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2021.2★新ゲームSS(February / New game short story)

新作ゲーム発売前のスペシャル企画4!

現在開発中のゲーム「JKボクサー凛香と復讐の地下リング」に登場する

アイドルボクサー「ニノ」と黒ギャルボクサー「ルイ」のお話です。

ライブを翌日に控えた状況で試合を行うニノは、自らの商売道具である「アイドルの顔」を守り通す事が出来るのか!?


ゲーム本編にはないナッツが主食様によるオリジナル描き下ろしシナリオ、約9000文字(何故か毎回文字数が増えていく)です。

挿絵は立ち絵や差分含む全4枚、内1枚はこちら用の新規描き下ろし(ニノ腹パン)です。

ゲーム完成がどんどん延期になっていて申し訳ないですが、ぜひこちらのSSにて雰囲気をお楽しみください。


★今回もアンケートを設置してみました。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。


A special project before the release of the new game!

This is the story of idol boxer "Nino" and sunburned gal boxer "Rui" who appear in the game "High School girl Boxer Rinka and the Underground Ring of Revenge" currently under development.

With a live concert coming up the next day, will Nino be able to protect her "idol's cute face," the tool of her trade, during this boxing match!?

This is an original scenario written by Nuts ga syusyoku, which is not in the main game.

A total of four illustrations, including differences, one of which is new for this plan(punch to Nino's belly).

We're sorry that the completion of the game has been delayed more and more, but you can read this short story and look forward to the release of the game :)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


アイドル地下ボクサー仁乃と大切な商売道具~ニノVSルイ~


「それでは只今より、UBC女子ボクシングリーグJKの部、本日のリーグマッチを執り行いたいと思います!!」


都内某所にある膨大なキャパを誇る地下闘技場。

大勢の観客が発する熱気の中、一人の少女がリングに歩みを進める。



「青コーナー、現在ランキング4位。 現役アイドルであるこの人が今宵もやってきてくれました!!」


柔らかさを感じさせる腹筋にリングで闘う女とは到底思えない華奢な身体。


「可憐な見た目にそぐわず確かな実力を持ってしてここまで駆け上がってきた彼女。 果たして今日はどんなステージを我々に披露してくれるのでしょうか!!?」


その肌はまるで高名な作家の作った彫刻の様に流麗な曲線を描いており、

彼女が"極上のメス"であるという事実を、会場中の男どもはひと目で理解した。


「現役JKアイドルボクサーのニ~~~ノ~~~~~!!」


彼女がロープをくぐり、スポットライトの光を浴びた瞬間、会場中が一斉に沸き立つ。


「みんな~~、今日はニノの応援に来てくれてありがと~~~!! あんな女サクッとKOしちゃうから、明日のライブもよろしくね~~~~♪」


忙しいアイドル業と学業の合間を縫って日夜練習を積み重ねているニノ。

格上との試合にも関わらず、その瞳の中に不安の色は一切見られなかった。



「続きまして赤コーナー、現在ランキング3位…………  アイドルとは真逆の存在である彼女は、果たして何を想ってこのリングに降り立ったのか!?」


ニノの向かい側からは、小麦色に焼けた肌をした美女が歩みを進めてくる。

スタイルを損なわない程度に程よく割れた腹筋が、彼女の日々の努力を物語っていた。


「今日も得意のデンプシーロールが炸裂するのか? はたまたアイドル相手に屈辱のKO負けを喫してしまうのか!!?」


アイドルという事もあり会場にはニノのファンが多いにも関わらず、彼女は堂々と、自らの美しさを見せつける様にゆっくりとリングインを行う。


「現役JKギャルボクサーのル~~~イ~~~~~!!!」


方向性は違えど、彼女もここのリングで闘う事を許された"極上のメス"。

その身体が光に照らされると同時に、先程と遜色ない大歓声が彼女を迎え入れた。




「貴女が今日の試合相手ね……思ってたよりチャラついた女だから、ニノびっくりしちゃった♪」

「そりゃどーも」


「ニノ、明日はライブだから顔は綺麗なまま試合に勝たなくちゃいけないんだけどぉ……貴女相手なら余裕かも♪」

「へぇ……それじゃ今日は、アイドル様のそのご自慢のご尊顔をボッコボコにしてKOしてあげればいいって訳だ」


自分の煽りに対して一切反応を示さず、逆に煽り返されてしまった事に対して、ニノは少なからず動揺を覚えた。


「っ……貴女みたいなムカつくモブ女に……ニノが負ける訳ないでしょ!!」


特注の桃色のグローブを目の前の女に突きつけながら、動揺を打ち消すかの如くアイドルは宣言する。


「貴女なんか速攻でKOしてあげるんだからっ……覚悟しなさいよね!!」


そして、現役アイドルと現役ギャルの仁義なき殴り合いが幕を開けた。




カーン!!



