『牛』にされるお嬢様 ~導入・準備編~
Added 2021-01-04 14:12:50 +0000 UTC■ 2021年、あけましておめでとうございます^w^ 丑年ということで、かつて書いた人間牧場ものの設定を使った牛娘の話を書きました。
■ 『導入と準備』編は全体公開、後半の『改造と調教』編は支援者様限定公開となります。ご了承ください。
■ この作品には強制・牛娘化・人体改造描写などが含まれます。苦手な人は回避をお願いします。
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そいつは牛程度の知能しかないんじゃないかというくらい、アホだった。
この牧場のことをどこからどう聞き付けたのかは知っているのだが、その経緯を考えても、やっぱりアホだ。
「ええと……それで、お嬢様。もう一度ご要望をお願い出来ますかい?」
お嬢様。そう、お嬢様なのだ。
こんな僻地の牧場には似つかわしくない、華やかな社交界にこそあってしかるべき――その下品なまでに大きすぎる乳房はさておき――華やかな外見をしている。
というか縦巻きロール髪がリアルに実在するとは思っていなかった。あえてそういう髪型をしているところも、実にアホっぽい。
キラキラした装飾に彩られたドレスに負けないくらいの美貌ではあるのだが、無駄に自信溢れる腹立たしいまでのドヤ顔が全てを台無しにしていた。
そのお嬢様は俺の問いに対し、心底呆れたような顔をして――正直めっちゃ腹立たしい――俺にその指先を突きつけるようにして吠えてきた。
「わたくしの言葉を聞き逃すなんて不敬よこの不敬者! もう一度しか言わないからしっかりお聞きなさい!」
そしてデカ乳お嬢様はこう言った。さっきも言った、頭の悪い要求を。
「わたくしにここの『牛』を教育させなさい!」
そう言ってから、言い直す。
「……いえ、こういう場合は調教っていうんだったかしら? まあどっちでもいいのだわ! わたくしが直々に虐めてあげるのよ! 『牛』は光栄のあまり感涙の涙を流して自らわたくしの足下に伏してひれ伏すことでしょう!」
オーッホッホ、とお嬢様は酷く頭の悪そうに高らかに笑う。
実際言ってることもアホそのものだ。言葉そのものが間違っているというか、重ね言葉で何度同じ意味の言葉を使うのか。『頭痛が痛い』とか『馬に乗馬する』とかみたいな。
正直、なんだこいつ、というのが率直な感想だ。
(……いや、まあ、こういうのが来るとは聞いてたけど……これは……なんつーか……同情する気も起きねえなぁ)
「ええと……まあ、この牧場の『裏の顔』については知っておられるようなんで……とりあえず、あっちの事務所で詳しい話をしやしょうか」
こいつが馬鹿だと思う最大の理由がこれだ。
いくら牧場の敷地内とはいえ、誰に聞かれているかわからない野外で叫ぶとか。
少し頭が回ればそういうことはしてはいけない、とわかりそうなものだが。ここまでこのお嬢様が乗って来た黒塗りの高級車を運転していた男は、お嬢様を降ろすと早々に去ってしまったので文句も言えやしない。
まあ、このお嬢様に求めていいことではないのだろう。
お嬢様は俺の示した事務所――牧場というイメージを大事にした、そこそこ雰囲気のあるログハウス――を見て、鼻で笑った。
「ふぅん。あれが事務所? なによ。犬小屋みたいね」
お嬢様の言いように、俺は怒るとか憤るとかではなく、純粋に呆気にとられた。
(お、おお……マジで言ったよ……ほんとにいるんだ……そんなこと言う上流階級……)
フィクションではよく聞くテンプレ発言であるが、実際にそんなことをいう奴が本当にいるとは思わなかった。というか、いまじゃフィクションでも中々聞かないんじゃないだろうかそういう台詞は。
(なんつーか……あれだな……こいつの方こそ、フィクションで使い古された悪役令嬢って存在が、現実に迷い込んじゃった的な存在だな……)
逆異世界転生というジャンルもあるにはあるが。
