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2020.12★新ゲームSS(December / New game short story)

新作ゲーム発売前のスペシャル企画2!

「JKボクサー凛香と復讐の地下リング」の前日譚となっており、主人公の妹である由乃が黒ギャルボクサーことルイに挑むお話をSSにてお届けします。(ゲーム本編にはない、ナッツが主食様によるオリジナル描き下ろしシナリオです)

挿絵は差分含む全4枚、内1枚はFANBOX用の新規描き下ろし(由乃ロープダウン)です。ゲーム完成にはもう少し時間がかかりますが、ぜひこちらのSSにて雰囲気をお楽しみください。


★今回はアンケートを設置してみました。fanboxの方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。


A special project before the release of the new game!

This short story is a prequel to "High School Boxer Rinka and the Underground Ring of Revenge".

It's a story about the protagonist's younger sister, Yuno, who takes on a sunburned gal boxer named Rui. (This is an original scenario drawn by Nuts ga syusyoku, which is not in the main game.)

A total of four illustrations, including differences, one of which is new for this FANBOX(Yoshino's down). The game will take a little longer to complete, but you can read this short story and look forward to the release of the game :)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


JKボクサー由乃とはじめての強敵~由乃VSルイ~

「それではUBC女子ボクシングリーグJKの部、本日のメインイベントを開始したいと思います」

「青コーナー、デビューからここまで全戦全勝。 今一番勢いのある新人、ランキング4位の由乃(よしの)選手~~~」


熱気に包まれた都内某所にある地下闘技場、その中央に設置されたリングの上であたしの名前が呼ばれる。


’’地下ボクシング’’


学校の近くにこんな場所があるなんて思わなかったのだけれど、友人の紹介を通してこのリングで闘う事になってからの日々は存外悪くはなく、部活で培った実力を思う存分に奮える場の存在に感謝すらしていた。

これまで対戦してきた相手に正直強いと思えるボクサーはおらず、もちろん油断は禁物だと解ってはいるのだが、今日の試合も割と楽に勝てるのではないかと思っている。


「続いて赤コーナー、破竹の勢いで駆け上がる新人の勢いを止められるか!!? 現在ランキング3位、現役JKギャルボクサーのルイ選手~~~」


対戦相手の選手がリングインしてきた。

黒ギャル?ってやつなのか、こんがりと焼けた肌に派手目なメイク。それに雰囲気もかなり大人びている。

もしリングの上じゃなく学校で出会ったとしても、あたしとは相容れない存在であろう事が容易に想像出来る女だ。



レフェリーに促されてリング中央に向かい、何度も聞いた試合前のお決まりの説明を受ける。

すると------


「今日の相手はロリロリしいメスガキかよ。 こりゃ今回は楽勝だな」


と、レフェリーの説明を無視してルイさんはあたしに向かってあからさまに見下した視線で語りかけてきた。


確かにあたしとルイさんの間には結構な体格差があるからガキ呼ばわりは百歩譲って良いとしても、ロリとまで言われる筋合いはない。

あたしだってもう15歳。立派な大人なのだから。


「そっちこそ、どうせロクに練習もしてないんでしょ? アンタみたいにチャラついてる女なんか、1RでKOしてあげるわ」


「へぇ、言うじゃん……。下位ランカーの雑魚どもを倒したからって調子に乗ってんのかい?」


ルイさんはあたしの挑発に対して一切笑顔を崩す事なく、あまつさえ舌なめずりをしだした。


「こりゃアタシがキッチリと””わからせて””やらないといけないよなぁ……という訳で今日はヨロシクね、由乃ちゃん♪

…………楽しい試合にしような」




実際に対峙してわかったけど、確かにルイさんは強い。

無駄なく鍛え上げられた筋肉に、隙のない身のこなし。

あたしよりも強いとまでは思わないけれど、あんな言動を取るのも納得できるだけの実力はありそうだ。


今までに闘った誰よりも強いであろう選手との試合に高鳴る鼓動を抑える事が出来ず、胸の前で両の拳を打ち合わせるとあたしの口から勝手に言葉が漏れだしてくる。


「それじゃ、やってやりますか」



--------------------そして、試合開始を告げる鐘の音が鳴り響いた。




「ダウーン!! 1…………2…………3……………………」


「あぅっ……っが……あぁぁっ………………」


リング中央での激しい打ち合いに破れた末に、鋭いボディで腹筋を貫かれ、膝をついて惨めに這いつくばり、口から涎を垂れ流しながら必死に口をぱくぱくさせて酸素を求めているのは--------あたしだ。


