ふたりで過ごす、全裸の夏 ペットケージ堪能と村のお祭り
Added 2023-08-22 14:02:19 +0000 UTC■ 再び、全裸の夏が始まる――。
■ 鈴はペットとして扱われたいというわけではなく、裸でいても不自然じゃないシチュエーションを妄想していて、自然とそこに思い至った感じです。ただし、それはそれとしてペット扱いには興奮していますし、撫でられたりするのは心地よく感じていますーw-ウム
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なっちゃんが電話対応のために離れていくと、急にケージの中で独り裸でいることを強く意識するようになってしまった。
(あぅ……変な気分になりそう……)
出たくても鍵はなっちゃんが持って行ってしまったし、どうすることも出来ない。
電話が早く終わって欲しいと願いつつ、なっちゃんの対応している声を聴くに、すぐには終わらなさそうな予感がある。
「あー。せばだば、まいねびょん。車にきをつけながぁ」
誰と話してるのかは全くわからないけれど、とりあえず長くなりそうなことだけはひしひしと感じた。
(いまお婆さんが帰って来たら物凄く気まずいけど……あの人も一応、理解はしてくれる……かな?)
お婆さんの時の事件が原因でこうなったと思われたら、違う意味で気まずいけれど。
私は色んな意味でドキドキしながらも、せっかくなのでケージに入っている感覚を味わっていた。
四つん這いのまま、ケージの奥へと移動する。
(一人だけだと、意外と余裕があるのよね……)
以前このケージの中に入れられた時は、なっちゃんが一緒だった。
なるべくなっちゃんに触れないようにしていたから、余計に狭く感じたところはあったと思う。
だけどこうしてひとりで入ると、かなり余裕を感じた。
立ち上がることは勿論、体を伸ばすことも出来ないのに、余裕を感じるというのもおかしな話だけど。
圧迫感はそこまで感じなくて、体を丸めて寝るなら居心地が良さそうだと感じ――苦笑する。
(いや……ケージの中で居心地がいいってなんなのよ……どんな感覚なのよ)
我ながらケージの中の環境をこんな風に思ってしまうあたり、自分は生粋の変態なんだなぁ、と自覚出来た。
檻の中に入って興奮するなんて、一体どういう性癖なのだか、自分でも変に思えて来る。
そんな風に自虐しつつ、私はケージの中に置いてあった毛布の上に、体を横たえてみた。
裸なのにその毛布を体に巻くわけでもなく、体の下に敷いているというのは、なんとも不思議な感覚だ。
毛布はあえてぐしゃぐしゃにしておいてあったので、数分前までそこで犬が寝ていてもおかしくない状態だった。
そこに歯だけで寝転がっているという事実が、なんとも言えない気分にさせてくれる。
「……はぁ」
犬になってしまったような気分で、息を吐いた。
なっちゃんはまだ電話で話していた。訛の強すぎる方言なので全然内容がわからない。犬になった気分になるには十分すぎるシチュエーションだ。
色々事情はわかってくれてる相手とはいえ、友達の家でこんなことをしているのが信じられない。
(……鍵だけでも渡してもらえばよかったかな)
ふと、そのことに思い至った。かつてなっちゃんがそうしていたように、ケージは隙間が大きく空いているので、外から鍵を閉められても、鍵が手元にあれば簡単に開けることが出来るのだ。
(いまからでも……だめか。遠すぎるし……)
コードレスの電話で話しているならともかく、なっちゃんは今時珍しい線の繋がった電話で話している。
いわゆる黒電話という奴だ。私にはかけかたすらよくわからない。
(確かあの丸いダイヤル部分を……回す? のよね。どうやって回すのかしら……)
そんな関係ないことに思考を飛ばしてしまう。
そこから動けないのであれば、鍵を投げて貰うということも考えたけれど、大変な事故が発生するとしか思えない。
すっぽ抜けて変なところに飛んでいって、すぐには取り出せない隙間に入り込むとか容易に想像できる。
(待つしかないかぁ……)
結局そう結論がついてしまった私は、なっちゃんの電話が終わるのをじっと待つのだった。
しかしそうして待つしかないと思うと、急に手持無沙汰になって、体がむずむずしてしまう。
言うほど狭くないとはいえ、自由に動けるほど広いというわけでもないから、じっとしている他何か出来るわけでもないのが辛い。
(ん……毛布と体が擦れて……ちょっと、気持ちいいかも……)
