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ヒトイヌ公園の裏事情 ~ヒトイヌ野外散歩①~

■ ヒトイヌ公園シリーズです。今回は利用者ではなく、ヒトイヌ公園で働く職員側のお話となります。姉妹の視点を交えつつ、ヒトイヌ公園の裏事情を描いていきます。

■ ヒトイヌたちに翻弄されてしまいます。果たして彼女はヒトイヌたちを満足させることが出来るのか!0w0クワッ!

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 ヒトイヌ公園で職員として働くことになった私は、二頭のヒトイヌと共に地下施設から地上へと上がっていく。

 屋外に出る直前で、私は自分がとても恥ずかしい格好をしていることを思い出す。

(私以上に凄い格好をしている二頭がいるから忘れてたけど……この格好で、外に出るのかぁ……)

 現在私は、体にぴちぴち張り付くラバースーツ姿だ。

 体のラインは綺麗に出るように作られてはいたけれど、そのせいで余計に恥ずかしい気もする。

 そんな格好でもいままで大丈夫だったのは、地下施設では私以上の格好をした者が多く、そして、いまもそのうちの二頭が一緒にいるからだった。

 ヒトイヌ。

 人が犬の格好をして、その通りに振る舞う、いわゆる一種のロールプレイ。

 その中でも、このふたりが行っているプレイは、ペットプレイと呼ばれる、アダルトで性的な要素の大きなものだ。

 お尻の辺りから飛び出している二頭の尻尾は、フリフリと大きく揺れている。

 そんなに散歩に出るのが嬉しいのだろうか。

 半分に折り畳まれた手足を器用に動かして、二頭はどんどん先に進んでいく。

 下手をすると私の歩く速度より早いので、私は二頭に遅れないようについていなければならなかった。

(恥ずかしく……はないんだったわね……薬の効果ってすごい……)

 ヒトイヌ公園に純粋に客として来ている人はともかく、野良として扱われている彼女たちは、薬によって理性を多少飛ばしているような状態にあるらしい。

 本能が剥き出しになりやすいという話だったけど、犬として振る舞うのは本能に忠実と言えるのだろうか。

 そんなことを考えている間に、私は二頭によって屋外の道を連れ回されていた。

 二頭の首輪にリードを付け、それを私が握っている形になるのだけど、二頭は全く躊躇することなく、ずんずんとその足を踏み出していっている。

「ちょ、ちょっと、まっ……!}

 私は慣れない格好で、屋外を歩くことに気が散らされてしまい、二頭の首を絞めないように懸命に歩くことしか出来なかった。

 そんな風に引っ張られていると、進行方向とは逆方向から、ヒトイヌと人が歩いて来るのが見えた。

 初めての遭遇に、ドキリとしてしまう。

(こ、このまますれ違って大丈夫、なんだよね……!?)