「おいおい、どうした由乃ちゃん? アタシの事、1RでKOしてくれるんじゃなかったのかい? もう3R目なんだけどなぁ~~♪」


傷一つ付いてない綺麗な顔でニヤけた表情を浮かべ、ルイさんがニュートラルコーナーから煽ってくる。


これまでの3R、あたしのパンチは一切ルイさんにかすりもせず、ただひたすら一方的に殴られ続けてしまった。

体中が痛いし、特に先程のボディで受けたダメージが深刻で、内臓が悲鳴をあげてしまっているのがこみ上げてくる吐き気を通して伝わってくる。


「お゙゙え゙っ……っがっ…………はっ、ああ゙゙っ………………」


お腹を抑えて必死にダメージを軽減するも、既に殴られ過ぎて柔らかくなっている腹筋に大した効果は得られない。

ルイさんの打撃の威力は想像を遥かに上回る物があり、どうせ練習していないなどと見た目で判断してしまったあたしの浅はかさが悔やまれた。


この試合、既に3回リングを舐めさせられている事実が示す通り、ルイさんはどう考えても今のあたしよりも""格上の選手""だ。



------だけど、このまま簡単に負けたくない!!


僅かながら身体に残った気力を振り絞り、あたしは何とか10カウントが数えられる前に立ち上がる事に成功する。


「へぇ、やるじゃん……まだ立つんだw」


「ボックス!!」


「それじゃ、も~っと可愛がってあげないと、ね♪」


試合が再開されると同時にルイさんが一直線に迫ってくる。

その迫力に気圧されてしまったあたしは亀の様に丸まってガードを固めたのだが、


「ごはぁっ!!」

「ルイ選手のボディアッパーが炸裂~~! 由乃選手、苦悶の表情で悶絶してしまっているぞ~~~!!」


隙間に差し込まれたボディアッパーで完全に効かされてしまい、ガードが下がってしまった。

こんな隙を晒したらまたルイさんにボコボコにされるのが目に見えている。

早くガードを上げないと…………


痛みで悲鳴を上げる身体にムチを打ち、再びガードを上げようと腕に力を込めたのだが、当然地下ボクシングの上位ランカーであるルイさんがその隙を見逃すはずもなく、


「ぶひゅぅっ!!」

「ルイ選手の右フックがクリーンヒットぉ!! 由乃選手の身体が泳ぐ!! これはまた一方的な展開になってしまうのかぁ!!?」


「あぅ……ぁ……あぁ…………」


やば……今のフックで顎、揺らされちゃった…………

はやく、がーど……しないと…………


「いい顔になってきたじゃん由乃。 それじゃたっぷり可愛がってあげるから、覚悟しな!!」


あ……むり……うで……あがらな…………


「ぶひゅっ! がふっ!! ぶへっ!!あぶぅっ!!!」


「由乃選手滅多打ちぃ~~~~!! 為すすべもなく打たれるがままになってしまっております!!!」


「あはっ♪ いいやられっぷりだなぁ由乃。 アンタやっぱこの地下ボクシングの才能あるよw」


ルイさんの容赦ないラッシュの嵐に晒されてしまい、棒立ちのままサンドバックになってしまっている。

辛うじて残された意識が「このままではまずい」「反撃しないと」と訴えかけてくるも、あたしの身体はもはや言うことを聞いてくれない。


「は、はんげき……しないと…………ぶふぅっっ!!!」


「由乃選手、手も足も出ません~~~これはこのまま試合が決まってしまうのかぁ!!?」


「これで……」


テレフォンパンチと呼んでも差し支えない、大振りなアッパーの予備動作。

視界にはっきり写っているのだけれど、避けるための力があたしの中にはもう残されていなかった。


「終わりだ!!!」


「っがひゅっっ!!!!!」




「由乃選手ダウーーーン!!! 辛うじてロープに身体が引っかかりリングアウトだけは防いだものの、 ド派手にぶっ飛ばされてしまったぁ!! 完全に意識を失っている様に見えますが、果たしてまだ闘えるのかぁ!??」


