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夜空さくら
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『牛』にされるお嬢様 ~覚醒編~

■ 今回こそ調教編を書くぞ!と思って書いていたのですが、どうにも「調教」って感じの内容でなくなったので変更していますーw-; 牛にされたお嬢様が目覚めて自分の立場を自覚するまでの内容です。

■ 支援者様限定公開です。さらにこの後の『搾乳』編も支援者様限定公開となります。ご了承ください。

■ この作品には強制・牛娘化・人体改造描写などが含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

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――痛い。痛い。痛い。


 ぼんやりとした意識の中、わたくしはずっと体中から感じる痛みに耐えていた。

 特に痛いのは顔の中心、鼻の間だ。

 壁にぶつかって鼻血を出した時でも、これほど痛くはなかった。

 いまだかつて感じたことのない、頭の芯まで通るような激痛がわたくしの意識を覚醒させる。

(一体、なん、なんですの……? わたくしは……どうなって……)

 意識がハッキリしない。自分がそれまで何をしていたかも思い出せない。

 とにかく鼻に感じる痛みの正体を知ろうと、手でまさぐろうとして――いままでずっと忠実に動いてくれていたわたくしの手は、全く思い通りに動かなかった。

 自分の手なのに自分の意志に反するなんて、なんて不敬なのか。そんな理不尽な怒りが湧いてくる。その怒りがわたくしの意識を少し浮かび上がらせた。

(……っ、誰か、いないの……? 早く、わたくしを助けなさい……!)

 目を開ける。わたくしの視界に、見覚えのない天井が飛びこんできた。妙に古くさくてシミだらけの、汚らしい天井だ。

 高貴な身分のわたくしをこんなところに寝かせるなんて、何を考えているのだろう。そういえば先ほどから床に触れている体からチクチクと妙な感覚がしている。

 頭がそのチクチクする何かに埋もれているようだ。視線を横に向けてみると、藁のようなものが見えた。藁を使った寝具なんて、聞いたこともない。

(なんで、こんなところに寝かされて……いぎっ!?)

 何気なく首を横に倒した瞬間、わたくしは顔の中心から新たに走った激痛に体を震わせることになった。

 何かがわたくしの鼻を引っ張ったようだ。そんなところを引っ張られたことなど、生まれてこの方あり得ない。

「んぐぅっ――ん、うぅっ!?」

 声を上げかけて、声が形にならないことに気付く。

 ここでようやくわたくしは自分の口に何かが嵌められていることに気付いた。それは棒状の何かで、わたくしの口を横一文字に横断して塞いでいる。

 いわゆる猿ぐつわ、というものだろうか。

(……! まさか、誘拐、された……!? い、いえ、そんなはずは……!)

 混乱しつつも、立て続けに訪れた衝撃によって、ぼんやりしていた頭が徐々に晴れていく。それと同時に体中から感じる痛みも大きくなってきたけれど、そんなことに構ってはいられない。

 そして頭が冴えたわたくしは、自らの意志で人間牧場にやって来たことを思い出した。

 何か怪しげな薬を盛られて倒れたことを思い出す。

(そ、そうだわ……あの男……! ふざけたことを……!)

 お父様に見捨てられただとかなんとか、あり得ないことを言っていた。

 そんなわけがない。わたくしは愛されていたし、ただ身分に相応しい行動を取っていただけだ。

 生まれたときから感じていた息苦しさから解消されたかっただけで、実際それによってわたくしは呼吸しやすくなっていた。それはいいことのはずだ。

 わたくしはあの男をなんとしてでも懲らしめてやろうと身を起こしかけ――自分の身体が何も身につけていないことをようやく自覚した。

「んぉぅ!?」

 まさか辱めを受けてしまったのだろうか。怒りが湧いて来たが、目線を自分の身体へと向けた瞬間、感じかけていた怒りはどこかに飛んでいってしまった。

 そんな怒りなど抱いている余裕はなくなったのだ。

 わたくしの身体は――身体だと思われるものは――異様な変貌を遂げていたのだから。

 まず目に入った白い物体を、自分の乳房だと認めるのに少し時間を有してしまった。わたくしの乳房は周りの女性と比べても明らかに大きく、生まれに次いで無条件の優越感を感じていた要素のひとつなのだけど、いまのそれはあまりにも巨大だった。

