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夜空さくら
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透視アプリの楽しみ方

■ とあるアプリを手に入れた男がそのアプリを楽しむお話です。

■ いつぞや似たような話を書きましたが、それとは別物です。若干強制描写あり。


■ この作品には露出描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ 運営しているブログにも載せています。よろしければぜひお越しください

 ⇒黎明媚態(http://reimeibitai.blog.fc2.com/)※露出・羞恥関係のブログですので、ご注意ください。

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 何の変哲もない真昼間のオフィス街を、全裸の美女が歩いている。

 程よく膨らんだ美乳に、丸みを帯びた美尻。シミ一つない透き通った肌にはどれほどの手間とお金を注ぎ込まれているのだろうか。日に照らされて眩しいまでの輝きを放っている。

 歩く姿勢はとても綺麗で、まるでモデルのようだ。思わず道を譲ってしまいそうな自信と力に満ちていた。

 おおよそ完璧な、飛び抜けて優秀なキャリアウーマン。

 雰囲気だけを見ればまさしくそんな感じだ。

 ただ、そんな彼女でもアンダーヘアの処理は後回しなのか、まるでジャングルのように濃い茂みを生み出している。

 さらにいうなら、乳房の形自体は美乳であったのだが、その頂点に位置する乳首に関しては、少々普通とは違っていた。

 いわゆる陥没乳首というもので、凸ではなく凹の状態になっているのだ。色も綺麗なピンク色ではなく少しくすんでいて、お世辞にも見目がいいとはいえない。

 なまじその他の部分が完璧であるだけに、それらの性的なパーツがそういった状態であることは、なんともアンバランスさを生み出していた。

 その事実だけでも興奮するのだが、その全てを曝け出している場所が、ホテルのベッドの上ではなく、ごく普通のオフィス街の路上だということもまた、俺の興奮を煽る材料になっていた。

 俺はカメラを向け続けながら、思わず生唾を飲み込む。

 彼女はこちらの視線に気づかない。極普通の表情で、まっすぐ前を向いてコツコツと歩き続けている。

(さすがに、音までは反映されないのか)

 そんな風に思う俺の真横を、その美女が通り過ぎていく。向こうからはこちらは道端で立ち尽くしているように見えるようだ。

「……?」

 何もないところで立ち止まっている俺を、一瞬怪訝そうな目で見たが、そのまま彼女は歩いていってしまう。

 コツコツ、と何も身に付けていないように見える彼女の足音を見送り、俺は息を吐いた。

「全く……なんともすごいカメラアプリを手に入れちまったな……!」

 偶然手に入れたアプリの入ったスマートフォンを、俺は両手で天に掲げた。

 スマートフォンの画面には『透視アプリ』という文言が踊っている。


 このアプリを使うと、カメラに映した者の服を透過して見ることが出来るのだ。


 つまり、道行く人の裸も見放題。

 対象の性別・年齢範囲指定・お勧め対象の選択などが行えるため、うっかりおっさんやお年寄りの裸を見てしまうということもない。

 お勧め対象の選択というのは、俺の好みにあった人をマークし続けていくことによって、好みじゃない女性を事前に除外したり、俺が好みそうな女性の位置をマップで表示したりすることが出来るようになる、というものだ。

 さっきの美女はもちろんお気に入りに設定しておく。そうするとそのデータはアプリ内に残り、3Dの人形を動かすようなノリであとから鑑賞することも出来る。

 まさに至れり尽くせりの神アプリだった。

「よーし、まずはデータ登録百人だ!」

 最初の目標として示された課題を達成するべく、俺は意気揚々と次なる獲物を捜して街を歩く。

 ちなみにこのアプリを通して見ている時は、周りの人間はこちらが何をしているのかわからなくなる。認識阻害の機能までついていた。

 つまり、堂々とカメラを構えていても問題ないというわけだ。

 俺は嬉々として女性を物色し、そしてその裸のデータを集めていくのだった。



 そうして、アプリを手に入れて数日。

 登録できる女性のデータに制限はないものの、やはりどうせなら激選した者だけでデータを埋めたくなるのは人の性だろうか。

 俺の若干完璧主義者なところが出てしまって、データの登録は思うように進んでいなかった。データを消すことはできるので、とりあえずストックしておいてあとで消してもいいのだけど、それをやり始めると妥協癖がついてしまうような気がして出来なかった。

