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夜空さくら
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『牛』にされるお嬢様 ~搾乳編~

■ 今回で「『牛』にされるお嬢様」は終わりです。当初の予定からだいぶ内容が変わってしまったので、強制調教ものにはまた折を見てチャレンジしたいと思いますーw-ウム

■ 支援者様限定公開です。

■ この作品には強制・牛娘化・人体改造描写などが含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

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 男はわたくしの鼻輪にテグスのようなものを取りつけ、それをリード代わりにした。

「おら、出てこい」

 引っ張られはしなかったけれど、先ほどそれをされたらどれだけ痛く苦しいかは身をもって味わっていたので、わたくしはそれに従わざるを得ない。

 ふらつきながらもなんとか柵の外に出る。

 そこは、畜舎だった。

 わたくしがいま出てきたような、柵で区切られたスペースがいくつも連なって存在していて、それを管理する者のための通路が、建物の端から端までを横断している。わたくしがいま出たのはその通路だ。

 普通の畜舎であればするような、獣臭い匂いはせず、むしろどこか甘ったるい匂いが漂っている。

(この甘い匂いは、いったい……?)

 そういう匂いのアロマでも焚いているのではないかとも思ったけれど、近くには見当たらない。匂いの出所を探りたかったけれど、男はそれを許してはくれなかった。

「さっさといくぞ」

 男に誘導され、わたくしは畜舎の通路を進んでいく。

 その様は、とても情け無い格好だった。

「ウゥ……っ、ウォッ、オゥッ……!」

 手足の先に取りつけられた重い蹄のようなものも原因だったけれど、異様な大きさに膨らんだ乳房が重く、わたくしは四つん這いにならざるを得なかった。

 もし二本の脚で立ったとしても、乳房の重みに負けて這い蹲ってしまうのではないかというくらい、いまのわたくしの胸は重かった。

 いまがとんでもない大きさであることは確かだけど、いままでのわたくしの胸だって、相当に大きかった。

 そのときだって重くはあったけど、ここまでにはならなかったことを考えると、ただ脂肪が増えた、というわけではないのかもしれない。

 けれどそんな疑問を落ち着いて考えている余裕はなく、わたくしは必死に手足を動かすことに集中しなければならなかった。

 足がロングブーツで膝が曲げにくいようになっているため、わたくしは肘や膝を地面に付くことが出来ず、手足の先だけを地面につけた四つん這いにならざるをえなかった。

 慣れればそれなりに速度が出せるのかもしれないけれど、いまのわたくしは生まれたての子鹿のようにふらふらする足取りにしかならなかった。

 一生懸命、手足を持ち上げ、少し前に進めては下ろし、次の手足を動かして、一歩一歩進んでいく。幸い男は無理に急かそうとはして来ず、鼻輪に繋げたテグスも一定の余裕を作ってくれていて、不意にわたくしがふらついても引っ張らないように配慮してくれていた。

(本当に、強いて酷いことをしなくなった、っていうのは本当のようね……っ、で、でも……っ)

 それよりも、一番厄介なのは、膨らみすぎたバストだった。

 重いのもそうだけど、わたくしが一歩前に進む度に、豪快に揺れてしまう。四つん這いであることでそれは余計に露骨な揺れ方になってしまっていた。

 揺れる度に、強い刺激が胸に生じ、悶えてしまう。

「んぐっ、んんっ、んぁっ、んぅぅ……!」

 もしもブラジャーのような物による補助がなければ、柔らかい乳房はどれくらい振り回されていたのだろうか。想像したくもない。

 いまでさえ、前後左右に身体が揺れる度に、引きちぎれそうなほど揺れ、頭が痺れるような快感を生み出しているのに。

 そう、生み出されているのは、快感だった。

 痛みも確かにあるのだけど、それを塗りつぶして余りあるほどの快感が揺れる乳房から発生していたのだ。

 そんな敏感過ぎる乳房があるせいで、わたくしは手をまっすぐ下に伸ばすことが出来ず、少し左右に開き気味にしておかないといけなかった。

 常に腕立て伏せを強いられているようなもので、運動不足気味のわたくしは少し動いただけで、滝のような汗を全身から掻くことになってしまっていた。

「ひぃっ、ひふぃっ、ひふぅ……っ!」

 口は口枷で塞がれ、鼻輪のために鼻も微妙に塞がれている。

 総じて呼吸がしづらく、ただでさえ苦しい運動がさらに苦しいものになっていた。

 けれど、かといってもしその場で倒れてしまったら。

 さらなる地獄が待ってることは容易に想像が出来た。

 まずこの場で倒れたら、自分の体で乳房を押し潰してしまうことになる。さっき目が覚めた直後にやってしまったように、悶え苦しむことになるだろう。

 さらに、わたくしのことを見張っている男の存在もある。

 その場に倒れて乳房を押し潰し、無様に悶えていたら、彼は間違いなくわたくしの鼻輪に繋がったテグスを引くだろう。鼻輪が引っ張られる痛みに悶絶する羽目になることは想像に難くない。

