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【決定稿】食料無限でグラマラス体型が当たり前になった世界 第2稿

1.

無限増殖する麦や果実、無尽蔵に出てくる食材などのおかげで食事には事欠かなくなり、世界の栄養状態は著しく改善され、女の子たちのスタイルはどんどん過激になっています。女性らしさを訴えるガイノイド脂肪にカロリーが行くようになったため、胸は爆乳に、お尻や太股なども発達し、全体的にムチッとしたグラマラス体型へと変化していきました。

世界に恒久平和が訪れたかのように見えたましたが、それは束の間でした。

食料の増殖速度が消費量を上回り始めました。

世界は食糧難で苦しむどころか、食べ物が増えて困るようになってしまったのです。

世界中で、保管しきれない食べ物が次々と溢れ出し、処理しきれなくなっていました。

倍々に膨れ上がる麦の収穫量。パンク寸前の食糧庫。増え続ける一方の食品廃棄。やがて廃棄場所も無くなって、街中に食べきれない食糧の山が積み上げられていきました。

やがて、各国の政府は女の子たちに食糧消費ノルマを課すようになりました。

…。

日々膨大なカロリーを摂取し続ける女の子たち。

そんな彼女達の身体はますます豊満になり、もはやグラビアアイドル顔負けのスタイルへと変貌していました。

少しずつ増えていくノルマ。

しかし、それでもまだ足りないとばかりに、女の子たちはさらにカロリーを貪り続けます。


2.

「ふぅ、ごちそうさまでした」

私はお弁当を食べ終えると、椅子にもたれかかって一息つきました。

最近、少し体重が増えた気がします。ダイエットしないといけませんね。

「げぇっぷ……」

「げぷっ……」

隣の席の女の子たちも、私と同じようにげっぷをしていました。

「あら、あなたも?」

「えへへ、恥ずかしながら……この間また消費ノルマ増えたでしょう?食べ切るの大変だなぁって」

私は彼女の言葉に共感を覚えました。

確かにここ数日、食べる量が急激に増しました。

「げっぷ……そうよね、前はあんなに小さかったお弁当箱が、こんなに大きく……」

お弁当箱。

一つが配達用の段ボールくらいある巨大な容器。

以前はそこにお米とおかずを詰め込まれていたのですが、今ではそれが二つも必要になっています。

ノルマのために自治体から毎日五食分届くそれはもはや重箱で、私たちのお腹を日々膨らませています。

「げぷっ……お腹、苦しいわ……げぇっぷ!」

げっぷが出てしまうのを止められない。

「はぁ……げぇっぷ……ああ、苦しい……お腹いっぱい」

「ふう。知ってます?ここ数年で平均バストが20センチ以上大きくなったらしいですよ」

「げぇっぷ……うぅ……私も、ブラがキツくて」

「際限なく成長しますもんね、私達」

「本当よね……」

私たちは自分の胸を見下ろして、ため息をつく。

膨らみ切ったおっぱいは制服を突き破りそうな勢いだった。

「げぷっ!あ、そうだ、今日はパン屋さんに寄らないと……」

彼女は余剰のパンを食べるアルバイトをしている。

「いいですね。それじゃ、帰りに駅前のカフェに寄りましょうよ。新作が出たんですよ」

「行きましょう。楽しみです」


3.

街に出れば、男性より1.5倍ほど長身で超グラマラス体型な女の子たちが歩いています。まあ、私もそのうちの一人なのですが……。

身体は肉感的で、歩くたびに大ぶりな胸が揺れ、硬く張ったブラホックがぎちぎちと悲鳴を立てるので少し不安です。いつかはじけ飛んで肉が洪水を起こしてしまうのではないでしょうか。前を歩く女性なんてお尻がぶるんぶるんと震えて、水風船を体中にぶら下げているような身体になっています。

(なんてヒップ……揉みしだいたら手が沈んで、見えなくなってしまうんだろうな。バストなんて背中越しに余りまくって……見えている部分だけでもボウリング球並みの質量がありそう……)

ごくり、と唾液を飲み込みます。

我が国の食糧計画省ははじめ、飢饉に備えるために作られた役所だったそうです。でもいつだったか「食糧供給の特異点」が宣言されてからというもの、省の仕事は私たちに溢れ返る在庫を消費させることに変わっていきました。

そう、ものを食べて消費するのは我が国の女性たちのしごとなのです。私たちは際限なく注ぎ込まれる栄養によって、日々どんどん成長しています。

毎日祭典でも開いているかのような量の食事を頬張り、噛み締める度に溢れ出すカロリーに魂を売ったような味に喉を鳴らし、それを何時間も続けて……苦しいほどお腹が膨れて動けなくなっても食を求めてしまうのがこの国のエリートです。

あの女性は、毎日一体どれだけの量の栄養をお腹に詰め込んで肉体へと変えているのでしょう。わたしもお腹いっぱいにおいしいものを詰め込んでいれば、あんな豊穣な大人の身体になれるのでしょうか。

