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夜空さくら
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レンタルご主人様 その1

■ マゾヒストのユーザーの希望通りのご主人様をレンタルすることが出来るサービス『レンタルご主人様』。成績優秀な大学生・九条優紀は、そのサービスを利用して自分の理想のご主人様にメス犬調教をしてもらっていた。レンタルのご主人様とはその時限りの付き合いというのが鉄則なのだが、ある日プライベートで『ご主人様』らしき人物と関わり合うことになってしまった優紀は……

■ 甘えたい願望がある人は山ほどいると思いますが、雌犬になって完全に自分を下に置くことを許容できる人は中々いないことでしょう。優紀はそういう人……メスイヌですーw-ウム

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 『レンタルご主人様』は、自分の好きなご主人様を指定して、ご主人様になって貰えるサービスだ。


 ある意味デリヘルに近いのかもしれないけど、このサービスが一般のそれと違うのは、完全に会員制で、入会するまでに厳重な審査を経ないといけないということだろうか。

 なにせやることが基本的にSMプレイだったり、ペットプレイだったり、割とディープな行為なので、相応の覚悟としっかりした前提が必要になるのは仕方ない。

 今のところ大きな問題を感じたことはないし、我ながらいいサービスに巡り合えたものだと感じている。

 『レンタルご主人様』のいいところは、自分好みのご主人様に確実にであるという点だ。

 最初に申し込みをするときに、理想のご主人様像を記入し、その情報を元にご主人様が選ばれ、派遣されてくる。

 よほど無茶苦茶な要望を出さない限りは、ほぼ確実に希望通りのご主人様が派遣されてくるということで、人気のサービスなのだ。

 どうして完璧なご主人様が派遣されてくるのか、それは企業秘密ということで詳しくは隠されている。

 ただ――あくまで会員同士のコミュニティで言われている噂レベルの話だと、理想通りに過ぎるご主人様に関しては、極めてよく出来たロボットを遠隔で操り、そのご主人様の演技をしているとされていた。

 確かにそれなら、外見も中身も理想通りのご主人様になるのは当たり前だ。

 遠隔操作とはいえ、人間と見紛うほどの高性能なロボットが作れるのかは微妙なところだけど。

 眉唾ものの話だとは思うけど、強く否定することも出来ない。

(確かにこの『ご主人様』も……私の理想通りすぎるのよねぇ……)

 私はそんなことを考えながら、来てくれたご主人様の足下でうろうろしていた。

 ご主人様の準備が整うのを待っているところだ。

 外から帰ってきた、という体なので、ご主人様はしっかり手洗いとうがいをしていた。

 綺麗になった手を見て満足そうに頷いた後、私の頭を撫でてくれる。

「よしよし、ゆきっち。いい子いい子。もうちょっと待っててね-」

 優しい手つきで撫でてくれるご主人様。本物の犬をあやすように、私の頭を撫でている。

 とても気持ちよくて、目を細めて気持ちよく感じてしまっていた。

(はぁ……幸せ……)

 撫でられているだけでも、すごく気持ちがいい。

 セクハラ紛いのなでなでに比べると――いや、比べることすら烏滸がましい。

 素晴らしい癒し効果を感じていた。日々のストレスがそれだけですっ飛んで行ってしまうような。

 全頭マスクを被っているので、髪をくしゃくしゃにされる心配がないというのもあるけれど、このご主人様であれば、どんな風に撫でられても気持ち良くなれるだろう。

(やっぱり、関係性が重要なのよねぇ……)

 当たり前のことだけど、改めて私はそのことを確信していた。

 そういう基本のことすらわかっていない勘違い男に比べて、ご主人様の優しい手つきは最高の一言だった。

 さすがは私の選んだ通りの、『ちょっとぶっきらぼうだけど、ちゃんとペットを愛しているご主人様』だ。

 『レンタルご主人様』では、そういうスタンスに関しても、きちんと希望通りのご主人様を派遣してくれる。

 私にとって、愛し、愛されの関係はとても重要なことなので、絶対に譲れない条件だった。

(……日常でも、これだけ本気で愛してくれる……愛せるご主人様がいてくれれば、なぁ)

 そんなことは無理なことだとは百も承知だけど。

 こうしてご主人様に愛される時間を経験してしまうと、どうしてもそれを日常にも求めたくなってしまう。

(おっと……いまは集中しないとご主人様にも失礼よね……)

