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夜空さくら
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箱詰倶楽部の同箱詰め 裏準備

■ 男の娘・皆月祐樹が、女王様・安延晶江の手で拘束され、箱詰倶楽部のテスター・千城野チカと一緒に同じ箱に詰められてしまう話です。概要だけ書くとカオスですねーw-;

■ 今回は裏準備編ということで、箱詰倶楽部のテスター・千城野チカがどういう準備を経て、あんな状態で登場したかという裏話です。


■ この作品には箱詰め、呼吸制御、男の娘、完全拘束などの描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

■ なお、箱詰倶楽部でのプレイは謎の技術で安全に配慮が成されています。真似をすると死ぬので真似しないでくださいーw-ペコリ

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 わたしの名前は千城野チカ。箱詰倶楽部のテスターとして働いている。

 大学に通っている時以外は、ほとんど箱詰倶楽部で詰められている。

 この『詰められている』というのは、いつ仕事が入ってもいいように待機している――という意味だけではない。

 詰められている、というのは文字通りの、物理的な意味も含まれていた。



 全身に感じていた圧迫感が不意に和らいだ。

 暗闇に慣れていた目に光が飛び込んで来て、かなり眩しくて、顔をしかめてしまう。

「お仕事のお時間みたいだよ~?」

 聞き慣れた声が降ってくる。

 私はその声に従って、体を起こした。ぎゅうぎゅうに押し込められていたから、体が少し固まってしまっている。

 とはいっても、待機用の箱だから多少体を伸ばすことさえ出来れば、すぐ回復する程度の固まり方だ。

(……そこを気遣ってくれるなら、普通に待機させて欲しいけどね)

 いつものことながら、そんな風に私は思うのだった。

 もっとも、本来はいくら余裕があろうがなんだろうが、長時間同じ体勢で固まっていたら色々と問題がある。私がある程度平気なのは、過酷な箱詰めプレイで慣らされているということがあるらしい。

 たまにテスターとしてどうなのかなと思わなくはない。

「お疲れさま~。大丈夫? はい水」

 そういってペットボトルを渡してくれる同僚――間木和カナコさんに私はお礼を言った。

「ありがとうございます……お仕事はいいんですか?」

 カナコさんは『オーソドックス箱詰めコース』を担当している職員だ。初めて倶楽部に来た人とか、普通の箱詰めプレイが好きな人とかを箱に詰める仕事をしている。

「今日は予約も飛び込みも無くて暇してたんだよね~。そしたら、しずなさんがチカさんを呼んで欲しいっていうから」

「そうでしたか……あの。ずっと見られていると恥ずかしいんですけど」

 カナコさんは箱の中で体を起こしている私を、ニコニコとした笑顔で見ていた。

 待機用の箱に入るとき、私はいつも全裸だ。

 社長曰く、「ちぃちゃんは特殊な箱詰めの時が多いから、待機中くらいは普通の箱詰めプレイを堪能して欲しいのよ」とのことだった。

 要らぬ気遣いにもほどがある。そこに気を遣うくらいなら、普通に箱詰め状態ではなく待機させて欲しいものだ。

 社長はなんだかんだ私の言うことを聞いてくれているようで聞いてくれないので、箱詰めプレイに関しては諦めているけれど。

 裸を晒すのだって、慣れているというだけでまじまじ見られると正直恥ずかしいのだ。

 カナコさんはあはは、と悪びれずに笑う。

「いやぁ、小さい箱の中からチカさんが頭を出してると、猫っぽいなぁと思って。ちっこいチカさんはほんと可愛いからさ~」

 そういいつつ、カナコさんが箱の近くに置いておいたバスローブを手渡してくれた。

 箱の中でそれを肩にかけた私は、一応お礼を言って箱の中から出る。

「どこに行けばいいですか?」

「準備室に来てって」

 教えてくれたカナコさんにお礼を言って、私は準備室へと向かった。

 どうせまた色々着けられたり、差し込まれたりするのだろうから、いちいちちゃんと服を着るのは二度手間だ。

 バスローブ一枚で廊下を歩くのも、すっかり慣れっこになってしまっていた。

(あまりこの特殊な環境に慣れたくはないけど……)