「んー……こいつも、割といいんだけどなぁ……」

 俺がいま見ているのは、ニュース番組の女性キャスターだった。

 さすがにキャスターになるだけあって非常に優れた容姿をしてはいるのだが、俺の好みに微妙に合ってないこともあって、登録に踏み切れないのだ。

 ニュース番組を通していることからもわかるように、この透視アプリにはテレビ越しでも関係なかった。だからこそ逆に範囲が広すぎて難しいということはある。

「ただの写真集がエロ雑誌に早変わりするのはいいんだけど……やっぱり映し方って重要なんだなぁ」

 普通は撮れないような人ごみの中でも裸になっているのはいいのだが、やはり構図やシチュエーションをそういう意図で考えていないだけあって、写真映りがいまいち良くないことが多い。

「やはり外を歩き回って、運命の出会いを探すしかないか……」

 そう考えた俺は、早速街中に出て歩き出し始める。

 すれ違う女子をさりげなく観察し、良さそうな女性を見つけたらアプリで透視して見る。

 中学生くらいの子たちが姦しく騒ぎながら歩いているのをアプリで通して見ると、なんとも言い難い倒錯的な光景になる。

 残念ながら個人として俺の眼鏡に叶う子はいなかったのでデータの登録はしなかったが、スクショ機能を使ってその倒錯的な光景は保存しておいた。

 顔に黒線を引いて個人を特定できないようにしてから、その筋の者に売るということもできそうだ。やろうと思えばかなり稼げそうである。

 いまのところお金に困ってはいないので、とりあえずは俺個人が楽しむ用として、フォルダーを作っておいた。

(そういえば、この近くにはマンモス校として有名な学校があったな)

 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。

 俺は期待を込めてその学校の門の前へ行く。

 最近は不審者に対する警戒が強いので、普通なら俺みたいなのが近づいたら速攻で警備員に追い払われるだろう。

 だが透視アプリを起動している間は、俺の存在は認識されるけど気にされない。通行人Aみたいな扱いを受けるわけだ。

 だから堂々と学校の門の前でスマホを構えて立っていても、誰からも何も言われなかった。

(この分ならスマホを構えながらなら中に入っても大丈夫そうだけど……大丈夫じゃなかった時が怖いからな)

 一度本腰を入れて、認識阻害がどれくらいまで利くのか検証してみたいところだが、とりあえずいまは置いておく。

 俺は登校してくる学生たちを順番に眺めていた。若さによる補正もあるのか、街をゆく女性たちに比べて、俺の許容範囲内に収まっている子は非常に多かった。

 それはつまり、アプリの中で裸として表示される子が非常に多い、ということだ。

(お……この子いいな……黒髪清楚な感じ……パイパンってのがまた……こっちの茶髪の子はお尻がやべえな。うーん、触ってみたい……)

 画面を見てニヤニヤ笑っている俺は、明らかに不審者以外の何者でもなかったが、そんな俺に気付ける者はいない。

 たまに視線を向けられはするが、特に何らかの反応もされることなく、スルーされる。

 さすがマンモス校として有名なだけあって、どんどん女子が集まってきてデータが溜まっていく。

(最初からこういうところで探しておけばよかったかな……一気に保存数が……)

 そしてとうとう、ストックしたデータの数が百人に達した。

 すると、いきなりファンファーレの効果音と共に、ポップアップウィンドウが表示されて驚かされた。

 幸い認識阻害の効果は切れていなかったので、周りに怪訝な視線を向けられるということはなかったが、思わずその場を立ち去ってしまった。

 ドキドキ跳ねまわっている心臓を抑えつけつつ、俺は改めて画面に表示されたものを見る。

(なんだってんだ一体……んん? 『アカウントレベルアップのお知らせ』……?)

 そんな文言と共に画面に表示されている内容は、透視アプリをさらに楽しくする機能が追加されたことを示していた。





 なんだか、妙な感覚がする。

 いつも通りの通学路。いつものように歩いていた私は、妙な胸騒ぎを覚えて立ち止まった。

 周囲を見渡してみても、特に変わったことはない。

 ただ、自分の体の感覚に違和感を覚えた。具体的には、下半身に。

(なにかしら……? 妙にスースーする……?)

