SamSuka
夜空さくら
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思い出残す、全裸の夏 ~思い出のアルバム〜

■ 思い出一杯詰め込んだアルバムを作るなぎさと鈴。二人の思い出のアルバム作りは、これで終わりではありません。

■ 今回で今シリーズは一端一区切りです! 最後までお付き合いくださり、誠にありがとうございました!ーw-ペコリ 鈴となぎさのお話はまた書きたいと思いますので、その時はよろしくお願いいたします。


■ 一昨年書いた『キミと過ごした、全裸の夏』、去年書いた『二人で過ごす、全裸の夏』の続編シリーズです!

■ なっちゃんが手に入れたデジカメを使って、最高の露出写真を撮りに色んな場所に訪れるお話です。卒業を来年に控えた、青春の思い出作りも含んでいます。……青春が全裸撮影っていうのもどうなんでしょうねーw-; この二人らしいといえばらしいかもですけれど。

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 学校前の商店街で露出プレイをした結果、私は思い切り人に裸を見られるという経験をしてしまった。

 噂が広がってしまっていたらどうしようかと本気で思ったけれど、露出した日の翌日になっちゃんと一緒に商店街に様子を見に行ってみたけれど、噂になっているような様子はなかった。

 学校が始まったらどうかはわからないけれど、いまのところクラスのグループチャットなどにもそういった内容は書き込まれていない。

 なんとか無事にやり過ごせたみたいで、ほっと一息吐いた。

 そんな私は、初めてなっちゃん以外の人に見られるという経験をして、見られる露出の興奮と快楽に目覚め――たりはしなかった。

 車に駆け込んだ直後はすごく興奮というか、絶頂するくらいに感じていたけれど、少し頭が冷えると怖いという感情の方が強くなってしまった。

(もしも学校の先生とか、知り合いの親とかにバレてたら……)

 そう思うと、心の中が冷えるような感じがして、感じるどころじゃなかった。

 スリルはスリルだけど、私の求めている露出はそういうものじゃなかったらしい。

 そして、私が暫く露出を自粛している内に、こよみさんが帰ることになった。

「大学はまだ始まるまで時間あるけどねー。そろそろ戻らなきゃ」

 こよみさんはあくまで夏季休暇を利用してこちらに来ているだけで、夏が終わる頃には帰ってしまうことはわかっていた。

 最後に少し美味しい食事処に食べに行って、私たちは別れを済ませた。



 なっちゃんの家の前で、車に乗り込んだこよみさんが運転席から顔を覗かせる。

「それじゃあ、なぎさ。鈴ちゃん。またね。色々楽しかったわ」

「こちらこそ……色々ありがとうございました」

「びっくりするけぇ、次からはちゃんと連絡してから来てなー」

 なっちゃんがそう釘を刺す。

 そのなっちゃんの言葉に対し、こよみさんはケラケラと笑って応えた。

「あはははっ。出来る限りそうするわ。……まあ、いい気分転換になって助かったよ。鈴ちゃんをちゃんと見ていてあげなさいよ」

 こよみさんは少し真剣な顔で私たちに忠告して来た。

「鈴ちゃんも、楽しむのはいいけれど、安全には十分気を付けてね。上手くいくばかりとは限らないんだから」

「はい……それは、もちろん」

 実際今回もかなり危なかった。なんとかなったのは、ひとえに幸運が続いた体に他ならない。

 殊勝に頷く私に対し、こよみさんはにやっと笑う。

「……私があげた道具は存分に使い倒してね。鈴ちゃんが気持ちよく過ごせることを祈ってるわ」

 揶揄うようにそう告げられ、私は羞恥で顔が赤くなるのを感じる。

 こよみさんは私を赤面させた後、今度こそ別れの言葉を口にして車を発進させた。

「それじゃあ、またね!」

 車が走り去っていく。

 私となっちゃんはそれが見えなくなるまで見送っていた。

 なんというか、現れたのも突然だったけれど、去るのもずいぶんあっさりだった。

「……いい人、だったね」

「そーやろか。あれ、絶対面白がっとっただけやで」

「そうかもしれないけれど」

 なっちゃんはこよみさんに対してどこか冷めているというか、距離を感じる言動が目立つ。

 別に仲が悪いというわけじゃないんだろうけど、なんでなんだろうか。ある意味親しい間柄の証のような気もする。

 私はなっちゃんと一緒に、なっちゃんの家に入った。

 なっちゃんはリビングの机の上に、大きなアルバムを広げていて、それに入れる写真を厳選しているところだ。

 そのアルバムとは当然、私の露出写真が収められているアルバムである。

 冷静になった頭で見るとちょっと恥ずかしくて死にそうになるのだけど、とにかく綺麗な写真が多かった。

「……なっちゃん、そういう道に行っても活躍できそうだよね」

「褒めても何もでーへんでー」

 なっちゃんはそう冗談めかしていうけれど、やっぱりどの写真も綺麗に映っていると思う。

 被写体がほぼ全裸の私というのが、なんともいえないけれど。

「……うわぁ」

「このアルバム、まだまだあるけぇ、これからも増やしていこな!」

 そうなっちゃんは私に笑いかけてくれた。

 私となっちゃんは恐らく進学先が異なるだろう。

 そうなったら、いまほど一緒にいられるかどうかは正直わからない。

 けれど、露出のことを共有しているのはなっちゃんだけだし、写真を撮るという目的があれば、これからも一緒に夏を過ごすことは可能かもしれない。

「……そうね。まずは、受験勉強しなくちゃだけど」

 そういう未来が待っていると考えれば、辛い受験も乗り越えられる気がした。


 そして私たちは、進学先こそ別々の大学になってしまったけれど、夏の休暇の度に一緒に過ごすのは変わらなかった。

 思い出はまだまだ増えて行き、大人になって行動力が増した私たちは、色々なところで露出していくようになる。

 しかしまだそれは――少し先の未来の話だ。



思い出残す、全裸の夏 おわり


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