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夜空さくら
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少し未来のヒトイヌ公園 前編

■ タイトル通り、少し未来の時間軸のヒトイヌ公園のお話です。割と現代編からしてそうなんですが、謎の超技術で行われるヒトイヌプレイをお楽しみください^w^

■ 以前に書いた「ヒトイヌ公園」と設定的に繋がっていますが、これ単体で読んでも正直問題ありません。『ヒトイヌプレイが単独でも行える有料公園』でのお話しだということさえ理解していただければ十分です。


■ 想像すると結構不気味な姿なヒトイヌ形式な気がしてきたーw-;

■ この作品には疑似四肢切断・疑似獣姦描写などが含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

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 わたくしがジョン様と一緒に更衣室に向かうと、そこでは『着替え』を手伝ってくださる職員の方がすでに待っていてくださいました。

「山外撫子様、いらっしゃいませ。『着替え』はいつものようにお願いします」

「ええ、わかりましたわ。よろしくお願いいたしますわね」

 勝手知ったる『着替え』ですので、簡単な挨拶だけ交わすと指示を出される前に手早く服を脱いでロッカーの中に納めてしまいます。

 服を脱いで全裸になりますと、ジョン様に少し近づけたような気がして嬉しくなりました。ジョン様の視線を肌で感じつつ、わたくしは脱いだ服の代わりに、ラバースーツのような特殊なレオタードを身に着けます。それは胴体部分だけを覆うタイプで、手や足は付け根までしか覆いませんが、それで十分でした。

 本当はこんなレオタードも身に着けたくないのですが、完全な裸で野外を走り回るわけにもいきませんので我慢しなければなりません。人間の脆弱な肌が疎ましく感じますわ。

(いつかは肌も毛皮に置換出来るようになればいいのですけれど……)

 そんなことを考えつつ、わたくしは胴体を覆うレオタードを身に着けます。

 ピチピチと音を立てて肌に張り付くそれは、わたくしの身体のラインを極力損なわず、かつ胸部の形は綺麗に形作っていました。張りのある乳房が程よい形に整えられています。

 さすがに裸には及びませんが、可能な限り薄く作られていますので、空気が肌を撫でていくのがわかります。

 実はこのレオタード、股間部分に特殊な仕掛けがあるのですが、それはまだ使いませんので置いておきましょう。

 特殊なレオタードに着替えたわたくしは、部屋の中央に置かれている台の上に昇ります。

 台はわたくしの腰の高さほどで、わたくしがその上で大の字に寝転がると、肘と膝の先が飛び出してしまう程度の広さがありました。

 わたくしは期待にドキドキする胸を抑えつつ、膝から下は台の外に垂らして仰向けに寝転がります。ジョン様は作業の邪魔にならないように、部屋の端で座って待っておられます。

 職員の方が台の傍に立ちました。

「それでは、手足の分離を始めます。その他の形式は……いつもと同じで構いませんね」

 もう何度も訪れて同じことをお願いしておりますので、職員の方も説明は省略なさいました。

「ええ。いつも通りで、お願いいたしますわ。早く、ジョン様に相応しい姿にしてくださいませ♡」

 本心からそう口にしたのですが、職員の方はどこか呆れた気配を滲ませたような気がしました。不可解ですわ。

 表面上は淡々と、作業の開始を告げてくださいます。

「それでは、作業を開始します」

 そういって取り出して来て下さったのは、金属製の巨大な輪っかのようなものでした。

 輪っかは薄く平たいもので、全部で四つありました。

 それを両手両足にそれぞれひとつずつ通して下さいます。

 腕と脚の付け根まで通すと、丁度太さが合うようになっていました。

 職員の方が輪っかの表面をなぞって操作すると、ぴったりだった輪っかが少し収縮し、わたくしの身体に微かに食い込んでくるような感覚を生み出しました。

「ん……っ」

 思わず声が出てしまいました。けれど、痛くはありません。

 身体に食い込んでいる輪っかが、僅かに熱を発し始めます。

 それに顔を顰める間も刹那のこと。


 わたくしの両手両足が、付け根からぽろりと外れてしまいました。


 正確には、わたくしの身体に食い込んだ金属の輪っかが二つに分裂し、切断面が――さっきまではただの輪っかの穴だったはずの場所が――金属で埋まっている状態になっていました。