 身体に向けた視界のほぼすべてを占領していて、あまりにも大きすぎるせいでそこから下の自分の体が見えない。

 柔らかさや張りは損なわれてはいないようだったけれど、明らかに異様な大きさになっていた。しかも乳首には何か妙なキャップのようなものが被せられていて、その内側で膨張した乳首がキャップ内部を埋め尽くしている。

 そのことを自覚した途端、乳首に強い痛みを――刺激を感じ、思わず体が震えてしまう。ぶるぶる、とプリンのように乳房の山が揺れた。

「んぎっ……ぃっ!」

 そうやって震わせれば、同時にそのキャップに包まれた乳首も動くことになってしまい、刺激がさらに強まった。

 涙が出そうなほど強烈な刺激が、わたくしを常に襲ってくる。

「ふっ、ふひぅっ、ふひぅっっ……」

 鼻で荒い呼吸をすると、その息が鼻の穴のすぐ側にある何かに阻まれていることに気付いた。さっきから顔を少し動かす度に何かが鼻を引っ張っているような感じはしていたのだけど、何なのかまではわからなかった。

 とにかく乳首のキャップを外そうと、渾身の力を込めて手を動かしたわたくしは、持ち上げたその手に奇妙なグローブのようなものが被せられていることに気付く。

 グローブの先端には牛の蹄のようなものが取りつけられており、金属で出来ているのでとても重かった。こんなものがあれば、手が動かしにくいのも当たり前だった。

(わ、わたくしの手が……牛、に……?)

 自分の手が蹄になってしまったのかと思ったけれど、手の感覚をより詳しく感じていくとそうではないようだった。

 手が切断されて見た通りのものを継ぎ足されてしまったのではなく、単にグローブのようなものが被せられているようだった。

 けれど、指先は全くうごかないし、感覚もない。切り落とされてしまったのではないかと勘違いしても仕方のない状態になっていた。

 グローブは二の腕の中間くらいまでの長さしかないのに、そこから先の肌までおかしな色をしている。ペンキでも塗られたのかと思うほど真っ白なものに変わっていた。

(あ、足はどうなっていますの……!?)

 こうなってくると足の方も無事では済んでいないだろう。わたくしが重い足をなんとか持ち上げてみると、やはりそちらにも妙なブーツを履かされていた。膝上までを覆うロングブーツ。ただしその先端はやはり牛の蹄のような形になっていて、足先は完全に固定されていた。分厚い生地が膝まで覆っているせいで膝を曲げるのも難しく、自然とまっすぐ伸ばさざるを得ない。

 自分の体が異様な状態になっていることを、否が応でも自覚させられた。

 いまは見えない股間には何をされているのか、考えるのも怖かった。感覚を探るだけでは何もわからないのが逆に怖い。

 だけど体の中が押し広げられているような、かつてペニスが大きいことが自慢の男と性交したときのような感覚はある。

 間違いなく『何か』はされていた。

(こ、ここまで辱められたのは初めてですわ……! 絶対に、許さないのだから……!)

 怒りで頭がぐつぐつと煮えたぎる。あの牧場の使用人には死ぬのがマシだと思えるほどの報復をしなければならない。

 そう思って、体を反転させ、なんとかうつ伏せになろうとして――乳房が体に押し潰されて、とんでもない感覚が頭を貫いた。

 その感覚は痛みではなく、快楽だった。

「んぐうーーーっ!?」

 まるで線香花火が弾けるように、押し潰された乳房からバチバチとした快感が弾けた。

 あまりの衝撃にわたくしは体を跳ねさせ、自然と仰向けに戻ってしまう。

「う、ぅうっ、うっ!?」

 びくんびくんと体が跳ねる。それによって胸が大きく振り回され、それによって生じた快感の渦に意識が飛びそうになった。

(はひっ、はひっ、しぬっ、しんじゃうっ)