 私は次々起きる予想外の出来事に、緊張と恐怖が同時に湧き上がってくるのを感じた。

 そんな私に、後ろからついて来ていた寺沢さんが声をかけてくれる。

「大丈夫。あの方は常連さんですので、あなたが新人だということもわかっているはずです。心得ている方なので問題ありませんよ」

 そう言われても、私にはどう振る舞うのが正解かもわからないのだ。

 私が狼狽えながら二頭に引きずられていくと、その人がにこやかに笑みを浮かべる。

「やあ、本日は御日柄もよく……散歩日和ですなぁ。寺沢さん」

「ええ、全く。本日も当公園にお越しくださり、ありがとうございます」

 常連さんというだけあって、その人と寺沢さんは面識があるようだった。

 礼儀正しくお辞儀をしあう二人。慌てて私も頭を下げた。

 三島のヒトイヌたちはヒトイヌたちで、お互いに体を擦りつけあったり、鼻を押し付けて匂いを嗅ぎ合ったりしている。

 本当の犬みたいなやり取りをしている三頭に、私はどういう感情を抱いたらいいのかわからなかった。

「そちらは……見ない顔ですな。新人さんですかな?」

 紳士然とした口調で私に話を振ってくる。

 穏やかな物腰といい、余裕を感じさせる悠然とした佇まいといい、如何にも上流階級の人という感じだったけれど、私は油断していなかった。

 だってこんな公園にやってくるような人なのだから。

 いくら穏やかそうで人畜無害な人に見えても、とても油断なんて出来ない。

 私の緊張がどう伝わったのか、その人はくすくすと嫌味なく笑って見せる。

「おやおや……随分と警戒していらっしゃる。まるで貰われて来たばかりのワンちゃんのようですな」

 実にこの公園を利用している者の表現だ。

「お客様相手に失礼ですよ。穏やかなこの方だったからいいものの……」

 寺沢さんにやれやれと溜息を吐かれてしまったけれど、仕方ないと思う。

 まさかこんなことになるとは全く思っていなかったのだから――などと思っていたら、いきなりお尻に衝撃を感じた。

「ひゃわっ!?」

 慌ててお尻を手で抑えながら振り返ると、いつの間にか挨拶を終えたヒトイヌたちが、私の後ろに回り込んでいた。

「ウー……」

 そのうちの一頭が、私にその頭を――というか、鼻先を押し付けて来ている。

 股間に潜りたがるのは普通の犬でもままあることだけど、ヒトイヌにそれをされると、犬にされるよりずっと恥ずかしい。

 野良の二頭はともかく、常連さんが連れている一頭は理性を飛ばしているわけでもないんだろうし。

「わっ、わわっ、ちょっ、ちょっとぉ……!?」

 私の股間に鼻先を埋めてこようとするヒトイヌに抵抗しながら、少し後退する。

 ところがその背後にも別のヒトイヌが回り込んで来て、私の体を鼻先で突き始めた。

「あうっ……! ちょ、ちょっと、まっ……!」

 必死に抑えようとするけれど、ヒトイヌたちはまるで止まらなかった。

 じゃれついて来ているつもりなのか、次々鼻先を押し付けて来て、翻弄されてしまう。

 そんな私の様子を見ていた常連さんが、楽し気に告げて来た。

「どうやらうちのミズキに随分気に入られたようですな。……キクコとハスコも遊びたそうにしていますし、良ければ遊んでやってください」

 常連さんはそう告げると、三頭の首輪からリードを外してしまう。

「遊ぶって……」

 どうすれば、と問いかけようとした私の前で、常連さんがパン、と手を叩く。

「はい、走って! 芝生ゾーンに駆け足!」

 指で示しながら端的に言われ、私は反射的にその指示に従ってしまっていた。

 常連さんの示す方向、つまりは道を外れた芝生エリアに駆け出す。

 ラバースーツんを着た体はとても動かしにくい。

 体に張り付く不思議な感触もそうだけど、こんな姿を晒して恥ずかしいという思いが、私の動きを鈍らせている。

 ヒトイヌたちのように、いっそ理性を飛ばせれば、どんなに楽なことだろうか。

(……い、いやいや! それは人としてダメでしょ!)

 とんでもない状況に身を置かれて、おかしなことを叶えてしまっている。

 そのことに気付いた私は慌ててその想いを打ち消したけれど――そんな私に思考させないようにするかのように、ヒトイヌたちが跳びついて来た。

「わ、わわっ」

 足元に纏わりつかれた私は、彼女たちに自分の足をぶつけないように避けているうちに、足を取られて転んでしまった。

 ヒトイヌたちが、尻もちをついた私に群がってくる。

「ちょ、まっ、わっ、きゃあっ!」

 顏に、股間に、胸に。三頭はそれぞれその体を押し付けて、擦りつけて来る。

 ラバースーツ同士が擦れ合い、なんだか奇妙な感覚を生み出して来ていた。

 ヒトイヌたちからすればじゃれついているような感覚になっているのかもしれないけれど、まともな意識と認識であるこっちは溜まらない。

「はぅ……っ!」

(む、胸と、股間が……っ、特に、ヤバい……ッ)

 ズリズリと擦れる感触は、敏感なその場所には強烈すぎる。

 私はなんとか三頭のヒトイヌをケガさせないように押しのけつつ、体を起こそうとするが、大型犬にじゃれつかれているようなもので、中々押しのけられない。。

 ヒトイヌの一頭が、私の胸をその短くなった手――前足でぐいぐいと押して来た。

「ひゃっ!」

 私の胸がそのヒトイヌの前足によって、ぐにぐにと形を変えさせられてしまう。

 何がそんなに楽しいのか、そのヒトイヌはものすごい笑顔で、私の乳房を弄んで来ていた。

(はうううっ……! こんな、こんな扱い、されてるのにぃ……!)

