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夜空さくら
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軟体怪盗リィンツリーの受難 リィンツリーの軟体身体能力⑤

■ 現代の義賊・黒猫怪盗リィンツリー(本名:鈴木志保)は、とある資産家・渡部亜希子の罠に嵌って捕らわれの身となってしまっていた。体が訛らないよう、ストレッチやトレーニングの時間が取られるが……?

■ お待たせしました。リィンツリーの受難の続きです。次回で『パイプ迷宮』のお話は一区切りつける予定ですーw-ペコリ


■ この作品には極端な軟体の描写が含まれます。苦手な人は回避をお願いします。

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 リィンツリーの進行を阻んでいる扉は、数式の答えを打ち込めば開くようになっている。

 だが、事前に彼女が得たカプセル型の入れ物に入っている金属の鍵を、パイプの外から強い磁力で動かすことによって、外からそのカプセルを振動させ、そのカプセルが入っている場所――膣を刺激することで、渡部はリィンツリーの邪魔をしていた。

 ただでさえ狭いパイプの中で性感帯を刺激され、逃げ道のないリィンツリーは呼吸を荒げてしまう。

「んぅ……ッ、くぅ……!」

 身悶えるリィンツリーの姿を、渡部は楽し気に眺めている。

「うむ……素晴らしいねぇ。やっぱり君は、とても素晴らしい芸術品だよ……」

 そんな風に呟きながら、渡部はパイプの外側で動いているロボットアームを動かし、リィンツリーの膣を内部から刺激する。

「く……っ! うぅ……!」

 リィンツリーは酸欠気味になりながらも、前に伸ばした手を動かし、扉のタッチパネルに答えを打ち込む。

 見事正解だったようで、リィンツリーの進行方向を塞いでいた扉が開いた。

 それによって、充満していた熱い空気が、扉の先の新鮮な空気と入れ替わる。

 苦しかった呼吸が楽になったリィンツリーは、ほっと息を吐き出した。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 顏は真っ赤になっていたが、なんとか這い進んでいく。

『おお……突破したかぁ」

 渡部は素直にリィンツリーを褒め称えていた。

『もう少し手古摺って、可愛らしく悶えてくれるかと思っていたのだけど。さすがはリィンツリーというべきだね』

 ニコニコとした笑顔を浮かべている渡部は、本気でリィンツリーが突破出来ていたことを称えている。

 それがかえって、本当に性質の悪いことであると、リィンツリーは感じていた。

 悠々と呟く渡部を、ギロリと睨みつける。

「あなた……ほんと、覚えておいてくださいよ……?」

 リィンツリーは敵愾心を露わにしていた。

 整った顔立ちをしている彼女が不機嫌に睨みつけると、かなりの圧を生み出していたが、それを真っ向から受け止めて、渡部はとても嬉しそうに笑みを浮かべている。

「ふふふ……君にそういう目を向けられるのは、光栄だねぇ」

 それは嫌味などではなく、彼女の本心であった。

 リィンツリーという怪盗は、基本的にいつでも余裕に満ちていて、人を憎々し気に睨みつけることはほとんどない。

 普段彼女が盗みのターゲットにしているあくどい資産家相手に対しても、敵愾心というよりは、見下した視線や呆れた視線を向けることの方が多い。

 つまりリィンツリーに敵愾心を込めた視線で見つめられることは、渡部のようなリィンツリー大好き人間にとって、むしろ喜ばしいことであったりする。

 彼女はリィンツリーに強い感情を向けられることを本気で喜んでいるし、その状況をとても心地よく感じているのだ。

 リィンツリーからしてみれば実に迷惑な存在である。

 渡部を睨みつけても喜ばせる結果にしかならないと感じたリィンツリーは、深く溜息を吐いた。

(何言っても喜ばせるだけですね……はぁ……)

 とんでもない人間に捕まってしまったものだと、リィンツリーは過去の自分の行動を後悔しつつ、さらにパイプ迷宮の攻略に動き出した。

 散々嬲られ、狭いパイプの中で暴れてしまったがために、その身体には大量の汗が滲んでいた。

(う……っ、つ、つらいです……っ)

 汗の滲んだ体がパイプの壁面に擦りつけられ、ずりずりと摩擦を生み出してしまう。

 身体を動かして前に進もうとすると、どうしても身体をパイプに擦りつけることになるのは避けられず、その摩擦によって気持ちよくなってしまう。

(くぅう……っ! こんな、ことで……っ)