(まずはジャブで様子を見ないと……)


KO宣言をしたものの、格上相手に初手でインファイトを挑む気にはなれず、まずは距離をとって様子見をしようとニノは考えていた--------


「っっ!!?」


--------のだが、試合開始のグローブタッチと同時にルイは素早く踏み込んでいき、容易にニノの懐に潜り込む事に成功する。


「んなっ!? ちょっ……」


ニノが防御を固める暇もなく、踏み込んだ勢いのままアイドルの顔面めがけてまっすぐな右ストレートが放たれる!!


「っぶはぁっ!!」


「開幕から強烈なストレートがヒットぉ!!! ニノ選手の顔面が大きく弾き飛ばされてしまった~~~!!」


「あはっ♪ さっすがアイドル、やられる声も色っぽいねぇ」


試合開始早々、ご自慢の顔面をぶっ叩く事に成功したルイは、更に相手の顔面を崩壊させるべく追撃の左ストレートを放っていく!!


「ったぁ……あんた……アイドルの顔に、何してくれてんのよ!!」


アイドルである前に一流の地下女子ボクサーであるニノは、自身の顔面を殴られた事による動揺などはなく、襲いかかる追撃に対してカウンターで迎え撃つ!!


「えっ…………ぶぎゃっ!!!」


「ニノ選手のカウンターが炸裂~~~!! 開幕からリング中央で激しい殴り合いが始まってしまったぁ!!」


(あっ、やばっ……こいつのパンチ、結構効く…………)


華奢な見た目にそぐわないパンチ力を持っているアイドルの拳に一発で脳を揺さぶられてしまったルイは、そのままリング中央でたたらを踏んでしまう。


「ぁ……っがぁ…………」


「このモブ女……ニノの顔を傷つけた罪を償って貰うわよ!!」


無防備な女の身体めがけて、ニノの高速の連撃が次々に襲いかかる!!


「がぁっ、ぐふっ、あぶぅっ、っぷぁっっ!!!」


「ニノ選手猛ラッ~~~~シュ!! ルイ選手、打たれるがままで全く反応出来ていません!!!」


桃色のグローブが褐色の肌にねじ込まれる度、リングに艶かしい声が響き、小麦色の肌に紅い模様が刻まれていく。


「まだまだ! これ位じゃ終わらないわよ!!」


「ぅ……ぁ……ぐひゅっ!!……あべっ、おえ゙え゙え゙っっ!!!」


褐色の腹筋に拳がめり込み、ルイの口から大量の唾液が零れ落ちる。

その勝ち気な瞳は上ずってしまっており、対戦相手の姿を写してはいなかった。


「これで……トドメっ!!!」


既にグロッキーとなってしまったルイの無防備な顎目掛けて、勢いよくアッパーカットが迫っていき------


「っがひゅっっっ!!!!」


上位ランカーであるギャルボクサーの頭を弾き飛ばしていく。


「ダウンッッ!! 1…………2…………3……………………」


「ルイ選手ダウーーーーーン!! 格下相手にも関わらず、 開幕から怒涛のラッシュを浴びせられド派手なダウンを喫してしまったぁ!!」


「ぁ、っがぁ……ぅぁぁ………………」


仰向けに殴り倒されてしまったその女の肌は既に大量の汗に濡れて照らされており、呼吸の度に上下するその乳房と相まって淫靡なフェロモンを醸し出していた。


「4…………5……………………」


(ふんっ、何よ楽勝じゃない!? 初めての上位ランカーとの試合だからちょっと不安だったけど、この分なら問題なさそうね)


絶え間ない拳の嵐を繰り出していたニノもそれなりの体力を消耗してしまっており、肩で息をしながらニュートラルコーナーで呼吸を整えている。



「7…………8……………………!!!」


「ルイ選手立ち上がりました!! かなりラッシュを浴びてしまいましたが、まだまだ闘えそうな表情です!!」


カウント8でルイは立ち上がり、そのまま身体の調子を確かめるべく軽く腕を回す素振りを見せる。


(…………ま、流石にそうよね。 でも、あれだけボコられてダメージが無いって訳はないだろうし、このままニノが攻めさせて貰うわ!!)