 制服のスカートの下が妙に心許ない。

 私は急いで駅のトイレに駆け込んだ。個室に入り、何気なく手を自分の股間に伸ばして――生肌の感覚が返ってきて、驚愕する。

(……!? え、うそ、なんで履いてないの!?)

 履いていたはずの下着がなくなっていた。最初から履いていなかったということはありえない。朝に特別弱い方じゃないし、汗っかきでも朝シャン派というわけでもないから下着を脱ぐ理由がない。

 ならば、歩いている最中に脱げてしまったのだろうか。

(……って、んなわけないでしょ!)

 普通に歩いているだけで脱げる下着なんてありえない。とんでもないミラクルが起きて脱げてしまったとしても、足元を見た時に下着が落ちていることに気付いたはずだ。

 だから、下着がないなんていうことはありえないことだった。

(でも……この感覚……ほんとに履いてない……!)

 実際に私の体は下着がなくなっているという感覚を伝えてきている。

 慌ててスカートを捲り上げてみて、さらに驚愕する羽目になった。

 なぜなら。


 私の股間は、ちゃんと下着に覆われていたからだ。


 感覚を裏切る現実に、私は一瞬呆けてしまった。

「ほへ……?」

 その下着に向けて、恐る恐る手を伸ばして、触れてみる。

 私の指先は確かに自分自身の肌に触れている感覚を、肌からは指が触れている感覚がしていた。

 けれど、目では私の指は確かに下着に触れていて、下着がそれによってシワを作っているのも見えている。

 体の感覚と目に見える映像が一致しない――自分の頭がおかしくなってしまったとしか思えない状態だった。

「な、なんで……?」

 混乱しながらも、私は一旦下着を脱いでみることにした。

 感覚では捉えられなかったので、見ながら指を引っ掛けて、ゆっくりと降ろしていく。

 指は確かに下着に引っかかっているのに、下着に触れている感覚は全然しなくて、余計に頭が混乱するばかりだった。

 そして、ある程度下着を降ろしたところで、急に指にそれが引っかかっている感覚がし始めた。

「うひゃっ!?」

 今まで感じなかったものが急に感じられて、小さく声が出てしまう。

(ど、どど、どうなってるの!?)

 改めて自分の股間にも触ってみたけれど、ようやく見た目と感じる感覚が一致した。

 ほっとするようなしないような、そんな複雑な気分だ。

 再度下着を引き上げてみると、一瞬だけちゃんと履いている感覚が生じたもののの、またすぐ下着の感覚は消えて無くなってしまった。

 ちゃんと履いているのにノーパンでいるような、そんな奇妙な感覚に支配される。

(わ、わけわかんない……どうなって……!?)

 そんなことを考えていたら、今度は全身から服の感覚が消えた。

「ひゃあ!?」

 思わず腕で胸と股間を隠した。やっぱりどちらからも返ってきたのは自分の体の感覚で、私は裸で立っているように感じてしまった。

 目では、ちゃんと服を着ているというのに。

(な、ななな……なにがどうなってるのよ!?)

 何が起きているかもわからないまま、私は心の中でそう叫ぶ。

 残念ながら、その叫びに応えてくれる存在はいなかった。





 トイレから出てきたその子は、顔を赤くして、片腕で胸を、もう片方の腕で股間を隠しながら、早足で歩き始めた。

 その姿はまさに俺のみたかった『女子の恥じらう姿』であり、透視アプリ越しに映像を記録しながら、自分の股間のものが勃起するのを感じていた。

(やっぱこれだよこれ……こういう反応をしてくれると、何倍にも魅力的に見えるよなぁ)

 アプリに追加された新しい機能。

 それは『透視アプリに表示されている状態を、現実の対象に体感させることができる』というものだった。

 体感するのは感覚だけだから、実際には服を着ているし、周りからも特に何かが起こっているとは認識されない。

 それは周りに不審に思われないという意味ではプラスだが、異常事態が起きているということを理解してもらえないということでもある。

(警察に言ったところで精神病院を薦められるだけだろう……くっくっくっ)

 孤立無援の状態で、なぜか裸であるという感覚によって辱められ続けるのだ。

 年頃の乙女である彼女みたいな子にはかなり恥ずかしく耐えがたい状態だろう。

(しかし自宅に引き返すかと思ったが……ちゃんと学校に向かっているようだな。真面目ないい子なんだろうなぁ)