「んっ……ぁぅ…………うぁぁ……………………」


「ほらほら由乃ちゃん、「生意気言ってごめんなさい」は?…………て、聞こえてないかw」


「3…………4…………5……………………」




「ま……だ……まだ、あたし……まけて……ない…………よ……………………」


おねぇ程じゃないけれど、タフネスには割と自信があるんだ。

あれだけ派手にラッシュを貰ったのにまだ意識が残ってるのは自分でも少し驚いたけど、これも日頃の練習の賜物だろう。


まだあたしは闘える。

まだあたしは負けてない。

だから…………立たなくちゃ!!


「あっうっ……うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!」


「げっ、マジかよ…………」

「なんと、由乃選手立ち上がりました!! 驚異的なタフネスです!! あの華奢な身体のどこにこのタフさが詰まっているのでしょうか!?」


あはは……次ダウンしたらもう流石に立てないなこれは…………

でも、それでも良い。


「ボックス!!」


あたしがルイさんを一方的に殴りまくってKOしちゃえばそれで問題解決だから!!


試合再開と同時に、ボロボロになった身体にムチを打って無理やり駆け出した。

狙いは対角線上にいるルイさん。


瀕死だと思われた相手が立ち上がって来たことで動揺しているその女に対して、あたしは全身全霊の一撃を放つ。


「これでも……くらえぇぇぇ!!!!」




「がひゅぅっっっ!!!!」


「クロスカウンタ~~~!! ルイ選手のクロスカウンターが由乃選手の顔面に突き刺さりましたぁ!!!」


「んぁ……っが……ぁ…………」


「決死の反撃も虚しくカウンターの餌食になってしまった由乃選手、目が虚ろになってしまっていますが大丈夫かぁ!?」


「今のはちょっと危なかったぜ…………だから頑張った由乃ちゃんにはご褒美、あげなくっちゃな?」


ルイさんがあたしに向かって何かを囁いているけれど、混濁した意識の中ではそれを聞き取る事も出来ない。

今は倒れないだけで精一杯なのだから。


「そらぁっ!!」


「ぶひゅっ!!」


「返しの左フックが炸裂~~!! 由乃選手、そのままコーナーに吹き飛ばされてしまったぁ!!」


「あぅ……ぁ…………ふぇ?」


やば……ここコーナーじゃん…………

はやくにげない、と…………


「あうっ、ぐひゅぅ、 おぼえ゙え゙え゙!!!」


フック、ストレート、ボディアッパーと絶え間なくルイさんの拳があたしの身体を蹂躙していく。


「由乃選手、またしてもルイ選手のラッシュに捕まってしまったぁ!!!」

「ガードすらままならず棒立ちで打たれるがままになってしまっていますが、果たしてまだ意識は残っているのかぁ!!?」


「ぐっ……ふぇ……がぅぁぁぁ…………」


やば……効く…………一発一発が鋭いし重い…………

ロクに練習もしてないとか、地下ボクシングの上位ランカーがそんな事ある訳ないじゃん。

ばかだなぁ、あたし。


「ルイ選手のラッシュが止まりません!! 由乃選手、コーナーで為すすべもなく滅多打ちだぁ!!!」


あはは……左目、もうほとんど塞がっちゃって視界が狭くなってるし……

あたしの顔、多分今もの凄くブサイクになっちゃってるんだろうなぁ……


「あぶぅ、うぶぅっっ、がはぁっっっ!!!」


いっその事、ここで諦めてKOされたら楽になるのかもしれない…………


「あぁ……う、ぁ…………ぁぇぁ………………」

「由乃選手、時折うめき声をあげるだけでルイ選手のパンチに全く反応出来ておりません!! これは勝負あったかぁ!?」


「今度こそ、これで終わりだぁ!!!」




………………でも、負けたくない!!!

