シェラ姫に庶民用のトイレで用を足させたリルド。
シェラ姫はトイレで用を足すことは出来たが、その代償に今後リルドからはヒトイヌとしての名前で――ルル、という名前で呼ばれることを許容してしまい、さらに用を足す際には、邪魔になる下着も剥ぎ取られてしまった。
下半身裸になってしまったシェル姫に対し、リルドは新しい下着を用意している。
それは当然、普通の下着などではなく、シェラ姫の調教を進めるための道具。
貞操帯、と呼ばれる類の、金属製の下着であった。
両腕を手枷によって封じられ、天井から垂れ下がった鎖によって吊されているシェラ姫は、無防備な身体を晒さざるを得ない状態になっていた。
上半身の乳房を覆う下着はまだ無事であるが、下半身に何も身に付けていないシェラ姫はなんとか秘部を隠そうと脚を片方持ち上げたり、身体を丸めたりして苦心しているが、あまり意味は無い。
リルドはそんなシェラ姫のいじらしい努力に嗜虐心を刺激されつつ、努めて冷静に、貞操帯を手にシェラ姫の背後に立った。
シェラ姫は用を足す際に目隠しを一端取られているため、見ようと思えば背後を振り返ることは出来たが、羞恥心からか振り返ることはなく、顔を俯けてしまう。仮に振り返ってもリルドは仮面を着けているため、どちらにせよ顔は見られないが。
俯いたシェラ姫の口から、涎がこぼれ落ちた。ボールギャグを噛まされた姫の口は閉じることが出来ない。それが身体にかからないように、姫は慌てて顔を上に向けなければならなかった。
そんなシェラ姫の一挙動を堪能しつつ、リルドはシェラ姫の細い腰にまず貞操帯のベルトを巻いた。ベルトは分厚い革で出来ており、刃物すら容易には通らない強度で出来ている。それをシェラ姫の腰に軽く食い込む程度に合わせてしっかり巻き、取りつけてある金具を用いて固定した。鍵を用いなければベルトを外すことは出来ない。
無理に外そうとしたところで、彼女自身が傷つくだけだ。
そこで一端、リルドはシェラ姫のお尻を掌で叩いた。ぴしゃん、と鋭く肉が打たれるいい音が響く。
「ンンンーーーッ!」
悲鳴をあげて悶えるシェラ姫。リルドは冷徹に告げる。
「脚を肩幅に開いてきちんと立つんだ、ルル。下着をつけて欲しいんだろ」
シェラ姫は恐る恐る、脚を肩幅に開いていく。彼女も下着を着けるというのに腰をベルトを巻かれたことで、何かおかしいとは気付いているはずだった。
だが、彼女には選択肢はない。従うしかないのだ。
脚を震わせながらも、彼女は脚を開いて立つ。羞恥ゆえか、瞼をぎゅっと瞑っている。
そんなシェラ姫の横顔を堪能しつつ、リルドは素早く装着を勧めた。ベルトに鎖を接続し、その鎖に繋げられた貞操帯の本体――シェラ姫の秘部の形に合わせて作られた金属片を、彼女の秘部に被せるようにする。
「ン、アゥッ!」
冷たい金属の感触に驚いたのか、シェラ姫が目を見開き、自分の秘部に被さる金属のそれを見る。金属片によって彼女の秘部は完全に隠されていたが、同時にそれは彼女の秘部が彼女には見ることも触ることも出来なくなったことを示していた。
さらにその金属片の後ろ側、彼女の股間部分から後ろにも、鎖は二本繋がれており、リルドはその鎖を、彼女の股を通して、腰に巻いたベルトの背中側に固定する。
鎖を固定するところは彼女の背骨あたりではなく、脇腹の後ろ辺りになっていた。
これによりどうなるのかというと――二本の鎖は、彼女のお尻の割れ目を押し広げながら食い込み、彼女の可愛らしく窄まった肛門を、白日の下に晒すことになった。
前が完全に隠されているのに対し、後ろは大開帳という、普通の女性でも恥ずかしくて仕方ないような、そんな状態に彼女の股間はされていた。
「ングゥッ! ンゥーッ!」
その状態を嫌がったシェラ姫が腰を動かして鎖を鳴らす。だが当然、完璧に調整された貞操帯は彼女の股間から離れることはない。腰を振って男を喜ばせようとしているかのように見え、思わずリルドは生唾を飲み込んだ。
(んんっ……艶めかしいな……ああ、シェラ姫……昔はただただ貞淑だったけど……すっかり女の匂いをさせるようになって……)