 その金属の輪っかは空間分断装置とでもいうべきもので、その部分で空間を分断してしまったのです。

 わたくし的には痛くはなく、違和感が生じるくらいの感覚なのですが、やはり手足の感覚が身体から離れた場所に生じている、というのは不思議な気持ちになります。

 そう、実はこの取り外された状態でも、その気になれば手足を動かすことは出来るのですわ。脚は難しいですが、手の方は指を尺取り虫のように動かせば移動することさえ出来てしまいます。

 ただ、動かすことは出来てもちゃんと動かせるわけではないので、職員の方の作業の邪魔にならないように、じっと動かさないように堪えました。

 職員の方はわたくしの手足を持ち上げると、切断面に当たる部分の金属を先ほどと同じように触ります。

 そうすると、その部分の感覚が消え、動かそうとしても動かせなくなりました。

 ただの精巧な作り物の手足のようになってしまったそれらを、特殊な水溶液が満ちた箱の中に納めていってくださいます。その水溶液はいわゆる保存液で、万が一胴体とのリンクが完全に途切れてしまっても、数か月は腐らずに保つことが出来るという優れモノでした。

 わたくしには理解できませんが、四肢を失った達磨状態で長期間過ごしたい方がよく使うらしいですわ。

 わたくしの場合は長くとも今日一日だけのつもりですが、万が一トラブルが発生して戻せなくなっても、暫くはそれで保つようにしてくださっているのです。

 万が一のことにもちゃんと対応してくださっているのは、さすがはヒトイヌ公園という有名施設といったところでしょうか。

 そうやって両手両足が全て箱に納められますと、わたくしは完全に手足を失った達磨状態になってしまいます。寝かされている台も、先ほどよりも大きくなったように感じます。

 まな板の上の鯉、という表現がありますがいまのわたくしはまさにその状態です。

「……ん、ぅ……っ」

 思わずわたくしが身体を震わせておりますと、そんなわたくしを心配してくださったのか、部屋の隅に控えているジョン様が小さな唸りをあげてくださいました。

『ウォン……』

 心配してくださっていることが嬉しく、わたくしはジョン様に向けて笑顔を浮かべて見せます。

「大丈夫ですわ、ジョン様……♡」

 ジョン様に近付くための作業なのですから、手足が無くなっても何も恐ろしくはありません。その意図が伝わったかどうかまではわかりませんが、ジョン様はもう一度かすかな唸り声をあげると、待機態勢から動かなくなりました。

 そんなわたくしとジョン様のやりとりを、職員の方は不思議がっているようです。

「……ジョン号、他の人の処置をしているときには、全く反応しないんですけどねえ」

 ぽつりとそう呟くのが聞こえてきました。そういう話を聞くにつけ、ジョン様もわたくしのことを特別に想ってくださっていることが嬉しくなります。

 ちなみに、ジョン様が他のお客様のお相手もなさっていることに関しては、わたくしがどうこういえる問題ではありませんので、考えないようにしています。

 ジョン様に特別な存在として想われている自負はあるものの、それはそれ、これはこれ。ジョン様のお仕事に口を出せる立場ではありません。

 自分の相手だけをしてほしいという願望はありますが、いまのジョン様は公園に務めていらっしゃる立場。それは受け入れなければなりません。

 いずれは、ジョン様にはわたくしだけの存在になって欲しいと考えてはいますが、それが実現するのはまだ先の話ですわ。

 今は公園での逢瀬を楽しむことにいたしましょう。

 空間分断装置で手足を取り外したのは、従来のヒトイヌ拘束が非常に身体に負担をかけてしまう方式のためです。

 手足を折りたたむ形式は拘束感が強く、それを好む方がいらっしゃるのもわかりますが、わたくしにとってヒトイヌとはジョン様に少しでも近づくための手段なのです。

 体に負担のかかる形式では、ジョン様と歩くこともままなりません。四つん這いで走り回ったりするのには、元の人間の手足では不自由が多すぎます。

 そこで空間分断装置で元々の手足を取り外してしまい、代わりに犬の脚に近いものを装着するのです。

 職員の方が持って来てくださったのは、まさに犬の四肢、という形状の付け脚でした。わたくしの髪の色に合わせた艶やかな毛で覆われており、取り付けた時に違和感がないように造られています。