あと一撃で良い、お願い、動いてあたしの身体!!



「がひゅっっっっっっ!!!」




「ルイ選手ダウーーーーーーン!!! 由乃選手、なんとここに来て起死回生のカウンターが炸裂したぁ!!! 」

「由乃選手ニュートラルコーナーへ!! 1……2……3…………」


無我夢中で放ったカウンターがルイ選手の顔面を弾き飛ばし、そのまま値千金のダウンを奪う事に成功する。

よほど今の一撃が効いたのか、ルイさんの口はぱくぱくとまるで金魚の様で、身体は時折ぴくっと跳ねていた。


「ルイ選手、動けな~~~~い!! まさかこのまま一発で逆転KO負けを喫してしまうのか~~~!?」


小麦色の肌に浮かぶ大量の汗が重力に従って下に流れ落ち、深い呼吸に合わせておっぱいが上下に揺れている。

ルイさんのダウン姿は、女のあたしさえ誘惑してしまいかねない程の蠱惑的な雰囲気を醸し出していた。


「うわぁ……えっろ…………」


「っが……ぁ…………あぁぁ………………」


瞳はあらぬ方向を向いており、意識があるのかどうか定かではない様子のルイさん。

そのままKOされてくれないかな、という考えが一瞬頭に浮かんだが、流石に上位ランカーはそこまで甘くはないだろう。


来たるべき時に備えて今は少しでも体力を回復しなくては。




「……っが……ぁ…………こ、この程度で、負ける訳にはいかないんだよなぁ…………」


やっぱり立ち上がってきた。

でもルイさんは依然肩で息をしており、身体が少しふらついてしまっている。

まだダメージから回復しきっていないのだろう。


…………まぁ、当然あたしのダメージの方が遥かに深刻な訳ではあるのだが。


でも、漸く一発返せた!

まだ勝負はここからだ!!


「ボックス!!」




「くたばり損ないの分際で舐めた真似しやがって…………」


あたしにダウンさせられてしまったのが余程悔しかったのか、

鬼気迫る表情でこちらへと突進してくるルイさん。


正直助かる。

こっちはもう、まともに歩く体力すら残っていないのだから。


「さっきのは正直かなり効かされちゃったけど、どうやらアンタの方が限界っぽいね」

「次で本当に最後にしてやるよ……」


先程までのニヤついた笑みは完全に消え去っており、あたしの目の前には一人の誇り高い女子ボクサーが佇んでいた。


「これで…………堕ちな!!!!」


再び振るわれる金色の拳。

慢心も油断も容赦も一切存在しない、全力で打ち込まれた彼女のそれは、今のあたしには到底避けられそうもない鋭さで--------


「ぐはぁっ!!」

「ぶひゅううううっっっっっ!!!!」


だから、こちらも防御なんてせずに全力で拳を振るうのが正解なんだろう。


「相打ちぃ~~~~~~!! 2つのグローブが互いの頬肉を圧し潰していくぅ!!!!」


習っといて良かった、クロスカウンター。

今度あきらねぇにお礼しなくちゃ。

なにが良いだろう? おねぇとの一日デート権とかでいいかな?


「お~~っとルイ選手、目の焦点が定まっておりません!! 由乃選手に打ち負けてしまったのかぁ!!?」

「んぁ…………ぅぁ…………ふぁぁ……………………」


この一発で意識がトんでしまったのか、虚ろな瞳を浮かべたルイさんはだらしなく口を半開きにさせて呆けたうめき声をあげてる。

身体もふらついてる上に、殴り合う為の腕すら落ちてしまっていた。


多分、これが最初で最後のチャンスだろう。

…………攻めるなら今しかない!!


あとの事はもうどうなってもいい。

だから……あと少しだけ、ちょっとだけで良いから、動け!!!


