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ヒトイヌ公園の裏事情 ~地下の飼育室③~

■ ヒトイヌ公園シリーズです。今回は利用者ではなく、ヒトイヌ公園で働く職員側のお話となります。姉妹の視点を交えつつ、ヒトイヌ公園の裏事情を描いていきます。

■ ヒトイヌとのスキンシップを入念に取ることによって、新しい飼育員はヒトイヌに受け入れられるようになるのですーw-ウム


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 私を見上げて来ているそのヒトイヌの格好は、いまのところ見た範囲の中では、最も厳重なものだった。

 全身をラバースーツと全頭マスクが覆っている。

 マスクは輪郭が犬っぽいものになっていて、尻尾飾りも相成って、ラバーで出来た犬っぽい感じが凄い。

(……目は見えるけど……なんだか不思議な感じね)

 体の大きさから推測するに、間違いなく大人で成人済みの人だとは思う。

 ラバースーツを内側から押し上げている大きな乳房からも、その推測は間違いないだろう。

 だけどその人の目はキラキラと無邪気に輝いていて、まるで子供みたいだ。

(……これが薬の効果……なのかな)

 小難しいことを考えるのを阻害し、無邪気に感覚に従うようになるという特別な薬。

 それを服用された結果、こんなに無防備に、無邪気に触れ合いに来ているのかもしれない。

 私はそのヒトイヌの前にしゃがみ、よしよしと頭を撫でてみた。私の手もラバースーツに覆われているから、ラバー同士が擦れ合う奇妙な感触が生まれる。

「んぅううう……っ♡」

 まだ撫でているだけなのに、そのヒトイヌはとても気持ちよさそうに目を細め、私の手に頭をさらに押し付けて来る。

 そのヒトイヌのお尻の辺りから生えている尻尾飾りが、ぶんぶんと激しく横に揺れて、喜びを表している。

 人の体が極力隠されているからだろうか。なんだか素直に、犬や猫に対するみたいに「可愛い」と思えた。

(傍から見たらほんとおかしな光景だとは思うけどね……)

 そんなことをしみじみ思っていると、そのヒトイヌは短く折り畳まれた手足を器用に動かし、その場でごろんと仰向けに寝転がり、まさに本物の犬のようにお腹を見せて来ているわけだ。

 ものすごく自然にして来たから、一瞬反応が出来なかった。

 というか、そうやって体の前面を晒されると、改めてとんでもない格好をしているのが理解出来て、自分の顔が赤くなるのがわかる。

 特に顕著なのは、やはりその胸だろう。

 ラバースーツに覆われているとはいえ、ぷるんぷるんと揺れていてすごくエッチに見えてしまう。

 それに加え、股間部分も、明らかに「そういうこと」を目的に作られている金属のチャックが走っていたり、行動は犬っぽいけれど、その姿はとても人間の女性らしさを感じさせられるものだった。

(は、恥ずかしくないのかしら……って、ないのよね。そういう薬だものね……)

 羞恥を感じる理性を鈍らせているのだから、大丈夫ということなのだろう。

 しかしこれを普通に出来る人もいるというのだから、世界は広いというかなんというか。

 普通に生きて来た私には色々想像できない世界があるということだ。

(ととっ、いけないいけない……っ)

 お腹を見せているヒトイヌが、私の方をじっと不満そうな顔で見ていることに気付いた。

 私は慌てて彼女に向かって手を伸ばし、そのお腹をよしよしと撫で摩る。

「くぅーん♡」

 とても気持ちよさそうな鳴き声が、そのヒトイヌの喉から聞こえて来た。ほんとに本物の犬としか思えないような、可愛らしい鳴き声だ。ちょっとドキッとする。

(えーと……とりあえずこれで……あとは、これを使えばいいのかしら……?)

 私は寺沢さんに渡されていた電気マッサージ機を構える。

 一応これの使い方くらいはわかっていた。実際に使ったことはないけれど。

(あんまり余裕なかったしなぁ……)

 馬鹿な親たちのせいで、私はそういう時間をほとんど取れなかった。

 せめて妹の美海は普通に過ごせるようにと、私は色々我慢して過ごしていたからだ。

 スイッチを入れてみると、電マの先端が震え始める。

 試しに指先でその先端に触れてみると、じじじ、と小刻みな振動が手に伝わって来た。

(へぇ……こういう刺激なんだ……これ、気持ちいいのかな……?)