 リィンツリーは渡部の思い通りになりたくない一心で、快感を我慢しながら、さらに前へと進んでいく。

「んぁっ……! あぅ……っ!」

 その結果、散々搔き回されたリィンツリーの膣からは、愛液がドロリと溢れ出していた。

 這って進んでいるパイプに、その痕が残っていく。

 リィンツリーの様子を楽し気に眺めていた渡部が、ますます嬉しそうに、その痕に注目する。

『うーん……実に素晴らしい! 美しい痕が残って……時間と共に乾いてしまうのが残念だな。うまく永久保存する方法はないものか』

 独り言のようだったが、その言葉は全てリィンツリーにも聞こえていた。

「へ、へんたい……っ」

 あまりのことを渡部が口にしたため、リィンツリーは思わずそう口にしていた。

 ストレートな侮蔑の言葉であったが、それで渡部が気を悪くするなどということは、もちろんない。

 それで嫌な顔をするような、普通の感性の持ち主であったなら――リィンツリーは今ほど渡部の対処に苦労していないだろうからだ。

『ふふふ、そんなに褒めても、何もあげられないぞ? あ、もっと膣内への刺激を強くしてあげるべきか?』

「……いまのが、誉め言葉に聞こえるなら、あなたは本当に度の超えた変態ですよ……んぅっ!」

 そう告げるリィンツリーの体内への刺激を、再度やり始める渡部。

 体の中でカプセルが動き回り、リィンツリーはその動きを敏感に感じ取ってしまう。

 執拗な刺激に気持ちよくなってしまいながらも、リィンツリーは更にパイプを進んでいく。

 渡部によって弄ばれるリィンツリーの抵抗は、暫く続けられた。


 その後も、リィンツリーは渡部の用意したパイプ迷宮の中でひたすら弄ばれ続けた。

 時には車の洗車場のような、下側以外の三方向に回転するブラシがあり、体を擦られながら進まなければならなかったり。

 次の部屋に進むために、数十センチ四方の箱の中に、各方面に指定された体の部位を押し付けながら、箱の中に体を捻じ込まなければならなかったり。

 普通の人間であれば、とっくにリタイアするような、激しい責めとギミックに翻弄されながらも、リィンツリーはその度にその場所を突破し、不本意ながら渡部を楽しませてしまった。