「うぁ……ぁ……あああああああ!!」


「がふぁっ、ん゙゙あ゙っっ、こぷぅっ!!」


「これは強烈~~~~!! 完全にグロッキー状態のルイ選手に対して、これまでの鬱憤を晴らすかの様な猛ラッシュ!!! 由乃選手、そのボロボロの身体の一体どこにそんな力が残されていたのか!!?」


まだ動く

まだ打てる

まだ腕は上がる


なら、何も考えずに殴り続けろ!!

「ぁぅぁ……ふぁ………… ぶほぉぉっ!! んぶふぅぅぅっっ!!!!」


「絶え間ない拳の嵐をその身体で余す所なく受け入れてしまっている!!! ルイ選手、これは危ないぞぉ!!!」


あれだけ綺麗に整っていたルイさんの顔が徐々に腫れていき、体中に赤いあざが出来始めている。

あたしの拳がルイさんの身体を犯す度、涎が撒き散らされ、汗が弾け、瞳に浮かんでいた大粒の涙が頬を伝っていた。


「ぐふぅっ、 っがはぁっ……ぅげええぇぇぇ!!!……………………ん゙゙あ゙゙あ゙゙あ゙゙あ゙゙ぁぁ…………」


「これで…………」

「まだ…………やれ……まけ、な…………」


「どぉだぁ!!!!!!」


「んぶふぅぅぅぅっっっっ!!!!!」

「トドメのアッパーカットが炸裂~~~~~!! ルイ選手の顔面が真上に弾け飛んだぁ!!!」


鍛え上げられたその小麦色の身体は宙に高々と浮かび上がり、長い滞空時間を経てそのまま弧を描きながらリング中央へと沈んでいった。



「ルイ選手再びのダウ~~~~~~ン!!! 誰がどう見ても完全に失神してしまっております!!これは流石に決まってしまったかぁ!??」


「ぁ……ぁ…………ゔゔぅ…………」


ボコボコに腫れきった顔を晒し完全に脱力しきってしまっているルイさん。

パンチがコスチュームにかすったせいでずれたのであろう、羨ましい位のおっぱいがリングの空気に直に触れてしまっていた。


「3…………4…………5……………………」


もう無理……こっちも限界。

これで立たれたら、こっちにはもう打つ手がない…………


「ふぁ…………ぁ………………ぅぁ……」


カウントが進むも依然として意識が戻る気配すら見せないルイさん。

口から零れ落ちそうになっているマウスピースからは大量の唾液が絶え間なく垂れてきてしまっていた。


「ルイ選手動けない~~~!! 身体をピクつかせるだけで立ち上がる素振りすら一切見られません!!!」




「9………………………………10!!! ウィナー、由乃!!!!」


「試合終了~~~~!! 激闘の末勝利を掴んだのは由乃選手!! 本当に素晴らしい逆転劇を見せてくれました!!」




やった…………あたし、勝ったんだ………………

やば…………今までのどんな試合よりも嬉しいかも。


勝利の実感に酔いしれつつも、未だリングに倒れ伏している敗者に向かってあたしは歩みを進めていく。


「ほらぁルイさん……「生意気言ってごめんなさい」、は?」


「……………………」


当然ながらルイさんからの返事はない。

お約束だから言ってはみたものの、別にそんな気持ちは微塵もないからまぁいいか。


「なーんてね♪ 冗談だよ」


「……今日はありがとうルイさん。ちょっとアレな所もあったけど、貴女との試合、とっても楽しかったよ。」


「また闘おうね。 ……………………”上”で、待ってるから」




今日は偶然勝ちを拾えたけれど、こんなに強い選手がいるなんて知らなかった。

…………このリングで闘う事がますます楽しくなってきたな。


次は一体どんな相手が待っているんだろうか。

一体どんな試合が出来るのだろうか。

本当に楽しみだ。









ルイさんとの試合から一ヶ月後、あたしと現王者とのタイトルマッチが組まれる事になったという連絡が運営から届いた。


そこであたしは思い知る事になる。

試合の楽しさなど微塵も存在せず、苦痛、屈辱、無力感、後悔……そういった真の絶望があたしの心をえぐりにくる、そういう闘いがあるのだということを。




-----------------------「JKボクサー凛香と復讐の地下リング」へと続く


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