 それらの地獄を味わいたくない一心で、わたくしは死力を尽くして這い続けた。

「ふっ、ふぅっ、ふぅぅっ……」

 そうして進んでいると、柵に区切られたわたくしのスペース以外の畜舎の様子も見えてくる。

 大半のスペースは空のようだったけど、一部のスペースにはいまのわたくしと似たような状態になっている女たちが繋がれていた。

 改造の進行度合いがそれぞれ違うのか、取りつけられている器具や体の状態はまちまちだった。全員に共通しているのは、耳にタグを取りつけられていることだ。

 色んな『牛』たちがいたけれど、その中の誰もわたくしほどの改造を施されてはいなかった。わたくしと同じような大きな乳房を抱えた子でも、肌は普通の肌色で、手足の拘束具もなく、『牛』であっても人間だと間違いなくわかる。

 鼻輪を取り付けられている子はたくさんいても、そのいずれもわたくしが付けられているものほど太くはなく、総じて軽そうでもあった。

 似たような境遇であるようでいて、わたくしとは全く扱いが違うことが明白だった。

 それは向こうから向けられる視線からも明白だった。

 自分たち以上に改造されつくしたわたくしに対し、同情や憐憫、あるいは嫌悪にも似た視線が向けられていた。

 本来であるならば――わたくしの身分からすれば、わたくしの方こそ、そういう視線を彼女たちに向けていただろう。

 上流階級としてのわたくしであれば、彼女たちのことを『家畜に身を堕としても生きている人間以下の生物』として、侮蔑していたに違いない。実際そう扱って痛めつけるつもりでこの牧場にやって来たのだから、間違いない。

 人間として扱われない家畜。

 言ってしまえばそういう存在から、哀れに思われているという事実は、人の上に立つ存在として成り立ってきたわたくしの心を容赦なく抉る。培ってきた精神や誇りが蹂躙されていくのを感じていた。

 本来であるなら、舌を噛んで死にたくなるような屈辱を感じるべき現状。

 なのにわたくしは、何故だか妙に心が高揚しているのを感じていた。

 単に改造されてしまった身体だから感じる快感ではなく、心が解き放たれたような、令嬢として見られるよりもむしろそういう存在として見られる方が落ち着くような。

(わたくしの心は……どうなってしまったんですの……?)

 男の話では改造するのに数週間かかったらしいし、その間ずっと微睡の中にいたせいで、わたくしはまだはっきりと目覚めていないのかもしれない。

 そんな風に想いながら、男に誘導されるまま、畜舎の外に連れ出される。

 畜舎に直接繋がっている、屋内の施設のようだった。ここはさっきの畜舎と違って、妙に清潔そうな、古ぼけていない新しい建物のようだ。

 男がわたくしの頭に手をかけたかと思うと、わたくしの象徴たる縦ロールの髪がごっそり取り外された。

「へぅっ!?」

 一瞬何が起きたのかわからなかったわたくしは、自分の髪がいつの間にか切り離されていることに気付いて悲鳴をあげた。自慢の髪が男の手にあり、男はそれを何かの機械の中に入れていた。

 目を見開いて唖然としているわたくしを見下した男は、軽く説明してくれる。

「ああ。取り外せるようになってるんだよ。こんなクソ長い髪、そのままじゃいちいち手入れが面倒過ぎるからな。いまは消毒中だ。すぐ戻してやるから安心しろ」

 何を安心しろというのだろうか。呆然としたわたくしは、近くの装置の金属部分に映った自分自身の姿を何気なく見てしまい、そこにいる者がいまだかつて自分でも見たことがない自分になっていることを知る。