 まず取り付けられたのは、両手――前足の二本でした。

 わたくしの手の切断面と、前足のパーツの切断面はちょうど合うように作られており、不思議な感覚がしたかと想うと、前足のパーツがわたくしの意思で動かせるようになりました。

 肉球のついた犬の前足がわたくしの意思で曲げ伸ばし出来ます。人間の手と違って指が分かれておらず、細かい作業は出来そうにありませんでしたが、四つ足で歩くのにはこれほど適した形もないでしょう。

 軽く曲げたり伸ばしたりしてみましたが、特に違和感はなく、目の前で犬の前足がぴょこぴょこ動いています。

「続いて後ろ足を装着いたします」

 そう職員の方が言い、わたくしの脚の方でごそごそと動く音がしたかと思うと、脚の感覚が繋がりました。

 視界の端で、犬の脚の先端が――いまはわたくしの脚ですが――ぴょこぴょこ動いているのがわかります。

「ん……っ、しょっと」

 わたくしはくるりと身体を反転させ、台の上でうつ伏せに体勢を変えます。慣れていない方なら落ちてしまいかねないですが、わたくしはこの程度の動きは簡単にできました。

 人間の手足が犬のそれに置き換わったいまのわたくしは、傍から見れば人面犬のように気味が悪いものかもしれません。

 しかしわたくしにとってはジョン様の姿に近付けたということですので、むしろ喜ばしい状態でした。

 台の上で身体を持ち上げ、四つ足で軽く足踏みをしてみます。

「ああ……これですわ……! この感覚……! しっくりきますわ♡」

 人の手足であるよりもこの方がしっくりくるというのも変な話ですが、実際そうなのですから、仕方ありません。

 職員の方が何か言いたげな顔をしておられましたが、口に出すほど野暮ではありませんでした。

「山外様、御着替えの続きをしても構いませんか?」

「ああ、申し訳ありませんわ。お願いいたします」

 わたくしがそう応えると、職員の方はわたくしの背後、お尻の方へと御回りになられました。

 レオタードの股間には穴が開いています。その片方は肛門に当たる部分で、こちらはただレオタードに穴が空いているだけです。

 前の穴、つまりは性器を覆う部分には特殊な機構が仕込まれており、わたくしがそこを開こうとした時だけ左右にパカリと開き、割れ目を露出させるようになっておりました。

 その機構があることによって、用を足す時や性交する時のような――必要な時だけ開くことが出来るようになっているのです。

 野外を動き回るわけですから、そこが直接外気に触れないようにしてあるわけです。

 では後ろの穴はどうなのかといえば、そちらの穴はこれから塞いでしまので問題ありません。中のものは事前に綺麗にしてきていますので、今日一日くらいは塞いだままでも問題ないわけです。

 職員の方が取り出したのは、その肛門に挿し込むためのアナルプラグと、犬の尻尾飾りがセットになったものでした。

 ただし、尻尾飾りは肛門から少しずれた位置に固定出来るようになっています。丁度尾てい骨がある辺りから生えているように見えることによって、尻尾がより自然な形になるのです。

 尻尾は感情を読み取って自動的に動くタイプもありますが、わたくしが身に着けるのは昔ながらの、アナルプラグを締め付ける強さによって動きが変わるタイプのものです。

 感情連動型もいいのですが、やはり自分の意思で動かす方がしっくり来るためです。

 職員の方がトロトロとした潤滑油をアナルプラグに塗し、そしてそれを躊躇なくわたくしの肛門へと挿し込んできました。

「ふ、ぅ……っ!」

 肛門の中にアナルプラグが入ってくる圧迫感を覚え、思わず喘ぎ声が零れてしまいます。

 いまやすっかり肛門も性感帯のひとつになってしまっておりますので、挿し込まれるだけでも気持ちよくなってしまうのです。

 次に、首輪が装着されました。首輪はレオタードと首の境界線を隠し、公園の者に外してもらえるまで、レオタードも脱げなくなってしまいます。

 さらに今度は耳に耳当てが押し付けられます。耳当てはわたくしの耳を押し潰すようにして、耳があった場所を完全に隠してしまいます。まるで削ぎ落したかのように、耳がなくなってしまいましたが、これは空間分断装置の応用で、元々あった耳を異空間に収納してしまっているのです。