普通それで現代に転生してくるのは勇者とか魔王とかだろう。悪役令嬢が転生してどうするんだ。いや、最近は悪役令嬢が逆転するみたいな話も多いか。
だが、それは悪役令嬢の役割を宛がわれただけの有能な主人公が立場を逆転するからいいのであって、マジモンの悪役が幅を利かせる意味がない。
とりあえず色々言いたいことはすべて飲み込みつつ、俺はお嬢様を事務所の応接室に通し、お茶を出した。
所詮は安物の御茶なので、このお嬢様のことだから一口呑んで吐き出したりするんじゃないかと思いきや、意外と舌にあったのか、ごくごくと令嬢らしからぬ勢いで飲み干してしまった。
(味もわからねえのかよ……今のところお嬢様っぽい要素が髪型しかねえぞ……)
俺が内心呆れていると、お嬢様は偉そうに口を開いた。
「それで? わたくしが調教する『牛』の用意はちゃんと出来ているのかしら?」
そう問うてくるお嬢様に、俺はまあまあ、と取りなしてまずは聞いた。
「その前にお嬢様。この牧場でいうところの『牛』がなんなのか、ちゃんと理解しておられるんですかね?」
「もちろん理解しているに決まっているじゃない。性奴隷になるしかなかった哀れな愚民どものことでしょう? 基本は女だけど、稀に男もいるんだったかしら?」
悪役スマイルがよく似合いすぎなお嬢様だった。
「……あー、まあ、間違ってはいやせんね……色々事情がある人間を連れてきて、肉体改造を施し、性処理用の『牛』にするのがうちの仕事ですんで」
そう、牧場はカモフラージュに過ぎず、その内実は性奴隷育成所だ。
かつては借金のカタに売られてきた女や、どす黒い理由で浚われてきた女を、泣き叫ぶのも構わず、肉体を性処理のためのものに改造して、時には芸を仕込んで『出荷』していた。あとは稀に調教されたい男がやってくることもある。
お嬢様は嬉々として身を乗り出して来た。
でかい乳が強調され、さすがに少し怯む。
「ここではとんでもなく激しい調教が出来ると聞いているわ! わたくしにそれをやらせなさい!」
「ど、どうどう。興奮しないでくだせぇ、お嬢様」
俺は勢い込んで迫ってくるお嬢様をなんとか宥めた。
思わず馬か牛を宥めるみたいな言い方になってしまったが、幸いお嬢様はそこには気付いていないようだった。やっぱりアホだ。
「なぁによ。あなたがいつもやっていることをわたくしにやらせればいいだけのことじゃない。何が不満なの? お父様から追加の融資の約束でも欲しいかしら?」
「いや、その辺の資金繰りに関しては別に困ってないんで……というかお嬢様、そもそもなんでそんなに『牛』を調教したいんすか? お嬢様なら奴隷みたいに扱える人間を一人二人買えるっすよね?」
お嬢様位の立場であれば、それこそ色んな無理を利かせることは出来るはずだ。
それ専用のメイドでも男娼でも雇って、存分に調教すればいいではないか。
俺がそう疑問をぶつけると、お嬢様はものすごく不満そうな表情を浮かべた。
「それじゃあダメなのよ! どいつもこいつも勝手なことばかりいうんだから! あの手この手で調教から逃れようとするのよ! 不敬だわ! その点、ここの『牛』は薬で頭を壊してるから馬鹿ばかりなのでしょう? それならわたくしが優位に立てるのだわ!」
つまり、普通の知能がある人間相手だと言い負かされたり言いくるめられたりして、調教が全く上手く出来ないわけだ。
だから、家畜と同程度の立場でその上頭の壊れた廃人を相手に優位に立ちたいと。
(本物のアホだ……)
ここまでのアホは見たことがない。
なるほど、通りで『あんな依頼』がくるはずである。
俺が心底軽蔑しているのにも気付かないのか俺に興味がないのか、お嬢様は気分よさそうに言葉を続けていた。
「わたくしは高貴なるサディストなの! 人を痛めつけ、屈服させることこそがわたくしのやりたいことなのよ! ややこしい駆け引きなどという庶民がやるような細かいことは、わたくしの考えることではないのだわ!」
(うーん、この)
俺はお嬢様のご高説を聞きながら、何とも言えない脱力感に見舞われた。
とんでもないものを押しつけてくれたものである。
(恨むぜ……まあ、そろそろ頃合いかな?)