「ふう……」

「はぁ……」

街のあちこちからため息が聞こえます。

みんながみんな、ばるんばるん、ゆっさゆっさ、ボンキュッバン。

お尻も、太股も、そして胸も。どこもかしこもたわわに実っています。

栄養過多による肥満体ではなく、健康的な肉体美を持つボディライン。そこに成長の速度が加わる。それがこの国の"普通"の体型です。

社会科でかつての女性の写真を見たことがあります。当時の栄養環境もあるのでしょうが、一見男性と区別がつかないその細さに病を連想してしまいました。

「げぇっぷ……うぐ、はぁ……お、お腹が……」

「苦しい……。げぇっぷ……はぁ、はぁ……」

「……げっぷ」

歴史の授業で見るような細い人たちがタイムスリップして来たら、臨月腹を抱えた豊満な妊婦の群れが町じゅうに溢れているとでも考えるのでしょうか。

街中で女の子達が太鼓腹を抱え苦しそうにしている姿も、よくある日常の風景です。

大きなお腹を手で押さえる。

お尻がスカートからはみ出す。

胸がつっかえてボタンが弾け飛びそうになる。

わたしたちは常日頃、限界まで膨張した胃袋に苦しめられています。そしていつも、苦しさの中にどこか恍惚を得るのです。

おしゃれなカフェで。

ファミリー向けのレストランで。

学校近くのコンビニの前で。

あるいは公園のベンチで。

色とりどりの服を大きく持ち上げるお腹を抱えて苦しむ女の子たち。

苦し気にげっぷを繰り返し、ため息を吐き、涙目になりながら、それでも懸命に食べ物を口に運んでいくのが、わたしたちの本分です。

満足を得るまで。

テーブルの上にうずたかく盛られたなにもかもを征服するまで。

カロリーの行き先ですが……発育、胸やお尻に回されるのが"普通"です。

現代の女の子は豊満すぎる、胸もお尻も規格外のサイズにまで膨らんでしまった、これからも、これからはことさらに"大きなサイズ"表記の商品は大きくなり続ける。そういうアパレル業界団体の報告があったようです。

肥大化を続けるおっぱいとおしり。自分のモノを撫でさすり、今月はどれだけ脂肪が増えたのかと思い、いま頬張っているドーナツの熱量はどれだけだったかと考えます。

現代では高身長で超グラマラス体型な女の子たちの生活があり、エスカレートをつづけているのです。


4.

「げぇっぷ……」

「げぷっ」

「おはようございます」

「あら、あなたも?」

「はい。昨日、またノルマが増えまして。食べる量も増えたので、起きるのも辛くなってしまって……」

「げぷっ……そうよね、私も……」

「げぇっぷ……あ、すみません。げっぷが出ちゃいました」

「いいのよ。私だって我慢できないもの。げっぷ」

「ふぅ……げっぷ。それにしても、すごいボリュームね」

「げっぷ……はい。最近、またおっきくなりました」

「げぇっぷ……あなた、バスト何センチ?」

「げっぷ……えっと、120センチ超えました」

「げっぷ……私、150センチになったの。もう、着られる洋服が無くって……」

「げぷっ……本当ですか?」


5.

女子生徒達は、教室で昼食をとっていた。

机の上に並べられているのは、巨大な重箱。

それを囲んで座るのは、超グラマラス体型な女の子たちだ。

彼女達は、黙々と食事をしていた。

食事の手を止めない。

会話も無い。しかし、ただひたすらに食べ続けている。無言で、機械的に、機械のように。

彼女達の顔には表情が無い。

虚ろな瞳はどこか遠くを見つめているようだった。

口元から零れるのは、げっぷだけ。

そうして一心不乱に食べること一時間。

ようやく全員が完食すると、一斉にげっぷをした。

それはまるで、オーケストラの演奏が終わった時のような達成感があった。

全員のお腹は妊婦よりも大きく膨らんでいる。

制服を突き破るように張り詰めたお腹が、はち切れんばかりに主張している。

そして、しばらくすると……

「げぇっっぷ!」

「げぷぅ!」

「ぐぅぅ!」

女の子たちのお腹が、内側からぎちぎちと膨れ上がった。

彼女たちが必死に詰め込んでいたのは新型の配給食糧である。限界まで圧縮されて詰め込まれていた弁当が、胃の中の水分によって戻りつつあるのだ。

「うぷ!うぐ、お、おなかが……」

「げぷ!だめ、戻っちゃダメ!まだ残ってるんだからぁ!う、げぇっぷ!!」

必死にお腹を押さえる少女たち。

椅子からはみだし、机に乗り上げるお腹。そのお腹がさらに膨張していく。スカートが捲れ上がり、パンパンに張った下着が丸見えになる。

ボタンが飛び、ブラジャーが裂け、制服が引き裂かれていく。

少女達の身体が風船のように膨らんでいく。

膨張が落ち着く頃には、お腹はバランスボールほどの大きさになっていた。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「えふ……げふ……げふ……」

「げっぷ……げぇぇっぷ……うっぷ……」

「げぇぇぇぇぇぇっぷ!!!」

静寂に包まれた教室内に響く、特大のゲップ音。

「ああ……お腹いっぱい……げぷ」

「げぷ……苦しいです……げっぷ」

「でも幸せです……げぷ」

「げぷ……はい、すごく……げぷ」

女の子たちはしかし、満腹になって満足そうな顔をしていた。


更新箇所

- 各章の採番を行いました。

- 1と3を全面的に見直しました。3は一人称に改稿しました。



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