 性感帯に刺激を与えられていることには変わりがないのだから仕方ないのかもしれないけれど、私は股間を強く押されて、強制的に快感を感じてしまっていた。

 ヒトイヌに良いように翻弄され、もがく私を見かねたのか、遠くで利用者さんと談笑していた寺沢さんがアドバイスをしてくれる。

「ヒトイヌには芸が仕込まれていますから、それで制御するんですよー」

(げ、芸……? 芸ってなんの――あっ)

 教えて貰ってないのにわかるわけがない、と思いかけた私は、定番の芸のことを思い出す。

「お、おすわりっ!」

 直感に従ってそう声を上げると、ヒトイヌたちは一斉に反応し、尻もちをつくようにして腰を落とした。

 いわゆるM字開脚のような形だ。ただ、腕が短くなっているから、窮屈そうに背中を丸めていた。

 とりあえず圧し掛かられることがなくなった私は、なんとか起き上がることが出来た。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 危なかった。もう少しでもみくちゃにされるがまま、何がなんだかわからなくなってしまうところだった。

 どうにか体勢を立て直せたけれど、さてこれからどうするべきか。

 私は何かを期待してこちらを見ているヒトイヌたちに、どう答えるべきかわからなかった。

 助けを求めて寺沢さんの方を見ると、また利用者さんと談笑していて、こっちに視線すら向けていない。

(うぅ……自分で考えろってこと……? でも、どうすれば……)

 ヒトイヌたちがうずうずとしているのがわかる。

 一端止まってくれたとはいえ、このまま指示を出さずにいたら、また襲い掛かってきそうで仕方ない。

 私は奇妙な緊張感を覚えながら、頭を回転させる。

(えーと、えーと、とにかく、ヒトイヌを満足させてあげればいいのよね……?)

 しかし、どうすれば満足してくれるのか、わからなかった。

 それならば、と私はヒトイヌの内の一頭に狙いを絞る。

「ま、待て! 待っててね……」

 他の二頭についてはそう指示を出して邪魔をされないようにしつつ、狙いを定めた一頭と視線を合わせる。

 まともな人間が浮かべるとは思えない、キラキラした純粋な目が輝いていた。

 私は慎重にその反応を見定めつつ、指示を下す。

「……ち、ちんちんっ」

 犬が覚えるゲイトしては定番中の定番であるその指示に、そのヒトイヌは躊躇なく従った。

 ぱかりと両足を開き、背筋を伸ばして、前足は邪魔にならないように思い切り体を開いている。

 ラバースーツに包まれたそのヒトイヌの乳房が、ぷるんと目の前で揺れた。

(やっぱり、そうだ。すごく……期待している目で体を震わせてる……!)

 正確には、その腰と胸を、私に見せつけるようにして突き出していた。

 触れということであるのは疑いようもない。

 私は恐る恐る手を伸ばし、無防備に晒されたそのヒトイヌの股間と胸に触れる。

 胸を掴み、股間を撫で摩る。

「くうんっ♡」

 触れられたヒトイヌは、とても嬉しそうに唸り声をあげた。

 どうやら間違いではなかったようだ。

(犬を撫で回すならともかく……ヒトイヌを撫で回すのは……すっごい、変な気分になるわね……)

 なまじ気持ちよさそうに体を捩って唸るので、こっちまで変な気分になってしまう。

 私はとりあえず気持ちよさそうだから間違いではないことを信じつつ、ひたすらヒトイヌの胸と股間を撫で摩り続けた。

 柔らかい胸の感触と、股間の妙に熱い感触が、そのヒトイヌが感じていることを表している。

 くちゅぐちゅと音がして、とても気持ちよさそうだ。

「んんぅう……!♡ くううんんんっっ!!」

 そして、ついに。

 ヒトイヌの体がひと際大きく震えて、その場に崩れ落ちるようにへたり込んでしまった。

 どうやら、私の拙い愛撫で絶頂してしまったらしい。

(どんだけ敏感に仕込まれてるんのよ……ヒトイヌって、皆こんな感じなの……?)

 気持ちよくなってくれるだろうとは思ったけど、まさか絶頂まで行くとは思っていなかった。

 絶頂した彼女を労ってその頭を撫でていると、他の二頭がジト目で私を見ていることに気付く。

 どうやら、自分たちの番が中々来ないことが不満なようだ。

 私は冷や汗が頬を流れるのを感じつつ、二頭も構ってあげることにした。

 今度は、二頭同時に気持ちよくしてあげなければならない。

 ごくりと息を飲みながら、私は二人を四つん這いの状態で、自分の左右に呼び寄せた。


つづく


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