 周りが騒いでいないから普通に認識されていると信じているようだが、気持ちはそう簡単に割り切れないようで、顔を真っ赤にしてもじもじしている。

 透視アプリ越しに見ればしっくり来る姿だが、それを通さずに見ると街中で急に催してもじもじしているように見えた。ある意味それはそれで恥ずかしいような気がするが、彼女にそんなことを考える余裕はないようだ。

 顔を真っ赤にして、胸や股間を隠しながら小走りに駆けていく姿は、実にそれっぽい。

 露出もののAVでたまに見る、人通りの多い通りを全裸で歩くAV女優そのものだ。

(露出もののAVとして普通に売れそうだな……羞恥メインのものなら需要もあるだろうし……)

 そう思いながら、俺はなるべくいい映像を残そうと、スマホを構えて彼女の後ろをついていった。

 時にはローアングルになって、彼女の可愛らしいお尻をどアップで撮る。いよいよ露出もののAVっぽくなってきたな、と俺が思い始めた時だった。

 信号待ちで彼女が立ち止まった拍子に、スマホを構えていた俺の手が彼女のお尻にぶつかってしまった。

「ひゃんっ!」

 彼女が悲鳴をあげる。周りの通行人が一斉に俺たちの方に視線を向けてきた。小心者の心臓がきゅっとすくみ上ったのを感じる。

(やべっ! どうなる……!?)

 いざとなったら全力で走って逃げるしかない。

 跳ねまわる心臓の鼓動を感じつつ、俺は恐る恐る彼女から離れた。

 真っ赤な顔をしている彼女が後ろを見て、ばっちり俺と眼が合う。そして――そのまま前に向き直った。声をあげてしまったことを恥じるように顔を俯けている。

 周りの通行人たちの視線は、明らかに怪しげな動きをしていた俺ではなく、そんな彼女に向けられていた。俺の方もちらりとは見たがすぐに彼女の方に視線が向いている。

 緊張が解けていくと同時に、俺は認識阻害の性能を把握しつつあった。

(……なるほど、俺が触れてもそれを感覚として受け取れはするが、俺が触れていることには気付かないか、気付いても気にできないようになっているのか……これは、ちょっとやばいな)

 その時俺の脳裏には悪魔的な発想が閃いていた。

 この子には悪いが、その発想の実験台になってもらうことにしよう。

 大胆になった俺は、立ち止まった彼女の後ろから腕を回し――


 片腕で抱きしめるような形で、彼女の胸を背後から鷲掴みにした。





 お尻を触られたような感触がして、数十秒後。

 今度は私の胸が鷲掴みにされたような感触がして、その場から動けなくなった。

「ん、ぃ……っ!」

 思わず悲鳴をあげそうになって、声を押し殺す。

 さっき叫んでしまった時も周りから奇妙な視線を向けられたので、同じ轍を踏むわけにはいかなかった。

 誰も私の状態に気付いてくれないことはわかっていたので、声を出さないように耐えるしかなかった。

(もう……っ、なん、なのよぉ……!)

 わけのわからないことばかり起きて、涙が出そうだった。

 周りからすれば急に泣き出すことになって、ますます怪訝な視線を向けられてしまうと思うと、軽々に泣くことはできない。

 私の体に生じた胸を揉まれるような感覚は、気のせいなんかではなく確実にしていた。

 けれどそれがどうして生じているのかはわからない。『妙に近い位置に男の人が立って私の体を抱きしめるようにして手を回してきて胸を揉んでいる』けれど、それは関係ないだろう。

 その場から逃げようとしても、無理矢理その場に抱きとめられているかのように、私の体は動いてくれなかった。

 私が立ち止まってしまっている間にも、胸を揉まれているような感覚はし続けている。

 こんな街中で、服も着ずに弄ばれているような感覚。けれどそれは私の感覚の中にしかなく、周りからすれば『男の人に抱きつかれて胸を揉まれている』ごく普通の服装をした私がいるだけなのだ。

 助けてもらえる可能性はなく、私は自分の体が訴えかけてくる感覚に必死に耐えるしかなかった。

 それにしても、裸のような感覚はともかく、胸を揉まれている感覚は妙に気持ちよく感じてしまっていた。

 元々そういう気分の時に自分で弄る時よりは弱めだったけれど、不意に擦れてしまったり触ってしまったりした時の感触に近い。

(……っ、だ、ダメ……っ、わけがわからないのに……気持ちよくなったりなんかしたら……っ! 変態じゃないの……!)

