ふたりで過ごす、全裸の夏 プロローグ 全裸川遊びから首輪散歩
Added 2023-08-18 15:06:14 +0000 UTC■ 再び、全裸の夏が始まる――。
■ 去年書いた『キミと過ごした、全裸の夏』シリーズ(https://www.pixiv.net/novel/series/9280056)の続編です!0w0クワッ!
■ 前作から一年経った二人の話なんですが、実際のところ、その一年間にあったこととか、やったプレイを回想で振り返るみたいな展開になりそうです。……色々考えてたら、書きたくなっちゃったのでーw-;
※20230920追記:一部過去の話も含みましたが、二年目の夏の話が主になりました0w0; 一年目の冬や春にあった出来事は、また別の機会に書こうと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私、綿部鈴――すずと書いてれいと読む――は、いつもの川辺にやってきていた。
さらさらと流れる川のせせらぎが耳に心地いい。
目を閉じて耳を澄ませても、人の声や気配はほとんどしない。
私は川の中にいくつかある大きな岩の上に腰掛けて、ぶらぶらと足を揺らしていた。
都会の方は観測史上最高の気温を観測したとか言われているけれど、この辺りは真夏でもそこまで暑くない。
日差しはじりじりと強いけれど、水に濡れた体にはちょうどいいくらいだった。
穏やかな風がその体の表面を撫でていく。
開放的な心地よさを感じた私は、思わずふぅと息を吐いた。
やっぱり暑い日はここに来るに限る。濁り一つない綺麗な水面を眺めながら、私はそんなことを考えていた。
そんな私の傍の水面がゆらゆらと揺れ、一人の女の子が姿を現す。
短い髪型の頭をプルプルと震わせ、犬みたいに水気を払っていた。
とても気持ちよさそうにしている彼女は、私が見ていることに気付くと、その顔をに笑顔を浮かべて見せた。
「れいっ。すごいやろ! こんなとれたで!」
彼女――五月雨塚なぎさことなっちゃんがそう言って私に見せてくれたのは、川の中で拾った綺麗な石だった。
私は出会った時と変わらない無邪気な彼女の様子に、思わず笑ってしまう。
その私の笑みが気になったのか、なっちゃんが私の座っている岩によじ登ってくる。
「どうしたん? ごっつ嬉しそうね」
色んなところの方言が混ざりまくったなっちゃん独特の話し言葉にも慣れたものだ。
「んー、いや……もう、なっちゃんと会って一年も経つんだなぁ……って思って」
そう私がしみじみと切り出すと、なっちゃんも同じように空を見上げる。
「ほうじゃのー。ちょうどそこの岩影やったっけ?」
「いきなり裸の女の子が現れて、ほんとびっくりしたんだから」
私となっちゃんが出会ったのは、この川でのことだ。
川の中を裸で泳いでいたなっちゃんに散々驚かされたことを思い出し、私はじろりと彼女を睨む。
なっちゃんはけらけらと笑って全く私の視線など気にしていない様子だ。
「ごめんて。でも、結果的に楽しんだやん?」
「それは……そうだけど」
「あの頃から変わらんもんなー、れいは。いや……」
そう言ってから、なっちゃんは笑みを浮かべる。
あっ、なんか嫌な予感。
「ここは去年より一回り成長したんやない?」
なっちゃんが遠慮なく私の胸を鷲掴みにしてくる。
無防備に剥き出しだったそれが、なっちゃんの手の中でぐにぐにと形を変えた。
「ひゃんっ! ちょ、ちょっと、なっちゃん……!」
私は体を捩って逃げようとしたが、なっちゃんは私の胸を鷲掴みにしたまま離してくれない。
このままでは責められるだけだと思った私は、すかさず自分からも手を伸ばした。
「なっ、なっちゃんこそっ! ちょっと大きくなったんじゃないの!?」
むに、となっちゃんの胸に手を当てる。残念ながら掴めるほどではないけれど、男の人のそれとは明らかに違う柔らかさがなっちゃんの胸にはあった。