ずりずりと体をずらして、落ち着く位置を模索していたら、敏感になった肌が毛布に擦れて、じんわりと気持ちよくなってしまった。
特に、胸。私の胸は人並み以上に大きくて、四つん這いの状態ではさらにそれが強調されてしまう。
先端の乳首が毛布に擦れて、甘い快感を生み出している。
「んん……っ」
ちょっと擦れただけでこれだ。もし本気で擦りつけたらどれくらい気持ちいいのだろうかと思うのは仕方ないと思う。
なっちゃんがこちらを見ていないことを確認し、胸を押し付けるように体を動かす。むにっと乳房が体と毛布の間で潰れて、より強い快感を生み出した。
(んんん……っ、ちょっと、気持ちいい……っ)
本当はちょっとどころじゃなかった。
押し付けるだけでこれなのだから、もっと、それこそ手で揉んだりしたら――。
さすがにそこまでするのは憚られるけれど。
私は檻に入って『そういうことをしている』自分の姿を想像し、体の奥底が熱くなるのを感じていた。
「はふっ……あぅう……」
胸を押し付け、体をくねらせる。必然的にお尻が上がってしまい、ぷりぷりと振ってしまっている状態なのはとても恥ずかしい。自分が本当に獣に堕ちてしまったような、そんな気分にさせられる。
きゅんとあそこが反応しているのがわかる。濡らして毛布を汚すわけにはいかないのに、体が上手くいうことを聞いてくれない。
ドキドキと心臓の鼓動が五月蠅く跳ね回り、全身に血流が激しく巡っているのがわかる。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
呼吸が早くなり、興奮で頭がぼーっとする。
我慢できなくなった私は、手を自分の股間に伸ばし、そこに触れようとして――なっちゃんが電話を切る音にびくりと体が震えた。
「ひゃっ、あっ、あっ――!」
驚いた拍子にバランスを崩し、突き上げていたお尻がケージの側面にぶつかった。
「いッたぁ……!」
割と痛い。鉄製だから大きな音が立たなかったのは幸いだったけど。
「れい? だいじょうぶけ?」
狭いケージの中で間抜けにもぶつかった私を心配して、なっちゃんが近くに寄って来てくれた。
私は慌てて体勢を立て直して、取り繕う。
「だ、だいじょうぶ……ちょっと、バランス崩しちゃって……」
「…………」
なっちゃんはじーっと私の顔を見つめている。
その視線の強さに、思わず体を竦めてしまう。
「え、えっと……なっちゃん……なに……? どうか、した……?」
「んーと、な……」
なっちゃんはケージの前にしゃがみ込むと、そこで改めて私の顔をじっと見つめて来る。
ケージの柵に隔たれたこっちと向こう側。
私は裸で、なっちゃんは下着姿。
なんだか人と獣とで分けられているような感じがして、背筋がゾクゾクしてしまう。
でも感じていることをなっちゃんに悟られるのは、正直恥ずかしい。
じっと見つめて来るなっちゃんにわからないように、もぞもぞと腰を動かして、体をなるべく縮ませて体を隠す。
そんな私に向かって――なっちゃんはおもむろにその両手を伸ばして来た。
なっちゃんの手が、私の頭を挟み込んだかと思うと、彼女の両手が私の頭をわしわしと撫で回す。
「んひゃあっ!? な、なっちゃん!?」
意表を突かれた私はそう声をあげたけれど、なっちゃんは気にせずわしゃわしゃと手を動かし、私の頭をぼさぼさにしてしまう。
「太郎が生きちょった時、柵越しによくこーしてあげちょったんよ。太郎は人懐っこくて可愛い子やったけん、こうするともの凄く喜んどったんよなぁ……」
どうやらケージの中に入った私を、太郎に重ね合わせているらしい。
亡くなった愛犬の事を偲んでいると言われると、抵抗する気もなくなってしまう。
乱暴に撫で回しているように見えながらも、なっちゃんの手つきにはちゃんと慈しみがあって、気持ちいいこともあった。
「んっ……んん……っ」
声を殺して呻いていると、さすがにやりすぎたと思ったのか、なっちゃんが手を離してくれる。
「あっ、と。ごめんなぁ、れい。ぼさぼさになってまったわ」
そういうとなっちゃんは私の頭を、今度は優しく撫でてくれる。
手櫛で梳いて、ぼさぼさに乱れた私の髪を整えていく。
(はふぅ……っ)
その優しい手つきは、とても気持ちいいものだった。
さっきの親愛を感じる撫で回し方もよかったけれど、今度のはちゃんとこちらの髪質を理解し、丁寧に揃えていってくれている。
毛繕い――グルーミングされている気分だ。
そんな私の気持ちはなっちゃんにも伝わったのか、丁寧に丁寧に手を動かして、私の髪を整えてくれている。
「ん! ほれでええかな?」