 わたくしの耳は一時的に聞こえなくなってしまいますが、犬耳が被せられると、再び音が聞こえるようになりました。犬耳から音が拾えているのです。

 犬耳はわたくしの頭と一体化し、わたしが動かそうと思えばちゃんと動かすことが出来るようになっています。

 どんどん犬へと近付いていくわたくし。

 そのことに悦びを感じていると、職員の方が口枷を持って来てくださいました。

 それは例えるなら、噛み付き防止用に本物の犬に被せる口輪のような形状をしていました。本物の犬用であることを示すように、犬の長いノズルを覆うような形状になっています。

 ただ、それを人が突けると、無駄な空間が空いてしまうだけなのですが、この口輪は違いました。

 口輪がわたくしの顔の下半分を覆うと、その口輪に合うように、わたくしの顔の下半分が変形してしまったからです。

「んぅ……っ!」

 フォルムだけを見れば、いまのわたくしは本物の犬に見まがう姿にされてしまったのです。

 そしてそれは、わたくしにとっては最高の姿でした。

「わぉん……♡」

 顔を変形させた口輪は、ちゃんと口が開けるようになっています。かぱりと口を開いてみると、引き伸ばされた顎の中から、同様に引き伸ばされた長い舌がだらりと垂れさがりました。

 本来人間の舌はそこまで長く口の外に出るものではないのですが、変形する際に舌は多めに引き伸ばされてしまうようなのです。

 本物の犬っぽさが増して、良い調整だと思います。

「いつもの注意事項ですが、公園内に入った段階で、あなたは人間の言葉を喋ることも理解することもできなくなります。緊急時は解除されますが、基本的には解除されないものとお考えください」

 そう職員の方が忠告してくださいました。

 首輪に発声を妨げる装置が、犬耳に取り込んだ人間の言葉を意味を成さない音に変えてしまう装置が、それぞれ仕込まれているのです。

 より犬としての状態に没頭できるように、という気遣いでした。

「それでは、これで全ての道具の装着は終わりです。『遊導犬』と共に、存分にお楽しみくださいませ」

 わたくしの首輪にリードを取り付けた職員の方は、そのリードの先端をジョン様に差し出します。

 本来、職員の方が公園の入口まではリードを牽いてくださるのですが、わたくしの場合はジョン様に牽いていただけるのが一番嬉しいので、特別にそうしてくださっているのです。

『ウォン』

 わたくしのリードの持ち手を咥えたジョン様が、低く唸ってわたくしを呼んでくださいます。

「わぉん!♡」

 わたくしは慣れた調子で台から降り、リードを牽いてくださるジョン様について歩き出しました。


 こうして――本日のわたくしとジョン様のデートが始まったのですわ。



中編に続く


Comments

そうですね。空間分断装置はよくあるネタとして割と色んな人がそれぞれの解釈で作品を書かれていますね。少し前に流行った(いまでもたまに見かけますが)「人格排泄ゼリー」みたいなものです。

夜空さくら

空間分断装置、いろんなところで使われているような?

シックス

未来技術があるからいつもにも増してやりたい放題です=w=ムフフ 公園に来る者のほとんどは自発的に犬になりたい人たちですが、出資者の大半は犬になってる子達を見たい人たちなので、非合法なことをしなくてもヒトイヌが見れるという意味で助かってると思いますーwーウム 気楽に四肢切断できる世界とかいいですよね〜(超誤解を生む発言) 早く創作に現実が追いついてほしいものですーwー

夜空さくら

投稿お疲れ様です! 未来技術すげー!ほぼ完全な犬化ですねこれ。 犬になってみたいという欲望を叶えるにはうってつけの公園と言えるでしょうが、逆に言えばそれだけ異常性癖者も多いというわけで…いや待てよ。 その性癖者を満足させられるのだから、そういう犯罪は激減すると考えれば合理的かつニーズに合った施設とも言えるのか。 四肢切断というのは興味深いですね~ ガチは嫌だけど、安全が確保されて痛くないというのならそれもまた拘束と変わらないので、むしろ拘束以上に完ぺきな拘束とも言えるし、羨ましいな~。

ミズチェチェ


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