実際、数日前までの彼女は自分がこんな格好をすることになるとは思わなかっただろう。
民衆の不満は肌で感じていただろうし、死の覚悟はあったかもしれないが。
斬首され、生首を晒すくらいの覚悟はしていただろう。そうなっても、きっと彼女は動じなかったに違いない。それが暴走して民を苦しめた王族の末路であると覚悟できていただろうから。
だがそんな彼女も、ほぼ裸に剥かれ、ある意味では裸よりも恥ずかしい貞操帯を身に付けさせられ、肛門を他人の目に晒されるということについては、想像も出来ていなかったようだ。
「ウゥ……ゥ……アゥ……ウッ……ウゥ……」
大粒の涙を流して、シェラ姫は羞恥に耐えていた。こんな辱めを受けるくらいなら、死んだ方がマシだと思っているのだろう。
そんなシェラ姫の様子を見つつ、貞操帯がしっかり彼女の身体に固定されていることを確認する。
(よし、ズレも歪みもない……さすがはインディー。いい仕事をする)
シェラ姫の身柄を確保し、ここに運びこむ際、シェラ姫の全身の採寸はインディーが行っていた。
その際、シェラ姫は気を失っていたため、すべてを見られたどころか、一端全裸に剥かれていたことも知らない。彼女自身知らないような箇所の数値もきっちり計測されていた。
実際、彼女が現在身に付けている貞操帯も、秘部の大きさや穴の位置、肛門との位置関係など様々な細かい数値が徹底的に活かされている。
リルドはさめざめと泣くシェラ姫の目に、再び目隠しを取りつけた。
「この程度で泣いていたら、この先保たんぞ。さっさと慣れることだな」
言いながら彼女の手枷を天井から吊していた鎖を下げ、それを持って再び移動を開始する。シェラ姫は泣きながらも大人しくついて来ていた。
そんなシェラ姫を再び調教部屋に連れてきたリルド。
引いていた鎖をシェラ姫の足枷に繋ぎ、手を腰から上に上げられないようにした。手枷は左右の枷が繋げられていたが、二つに分かれ、右と左それぞれの枷を、左右の足かせそれぞれに繋ぐ。シェラ姫は胸や股間を隠そうとしたが、胸までは腕が上がらず、仕方なく股間を前後から隠すようにしていた。
そんなシェラ姫のささやかな抵抗は気にせず、リルドは告げる。
「休憩中も含めると、かなりの長時間吊り下げてたからな。しばらくそうしていろ」
そう言ってリルドは次の調教の準備を進めた。
シェラ姫は部屋の中心で立ち尽くしている。そんな彼女の様子を、リルドは準備を進めながらこっそり伺った。
しばらく何もせずに立ちつくしていたシェラ姫だが、やがて自分の身に付けている貞操帯の状態が気になったのか、恐る恐るといった様子で貞操帯に指を伸ばした。目隠しはそのままのため、手探りで確かめるしかない。
自分の秘部を覆う分厚い金属に触れると、まるで電流でも流れたかのようにびくりと震え、手を引く。
それから、数秒して再度恐る恐る指を這わせ、貞操帯の形を確かめるように、指で貞操帯に触れた。
「フゥ……フゥ……」
緊張しているのか、シェラ姫の口内から荒い呼吸が零れる。彼女は貞操帯が気になるのか、あるいは外そうとしているのか、指を貞操帯の端にかけ、捲り上げようとしていた。
だが彼女の身体に完全にフィットした貞操帯に指を滑り込ませることは出来ず、カリカリと虚しく角を搔くことしかできない。
「ウゥ……」
どうすることもできないと悟ったのか、今度は手を後ろに回して、後ろ側の状態がどうなっているかを調べ始めた。
腰の後ろ辺りに繋げられている鎖を指で探し当て、それを伝って自分のお尻の割れ目に指を這わせていく。
自分の肛門が思いっきり晒されていることを指先の感覚で掴んだようで、震えていた。恥ずかしさゆえだろう。なんとかその状態を脱することができないかと、尻の割れ目に食い込む鎖を引っ張っているが、それで鎖が緩むことはなく、むしろ余計に食い込むことになってしまい、シェラ姫は苦しげに悶えることになってしまっていた。
「ウウゥ……ッ」
「自分の状況が少しはわかったか?」