俺はそう思いつつ、もう少し時間を稼ぐために話を続ける。
「お嬢様の言いたいこと、やりたいことはわかりましたが、お嬢様の認識には大きな誤解があるようです」
「え? どういうことよ?」
「まず前は確かにそういう調教も行っていましたが――いまは、そこまでの調教は行われていません」
お嬢様は不思議な顔をした。
「どういうこと? 性奴隷育成所でなくなったわけではないのでしょ?」
「それはそうなんですが、ほら、昔ほど無理が利かなくなっちゃいましてね。前は誘拐まがいの、むちゃくちゃ強引な手法を使って、そういう筋から素材を卸してもらったりしてたんすけどねぇ」
ブラック企業根絶の流れは、残念ながら裏社会にも訪れているのだ。
「お得意様がいまどきの世代に移り変わりつつある関係もあるのか、可哀想では抜けないとか、身勝手な……こほん、失礼。それまでとは全く異なった要望もされるようになりましてね。いまでは浚ってきた女を、無理矢理『牛』にするような調教はほとんど行っていないんですよ」
「なによそれ。どうせ家畜にするのは変わらないんじゃない」
その点に関しては、悔しいが俺もお嬢様と同意見だ。
「俺もおかしな話だとは思うんすけどねぇ。まあ、それが時代ってもんなんすよ。だからいまじゃ、相手の意思に反して、無理矢理『牛』に改造するみたいなのは極一部の例外くらいなんですよ。大体は希望者を募った上で、人生辞めたい女とかそういうのばっかりです。これはまあ元から男の方はそういうのが多かったんで、そっちが主流になっちゃった感はありますが……借金のカタに身を売られて……みたいな女はいまもいますけどね。それも悪戯に苦しめたり痛めつけたりするのは禁じられてて、肉体改造も眠らせているうちに済ませて、目が覚めたら『牛』になってた、みたいなのがほとんどなんですよ」
お嬢様が求めていたのは、恐らく嫌がる女を無理やり鞭で牽きまわしたり、泣き叫ぶ家畜の身体を無残に改造していく調教なのだろう。
しかしいまのこの牧場は『優しい人間牧場』とかいう矛盾したコンセプトで運営されているので、お嬢様のサディスティックな望みが叶うことはない。
そのことを知って、憤慨した様子のお嬢様は勢いよく立ち上がる。
「なによそれ! そんなくだらないことがあって!? ……いいわ、わたくしからお父様に言って、むかしのやりかたにもふぉ、もどっ、ひへ……ふぁ、れ?」
お嬢様の舌が回らなくなり、足をもつれさせてその場で転倒した。
机を巻き込んで倒れそうなのは察したので、湯呑は避難させておいて無事だった。
「やれやれ。やっと効いてきたか」
「にゃに、ひゃにふぉひふぁほ……」
何をしたのか、と聞いているようだ。俺は避難させた湯飲みを掲げて見せる。
「一服盛らせてもらいました。本来なら口にして二、三分でで昏倒する睡眠薬なんですけどね。薬に耐性があるのか単に鈍いのか……」
「ふぉ、ふぉんなぁ、ふぉとひへ……」
「自分にこんなことするなんて何を考えているのか。私が何者かわかっているのか、みたいなことを言いたいんですか?」
馬鹿かてめえは、と俺はお嬢様を心底見下した。
「お前の親父から直接依頼されたに決まってるだろ」
半分閉じかけていたお嬢様の目が、見開かれる。
驚きのあまり、睡眠薬に一瞬勝ったようだ。
もうここまで来たら取り繕う必要もない。俺は本来の口調で――家畜に対する口調で現実を突きつける。
「お前さぁ、親の名前で相当むちゃくちゃやったらしいじゃん。実の親が仮にも血の繋がった娘をここに送り込むとか、どんだけやらかせばそんなことになるわけ?」
まあ軽く聞いただけでも、親子の縁を切られても仕方のないことをこのお嬢様はやらかしていた。被った損害は億単位だというのだから驚きだ。よっぽどやらかさないとそんなことにはならない。
無論、最初は普通に矯正を試みたという。
だがこのお嬢様はそんな親の努力を悪知恵で無駄にして踏みにじった。最終的にここで家畜にしてしまってくれと見捨てられるほどなのだから、相当な怒りを感じた。
どんなことをやらかしても親に見捨てられない謎の自信があったのか、お嬢様は見開いた目から涙を流す。
「わひゃ、わひゃひ……ふぁ……」
お嬢様は自由の利かない身体で藻搔いていた。
見目だけはいいからその姿はまるで悲劇のプリンセスのようだが、同情の余地はない。
