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夜空さくら
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ヒメ➔イヌ ~初恋姫様処刑回避方法→人犬肉便器化調教~ 30


 奴隷商人リルドが元王女のシェラ姫改め雌犬のルルの調教を開始して、早くも数日が経とうとしていた。

「そちらの調子はどうだ? インディー」

 その日の朝、リルドは元王女付き女騎士アーリアの調教を担当しているインディーに、調教の進み具合を尋ねた。

 リルドの片腕であり、メイドでもあるインディーは、いつもの冷静沈着な様子で応える。

「いまのところ問題ありません。こちらは薬物も使えますし、精神崩壊にさえ気をつけていればいいだけですから。昨日自ら処女を私に捧げさせましたし、王族への……シェラ姫への忠誠心が折れるのも時間の問題でしょう」

 淡々と調教状況を報告するインディーに、リルドは満足そうに頷いた。

「さすがだなインディ-」

「恐縮です。……マスター、ひとつ許可をいただきたいことがあるのですが」

 改まってのインディーの言葉に、リルドも背筋を正す。

「なんだ?」

「アーリアの手で、偽シェラ姫を犯させたいと考えています」

「……ふむ。それは、本物として、か?」

「基本的にはそうです。仕込みの済んでいる偽シェラ姫は、女としての悦びを十分知っています。恐らくアーリアに犯されれば、はしたなく性的に興奮することでしょう。それを見せ、アーリアが慕ったシェラ姫はもういないということを知らしめるのです。そうすれば、姫に対する忠誠心は完全になくなり、私たちの命令にためらいなく従うようになるでしょう」

 リルドはそのインディーの提案について、思考を巡らせる。それを行うことによる利点と起こりうる弊害を考えた。

「ふむ……偽者だと看破されても問題はないし、本物と思われてシェラ姫に幻滅するならば儲けものか。一応訊くが、本物だと信じ込んだ結果、シェラ姫に幻滅しないまま、俺たちに反抗心だけ募らせる、みたいな結果にはならないか?」

「その可能性は……ないとは言いきれませんが、この数日彼女を観察したところ、盲目的にシェラ姫を心棒しているわけではないようなので大丈夫でしょう。もう助けるにも遅すぎるということを悟らせればいいだけです」

 自信のあるインディーの様子に、リルドは頷く。

「その辺のインディーの見極めは信頼してる。それでいこう。ただ、思いがけない抵抗をされるかもしれないから、拘束は厳重にしておくように。それと……偽シェラ姫にはまだ例のカツラは被せてないよな?」

 本物のシェラ姫の髪を短く切った際、切り取ったその髪は大事に保管してあった。それをカツラとして偽シェラ姫に被せることで、より本物へと近づける算段だ。

「はい。まだ地毛ですが……先に処置して被せた方がいいですか?」

「難しい判断だが、今回は被せない方でいこう。シェラ姫本人の髪を使ったカツラを被せれば、アーリアに偽者が本物だと誤認させやすくはなるだろうが、最悪なのは『本物の髪を使ったカツラを被せている偽者』だと看破されることだ。本物が他にいることを悟られれば、恐らく調教にも支障がでる」

「……それは、確かにそうですね」

「インディーの言う通り、本物を犯してしまったと誤認させることができれば、アーリアの調教は一気に進むだろうから、そっちに賭けるのもありなんだけどなぁ。ただでさえあぶない橋を渡ろうって時に、不穏な種を抱え込みかねないことをするのは得策じゃないと思う」

 そうリルドは結論を出した。

 インディーの目論見が完全に上手くいけば、アーリアという強力な手駒が手に入るものの、目論見通り行かなかったときのリスクが大きすぎる。

 リルドの説明を受け、インディーも納得したのか、従順に指示を受け入れた。

 細々とした調整を話し合う中、不意にインディーが話題を変える。

「……ところでマスター。そちらの調教は順調ですか?」

「ん? ああ、順調に進んでるよ。順調すぎて困っているくらいだ」

 リルドによるシェラ姫――ルルに対する調教は順調に進んでいた。

 彼自身が口にしたように、順調すぎて困るほどに。

「ルルの性格はヒトイヌに向きすぎてるんだよなぁ。それなりに抵抗はするし、恥ずかしさや人としての尊厳を失っているわけじゃないんだが、痛みや苦しみに対する耐性が皆無で、基本的に真面目だ。いままでは王族として人を指揮する立場だからわからなかったんだろうが、上位者の命令に対して従順なのも大きい。その辺は恐らく、かつての王や王妃、いずれの言うことも無視出来なかったことに起因しているんだろうが」

 シェラ姫は王と王妃の仲立ちをしようと奮闘していた時期があった。双方の機嫌を取り、利益を摺り合わせ、どちらの顔も立てようとしていた。

 大抵の場合、そういった日和見の行動は双方から疎まれる結果に終わるものだが、シェラ姫は絶妙なバランス感覚を持って、それをやり遂げた。最後までどちらからも嫌われることなく、中立を貫いたのだ。