 あまりの強烈な快感に、鞭でも打たれたような感覚になってしまったわたくしは、涙を流しながら快感が収まるのを待った。

 快感が弾ける度に体が勝手に跳ねそうになるので、中々収まってくれない。

「ふひーっ、ひーっ、ふひーっ」

 口が塞がっているので、鼻で呼吸をするしかないのだけど、穴を半ば塞いでいる何かのせいで、変な呼吸音になってしまっていた。正直言って、すごく情けない音だ。まるで豚か何かのようだった。

(む、胸に刺激を与えないようにしなければ……)

 わたくしはそう思い、今度はまず上半身を起こすところから始めた。腹筋を鍛えるときのような要領で、お腹に力を入れて上半身を持ち上げようと試みる。

 だけど、ずっしりと重くなった乳房のせいで、ほとんど持ち上がらなかった。

(ふ、腹筋だけでは無理でも……手も使えば……っ)

 わたくしは妙なグローブをつけられた手を使い、なんとか上半身を起こす。

 手は奇妙な重いグローブのせいで持ち上げることは難しかったけれど、支えに使う分にはなんとかなりそうだ。

 上半身を起こすことに成功したわたくしは、早速目を疑うような現実に直面することになった。

(こ、これは……本当に、わたくしの胸……なのですの……?)

 さっきも見たけれど、わたくしの胸は異様な色と形に変貌してしまっていた。

 大きすぎて膝辺りまで隠れてしまっているし、視界のほぼ半分を埋め尽くしている。手を前に揃えようとするとその乳房が邪魔になって出来ないほどに大きくなってしまっていた。

 乳首には透明なキャップのようなものを被せられているため、大事な場所を隠すという隠す意味では何の意味もなかったけれど、ブラジャーのようなものは着せられていた。

 それがなければ、いくら張りのある乳房とはいえ垂れてしまっていたことだろう。

(全身がどうなっているのか……みな、いと……え?)

 一瞬、そこにあるのが何なのか、わたくしは理解できていなかった。

 上半身を起こしてからずっと、視界に入っていたのに。

 わたくしが体を起こした正面、そこにまるでわたくしが見えるように用意したと言わんばかりの、古ぼけた周囲には全くそぐわないほど綺麗な鏡が、そこにはおいてあった。

 全身を映し出すのに十分な大きさで、堂々と鎮座している。

 周りの景色を完全に映し出しているのだから、それは鏡で間違いなかった。だからそれは、その鏡に映っている『もの』は――わたくしであるはずなのだ。


 鏡には、異様な姿をした、珍獣ともいうべき『もの』が映っていた。


 それが自分だということわたくしは認めたくなかった。

 けれども、見覚えのありすぎる縦ロールがそれを否定していた。その異様な姿をした『もの』の中で、唯一それだけがわたくしであることを示している。

 逆にいえば、『それ』をわたくしと認められる要素はその縦ロールだけだった。

 その形はいまの流行ではないと反対されたものの、なぜかそういう髪型にしないと落ち着かなかったのだから仕方ない。その髪型に執着して、拘っていた。

 だから、その髪が間違いなく私のものだ、ということは理解出来た。

 けれど、それ以外のすべてが違う。

 白と黒で出来たまだら模様の肌。牛柄としかいえないそれは、当然人間の肌の色などではなく、牛柄の人型、という異様な存在となっていた。

 鼻には金色のリングがぶら下がっている。さっきから鼻が半分塞がっているように感じていたのはそれが原因だった。牛がつけられるものよりも太いそれは、実用性よりも目立たせることが目的のような気がした。そのリングは金属製でとても重そうだ。道理で鼻が痛いわけだ。

 口に噛まされているのは、単純な猿轡というわけではなく、横向きの棒状の物がわたくしの小さな口を割り割いて押し込まれていた。そこから伸びるベルトはわたくしの頭部を縦横無尽に走っており、まるで馬に噛ませる口枷のような外見をしている。

 そして耳には、バーコードが印字されたタグのようなものがぶら下がっていた。

 ピアスは痛いから避けていたのに、そのタグの金具は間違いなくわたくしの耳たぶを貫通しているのがわかる。

 そしてさきほどからちらちら見えていた胸。

 頭より二回りは大きくなったそれには、ブラジャーのようなものが被せられていて、それによってある程度の張りを維持しているようだった。

 けれど、乳首には透明なキャップのようなものが被せられていて、急所を隠すはずのブラが何の意味も果たさなくなっている。よくみるとキャップの付け根は何かリング状のものが囲んでいて、そこから乳首が押し出され、飛び出しているようだった。