リルドが頃合いを見てそう声をかけると、シェラ姫は目に見えて激しく身体を震わせた。両手を後ろに回し、自分の掌で肛門を隠す。
そんなことをしてもほとんど意味はないのだが、リルドは何も言わずに次に使う道具を持ってシェラ姫の前に立つ。
「口を開きっぱなしにして、喉が渇いただろう。飲み物を用意してやったぞ」
顎を掴んで彼女の顔をあげさせ、口を割り割く開口具に、細長い管を差し込む。ボールギャグの穴を完全に塞ぐように管が嵌まり込んでいるため、流し込まれたものを吐き出すことは出来ない。
特殊な容器を使い、その管に液体を流していく。
シェラ姫は目が見えないため、口を塞がれているのにどうやって飲み物を飲ませられるのかわからないようだったが、大人しく液体が口の中に来るのを待っていた。
それは彼女がそれだけ喉の乾きを覚えていたためだろう。
だが、いざ管に流し込まれていた液体が彼女の口内に達した瞬間、シェラ姫は身体をびくんと震わせ、激しく咳き込んだ。
そうなるだろうと予想していたリルドは、液体の注入を一端中止した。
「ングッ、ンッ、フグッ、ウッ!」
苦しげに呻くシェラ姫。咳き込んだ拍子に、注がれた液体の一部なのか、彼女の鼻からそれがたらりと流れる。それは姫という存在にあるまじき無様な姿だったが、それ以上にリルドはその様に興奮するのを感じていた。
なぜなら彼女の鼻から垂れたその液体は、白くどろりとしていて――精液の臭いがしていたからだ。
このために用意していた液体は、極めて精液に似たものだった。
「おやおや。味は普通の水と変わらないはずだがな。臭いは再現してあるが」
それは、精飲に慣れさせるためだ。いずれ彼女には喜んで精液を口にするようになってもらわなければならない。
自然な調子で呑ませられるようにするための仕込みだった。
味が普通の水と変わらないとしても、シェラ姫にとっては得体の知れない、生臭い臭いのする気持ちの悪い水だ。
飲み込むのにも相当な苦労があるのは当然だった。
リルドは心を鬼にして、液体の注入を再開する。
「よく味わってもいいが、さっさと呑んでしまった方が臭いは感じずに済むかもしれんぞ?」
「ウッ……ンッ、ゥ……ンッ」
口内に流し込まれる液体を必死に飲み込むシェラ姫。
十分な量の液体を注ぎ込み、それをシェラ姫が完全に飲み込んだことを確認してから、リルドは差し込んでいた管を抜く。
「フゥー……フゥー……」
口呼吸が出来るようになった彼女は、ボールギャグ越しに空気を吸い込んでは吐く。鼻で呼吸をすれば飲み込んだばかりの液体の臭いを感じてしまうためだ。
そんなシェラ姫のささやかな抵抗を感じつつ、リルドは次の準備を進める。
あえてゆっくり準備を進めていた。
(さて……ここからはさらに慎重に責めないとな)
リルドがそう考えていると、シェラ姫の様子が徐々に変化し始めた。
呼吸がだんだん荒くなり、全力疾走をした後のように肌の色が赤く染まっていく。ゆらゆらと身体が揺れ始め、力無く顔を俯かせていた。
その際、ボールギャグによって開きっぱなしになっている口から涎が垂れ落ちたが、シェラ姫はそれに反応せず、垂れ落ちるままになっていた。
彼女の足下に涎がまだら模様を作る。
明らかに普通ではない彼女の様子に、リルドは満足そうに頷いた。
「よしよし、混ぜておいた薬が効いてきたようだな」
シェラ姫に聴かせるつもりで、そう呟く。
それを聴いたシェラ姫は、激しく反応して目隠しされた顔をリルドの方に向けるが、ほどなくしてまた同じように呼吸を荒くしながら、俯いてしまった。
リルドがシェラ姫に飲ませた薬は、一種の媚薬であった。ただし、媚薬としての効果自体はそれほど強くなく、どちらかといえば思考力を鈍らせ、正常な判断を出来なくさせることに重きを置いていた。
(早くに調教を完成させるために薬は必要だが、やりすぎる可能性が高いからな……)
あくまで彼の目的を達成させるためには、絶妙な使い方が求められる。
リルドは慎重にシェラ姫の心と身体を操りながら、次の一手を進めるのだった。
つづく