なっちゃんが私の頭から手を離す。
すごく名残惜しいような気分になりながら、私はそんななっちゃんの手を見送った。
「ほいじゃ、あけんでー」
かちゃかちゃとなっちゃんがケージの鍵をいじって外してくれて、扉が開く。
なんだかずいぶん長いことケージの中にいたような気分になりつつ、私は太郎のケージの中から這い出た。
なっちゃんは外した鍵を、ケージの上にある棚に置いていた。太郎の写真とかを飾っていた棚だろう。
四つん這いの状態で見上げるなっちゃんは、普段より大きく見える。こっちが四つん這いになっているのだから当然だけども。
私はそんななっちゃんを見上げつつ――なんとなく衝動に駆られて、その足下に近づいて、なっちゃんの膝あたりに頭を擦りつけた。
「ひゃっ!? ……もー、くすぐったいやん、れい」
くすくすと笑いながら、手を伸ばして私の頭を撫でてくれるなっちゃん。
裸で四つん這いで、同級生の女の子の足下に擦り寄る自分。
とても現実とは思えない状況を客観的な視点から想像し、私は体の奥に熱が宿るのを感じるのだった。
その後、お婆さんが思いがけず早く帰ってきたので、私は大急ぎで制服だけを身につけたものだ。
下着類は身につける余裕がなかったけれど、とりあえず誤魔化せればそれでよかった。
すっかりまともになったお婆さんには、かなり気に入られている。
ぜひにと夕食に誘われては断ることもできず、そのままごちそうになることになってしまった。
もっとも、着替える暇がなかったせいで、ノーブラノーパンのとても恥ずかしい格好のまま、二人の前で過ごさなければならなかったのには、参ったけれど。
そんなことがあってから、もう一年近く時が経った。
その後も、お婆さんがいない時を見計らって、あのケージには何度か入れて貰ったりしたんだけど――幸いにして、いままでなっちゃん以外の人に見つかったことはない。
(別に、ペットになりたいってわけじゃない、と思うんだけどな……いや、でも可愛がってもらえるならありかも……いやいや、何考えてるの、私)
人間としての尊厳は最低限持っておかなければならないだろう。
まあ、裸に首輪だけを身に着けて、同級生にリードを引かれて道を歩いている時点で――だいぶ今更の感覚かもしれないけれど。
私がそんなことを考えている間にも、なっちゃんと一緒に家まで歩き続ける。
四つん這いで歩ければ、なおいいのかもしれないけれど、さすがに手や足が持たない。
(べ、別にペットとして扱われたいわけじゃないし)
思考がぐるぐる回り、いまひとつ定まらない。
そんな状態のまま、私は歩き続け、ようやく自分の家に辿り着いた。
今日も見つからずに済んで良かった。
「ほな、うちはこれで……っと。大事なこと忘れるとこやった」
なっちゃんに首輪を外してもらい、持ってもらっていた服を受け取る。
帰ろうとしたなっちゃんが、立ち止まった。
「村でやる今年の夏まつりは、れいにも参加して欲しいっておばあが言うとったで」
「夏祭り……ああ、去年なっちゃんが連れて行ってくれた奴?」
毎年恒例で開催されているらしい。
去年のことを思い出していると、なっちゃんは、にこやかにとんでもないことを告げた。
「れいにはぜひ子供神輿の乗り手をやって欲しいって、おばあは言うとったわ」
「へー…………えっ!?」
去年みた神輿のことを思い出す。丸太を組んで作られた立派な神輿の上で踊っていた乗り手のことを思い出す。
「えええ!? 無理よ!? 私、運動音痴なんだから! あんな激しい動きの神輿の上に乗り続けるとか、絶対無理!」
「うちもそういうたんやけど……おばあにはなんか考えがあるみたいやったで」
なっちゃんは言いたいことだけ言うと、私の家の敷地内に留めていた自転車に颯爽と跨った。
「ほな、詳しい話はまた明日! はよ家に入りなねー!」
「あっ、ちょっ、なっちゃ……行っちゃった……」
猛スピードで駆けて行ったなっちゃんの姿が、あっという間に見えなくなる。
そのまま裸で立ち尽くしているわけにもいかず、私は急いで家に入った。
「うぅ……急に乗り手って言われても……絶対落ちる……」
子供神輿の方はまだましな動きだったとはいえ、激しい動きであったことには変わりない。
運動音痴の私が、無事に乗り続けていられるとは思わなかった。
「お婆さんには何か策があるみたいだけど……なんだか不安だわ……」
溜息をついてしまう私。お婆さんはとてもいい人なのだけど、時々突拍子もないことをいうことがあるのだ。
そして――その私の予感は、残念ながら的中してしまうのだった。
つづく