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ハリベル、カンチョー敗北

「ここか…件の破面が現れたという場所は」 藍染の捕縛後、彼に成り代わって虚圏を統治していた元第3十刃のハリベルは、一体の破面を探していた。 敵ではあるが瞬神・四楓院夜一をも一撃で戦闘不能にしたという少年の姿をした破面の噂。 以降、夜一は消息不明になっているという。 彼のテリトリーだとされている砂漠の一角を、探査回路(ペスキス)を研ぎ澄まして歩く。 既に帰刃状態の臨戦態勢であり、片時の油断もない。 死神と破面、双方にとって脅威となり得る存在があるならば虚圏の女王としてそれを取り除く― それが自らの指名だと感じているから。 だが、敵の情報の不足は常に敗北を呼び寄せる。 「女王さま、みーつけたっ♪」 「っ!?」 一瞬のこと。 破面はハリベルの探査回路をすり抜けて彼女の背後に立っていた。 彼は純粋な戦闘能力こそ低いものの、霊圧を消すことに長けており、響転(ソニード)による背後への回り込みを得意としている。 そしてなにより厄介なのがその能力。 "霊圧を触媒に生み出した自身の手の分身"を無数に召喚できる。 何も無い空間に突如として出現するマジックハンドの群れは、たとえスピードに優れた敵であっても避けることは困難。 四楓院夜一はそれ故に敗れたのだ。 だが、そんなことを知る由もないハリベルは………。 生命の気配すら感じさせないほど静かな虚圏の砂漠に、艶やかで下品な叫び声が響く。 「お尻よわよわなんだね?この前のお姉さんと同じだ♪」 「女王さまも、僕のコレクションにしてあげる♪」 「あのお姉さんを探しに来たんでしょ?いいよ、僕の住処で待ってるから…連れて行ってあげる」

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