淫魔は女の体から出る母乳や汗、涎などの体液を栄養としており、とりわけ愛液が大好物。 巣に立ち入る者があっても女しか狙わず、無数の触手で獲物を捕らえると、凄まじいほどの快楽を与え続けてあらゆる体液を延々と搾り取る。 それゆえ1度捕まってしまえば自然に解放されることは殆どなく、外部からの救助を待つしかない。 このように極めて危険度の高い魔物……なのだが。 町外れの森の奥深く、その淫魔の巣に向けて女の身でありながら歩を進める3人がいた。 彼女たちは、 リーダーの魔法使い 回復専門の僧侶 火力要員の女剣士 からなる攻守共に高水準な実力派パーティで、行く先々で高難易度のクエストをこなして荒稼ぎをしながら旅をしていた。 巣に向かう動機はもちろんクエスト。 【淫魔の巣に乗り込み、奴らを倒して仲間を助け出してほしい】 酒場の掲示板に貼られたクエスト依頼書には詳細な内容と共に高額の報酬金が提示されており、それを見た3人は淫魔討伐に名乗りを上げたのだ。 町に暮らして長い酒場の客は口々に反対し、止めようとしたがそれも押し切って行軍を即決した。 その町の淫魔は古くからその場所に住み着いている魔物で、捕らえられた女性たちが誰かに助け出されることはあっても完全な討伐まではされずにしぶとく生き続けている、いわば土着の魔物…森の主なのだ。 つまるところ3人の身を案じての忠告だったのだが 自分たちの強さと実績に絶対の自信を持つ僧侶と賢者は聞く耳持たずの勇み足。 唯一、思慮深く冷静な魔法使いのみが攻略方法を慎重に練るべきだと主張するも、あれよあれよと森の奥まで着いてしまった。 そして巣に乗り込んだ直後、彼女たちの自信はあっという間に粉々に砕かれ、淫魔に挑んだことを激しく後悔することになる……。