう……もっと長い時間ずっと呼吸さえ奪われていたら……本当に、自分で呼吸することすら出来なくなるね……)

 そこまではスライムもしないと信じたい。いや、いつか、そうなりそうな気もする。

 スライムは床にへたり込む私の傍に立ち、先ほどの薬品を自分で煽った。

 私に飲ませる気だったんじゃないかと、一瞬あっけにとられたけど、すぐに何をするつもりなのか察する。

『口移しで飲ませて差し上げますわね、マスター♡』

 柔らかなスライムの体が私に抱きつき、頭を抱きしめるようにして固定する。

 私は見た目少女なお嬢さまのスライムの姿にドキマギしながら、その端正な顔が迫ってくるのを妙に冷静な頭で見つめていた。

 唇と唇が合わさり、すぐにスライムの舌が口内に滑り込んでくる。

 唾液なのか薬品なのか、どちらなのかよくわからない液体が私の体の中に入ってきた。


つづく


More Creators