 牛にしては頭部がのっぺりしすぎているけれど、それはもう確実にわたくしではなかった。いままでのわたくしの特徴が何一つ残っていない。

 わたくしでないとすれば、ここにいるわたくしは何者なのだろうか。

 ただの一頭の『牛』でしかない。

 気が狂ってしまったのか、わたくしの心は妙に凪いでいた。

 もう何かを考える力が惜しい。

 そう思っている間に、わたくしは全方位から不思議な液体を噴射される空間を通り、続いて熱風が吹き付けられてそれが乾いた。

 消毒・殺菌のための設備だったようだ。

 全身丸ごと殺菌されたわたくしの頭に、再び縦ロールの髪が装着される。髪を脱着させられるという、ありえない状況に、なぜか感動してしまった。

 これまでの人生で一番拘って来たと言える髪すら、もうわたくしの自由にはならない。身体の自由が奪われたことよりも、むしろそっちの方が自分という存在を剥奪されたような気分になった。

 そんな不思議な気分になっているわたくしを、男は不思議なスペースに誘導する。

 妙な形をした金属のフレームが置かれているスペースで、男は手早くわたくしをそのフレームに固定していった。

 途中までどういう意図がわからなかったけれど、それはどうやら四つん這いの状態を維持するためのフレームのようだった。フレームに完全に固定されると、わたくしの身体は四つん這いの姿勢のままほとんど動かせなくなり、仮に四肢から力を抜いても、フレームが身体を支えてくれるので、自分の身体で胸を潰す心配がない。

 そこでようやくわたくしは両手両足から力を抜くことが出来、少しホッとした。

 走り過ぎた時のように筋肉がブルブルと震えているけれど、力を抜いて休めるのはとてもありがたい。

 ほっと一息吐いていると、わたくしの身体が少し浮き上がった。フレームに吊るすための仕組みがあり、それによってわたくしは持ち上げられたようだ。

 フレームに固定された時点で動く術なんてなかったけれど、完全に身体が浮いてしまったことで、手足を使った移動が出来なくなり、わたくしは食庫に吊るされた肉の気分を味わうことになった。

 フレームはわたくしの両手両足を完全に拘束していて、ほとんど動かせない。

 貞操帯もフレームに固定され、胸の上下がベルトで絞られ、自発的に動かせるところがほとんどなくなった。

 自由に動かせるのは頭くらい、だろうか。

「フゥ……フゥ……フゥ……っ」

 四つん這いのまま吊るされたような形になったわたくしの胸を、男が軽く掴んでくる。胸の部分はフレームが覆っておらず、むき出しに、垂れさがるままになっていた。

 掴まれた瞬間、乳房全体から凄まじい快感が発生して、思わず身を捩りかける。

――ガシャン!

 身体を固定しているフレームがそれを許してはくれなかった。わたくしがいくら逃げようとしても、男の手から逃れる術はなかった。

「じっとしてろ。乳首キャップを外すからな」

 そんなことをいう男の言葉と共に、乳首が強く引っ張られる感覚が生じた。

「ンギッ!」

 目の前が真っ白になるほどの衝撃が瞬間的に発生した。身体が勝手に暴れて、わたくしを固定するフレームが激しく軋む音を立てる。

「――ッ、フッ、ぅッ、フーッ!」

 一瞬呼吸をするのも忘れてしまっていたようだ。ぱちぱちと白い花火が飛んでいる。

 呼吸を再開したわたくしは、先ほど畜舎のところで嗅いだ甘い匂いがすることに気付いた。

 思わずのけ反らせていた首を曲げ、自分の胸を見る。キャップが外された乳首から、白い液体が滴り落ちていた。

 本来人間の母乳は妊娠しなければ出ないはず。それが出るように身体を改造されてしまっていた。

(ああ……もう、本当に……わたくしは……牛……なのね……)

 外見だけじゃない内部まで完全に変えられたことを、改めて実感する。

 そんなわたくしの反応などまるで無視して、男はもう片方の乳首のキャップも取り外した。

 同じくらいの衝撃が走り、わたくしはまた同じように喘ぐことしかできなかった。

 そんなわたくしの乳首に、男が新しい装置を取り付ける。

 それは先ほどわたくしの乳首に被せられていたキャップを少し大きくしたような装置で、その反対側には細い管のようなものが繋がっていた。

「こいつは人間用の搾乳機だ。ちょっとばかり刺激は強いが、まあ死にはしないから安心しろ。ただ――」

 男は意地の悪い笑みを浮かべて告げてくる。

「気が狂う奴は一定数いるからな。お前はせいぜい頑張れよ?」

 そんなに簡単に壊れてもらっちゃ面白くない、などと男は勝手なことを言い――搾乳機の電源を入れた、ようだった。

 ようだった、というのはそこからわたくしの記憶は途切れているからだ。

 乳首が吸い出されるような、そんな感覚がしたのは覚えているのだけど、それによって自分がどんな反応をしたのか、どんなな感覚を得たのかは、ほとんど覚えていない。


 とても、気持ちよかったような気はする。





 元お嬢様の乳首に搾乳機を取り付け、電源をオンにする。

 その瞬間、金属で出来たフレームを吹き飛ばす勢いで元お嬢様の身体が跳ねた。

「ンヒッ――ンギイイイイイイイイイッッッッ!!!!」

 口枷をしているのになおすさまじい悲鳴が搾乳室に響き渡る。

 彼女の乳房から吸い出された白い液体があっという間に層を作るほどに瓶の中に溜まっていく。

(……毎回思うが……すごいよなぁこれ)