 そして両手両足は牛の蹄のような形をしたグローブとブーツに覆われ、指先の機能を失ってしまっている。せっかく物を掴める機能があるのに、それを剥奪されているわけだ。

 そして最後。

 見えていなかった股間周りの状況も見えるようになった。

 股間には固そうで丈夫そうなショーツのようなものを履かされていた。体の感覚を感じた限り、内側に何かが突き出していて、それによって身体の深くまで貫かれているようだ。

 ちょっと股間に力を入れると、その太くて長いものを締め付けてしまい、異物感が強くなる。

 それはまだ何をされているのかわかるけど、わからないのはもう一つの異変だった。

 股間の前部分。普通なら割れ目の端っこがある辺りに、異様に大きな突起物が、恐らくは男性器を模したものが、取りつけられていた。

(な、なんで殿方のペニスが、わ、わたくしに……!?)

 一瞬、それが股間から生えているのかと思ったけれど、どうやらそれは作り物のようだ。

 無駄にディテールが凝っているせいで、本物っぽく見えたものの、よくよく見れば完全に作り物だということがわかる。どういう意図であれ、そんなものが自分の股間にぶら下がっているということが恐ろしかった。

(第一……なんなんですの、この大きさ……勃起しているようなサイズなのに、垂れさがっていますし……)

 こう見えて男性器を見る機会はいくつもあったが、その記憶によれば男性のそれは普段からこんな大きさをしていない。普段はもっと小さいし、大きくなるときは膨張してもっと硬くなり、反り返るようになっているはずだ。

 わたくしは自身の身体が、異様な姿に作り変えていることを、理解せざるを得なかった。

(と、とにかく脱出しなければ……!)

 そう考えたわたくしは、四つん這いの体勢になるように手足を動かした。本当は立ち上がりたかったけれど、腕に被せられたものがあまりに重く、四肢を地面につかざるを得なかったのだ。

(う……っ! この姿勢だと……胸が……!)

 四つん這いになると、垂れさがった乳房が僅かな動きでもブルブル震えた。異様に敏感になった乳房はそれだけの動きでも強烈な快感を生み出しており、少し動くだけで気が遠くなる。

 それでもなんとか四つん這いになることに成功したわたくしは、とにかく動こうと周囲を見渡して――どこにも逃げ場がないことに気付く。

 柵のようなものがわたくしを囲んでいて、外からじゃないとその柵は取り除けないようになっていたのだ。

 這い上がろうにも、柵の高さは本来のわたくしの背丈ほどもあり、もし仮にこんな変な加工をさせられていなくても、とても這い上がれる高さではなかった。

(う、うぅ……! ど、どうすればいいんですの……?)

 四つん這いの姿勢になったまま、わたくしはぶるぶると震える。下手に動くと胸を刺激してしまうので、じっとしていることしか出来なかったのだ。

 そんなわたくしの元に、何か大きな扉が開く音がした。

 思わずびくりと身体を震わせてしまったけれど、声が聞こえて来て、再び怒りが湧いた。

「あー、ねむ……」

 その声はあの憎き牧場の管理人の声だったのだ。

(不敬者……! 見てなさい、貴方の首なんて、お父様に言えばすぐにでも……!)

 カツカツと足音が近付いてきて、その男が姿を現す。その男はわたくしがすでに四つん這いの姿勢になっていることに驚いたようだった。

「なんだ、もう目を覚ましてたのか。気分はどうだい、お嬢様。投薬は止めたから、少しは正気に戻ってるんじゃねえのか?」

「むぅーっ!」

 やはり何らかの薬をわたくしに飲ませていたようだ。どう始末してくれようか。

 わたくしが怒りを持って睨み付けるものの、男は何も感じていないようだった。

 柵に肘を突き、わたくしを見下してくる。

「ははっ。すげえなお前。その格好でよくもまあ睨み付けようって気になるもんだ。すでに鏡は見たみたいだが、新しい姿はどうだ?」

「ふぅっ、ふぅっ!!」

(いますぐわたくしを元に戻しなさい!)