どうせ動けたところで、彼女をここまで送って来た車はもう去ったあとだからどう足掻いても逃げられはしないのだが。
「まあ安心しろ。今言ったとおり、いまのこの牧場は――とても優しいからな」
目が覚めたら、牛に転生したと思えばいい。
そう告げた俺の言葉は届いたのだろうか。
お嬢様は深い眠りに落ちていた。
「やれやれ、面倒な話だぜ全く……」
俺はお嬢様を肩に担ぎ――お姫様のように運んでやるつもりはない――牧場の奥に建てられている手術室へと運んだ。
中央の手術台に眠りこけているお嬢様を乗せる。眠っているといかにも姫みたいな風体だが、その中身は腐ったリンゴのように使い物にならない。
その見目を最大限活かすべく。
愛されるように、可愛い一頭の『牛』とするべく、人体改造が始まった。
まず来ている服をすべて脱がす。
ドレスはめちゃくちゃ高価なものだから、破いて捨てるというわけにはいかない。お嬢様の両親に返却するため、しわにならないように注意しながら脱がせた。
下着姿にしてみると、お嬢様らしからぬその巨乳が改めて露わになる。
メロンでも中に入っていておかしくないでかさだ。お嬢様としては大きすぎてちょっと下品に感じられるこの乳も、牛娘としてならばむしろ天性の代物である。
普通の娘の場合は豊胸薬の影響でこれより一回り小さい程度に胸が膨らむが、果たしてこのお嬢様の場合はどうだろうか。
四つん這いでも胸が地面に擦れるようになるのかもしれない。
まあそれは仕上がってからのお楽しみとして。
邪魔になる下着も脱がしてしまう。これに関してはもう必要ないため、脱がした端から裁断してゴミ箱に放り込んだ。ドレス同様に高級品ではあるが、使用済みのものを流用するわけにもいかない。
「ふむ……この体、やっぱりすごいな」
デカぱいが白日の下に晒された。張りがあって、何の支えもないのにぶるんとした球形を保っている。お嬢様の呼吸に合わせてゆっくりと動いているのだが、わずかな動きでもぷるぷるとプリンみたいに柔らかさを強調して揺れている。
その動きに、思わず片手で鷲づかみにしてしまった。めちゃくちゃ柔らかい感触が手のひらを包み込んで余りある。
なんだこの胸は。これだけでもやばいだろう。
俺はいつまでも触っていたくなる乳から手を離して、下の方の確認に移る。
むちむちとした太ももの付け根、股間は相当毛が濃かった。ある程度形は整えているようなので、手入れをしてこの陰毛の濃さらしい。なんともアンバランスな感じだ。
顔は普通に姫だとしても通じるくらいのすっきりとした美貌なのに、体の方はあまりにも、なんというか、性的に過ぎる。
そういう方が女の体としては好き、という奴は結構いるだろうから問題はないだろうが。
そのエロさと来たら、眠りこけているお嬢様は全く動いていないのに、百戦錬磨の作業員たちが思わず息のを呑むほどには魅力的だった。
「これで中身が整ってればなぁ……」
ヒロインになる素質もあっただろうに。ヒロインはヒロインでもエロゲだが。少なくとも愛されはしただろう。
だが、哀れ中身が伴わなかったお嬢様は家畜として、『牛』として、生きていくことになるのだ。俺は一切の容赦なく、告げた。
「それでは、『牛』化の作業を始める」
裸を晒してすやすやと眠るお嬢様は、これから自分の身に何が起きるかも自覚せず――ただ、幸せそうに眠りこけていた。
まずは作業の邪魔になる縦ロールをバッサリ切り落とす。
ただ、せっかくの見事な縦ロールだ。愚かなお嬢様の象徴としてあとで再利用するため、なるべく痛めないように丁寧に切り落として行く。ある程度短くしたらバリカンで徹底的に頭を刈り込み、本人は完全に丸坊主にしてしまう。
もし本人が起きていたら力の限り暴れるだろう。無論すやすやと眠るお嬢様は何も言わないし、抵抗もしないので楽だ。
「眠らせて刈るようになってから、正直楽にはなりましたよねぇ」
そう言ってくる作業員に対し、俺は確かにそうだな、と頷いた。
なにせ髪は女の命。ここに墜ちてくるような立場でも、髪には並々ならぬ拘りを持つ女もいて、丸坊主にされると分かったら全力で抵抗する奴は少なくなかった。
無論その頃の方針では手荒い力尽くが許可されていたので、横っ面を思いっきり張ってやったり、別の場所に苦痛を与えたりして反抗心を折る必要があった。