 私はそう思いながら、リビングに移動するご主人様についていく。

 身長が高めの私は、立つとご主人様を見下ろしてしまうことになるので、移動は基本四つん這いだ。

 どうしても足は遅くなるので、ご主人様は先に行ってしまう。

 ベッドルームについたご主人様は、着替えの入ったバッグをベッドの上に置く。

 ごそごそと荷物を開けて中を漁るご主人様の足下に近付き、軽く頭を擦りつけた。

「ん……もう、ゆきっちぃ。仕方ないわねぇ。『お座り』」

 そう命じられた私は、即座にその姿勢を取る。

 両手を股間の前に突き、背筋を見上げてご主人様を見上げ――舌を突き出して、口で息をする。

「ハッ……ハッ……ハッ……」

 傍から見るととてもみっともない姿だろう。

 全身黒いラバーに覆われて、突き出した舌だけが赤い。体を揺する度に胸の膨らみが揺れるのがわかる。

 そんな私の頭を再度ご主人様が撫でてくれる。

 この心地よさのために、毎週頑張っていると言っても過言ではない。

「よーしよし。んじゃ……『ちんちん』」

「アゥッ……」

 お相撲さんがするような、爪先立ちで、両膝を左右に開く。

 俗にいう、エロ蹲踞の姿勢だ。

 両手は折り曲げ、手は軽く拳を作り、無駄に大きな胸を肘で挟む込むようにして、強調する。

 恥ずかしいところ全部を曝け出す、とても恥ずかしいポーズだった。

 もちろんご主人様の顏を見上げ、口を開いて舌を突き出すのも忘れない。

 普段の私であったなら、恥ずかしくて恥ずかしくて死にたくなるでろうポーズ。

 それをいまの私は躊躇なく行い、褒められるのを待っていた。

 ご主人様はそんな私の意志をちゃんとくみ取って、よしよしと頭を撫でてくれた。

 さらにご主人様の身体が近づけられ――抱き締められたかと思うと、私は『ちんちん』のポーズのまま、床に転がされていた。

「……ッ!」

「『待て』。動いちゃだめだからね」

 とんでもなく恥ずかしい格好で床に転がされている。

 それを自覚した私は、全身が熱を帯びるのを感じていた。

 恥ずかしくて仕方ない。それでも私はみっともないポーズを取ったまま、じっとご主人様を待つ。

 視界の端で、ご主人様が服を着替えているのがわかる。

 顔をあげてそっちを見たくなったけど、『待て』と言われているので動けない。

 天井を見上げて、間抜けに舌を突き出した状態で、じっと待つ。

 待つ時間はかなり長く感じた。

 ご主人様の足音がし始めて、私は反射的にびくりと体を震わせてしまった。

(ああ……ついに……!)

 ご主人様に構って貰える喜びと興奮で体がまた熱くなる。

 今回は特に――胸の頂点と、股の間に熱を感じた。

 きゅんきゅん、とあそこが反応しているのがわかる。

 そんな発情したメスイヌそのものの状態の私の目に――ご主人様の姿が、映り込む。

「ちゃんと待てたじゃん♡ ゆきっち。えらいえらい♡」

 ご主人様は、優美なラバーボンデージを見に纏っていた。

 バニーガールの衣装のようだ。かなり際どいハイレグで、その足には網タイツに、太腿の半ばほどまであるニーソックスを身に着けている。ソックスはエメナル素材で怪し気にテカり、ニーソックスから上の露出している部分は網タイツが覆っている。ブーツの踵は高く、コツコツと床を叩いて音を立てている。