 慣れないと色々と面倒になるし、慣れざるを得ないというのも本当だ。

「失礼します」

 準備室に行くと、いつものように技技名さんが待っていた。

 巨人、といって全く遜色がない立派な体格をした彼女は、箱詰倶楽部の技術部室長だ。

 ただ私はこの人以外の技術部の人にあった事がない。裏方で動いているという話だけど、あるいは技技名さん一人で開発や増産をしているのではないかと少し怪しんでいる。流石にそれは時間が足らないだろうけれど、それくらいやっても驚きはしない程度には、この人の開発力や技術力は異常だった。

「やあチカ! 今日も元気に小さいね!」

「それはどうも……」

 小さいことはいいことだと言うのがこの箱詰倶楽部での定説であり、技技名さんに悪気は一切ない。

 別にコンプレックスとまでは言わないまでも、小柄すぎる体で不自由をしてきた私にとって、彼女のその言葉はなんとも複雑に受け取れてしまうことだった。

 それはさておき、技技名さんは今回の私を詰めるための道具を楽しそうに準備している。

「今日の試験は少し変わり種でね! 細かいことは都度説明するとして、まずは必要なものを身につけてもらおうかな!」

 そう言って技技名さんが差し出して来たのは、今回私が身につけることになるらしい装飾具だった。それ自体は別にいい。これまでもラバースーツだとか拘束具だとか、その時その時によって様々なものを身につけさせられて来たから、何を身につけるように言われても受け入れられる。

 ただ、気になったのは。

「……これだけ、ですか?」

 技技名さんが渡してきた道具は、全頭マスクらしいラバーで作られた袋と、小さなリング状の金属できた三つのものだけだった。

 今までの装飾具に比べてあまりに少ない。

 そんな思いを込めて聞くと、技技名さんはうっかりしてた、と言わんばかりに舌を出して。

「全頭マスクの前にこれを咥えておいて! 開口具の一種だよ!」

 追加で開口ギャグを渡された。それでもやっぱり少ない。

「今回はほぼ裸ってことですか……」

 社長の主義として『箱詰めにされる時は全裸が一番心地いい』というものがあるため、全裸で詰められることはそう珍しいことではなかった。

 だから今回もそうなのかと思ったけど、だとすると全頭マスクが少し意外な気がする。頭だけ覆われるのはかえって恥ずかしい気がするけれど、私に拒否権はないので受け入れるしかない。雇われの辛いところだった。

 技技名さんに急かされ、私は開口具をまず咥える。その開口具は私の歯形に合わせて作られたマウスピースのような形状をしていて、上下の歯を抑えながら開くことで、顎はがっちり固定し、舌は比較的自由に動かせるという代物だった。

(このタイプの口枷ってことは……舌で何か動かすってことかな)

 口を塞ぐだけなら別の方法でいいはずだ。あえてある程度の自由を残しているということは、そういうことなのだろうとあたりをつける。

 私が口枷をしっかり咥え込んで顎を固定すると、技技名さんが後頭部に回したベルトをしっかり固定してくれる。ベルトは金属の部品がしっかり噛み合うような形で固定されるようになっていて、私の頭のサイズにぴったり合わせて作られているので、余裕が全くない。

 元々外す気なんてほとんどなかったけれど、しっかり結合してしまっているので、仕組みを理解している技技名さんが外してくれない限りは私の口は塞がれたままになってしまう。

「あぅ……あ……」

 声を出してみようとしたけれど、舌は自由でも他の部分がしっかり固定されてしまっているので、まともな発声にはならなかった。

 そんな私に、技技名さんが続けて指示を出してくる。

「次は全頭マスクだね! ささっ、急いで急いで!」

 急かされてしまう私。改めて全頭マスクを手に取りつつ、私はふと妙に感じることがあった。

(技技名さんが準備を急かすなんて珍しいな)

 そう思いつつ、何かの予定が押しているのだろうと解釈した私は、急いで全頭マスクを頭に被った。

 口の部分に程よく穴の空いたそれは、私の頭を丸ごと覆い、目と、耳と、鼻も全部覆ってしまった。

 目や耳はどうせ箱詰めになれば見えない聞こえないは日常茶飯事なので、あまり気にならない。全頭マスクの内側は、しっかり目と耳にフィットする形状で出来ていて、光は全く感じられなかったし、音もかなり聞こえづらくなった。

 その二つはともかく、鼻は呼吸に関わってくるので、塞がれてはいそうですかとはいかない。今はまだ口が空いているからいいけれど、多分この後くちも何かで塞ぐはずだ。

(呼吸はどう確保してくれるのかな……)

 そう思いつつ、あえて鼻で呼吸をしてみる。穴が空いている様子はなく、空気が抜けているような感じはしなかった。ただ、完全に鼻の穴が塞がれているような感じもしなくて、ゆっくりとではあるけれど、空気が抜けているような感じがする。

(あれ……? マスクはラバー製だったよね……?)