いまでは寝ている間にやってしまうので、乱れたり汚れたりしない。
この点は楽なものだ。
そんな話もしつつ、俺はお嬢様の体に脱毛クリームを塗り込んでいく。これから牛になる以上、体毛の殆どは不要になるからだ。眉毛もそり落とした上で、シールに塗り込んだ薬をぺたりと貼り付けて浸透させ、完全に除去してしまう。
すっぴんを通り越してつるっつるになった。まつげ以外の体毛を失った形だ。
その上でさらに特殊な薬剤を塗り、全身をレーザー照射で焼いていく。全身の永久脱毛だ。これでお嬢様の体には頭髪も含めて体毛が生えてくることは二度とない。
「美容には気を遣っていたのか、さすがに肌は綺麗だな」
この状態の女の裸は何百人とみてきたが、やはり元に無駄にお金をかけているとその綺麗さは別格と言ってよかった。
続いて行うのは、耳標と鼻輪を取りつけるためのピアッシンングだ。
これも昔は立場を分からせるために無理矢理押さえ込んで貫通させていたものだが、いまはすやすや寝ている間にやってしまうので本人は苦痛もほとんど感じない。
「別にいいんだが、味気ない感じはするよなぁ」
今時のピアッサーの性能はいいので、相手が起きていなければさくっと穴を開けて終わりなのだ。
まずはお嬢様の耳に穴を開ける。
位置を決めてピアッサーで挟み、焦らす意味もないので即ばつんと穴を空けた。
穴を空けた瞬間はさすがにすごい激痛なのか、寝ているお嬢様の体がびくんと跳ねた。
だが、強力な睡眠薬のおかげで全く起きない。顔は顰めたが相変わらず呑気に寝ている。
もう片方の耳にも穴を空け、安定するまで薬を塗ってひとまず放置する。
あとは鼻輪を通す穴だ。
鼻の穴と穴の間の壁に穴を空ける。ここは耳より痛い、らしい。昔はここに穴を開ける時には、どんな大人しい女も大暴れして大変だった。
「んぎ……っ」
びくびくっ、とお嬢様の体が痙攣した。
すでにそこそこ大きな穴だが、傷が塞がるのを待ってさらに加工する必要がある。
「とりあえずはこれでよし……と。さあ、さっさと進めるぞ」
次は計測だ。お嬢様の体のサイズをつま先からてっぺんまで詳細に計っていく。取りつける道具を完璧なものにするべく、細かな数値が必要なのだ。
スリーサイズはもちろん、お嬢様自身も知らないような性器ひとつひとつの細かな数値も計測していく。その際、膣の中まで棒を突っ込んで徹底的に計測するのだが、驚いたことにこのお嬢様は処女ではなかった。
あれだけ無駄にプライドが高かったのだし、性行為は忌避しているのではないかと思ったのだが。
処女膜というのは激しい運動などをしても破れることはあるそうなので、一概にお嬢様に男性経験があるわけでもないのだろうが、どういうことか。
「あー……そういうこともあって、じゃないですか?」
作業員の一人がお嬢様の膣に計測棒を突っ込みながらそう言った。
一瞬意図が掴めなかったが、よく考えれば理解できた。
「ああ……無駄にプライドは高いのにそういうのに対するガードは緩いとすれば……なるほど、確かに親からしてみれば最悪か」
血筋というのは厄介なものだ。いくら迷惑極まりない娘の子供だとしても、親からすれば血の繋がった孫になる。下手に立場のある男の子供などを身籠もられた日には、その対処に苦労することは目に見えていた。
つくづく同情の余地がない、はた迷惑なお嬢様だ。
『牛』として扱うための投薬が始まれば、薬の影響もあって生殖能力は失われるのに等しいため、一石二鳥というわけだろう。
膣に続いて肛門の方の計測にも入ろうとしたが、軽く計測器を突っ込んだ作業員がすぐにそれを引っこ抜いてしまう。
「これ、だいぶ溜まってるっすね」
「……浣腸が先か」
日々きちんと排泄出来ている健康な者なら、直腸内に便はないことが多い。
なので手早く計測を済ませられるかと思ったが、どうやらお嬢様は偏食家か、運動不足か、いずれかの理由で便秘気味なようだ。
「やれやれ……手間ばかりかけさせる」
どちらにしても浣腸はやる予定だったので構わないといえば構わないのだが。
浣腸液の入った、ぶっとい注射器のような浣腸器を肛門に刺し、中身を流し込んでいく。
浣腸器を抜き取った後、とりあえず漏らさないようにアナルプラグで栓がされた。