 携帯のバイブレーションみたいなものだと思っていたので、それとはちょっと違う感じなのが私にもわかる。

 ヒトイヌが凄く期待を込めた眼差しでこっちを見ていたので、とりあえず撫でていたお腹に当てて見た。

 私としては試しに触れさせてみたくらいのつもりで、特に気持ちよくさせる意図はなかったのだけど――電マの振動が伝わった瞬間、ヒトイヌは全身をびくんと震わせた。

「んぅっ♡ んぅうっ……!♡」

 思った以上の反応の良さだ。もどかしそうに体を捩り、生じている快感に震えているのがわかる。

 艶めかしいヒトイヌの様子に、私は思わず息を呑んでいた。

(ちょっと当てただけなのに……そんなに、気持ちいいの……?)

 私はヒトイヌが身悶えているのを見て、自分の方こそ、心臓がドキドキ高鳴っているのを感じていた。

 お腹にただ当てただけでこの反応の良さなのだから、これがもし、乳房や性器といった、強い性感帯に当たったらどうなってしまうのか――ヒトイヌの反応を想像して、ごくりと生唾を呑み込む。

 私はゆっくりと、ヒトイヌのお腹に当てた電マを、じりじりと動かして、ヒトイヌの乳房へと近づけていく。

 ヒトイヌの甘い喘ぎ声が、妙に耳に響いて、とても気持ちよさそうだった。

「……いくよっ」

 私はもう一度ごくりと喉を鳴らしながら、その双丘を駆け上がるように、電マを動かしていく。

「くぅ~~~んっ!♡」

 可愛らしい声で呻きながら、ヒトイヌがビクビクとその体を震わせる。

 そんなヒトイヌの反応にドキドキしながら、電マをその乳房の頂点へと導いた。

 ラバースーツはある程度薄いのか、乳首のような突起が浮かび上がっていたので、頂点を間違うことはなかった。

 乳首に押し当てて見ていると、びくんびくんとヒトイヌが激しく体を悶えさせる。

(そんなに気持ちいいんだ……っ)

 私はゆっくり電マを移動させて、もう片方の頂点も同じように刺激する。

 すると先に刺激した方よりも、いい反応が見られた。

 もう片方の乳房に刺激を受けていたことで、反対側の乳首も準備が整っていたのだろう。

 ヒトイヌが体を震わせる度に体が揺れ、その乳房がブルブルと柔らかく震える。

 かなりエッチな光景だった。少なくとも、私がこれまでの人生で見て来たどの人より、彼女のことはエロく感じてしまっている。

 そんなヒトイヌをさらに刺激するべく、私は手に持った電マで乳房を押し潰す勢いで押し当てていく。

「んきゅぅ……っ!」

 その強い刺激に、ヒトイヌが体を強張らせて悶えるのがわかった。

 けれど、もっと激しく悶えるかと思ったのに、予想よりは反応が悪い。

 何でなのだろうと不思議に思っていたら、寺沢さんがアドバイスをくれた。

「ああ、電マは乳首に強く押し付けるより、触れるか触れないかの位置で優しく刺激する方が効果的ですよ。強すぎる刺激をずっと与えていると、動しても慣れてしまうものですから。ただ、強く刺激して乳首をたたせてから、じっくりと刺激するのはありです」

 そのアドバイスに従って、私は緩急をつけてヒトイヌの胸を弄んだ。

 アドバイス通り、ヒトイヌはかなり気持ちよさそうに反応してくれるようになり、それがなんだか妙に楽しいと感じた。

(それじゃあ……次は……)

 やっぱり次に刺激するなら股間だろう。

 私が彼女のそこに向かって電マを押し当てようとすると、ヒトイヌは察したのか、びくんと体を震わせた。

 ギリギリの位置で電マを揺らし、いつ刺激が加わってもおかしくない状態を保つ。

 するとヒトイヌは暫くはもじもじとしていたけれど、やがて渋れを切らしたのか、その腰を上に持ち上げ、腰を突き出すようにして、刺激を求め始めた。

(わぁ……そんなにこれが、欲しいの……?)