 そしてついに――彼女は最後の部屋へと辿り着く。



 最後の部屋に辿り着いたリィンツリー。

 それを見た渡部は、素直に感心した様子だった。

『おぉ……ついにここまで来たか。さすがはリィンツリーだねぇ。侮っていたつもりはないが、ここまで来れるとは正直考えていなかったよ』

 難易度とか考えずに設定したし、と渡部は呟く。

 そんな彼女の言葉を無視して、リィンツリーはぬるりと身体を滑らせ、パイプダクトからその部屋に降り立った。

 そして――部屋の中央にある『それ』を見て、その顔を盛大に顰める。

「本当に……あなたは趣味が悪いですね」

 リィンツリーがそういうと、彼女の様子を見ていた渡部が部屋のスピーカーから応えた。

『お褒めに預かり光栄だよ』

「全く、これっぽっちも、褒めてないですから」

 二人の間で段々お決まりになりつつあるやりとりを交わしつつ、リィンツリーは部屋の中央にある『それ』を改めて見る。


 それは――『リィンツリー』だった。


 リィンツリーを模して造られた人形だったのだ。

 ただし、人形らしくデフォルメされたものではなく――限りなく本物に似せて作られた、いわゆるリアルドールと呼ばれるものであった。

 あまりに本物に酷似しているため、仮に本物を隣に並べたら、一瞬区別がつかない程だった。

 それくらい、その人形はリアルに出来ていた。

 リアルな人形が作られていること自体は、不思議なことではない。

 渡部の財力などを考えれば、それくらいのことは造作もなく出来るだろう。

 それでもリィンツリーが呆れて二の句が告げられなくなったのは、その人形の状態にある。

 彼女の人形は、リィンツリーが普段そうされるように、徹底的に厳重な拘束を施されていたのである。

 衣装が完全に隠れてしまわないように、体を覆う拘束は少なめであったが、普通ならば自由を奪うのには十分なほどに、その拘束は厳重に施されている。

 その様子を見たリィンツリーは、渡部が自分に何をさせたいのか察した。

「……この拘束を解除するのが、最後の試練なんですね?」

『その通り! さあ、君の手で、リィンツリーを解き放って見せてくれ!』

 なんとも倒錯した発言であった。

 そもそもリィンツリーを捕らえているのは渡部であり、捕らえている張本人が「解き放て」というなど、ダブルスタンダードにもほどがある。

 とはいえ、渡部がそういう人間なのだということはリィンツリーもよく理解しているので、何も言う気がなくなった。

 諦めたとも言う。

「はぁ……もう、いいです。拘束を解けばいいんですね……」

 そう呟きながら、リィンツリーは改めて自分自身を模した人形の拘束を確認する。

 まずはその拘束がどのように施されているかを見極める必要があった。

(まず目立つのは体に張り巡らされているボディハーネスですが……これは、特に拘束そのものには影響ありませんね)

 リィンツリーの均整の取れた体に食い込んでいるベルト状の拘束具は、その体のラインを強調している。乳房をくびりだし、腰を引き締め、股間に食い込んでいる。

 一見すると厳重な拘束に見えるが、手足の可動域を狭めたりはしていないので、究極的にはそのままにしていても何ら問題のない部分ではあった。

 無論それが強調している体の凹凸については、非常に強い羞恥心を感じさせるものではあったが――それは一端保留しておく。

 その次に目立つのは、顔に施された拘束であろう。

 口枷などは特に厳重な物が使われており、円形の蓋が開いた口の穴を塞いでいるのがわかる。その内側がどうなっているかは、想像に難くない。

 鼻先から顎まで覆うマスク状の部分が、ぴっちりと張り付いていて、全く隙間がなかった。

 鼻の穴からチューブのようなものが伸びており、すぐ下の口枷の蓋へと繋がっている。

(どういう空気の循環をさせる想定なんでしょう……? これは人形だから呼吸は考慮しなくていいとはいえ……)

 深く考えるとドツボに嵌まりそうな予感を覚えたリィンツリーは、他の拘束の確認へと戻った。

 目隠しもかなり厳重なものだった。

 分厚いアイマスク的なものを、ベルトが締め上げて固定している。

 恐らくは周りが明るいのか暗いのかさえ、わからない状態になるだろう。

 さらには、手足の拘束もまた、厳重なものを施されていた。

 腕に被せられているのは、編み込み式のアームバインダーだ。

 両腕を背中に回し、ほぼ肩と肩がくっつくレベルで、両腕を一本の棒のようにしてしまっている。

 リィンツリーならばともかく、普通の人間がそのアームバインダーを取りつけられれば、肩の関節が外れて悲惨なことになるのは想像に難くない。

 足の方は、金属ワイヤーで、両足を揃えた形になるように拘束していた。足の指ひとつひとつを金属ワイヤーが固定していて、足の指を動かすことさえ許さない。

 足の輪郭を形作って微動だに出来ないようにしているそれは、腰にかけられた金属の貞操帯に連結されており、わずかにも動かせないように施されている。

(……一応、ゲームである以上、全てを溶接して、物理的に外せないようにしているはずはありませんが……どこから外したものでしょうか……)

 とっかかりになりそうなところがないと感じたリィンツリーは悩む。

 それとなく渡部の方を確認すると、キラキラと楽しそうにリィンツリーがどう足掻くかを見守っていた。

(あのこっちの実力を窺っている目からして、すでに解放のための要素は揃っているようですね……でも、どこから……)

 その時、リィンツリーは自分の膣の中に押し込んであるカプセルのことを思い出す。

 それを利用してかなり刺激を加えられたという苦い記憶しかなかったが、そのカプセルの持ち手である紐を引っ張り、体の中からカプセルを取り出した。

(ここに至るまで、これは使うところがなかった……つまり、ここで使えってことですよね)

 カプセルを開いて、中から鍵を取り出すリィンツリー。

 その鍵をどこに使うのか、彼女は拘束された人形を隅々まで調べ――そして、見つけた。

 股間を覆う貞操帯の、恐らくは膣を覆っているであろう部分にある鍵穴を。

 まるで膣の中に鍵を差し込むような、そんな位置にあるのを確認したリィンツリーは、顔を顰める。

「本当に、趣味が悪いですね……っ」

 リィンツリーはそう呟きつつも、その股間の鍵穴に、その鍵を差し込んでいった。


つづく


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