 不思議に思って、自由なで鼻のあたりを触ってみる。やっぱり穴が空いている感じはしないし、指先からはラバーの感触が返ってくる。

「おっ、チカも気づいたようだね! さすがだ!」

 楽しそうな技技名さんの声がする。

 耳が塞がっているのに彼女の声が聞こえるのは、今更驚くようなことじゃない。

 多分耳に当たる、少し膨らみがある部分に、小型のイヤホンみたいな発音機が仕込まれているとかだろう。それくらいのことは造作もなくしているはずだ。

「ふふふ……その全頭マスクの鼻の部分には、全頭マスク全体に張り巡らせた微細な管が通っているのさ! 水は通さず、空気は通す絶妙な細さのものがね! その管は最低限、チカが生きていくのに必要な分の空気の量を間違いなく通すようにしてあるから、窒息の心配はしなくてもいいよ!」

 管が通っている、とのことだったけど、いくら全頭マスクを触ってみても全くそんな感じはしない。ごく普通のラバー製全頭マスクという感じだ。

(汗とかの液体でその管が塞がったりしても大丈夫なのかな……)

「あ、ちなみに液体で全体が濡れても、表面で弾かれるから心配ないよ! 全部水没したらさすがにわかんないけど! ある程度だけでも空気に触れてれば大丈夫!」

 またさらっと現代科学を軽く超越した構造を作り出している。

 この人は本当になんで箱詰倶楽部で働いているのだろうか。

 社長も謎だけど技技名さんが一番謎めいていた。

 まあ今更気にしても仕方がないことなので、受け入れていると。

 顎を大きな手に掴まれて、開きっぱなしになっていた口に何か異物が入ってきた。

「んぅ!?」

「あ、ごめんね。このままだと口が乾燥しちゃうから……一旦蓋をしてこうと思って」

(そういうことは声をかけてからしてください!)

 心の中でそう抗議しつつ、私は口の中に入ってきた異物を受け入れる。

 柔らかいゴム出来た棒のようなものが、私の口の中を埋め尽くしてくる。口枷と合わさってちゃんと固定されるような構造になっているみたいだけど、そこで固定されると、棒の先端は私の喉奥までを突いてきていた。

「う、ぐ……え……ぉ……うっ」

 私はこういうことに慣れているーー慣らされているーーから、少し吐き気を抑える程度で済んだけれど、もしこれを普通の人がやられたら胃の中のものを盛大に戻してしまいかねないくらいの苦しさだった。

「ん、大丈夫かな? 後でもう少し大きめのものに交換するから、今のうちに慣れておいてね!」

 さらりと残酷なことをいう技技名さん。

 今でも普通の人なら嘔吐して悶えるレベルで辛いのに、より大きなものにする予定があるとか、鬼だろうか。

(まあ……事前に慣らしてくれるだけいいかなぁ……)

 ぶっつけ本番なことの方が多いので、そう思ってしまう。

 だいぶ私自身、箱詰倶楽部の理不尽に慣れてしまっていた。

 そんな風に私が考えていると、今度は技技名さんの手が私の胸に触れてきた。

 ピリッと乳首から快感の刺激が走る。

「んっ……!」

 私の胸は、非常に小柄な体格からすると結構大きめの分類に入る。友達には「ちぃさんは極端なロリ巨乳……ってわけではないけど、ロリ体型でもなくて不思議だよねぇ」なんて評されたものだ。放っておいてほしい。

 ともあれ、私は不感症というわけでもないので、胸を刺激されると普通に気持ちよくなってしまう。

 思わず体を震わせて悶えてしまう私を見てか、技技名さんは反応を楽しむように、ひたすら指先で私の乳首を突いてきていた。

「んぅっ、ウゥッ!」

 抗議するつもりで唸ったのだけど、技技名さんは特に応じることなく、刺激を続ける。

「うん、これくらいでいいかな」

 そう技技名さんが呟いた次の瞬間。

 技技名さんに揉まれていた胸の先から、とんでもない強さの快感が走った。

「んぅっ!? んぶっ、んふぅーっ!」

 思わず胸に手を伸ばしかけた私を、技技名さんの大きな腕が後ろから抱きしめるようにして抑え込んできた。

「おっと触っちゃだめだよチカ! 我慢我慢!」

(そ、そんなこと言われても……っ!)