 私はぷっくら膨らんだヒトイヌの恥部に触れないよう、電マをギリギリの位置で振動させ続ける。

 ヒトイヌは刺激が欲しいのか、しきりに腰を振って、電マが触れるようにと頑張っている。

「いい焦らし責めですよ。そう来なくては。……あ、このチャック開けても構いませんよ」

 そう言いながら、寺沢さんがヒトイヌの股間に走っているチャックを下げた。

 すると、左右に足を開いているのもあるんだろうけれど、ぱかりとラバースーツが開かれ、その内側に抑え込まれていた膨らんだ恥丘が露わになる。

 そこからは甘い匂いを漂わせる、ぬるりとした液体が溢れていた。

 なんとも芳しい匂いだろう。私は頭がくらりとするくらいの強烈な匂いを嗅いでしまい、体を傾けてしまう。

 そのせいか、私は手に力が入らなくなった。

 ギリギリの距離を責めていたはずが、その剥き出しになった恥丘の上に電マを乗せてしまう。

 ぶぶぶっ、と振動が伝わる音がして、痙攣したヒトイヌの体が、電マを一瞬持ち上げる。

「ひゃっ……!」 

「んぅうっっ!♡」

 その場所への電マの刺激は強烈すぎたのか、ヒトイヌが何度も腰を引いては、また突き出して、その激しい動きで電マに股間を押し付けたり、押し付けなかったりする。

 その腰の動きはとてもみっともなく、いかにも獣の情欲に支配されたと思わしき、人としての尊厳も何も感じられない動きだった。

 私はそんなみっともなくもいやらしい格好を晒しまくっているヒトイヌを、信じがたいものを見る目で見ていた。

 こんなに獣のようにイかされて、果たして本当に気持ちいいのだろうか。

 本当はイキすぎてとても苦しいのに、反応しているだけではないのだろうか。

 私はそう思ってしまったけれど、どうもそのヒトイヌの上下する腰は、徐々に気持ち良いことが明らかな動きになっていた。

「んっ♡ んぉっ♡ おっ♡」

 上げる声も、すっかり喘ぎ声がメインになってしまっていて、それ以外の声は上げられそうにない。

 目が虚ろになりながらもヒトイヌは悶え続け、やがてゆっくりとその動きを小さくしていった。

 どうやら、存分に絶頂して落ち着いたようだ。

 私はそんな彼女の獣のような快楽の貪りように、ドキドキ胸が高鳴っているのを感じていた。

(なんだろう……これ……いつだったか、どこかで感じた感情のような……)

 そんなことを思っていると、別のヒトイヌが私の側に近付いて来る。

 ヒトイヌたちは各スペースに繋がれていたけれど、それを押して数体のヒトイヌが私に近付いて来ていた。

 今度は全身が覆われているわけではなく、割と肌が見えている面積も多いタイプのヒトイヌたちだ。

 どうしたものか私が困っていると、寺沢さんが指示を出してくれる。

「彼女たちも遊んで欲しいようですね。折角ですから、触れあってもらいましょうか」

「は、はい……わかりました」

 さっきのヒトイヌみたいにすればいいのかと思ったけれど、寺沢さんはそれぞれのヒトイヌをそれぞれのスペースに繋げているリードを取り外す。

「せっかくですから……外に出て、彼女たちと遊んであげましょう。散歩、という奴です」

 にこっと笑みを浮かべる寺沢さんの表情は、明らかに何かを企んでいる様子で、気味が悪かった。

 けれど、ここまで来てしまった以上、ここから逃げることも提案を拒否することも出来そうにない。

「わ、わかりました……」

 私に応えられるのは、それくらいの言葉しかなかった。


 ヒトイヌの世話が一筋縄じゃいかないことを――私は二頭のヒトイヌによって、教えられることになる。


つづく


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