 しかしその頃の経験が王族としては変わった、人の指示に従うことを良しとする性質を有するに至らしめてしまったのだろう。

 彼女を奴隷に堕としたいリルドにとっては願ってもない性質であったが、同時に奴隷に堕としきりたくはないため、厄介な性質となっていた。

「ヒトイヌとしての歩き方も振る舞いも、だんだん躊躇わないようになってきたからな……人としての尊厳を捨てきらないよう、軌道修正をかけてるところだ」

 溜息交じりに呟くリルドに、インディーはじっとりとした目を向ける。

「いっそ、一思いに雌犬に堕としきってしまえば楽でしょうに」

 正論を口にされ、リルドは言葉に詰まる。

「うっ、まあ、それは、そうなんだけどな……前にも言ったが」

「言わずとも結構です。マスターの趣向は理解しておりますので」

 ばっさりとインディーに遮られ、リルドはがくりと肩を落とす。

「ほんとお前は容赦ないよなぁ……」

「これでもマスターを尊重しているつもりですが?」

「いや……うん、そうだな。ありがとう」

 やり合うのは分が悪いと、リルドは考え、素直に頭を下げておくことにした。どちらがマスターだかわからない絵だったが、ふたりとも特に気にしてはいなかった。

「ともあれ、アーリアの方はそのままの調子で頼む」

「畏まりました。国外脱出時の輸送方法については、予定通りでよろしいですか?」

「その辺はもう手配したから大丈夫だ。アーリアっていう目玉が増えたからな。魅せ方を少し変える程度の話だが――」

 続けて国外脱出の際の簡単な打ち合わせをした後、ふたりはそれぞれの調教相手を躾けるべく、動き出す。

 地下室への階段を降りながら、リルドは物思いに耽っていた。

(さすがはインディーというべきか……アーリアの方はあまり心配する必要はなさそうだな。こっちも早いとこ済ませないと、インディーも呆れるだろうなぁ……)

 リルドはインディーと長い付き合いのため、彼女のことをよく理解していた。

 そう簡単にリルドを裏切るような人間ではないが、かといって命を投げ出してまで仕えてくれるかといえばそうではない。

 リルドの調教が中途半端で、シェラ姫の国外脱出計画が頓挫すると判断すれば、彼女はリルドを裏切ってシェラ姫もろとも将軍に売るだろう。

 インディーの身体には裏切り防止のために仕込んでいるものがあるとはいえ、リルドを迅速に制圧することができれば、外すことは可能だ。

(あの糞爺が反逆に荷担した者を生かすとは限らないが……インディーだしなぁ)

 極上の女体であるシェラ姫には及ばずとも、インディーも相応の逸材である。

 さらに、性奴隷として調教済みで、調教する側にも回れ、普通の人材としても優秀となれば、女好きの将軍が特別に温情をかけてもおかしくはない。

 無論、シェラ姫やリルドを売り渡すということは、将軍に生殺与奪を握らせるということであるため、なるべくならばインディーも取りたくない手段ではあるはずだった。

(愛想を尽かされないように、俺は俺でがんばらないとな)

 そう決意を固めつつ、仮面を被ったリルドは調教部屋にたどり着く。

 かけておいた鍵を開け、部屋の中に入った。部屋は比較的綺麗な造りで、ものがほとんどないことを除けば、普通の部屋だ。


 そんな部屋の片隅に、囚われの姫が座っていた。


 短くなった頭髪に加え、どこにでもあるような一般庶民の衣服を身に纏っていても、どことなく高貴な雰囲気を隠し切れていなかった。

 明らかにやんごとなき身分の存在であることがわかってしまう。その身体を覆っていたラバースーツや拘束具はいまは無く、後ろ手に枷を嵌められているだけだった。

 枷は金属製で、非常に重いものであるらしく、彼女の力では床に座り込んだまま、とても動けない様子だった。

 口には舌を噛まないように、詰め物をした上で猿ぐつわが噛まされており、声をあげることは出来ない。

 しかしそれ以外は何の拘束具も施されて

 そんなシェラ姫は、部屋に戻ってきたリルドを見て目を見開く。リルドに対する恐れがその目にありありと浮かんでいた。

「ご機嫌はいかがかな。シェラ姫」

 あえて雌犬としての名前ではなく、人間としての名前で呼ぶ。

 シェラ姫は肩を震わせつつ、リルドからそっと視線を外した。せめてもの抵抗なのだろう。そんな彼女のささやかな抵抗を感じつつ、リルドは彼女の側に膝を突いた。

 手を伸ばして彼女の顎を掴み、強制的に自分の方へと向かせる。シェラ姫は怯えの含んだ目をしていたが、うっすら涙を浮かべながらも、リルドを睨んでいた。

(そんなに気の強い方じゃないだろうに。王族の矜持という奴が少し戻ったようだな)