 そういう気持ちを込めて叫んだものの、口枷のせいでほとんど形にはならなかった。

 男は呆れたような顔で、わたくしを見下している。

「その状態で息巻けるのはすげえけど、ちったぁ自分の立場ってもんを理解したほうがいいぜ? お前はもう財閥のお嬢様なんかじゃない。ただの家畜なんだからな」

(なにを……っ)

 わたくしが怒りを込めて詰め寄ろうとしたところを、その男が柵の間から手を伸ばして来て、わたくしの鼻輪に指をかけた。

 そしてそのまま手前に牽かれ――激痛がわたくしの頭を貫く。

「ふぎぃっ!? ふぎっ!」

 牽かれるがまま、わたくしは身体を前に前進させ、顔を柵に押し付けてしまう。慌てて前に進んだせいで危うく腕がもつれて転ぶところだった。

 男はぐいぐいと容赦なく鼻輪を引っ張り、それに逆らえないわたくしは顔を柵に押し付けて少しでも痛みをマシにしなければならなかった。

 それでも走る痛みに、涙がボロボロと零れ落ちた。

 男は、わたくしが今まで向けられたことのない、嘲笑でも侮蔑でもない、冷徹な視線を向けて来ていた。

「……お前が牧場に来てから、もう数週間は経ってる。この意味がわかるか? お前の親御さんは、お前さんを助けるつもりなんかこれっぽっちもないってことだよ」

「ひっ、ふ、ひぁ……っ」

 そんなはずがない。そう頭では考えるのに、同時にわたくしは自分の身体がここまで変貌するまでの間、放置されていたことも理解してしまう。

 そもそもこの牧場には家の車で乗りつけたのだ。わたくしが予定外に帰って来ないとなれば、当然お父様達はわたくしを連れ戻しにくるはずである。

 その迎えが何週間も来ないということは。

 つまり。

 わたくしがこういう風に扱われていることはお父様たちも承知の上で、男のいうことは真実であるということだった。

 全身から血の気が引いていく。自分がそれまで無条件に立てていたはずの環境が一気に崩れ去り、身一つで――それもまともな人とは言えないこの姿で――放り出されたのだと理解せざるを得なかった。

「……急に静かになったな。ふん。我儘お嬢様のことだ。現実を否定して暫くは暴れまわるかと思ったが……少しは考える脳みそが残っていたか」

 それまでのわたくしであれば、烈火の如く反発していたであろう侮蔑の言葉をかけられても、空虚になってしまったわたくしの心は燃え上がらなかった。

 男はそんなわたくしのことをどう思ったのか、微かに笑って告げてくる。

「安心しろ。お前はもう人間ではなく家畜だが……仮にも牧場を管理する俺は、家畜に対してはちゃんと優しいんだ」

 男のもう片方の手が伸びて来て、わたくしの胸を鷲掴みにしてくる。

「んぎゅぅ!?」

 かなり乱暴に揉まれたのに、感じたのは激痛ではなく、気絶しそうなほどの快感だった。

「ちゃんということを利けば、しっかり面倒見てやるよ。一頭の雌牛としてな」

 それは人間としてのわたくしを否定し、一頭の家畜として扱う宣言だった。

 そんな、普通は絶対に許されない、酷い扱いをされることを告げられているのに、わたくしは――なぜか、妙に落ち着いていた。

 落ち着いていることは悪いことではないけれど、あまりに状況にそぐわなさすぎる。

 自分で自分の気持ちを理解できず、困惑している中、男はさらに続けた。

「まずは、そうだな……やはり『牛』になったことを自覚するには、あれがいいだろ」

 そういいながら、男はわたくしを取り囲む柵の一部を開き、わたくしに外に出てくるように命じてくる。


「お前の大事な仕事のひとつ――搾乳をやるぞ」



『牛』にされるお嬢様 ~搾乳編~ につづく



Comments

ありがとうございます!^w^ 完全に牛になっちゃいましたーw-フフフ…… 次の搾乳編ではさらにエロい光景が展開される予定です!0w0クワッ!

夜空さくら

お嬢様の状態がよくわかる。 完全に牛にされてますね~ 次の搾乳編が実に楽しみです♪

ミズチェチェ


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