 手には二の腕の半分くらいまであるロンググローブを嵌めていた。ラバー素材で出来たそれはご主人様の腕にぴったりと嵌り、しなやかな腕の美しさを際立たせている。

 首にはチョーカーが巻かれていて、動きやすいようにか、ポニーテールに纏められた髪の尻尾がぴょこぴょこと動いていた。

 とてもエッチで、美しい女王様。

 そんなご主人様が、私を見下ろしている。

 その手にはハエ叩きのような短くて平たい鞭を持っていた。

 ご主人様の姿を見た私は、ますますあそこが疼いて、切ない感覚を覚える。

「んっ……っ」

 疼く股間に我慢が出来ず、軽く体を捩ってしまう。

 そんな私を見て、ご主人様は私のすぐ傍にしゃがみ込んだ。

「ゆきっちぃ。『待て』って言ったよねぇ? 動いちゃダメじゃん」

 ニヤニヤと笑いながら、ご主人様がそう口にする。

「うぅ……っ!」

 私は何とか自分の身体を動かさないようにしようとしたけど、どうしても腰が動いてしまう。

 早く刺激を与えて欲しくて、刺激を欲しがってしまっていた。

 そんな私の様子を見たご主人様は――その手に持っていた鞭の先端で、私の無駄に大きな乳房を突いた。

 ぶるぶる、と鞭に押されるまま、私の乳房が揺れる。

「ふぅぅ……ッ!」

「んー……ラバースーツ越しでも、ゆきっちのここが固くなってるのわかるじゃん。ねぇ、ゆきっち。自分でもわかるっしょ?」

 鞭の先端の平たい部分が、私の乳房を撫でるように動く。

 先端が擦っていく感覚を、私は乳首で感じていた。

 鞭の先端の動きから、自分の乳首がかなり固くなっていることが伝わってくる。

「うぅうっ……!」

 恥ずかしいやら、気持ちいいやら。

 声を出さないように堪えながら、私はその仕打ちに耐える。

 ご主人様の手が、動いた。

 私の乳房から鞭の先端を離したかと思うと――手首のスナップだけで私の乳房を鞭で打ち据える。

 ぺちんっ、とかなりいい音が響き、電気を流されたかのような衝撃が私の全身を貫いた。

「~~~ンッ!!」

 ビクビクッ、と私の体が跳ねるのを、ご主人様は見つめていた。

 試されている、と感じた私は、必死にポーズを取り続けた。

 その頑張りが伝わったのか、ご主人様の手が伸びて来て、鞭に叩かれた私の乳房を、優しく撫でてくれる。

 じんじんとした痛みはまだ続いていたけれど、優しく揉まれることで、その痛みが和らぎ、快感へと変化していくのがわかった。

「ンぁ……ッ、あぁ……っ」

「ポーズを崩さなくてえらいじゃん♡ 『よし』、もうポーズ崩してもいいよ♡」

 許可が出たので、もう仰向けにひっくり返っている必要はない。

 けれども私はあえてポーズはほぼそのまま、ご主人様の方に少しだけ身体をずらす。

 身体を開けっぴろげに晒したまま、しゃがみ込んでいるご主人様の足に頭を摺り寄せた。

 その私の行動に、ご主人様は嬉しそうに笑う。

「ふふっ。ゆきっちは甘えん坊だよねぇ。しょーがないなぁ」

 ご主人様の手が、私の全身を弄るように動く。まるで『降参』した犬のお腹を撫でるように、私の身体を両手で撫でる。

 犬のお腹を撫でるだけなら、それほど特筆すべきことではないけれど、私は犬は犬でもメスイヌだ。

 ラバースーツに包まれたおっぱいとおマンコを、ご主人様は充填邸に刺激して来た。

「ンぅウウッ……! わふっ! んんぁぅっ!」

 自分の乳房が、ご主人様の手の動きに従ってぐにぐにと形を変える。

 ここまでの刺激で十分に疼いていた私の股間が、ご主人様の手で揉まれると、ぐちゅぐちゅと音を立てて反応を示してしまった。

 それをご主人様が見逃すわけもなく。

「うわぁ……めっちゃ濡れてるじゃん、ゆきっちぃ……まだ鞭でおっぱい引っ叩いただけだよ?」

 ねっとりとした声で、私を煽る。

「ほんっと、ゆきっちは変態だねぇ……ドMなメスイヌちゃん♡」

「ぅうぅ……ッ!」

 言葉で煽られてるだけなのに、まるで全身撫で回されているような、言いようのない感覚が全身に広がっていく。

 身体を捩り、捻り、とにかく疼きを止めようとするけれど、ご主人様の手が責めて来ている現状では、体の疼きはどんどん強くなるばかりだった。

「どんどんアソコが熱くなって、益々濡れてるっぽいねぇ……ゆきっちの身体は正直だねぇ♡」

 くすくす、と笑うご主人様の顏が、すぐ目の前に迫る。

 ご主人様の手が私の身体から離れ、頭と首を覆うようにして固定して来た。

「んっ……♡」

 そして、さらにご主人様の顏が迫って来て――私の唇に、ご主人様の唇が重ねられた。

「んぅう……っ!」

 私は熱い吐息が口の中に入ってくるのを感じつつ、舌が伸びて来るのも感じ取った。

 艶めかしい動きを見せる舌が、私の口の中を舐め回し始める。

「ふぐっ……ッ、うっ、うぅ……っ!」

 ご主人様の暖かくドロドロした唾液が私の口内に流れ込んで来る。

 ディープキスの快感を味わいながら、私はそれをただ受け入れていた。

――くちゅっ、じゅぷっ、ぐちゅちゅっ……

 艶めかしい水音が、私の口の中で響き渡る。

「んあっ……っ♡ アッ……♡」

 流れ込んで来るご主人様の唾液で溺れそうになりながら、私も必死にご主人様に向かって舌を伸ばして、絡みつけ合って気持ちよくなっていく。

 すっかりキスに夢中になっていた時、ご主人様の手が頭から顔の方に移動して来た。

 そして――私の鼻を、親指と人差し指で、強く摘まんだ。

「んぅっ……!?」

 さらに畳みかけるように、ご主人様の口が私の口をぴったり塞ぐように宛がわれる。

「んぅうっ……!」

 口からしか呼吸が出来ない私は、空気が不足するのを感じて、体を捩った。

 それでもご主人様の手と口は私をしっかり押さえていて、決して離してくれない。

(んぅううううう……っ! い、いき、が……ッ!)

 ご主人様が吹き込んでくれる息が、私が唯一吸える空気だった。

 自分の中にご主人様が息を吹き込んでいるかのようで、私は自分がどんどんご主人様に塗り替えられていくのを感じていた。

 それは決して、恐ろしいことではなく――とても気持ちのいい、一体感を齎してくれた。


つづく


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