 じんじん、と痛いわけではないのだけど、強すぎる快感によって、痺れるような感覚が胸の先端から生じ続けている。

 呼吸が荒くなって、結果息が苦しくなり、意識が少し遠くなった。

 そんな私を抑えていた技技名さんが、私を軽く持ち上げて移動し、私を何処かに座らせてくれる。

 手すりのような部分を持つように言われた。

「はい、しっかり握っててね。もう片方にもつけるから」

「う……っ」

 思わず尻込みしてしまったけれど、拒否権はない。私はせめて堪えやすいようにと、椅子の手すりをぎゅっと握った。

 もう片方の胸が掴まれ、乳首に軽く刺激が与えられたかと思うと、さっきと同じように凄まじい快感が生じて頭を貫いてくる。

「ふーっ! ふぅーっ!」

 二度目ということと、今度はしっかり手すりを握れていたことで、なんとか耐えることが出来た。

 両方の乳首から、断続的に快感が生じてきて、頭がくらくらする。

「今チカの両乳首に着けたのは、いわゆる性感帯刺激リングって奴さ!これをつけているだけで、乳首を一番敏感な状態……つまり硬く勃起した状態を維持し続けてくれるという優れものでね! どれほど絶頂したとしても、その状態が維持されるのさ!」

 その秘密は特別な電磁パルスが云々、バッテリーは遠隔充電が可能だとか色々喋ってくれていたけれど、私はそれに意識を向け続けていることは難しかった。

 乳首がそんな状態にされてしまったせいか、私の体は発情しているみたいに熱くなって、胸の快感だけで絶頂してしまえそうな状態になっていたからだ。

(な、なんでもいいから……! このままじゃ、じっとしているだけでいっちゃ……う?)

 不意に私は思い出す。

 つけてもらうといっていたリングが、三つあったことを。

 私の足が掴まれ、あれよあれよという間に、開いた状態で固定された。

 どうやら私が座らされていたのは、開脚させることができる分娩台のような椅子だったようだ。

 私は大股開きの格好で固定されてしまった。

(ま、待って待ってちょっと待って!)

 乳首に取り付けられたのと同じリングを、そこに付けられたらどうなってしまうのか。

 私は思わず腰を引こうとして、足が固定されていて全く逃げられないことを実感する。

 技技名さんの大きな手が、私のあそこを撫でさする。

 体が勝手にビクン、と跳ねた。

「うん! すでに十分な状態だね! じゃあいくよー!」

(あっ、まって……!)

 そう心の中で叫んだ言葉は、当然技技名さんに届くわけもなく。

 私は股間に雷でも落ちたような、凄まじい衝撃を感じて、一瞬意識を飛ばしてしまった。

 クリトリスが引き伸ばされて四方八方からバイブを押し当てられているかのような、いっそ暴力的なまでの快感が私を襲ってくる。

「〜〜〜っ!」

 口が塞がれていなくても、私は意味不明な言葉を撒き散らすことしか出来なかっただろう。それくらいそのリングによって与えられる快感は凄まじかった。

 ちなみにそれを外から見ていた技技名さんは、のちに「まるで噴水でも見ているかのようだったよ!」と表現してくれた。

 それくらい私は愛液と潮を撒き散らし、悶絶していたのだから無理もない。

 ただでさえ呼吸がしづらいところに、悶絶するほどの刺激を受け、意識が朦朧とし始めていた。

 そんな私を、技技名さんが分娩台から解放して抱き上げ、そしてそのまま小さな箱の中に降ろしてくれる。体の四方が塞がれている感覚は慣れたものなので、目が見えなくてもすぐわかった。

 背中が箱の底面につくと、滑っとした感触が伝わってくる。最初は少しひんやりとしていたけれど、すぐ私の体温で温まって、なんとも表現し辛い、気持ち悪いような良いような、奇妙な感触になる。

「う……うぅ……ッ」

「うん! ちゃんと余裕があるね! それじゃあ一端音声を切って箱の蓋も閉じちゃうけど、オナニーとかしちゃだめだよ!」

 この状態でそれは酷いと思う。

 私はそう思ったけれど、その抗議の気持ちが技技名さんに伝わることはなく、音声が切れ、空気の流れが止まって蓋が閉められたことを知る。

 私は悶々とした体の状態のまま、しばらく放置されたのだった。


 そして、結局自分が何の試験に参加させられているのか、最後まで私は教えてもらえなかった。



つづく

 



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