 普通、人間の乳房はこんな大量のミルクを作ることは出来ない。牛じゃないんだから当然だ。だがこの牧場で特別に改造された元お嬢様は、牛そのものとはいかないまでも、普通ならばとても生産できない量のミルクを分泌できる。

 『牛』となった彼女たちの乳房が普通より遙かに重いのもその影響だ。

 昔は柱に無理矢理縛り付けたり、あえて胴体だけは自由にして、暴れることで自分で自分の乳房を振り回して引きちぎれるような激痛に晒したり、それはもう酷いことをやったものだ。

 いまはフレームで身体の自由を限りなく奪っているので、乳房が引き千切れかねないほど暴れることはそもそも出来ないし、かなり優しくなったものだと思う。

(それにしても……本当に大人しかったな)

 俺は唯一自由な頭を振り乱して暴れるお嬢様の様子をみながら、何気なくそう思った。

 実際、髪がカツラになっていることを知った時――剃髪されていたことに気付いた時、お嬢様は大暴れするか、発狂してキチガイになるんじゃないかと思っていた。

 別にそうなったところで無理矢理抑え付けるまでだし、発狂しても別に構わなかったのだが、普通に大人しくしているとは思わなかった。

 むしろお嬢様としていた頃より、従順になっているのではないだろうか。

(なんつーか、お嬢様だった頃より、『牛』になった後の方が好感度が高い、っつーのも皮肉な話だな……)

 俺はそう思いつつ、元お嬢様の母乳が少し溜まって来た瓶を取り外し、別の瓶に付け替える。そして、改めて溜まった分の母乳の匂いを嗅いでみた。

 濃厚な甘い香り。とても人間から分泌されたとは思えない濃度だ。俺はその香りを存分に堪能した後、その母乳を飲んでみた。


 元お嬢様のミルクは――とても甘美な、蜜の味がした。





 少しだけ、その後の話をしよう。

 お嬢様だった『牛』は、結局誰からも買い求められることはなかった。

 あまりに特殊な姿にしてしまったから、さもありなんという話だが、それ自体は織り込み済みだったから問題ない。

 当初の予定通り、お嬢様は牧場でパフォーマンス用のメス牛として飼われることになり、牧場を視察に来たお得意様やら新規参入者を出迎えては、愛嬌を振りまいている。

 そう、お嬢様は人間だった頃、我儘し放題のトラブルメーカーだったことが嘘のように、普通に『牛』の生活に適応したのだ。

 結局搾乳行為でも発狂することなく、いまではむしろ早く搾乳してほしいとねだってくるほどだ。

 搾乳狂いになってしまったことは、ある意味気が狂ったとも言えるのかもしれないが、熱狂的なドルオタや読書狂いの人間のことを考えると、彼女はその対象が搾乳というだけで、至って正気のような気がする。

 都合はいいが不気味な話ではある。

「早く……早く、搾乳してくださいませ……♡」

 そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、元お嬢様の現『牛』は放牧の時間の後、今日も俺の足に擦り寄ってくるのだった。



『牛』にされるお嬢様 おわり


Comments

いつもと違うキャラ設定で書こう!と思い立って書き始めたお話しだったのに、最終的にはやっぱりいつもとあまり変わらない思考のキャラになってしまいました(笑) 一応まあ幸せではあると思うのでハッピーエンド()ですーw-ウム 次は最初から『牛』化改造を受け入れてる子が改造の経過も味わいながら……みたいな感じにしたいですねぇ。

夜空さくら

やはりお嬢様はドMだった。 たぶん孤高の立場から逃げ出したかったのかな? それが『牛』になったことで解放されて、束縛されるということに快感を得てしまったのかな? 色々解釈できそうですけど、何だかんだでお嬢様にとってはハッピーエンドだったのかなと思いました。 よい『牛』化改造でした! 

ミズチェチェ


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