「ひゃっ! う、うちはいいの! れいみたいな趣味してへんもん!」
「ん……っ! そ、それはいま、関係ないでしょ!」
言葉通りの揉み合いになってしまう私たち。
私は現在――二人して素っ裸だった。
川遊びで裸になることはままあることとはいえ、私たちの年代で裸で遊ぶのが普通なわけがない。
まあ、なっちゃんに関しては、それが普通として育ったからってだけなのだけど。
私に関しては、違った。そもそも私がこの田舎町に引っ越してきたのは昨年の話であり、それまではもちろん裸で川遊びをする文化なんかじゃなかった。
私はいわゆる、露出狂という性癖を持っていたのだ。
別に誰かに見せたいというわけではなく、解放感のある気持ち良さを味わいたいというのが、私の露出の主な動機だったので、人気が少ないこの田舎は露出癖のある私にとって、天国のような環境だった。
まさか、なっちゃんという理解ある友人が出来るとまでは考えていなかったけれど。
なっちゃんはあくまで楽だからという理由で裸になっているけれど、私は裸になること自体が目的だ。
こうして二人で互いに体を触り合うみたいなことをするようになったのは、色々と紆余曲折した事情があった。
私たちは暫く揉み合っていたけれど、こっちの体力が尽きて、手を離してしまった。
なっちゃんは田舎で育っただけあって、物凄いバイタリティを持っているのだ。こっちに来て一年くらいしか経っていない私が勝てるわけがなかった。
体を預け、溜息を吐く私。そんな私の胸を、なっちゃんは揉み続けている。
「……んっ……なっちゃんがそうやって揉むから、大きくなっちゃったんじゃないの?」
「それを言うなら、れいかてあての胸もんじょるから」
それはまあそうなんだけど。
実際、一年経ったとはいえ、なっちゃんの体は結構女の子っぽくなったような気がする。
一年前はまだどちらかというと少年というか、女の子としての感じが足りなかったような気がするけれど、今のなっちゃんを見て、男の子に間違える人はそうはいないだろう。
一方の私は、元々結構大きな胸だったのが、最近ますます大きくなっていた。
サイズが合わなくなった下着を、衣替えも機に一斉入れ替えしたのも記憶に新しい。
私の体は胸は更に大きく、縊れはしっかり維持しているものの、お尻が少し重くなったように感じていた。
なっちゃんと一緒に行動するようになって、露出プレイの幅が広がったのが一因じゃないかとは思っているけれど――果たしてそれは本当に作用したのかどうかはわからない。
暫く私の胸を揉み続けていたなっちゃんは、やがて満足したのか、その手を離した。
「れいとの一年は、濃い一年やったなぁ……」
「そもそもの出会いからして強烈だったし……その後も……ねぇ……」
去年の夏には、忘れられない夏の思い出がたくさんある。
それこそなっちゃんとこんな風によく行動するきっかけになった事件にかんしては――本当に、一生忘れられないかもしれない。
「なっちゃんのお婆さんは元気にやってるんだっけ」
「元気も元気。もー、ごっつ元気ねー」
苦笑を浮かべながら、なっちゃんがそう言った。
「あんときはほんに世話になったねー」
「何事もなく済んで良かったわよ……ほんと」
あの時のことを思い出すと、いまでも顔から火が出そうなくらいの興奮が蘇る。
色々あって、なっちゃんが飼い犬に見えるようになってしまったお婆さんは、裸のなっちゃんをケージの中に閉じ込めていた。
なっちゃんもどうするべきかわからず、その立場に甘んじていたんだけど――色々あって、私まで犬として扱われたのは、本当に驚いた。
その後も色々あって、なんとか正気を取り戻させることが出来、万事解決して終わったのだけど。
最後の説得の時にも裸になったりして、本当に恥ずかしくて興奮する事件だったと思う。