その際、若干の抵抗に遭っている様子を見て、俺はお嬢様がかなり溜め込んでいることを悟った。
「バケツじゃなくて、バキュームタイプのトイレを使った方が良さそうだな」
量が少なければバケツに排泄させたりするのだが、それでは済みそうになかったので、吸い込み式のものを持って来させる。
バキュームといってもそこまで強烈なものではないので、脱肛の心配はない。
「……んっ……んぅ……っ」
浣腸液が利いてきたのか、お嬢様がぶるぶると体を震わせて呻きだした。お腹からはゴロゴロと不吉な音がし、大腸が活発に動いているのがわかる。
数分放置し、もう十分だろうというところで、アナルプラグを引き抜きながらバキューム式のトイレに排泄させた。
結構な量の排泄物が吸い出されていく。お嬢様であれなんであれ、生き物の糞というのは臭いものだ。部屋の換気扇を回して空気を入れ換えた。
「はぁ……よし、計測続行だ」
手早くお嬢様の股間を拭いて、肛門の計測を再開する。
少々順番が狂ったが、計測は無事終了した。
それらのデータを元にした専用の道具を作成するまで、お嬢様には大人しくしておいてもらわなければならない。
眠らせ続けることも出来なくはないが、さすがに完全に眠らせ続けるのは薬にコストがかかるし、体にかかる負担も大きすぎる。
ゆえに、目が覚めるか覚めないか、ギリギリのところを彷徨ってもらい、夢心地のまま待機時間を過ごしてもらうことになる。
「では、暫定拘束を開始する」
まず用意されたのは、フリーサイズで装着が可能な貞操帯だ。
本来のものと違ってサイズがフリーに出来る分、もろい部分があり、道具を使って外そうと思えば外れてしまう。
ゆえに厳密には貞操帯とは言えない代物なのだが、お嬢様の身体は拘束するので、いまはそれで十分だ。
その貞操帯には内側に膣内に潜り込むバイブとアナルに差し込むプラグが屹立している。道具ができあがるまでにはそれなりの日数がかかるので、それを用いて内部を馴染ませておくのだ。
その貞操帯を取りつければ、自動的にバイブとプラグが穴に潜り込み、お嬢様の股間を封印してしまうわけだ。
次に股間部分が開いた分厚いラバースーツを着せ、皮膚を覆ってしまう。
両腕はアームバインダーによって固定。胸の上下にベルトが走り、ぎっちり固めて動かせなくしてしまった。
足は重い足枷とポールを繋げたもので固定。
枷は足首と膝上にかけられ、ポールは土の字型になっていて、縦に通るポールは股間の貞操帯と連結される。これによってお嬢様は両足を人の字に開いた状態のまま、膝を曲げることも閉じることも開くことも出来なくなるわけだ。
マウスピースのような口枷を噛ませ、吐き出せないようにしてから食道に胃カメラの要領で管を通す。これで直接胃に流動食を流し込める。
呼吸のための管も挿すが、これは口内までしか続いていない。あくまで呼吸は自力でしてもらう。
その上から、目を覆うクッションが一緒になった全頭マスクを被せた。耳の部分も少し分厚くなっているから、耳栓も兼ねている。頭髪がないから被せやすい。全頭マスクは頭頂部からうなじ辺りまである隙間を、紐で編み込んで頭部全体を締め付けるタイプだ。
それをしっかり下まで締め上げれば、のっぺりとした卵型の頭部ができあがった。もはやこのお嬢様がお嬢様であったとわかる要素はどこにもない。
全頭マスクとラバースーツの境界線上をしっかりと首輪で抑え、どう足掻いても脱げないように拘束すれば、暫定拘束は完了。
「よし、あとは道具待ちだな。持ち回りで管理するぞ」
お嬢様の呼吸している管に、特殊なガス混じりの空気を流し込む。これは思考能力を奪うガスで、吸うと意識が朦朧としてしまうものだ。
目も見えず、音も聞こえず、声も出せず、肌は何も感じられない。思考は茫洋として何を考えることも出来ない。
お嬢様は夢見心地のまま、数週間を過ごすのだ。
全頭マスクに仕込んでおいた計測器によってお嬢様の意識レベルが一定値を下回っていることも確認しつつ、特には足だけ自由にして散歩させたり、耳や鼻に空けた穴の手入れをしたり。
いつもやっていることとはいえ、管理はとても面倒だった。
そしてついに――お嬢様を『牛』にするための道具が完成し、届けられた。
支援者様限定・『牛』にされるお嬢様 ~改造・調教編~ につづく