 そう頭では思うものの、生じる気持ちよさには抗えない。

 私は感じないように堪えつつも、徐々に気持ちがそっちの方向に昂るのを感じていた。

「ん、ぅ……っ、ふ、ぅぁ……っ」

 思わず喘ぎ声が出てしまう。胸を刺激されているだけなのに、なんでこんなに気持ちいいのだろうか。

 体が勝手に跳ね、オナニーの時にもほとんど達したことのない絶頂に導かれかけて――急に胸を揉んでいた感覚が下へと移動していく。

 胸の下、お腹、下腹部、と動いていけばそれがどこを目指しているのかは明らかで。

(……い、いやっ!)

 思わず手でそこを庇おうとしたけれど、まるで押しのけられるようにして感覚がその場所へと至った。

――ぐちゅっ……

 その瞬間、生々しい水音がして、私は恥ずかしさのあまり顔から火が出るかと思った。

 そこが濡れているということに気付かされてしまっただけでなく、そこをまさぐるように感覚が蠢くと、一気にとてつもない快感が生じ始めた。

 胸であれだけ気持ちよかったのだから、そこに感覚が生じればどうなるかはわかるというものだった。

「んひぃっ、あひぅっ」

 ビリビリと生じる快感の渦に振り回され、目の前で白い火花が弾ける。

 呻いて藻掻く私を心配してくれたのか、少し年上のお姉さんが声をかけてきた。

「……ね、ねえ……あなた……大丈夫? 気分でも悪いの?」

 正直に自分の身に起きたことを言っても、信じてはもらえないだろう。

「ひゃぃっ、ひゃいじょうぶですっ!」

 だから私は声を裏返らせながらも、そう応えるしかなかった。

 お姉さんは心配そうな顔をしながら「無理しないでね」と言って去っていく。

 私はそんな優しいお姉さんの心遣いに感謝する余裕もなく、体の中にまで入り込んできた感覚に体を震わせることしかできなかった。

(あっ、ああっ、だ、だめぇ……っ!)

 びくびくと勝手に腰が動いて、体が震える。

 そしてそのまま、私は真昼間の街のど真ん中で、人生で一番大きく深い絶頂に達するのだった。

 この時の経験が、私のその後の人生を――というか性癖を――完全に決めてしまったのだった。

 私は、露出願望という性癖を開花させてしまったのだ。





 散々絶頂して潮を吹き、足腰をガクガク震わせながら、哀れな少女は去っていく。

 その一部始終をしっかり動画に納めた俺は、やり切った思いで息を吐いた。

「いやぁまさかあそこまで上手くいくとはなぁ……」

 俺はしみじみと振り返る。

 最初は単なる悪戯程度のつもりで、彼女の体を弄っていたのだが、まさかあれほど敏感に反応してくれるとは思わなかった。

 どうやら認識阻害の中にある俺は存在しないも等しいものになるので、その行動の結果与えられる感覚も、余計な思考や気持ちのノイズが乗らない純粋な感覚になるようなのだ。

 つまり刺激が続いて気持ちよくなり始めると、その流れが止まらず、延々と気持ちよくなり続ける、ということだった。

 おそらく感じ方に個人差はあるだろう。彼女はそういう素養があった、というわけだ。

(しっかりエロかったな……両手が使えないことが惜しまれるぜ)

 片手でスマホを構えておかないといけないから、その点は不便だった。

(その辺のことも今後は考えるとして……このアプリをもっともっと便利なものにしてやろう!)

 アカウントのレベルアップが一度きりということはないはずだ。

 どんどん使っていれば、また新しい機能が追加されることは十分に考えられた。

(こいつを使って、楽しんでやるぜ!)

 意気揚々と俺は次の獲物を物色しに、街を歩くのだった。


 その後、この町では異様に露出癖に目覚めた女性が増えることになるのだが――それはまた、別の話だ。



透視アプリ おわり



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