「一応確認するけど、お婆さんは私の趣味については……」
「なーんも。気付く機会はあったっけぇ、わかってもわからんふりをしてくれとぉ」
「そ、そう……それなら安心……」
と言っていいのだろうか。
お婆さんには色々見られてしまっているけれど、いまのところ何か言ってくる様子はないから、その対応に甘えるのが正解なのだろうけど。
私はふぅ、と息を吐いた。
「……色々、あったわね」
「あったなぁ……あ、れい」
なっちゃんがそう囁きながら、ぴょんと岩から飛び降りる。
手を引かれた私も、自然と一緒に飛び降りる形になった。
川の中に飛び込み、水しぶきを上げる私たち。
「ぷはっ!」
一瞬沈んだ後、私はすぐに水面に浮かび上がった。
裸の体に川の冷たい水が纏わりつくのがわかる。
「……っ」
さっきの揉み合いのせいでちょっと敏感になってしまっていたようで、淡い気持ちのいい感覚が全身に広がった。
なっちゃんはぷかぷかと水面に浮かんでいる。
「れいもやってみー。気持ちいいでー」
「はいはい……」
私はなっちゃんにそう声を返しながら、同じようにぷかぷかと水面に浮かんでみる。
なっちゃんと違い、浮袋が二つ付いている私は、水面上に出る二つの膨らみを見て、少し気恥ずかしく感じた。
(思いっきり尖がっちゃってるし……恥ずかしい……)
この場にはなっちゃんしかいないからいいけれど。
顔が火照るのを感じた。
そんな私の耳に、川のすぐ近くの道を何かが通過していく音が届いた。
どうやらトラクターか何かが通りかかったようだ。
この川の傍の道はあまり利用されていないのだけど、たまにこうして通りかかる人もいる。
なっちゃんはどういうわけか、その姿が見える遥かに前に気配を感じて、見つからないようにすることが出来た。
目立つところで堂々と裸で解放感を味わえるのも、彼女のその特技あってのことだ。
トラクターの音はあっという間に遠ざかっていった。
「れい、もう大丈夫やで」
「ありがと。……そろそろ帰ろっか」
結構長く川で遊んでいたし、そろそろ帰った方がいいだろう。
そう私が言うと、なっちゃんはどこからともなく荷物を持って来て、タオルを差し出してくれる。
それでお互いざっと体を拭いていった。
なっちゃんは素早くホットパンツにタンクトップシャツを身に着ける。
「……なっちゃん。スポブラくらいつけなよ」
思わずそう忠告すると、なっちゃんはその視線を他所に流した。
「い、家に帰るだけやし……」
なっちゃんは露出癖はないけれど、若干裸族的なところはある。
いま着ている服だって、極限まで布面積が狭い服であり、なっちゃんにとってはそういう服装の方が楽らしい。
誤魔化すように、なっちゃんは私からタオルを受け取ると、代わりのものを差し出してきた。
それを反射的に受けとってしまった私は、瞬時に心臓の鼓動が高まるのを感じる。
なっちゃんが私に手渡して来たのは――首輪だった。
「な、なっちゃん……」
「どしたん? うちにつけてもらいたいん?」
楽し気になっちゃんがそう告げて来る。
それはそれでいいかもしれない――そんな気持ちが頭をよぎったけど、ぷるぷると首を横に振った。
あくまでなっちゃんは私の露出プレイにおける協力者であり、ご主人様ではないのだから。
そうなってもいいかもしれないと思いかけているところはあるのだけど。
そんな諸々の気持ちを誤魔化すため、私は渡された首輪を自分の首に巻き付ける。
この首輪独特のずっしりとした感覚が溜まらない。
首輪を首に巻き付けるだけで、私の全身はぶるりと震えた。
さらになっちゃんは、荷物の中から、じゃらじゃらと音を立てる鎖を取り出す。
「家まで送ったるけぇ、安心してな」
朗らかに笑うなっちゃんの笑顔は、邪な想いがないからこそ――余計に私を興奮させるのだった。
私はいまから家まで歩く間、なっちゃんの飼い犬――メスイヌとして、歩くことになるのだ。
つづく