 全身をラバースーツで覆われ、多様な拘束具によって四肢や五感の自由を剥奪された状態とは違う。拘束されている時は受け入れられたことも、手と口の拘束以外普通の状態を取り戻してしまった今、再び受け入れがたいことになっている。

 リルドはそんなシェラ姫の状態を見て、軌道修正が上手く行っていると感じていた。

「なんだ、ラバースーツや拘束具が恋しくなったのか?」

 揶揄するように告げると、シェラ姫はその頬を赤くして睨む目力を強くした。それを受けつつ、リルドは飄々とした調子を意識して応じる。

「おお、怖い怖い。もうしばらく我慢していろ。ヒトイヌ拘束は体に負担の大きい拘束だからな。定期的にこうして外してやらなくちゃならないんだ」

 言いつつ、リルドは服の上からシェラ姫の乳房を掴んだ。

「ンン~ッ!」

 敏感なところを鷲掴みにされ、シェラ姫の身体が跳ねる。ぎゅっと目を瞑り、リルドから顔を背けた。そんな彼女の抵抗を、リルドはあざ笑う。

「なんだ、胸を掴まれただけで恥ずかしいのか? ルルの時にはそれ以上のこともしただろう?」

 ラバースーツ越しだったが、その手に余るほどの大きさの乳房を活かし、リルドのものを挟んで擦る、いわゆる『パイズリ』という行為もさせていた。

 その時のことを思い出したのか、シェラ姫はその頬をさらに真っ赤に染め上げる。顔を逸らして誤魔化そうとしていたが、リルドはしっかり確認していた。

 さらに掴んでいる胸の先端がかすかに反応したのも、抜け目なく感じ取る。

(心はともかく、身体の方はすっかり開発されつつあるな……身体だけなら、執拗に繰り返さない限りは元に戻るから、このまま絶妙なバランスを保ち続けないとな)

 リルドは考えを巡らせながら、シェラ姫を抱え上げる。シェラ姫は抵抗しかけたが、荷物のように運ばれるだけだとわかっているためか、すぐに大人しくなった。

 そういった従順な態度が、リルドの頭を悩ませる元ではあるのだが、そのことはおくびに出さず、リルドはシェラ姫を作業台の上に仰向けに寝かせる。

 そして、シェラ姫がもっとも嫌がることを命じた。

「足を開いて、股間を見せろ」

「フグっ……ウゥ……ッ」

 呻き、嫌がるシェラ姫だったが、抵抗しても無駄なことを悟っているため、ゆっくりと足を開いていく。無理やり開かせるのは簡単だったが、リルドはそのままシェラ姫のペースに任せた。


 そうして暴かれ、晒されたシェラ姫の股間――秘部は、銀色に輝く貞操帯で封じられていた。


 細い鎖によって骨盤に沿うように固定される金属の貞操帯は、軟そうでいて、シェラ姫がどうやっても外れない強固な作りになっていた。

 本気で剥がそうとして道具などに頼れば外せなくはないだろうが、少なくとも現状のシェラ姫がどうやっても外れないのは確かだ。

 リルドはその貞操帯に触れ、金属が擦れて肌が傷ついていないか入念に調べる。

「ンっ……ンンッ、ウッ」

 敏感なところの周囲を弄られ、異様な感覚なのだろう。シェラ姫は呻いて、その感覚を堪えていた。

 そんな風に彼女が身を捩る姿はとても艶やかで、なまじ普通の衣服を身に着けているために、余計に劣情を誘う姿であった。

 リルドはそんな彼女の姿に密やかに胸を高鳴らせつつ、冷静にチェックを終える。

「うむ。緩みも痛みもないな。お前の貞操を護る最後の砦だからな。以前のように、うっかり処女を散らされかけることがないよう、お前自身でもしっかり確認しておけよ」

「……ウゥ」

 リルドの言葉に、シェラ姫は唸り声で応えた。

 とはいえ、彼女が自分の股間を見れる機会というのはそう多くない。

 大抵は四つん這いのヒトイヌ拘束をされているため、相当体を曲げないとみることは出来ない。

 トイレなどで排泄をする際や体を洗浄する際も、腕の拘束は解かれないし、目隠しをされて後始末などはすべてリルドがやってるためだ。

 それでもあえて口に出したのは、そこを意識させることでシェラ姫の羞恥心を煽り、人間らしい恥じらいを取り戻させるためである。

 検査をする間も、しっかり人間としての感覚や尊厳を取り戻させておき、リルドは頃合いを見て、冷酷に宣言した。

「……さて、そろそろいいだろう」

 雌犬としての名前で、彼女を呼ぶ。


「ヒトイヌになる時間だ――ルル」


 彼女の調教は、リルドの目指す『仕上げ』へと確実に向かっていた。


つづく





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