「いっつ…………アンタ、アイドルの癖に意外とやるじゃん」


身体の所々にあざが出来てしまっているルイは、不敵な笑みを浮かべたまま対戦相手の女に語りかける。


「それじゃアタシも、ここからは本気でいかせて貰おうかな!!」


その発言が決してブラフなどではないと、ニノは本能で理解した。


「ッッ!! …………良いわよ、来なさい! ……またニノがダウンさせてあげるんだからっ!!」


脳裏に駆け巡った一縷の不安。それをかき消す様に力強い声でニノは対戦相手の女に声を返していく。

それと同時に試合が再開された。




「ボックスッッ!!」


(さっきまでとは明らかに雰囲気が違う…………少し様子を見ようかな……)


先刻までの相手を見下した気配は鳴りを潜め、構えも明らかに隙がなくなっているルイ。

一筋縄ではいかないと感じたニノは距離を取ってアウトボクシングに徹していく。


「やぁっ!!」


お互い遠距離からジャブで牽制するものの互いに被弾することはなく、乾いたリングシューズの音とグローブが空を切る音がリングの上に虚しく響いた。


「先程までの殴り合いとは打って変わって高度なジャブの差し合いが行われております!! 果たして試合の主導権を握るのは一体どちらになるのか!!?」



互いに一発も被弾せず一見互角に見えるこの攻防ではあったが、ニノは内心焦っていた。


(くぅっ…………この女、アウトボクシングが上手い!! 悔しいけど、ニノよりも数段上手だわ…………)


相手は余裕を持って躱しているにも関わらず、こちらはグローブでガードし直撃を防ぐので精一杯。

おまけに徐々に追い詰められ、気づけばロープを背にしてしまっていた。


(いけないっ!! 追い込まれた!!)


「ニノ選手ロープを背にしてしまったぁ!! これはまずいぞぉ!!!」



「ふふっ……つかまえた♪ それじゃお望み通り、そのご自慢の顔をぶっ潰してやるよ!!」


獲物を前にした狩人の目をしながらそう告げると同時に、ルイは大きく腕を振りかぶった!!


(やばっ……顔を守らないと!!)

ロープ際から逃げられないと悟ったニノは、迫りくる脅威から身を守るべく、両腕を顔の前に掲げて防御の体勢に入る。


「……な~んてね♪」


だがルイの拳は上ではなく、がら空きになった腹部目掛けて勢いよく放たれていく!!


「え?…………っっこぷぅっ!!!!」




「ルイ選手のボディブローがニノ選手の腹筋に突き刺さる~~~~!!

 ニノ選手、これは効かされてしまったかぁ~~~~!!?」


「お゙゙お゙゙っ、あ゙゙っ……あ゙゙あ゙゙っ…………」


涙と汗と涎で顔中を液体塗れにし、口からはマウスピースがこんもりと盛り上がってしまっている。


(やば……これっ、はっ…………完全に効いちゃってるっ…………でも…………)


(ここでガードを下げたらあの女の思うツボよ!! それだけは絶対イヤっ!!)


全身をぷるぷると震えさせながらもなおガードを下げずそのままの姿勢を保持するニノ。



「まずいっぱぁ~~つ…………」


なめらかな腹部に突き刺さったままの拳をぐりぐりとねじ込みながら、サディスティックな笑みを浮かべるルイ。


「ほらほら~、次いくぞ~~♪」


そのまま拳を引き抜くと一気に振りかぶり、腰の入った強打を再び叩きつけていく!!


「ぐふぁっっっ!!!」


先程と寸分違わず同じ箇所に打ち込まれたその拳は、初撃よりも明らかに重さを増しており、それ故より深くニノの内側を抉り込んでいた。


「お゙゙っ、あ゙゙っ……あ゙゙…………お゙゙お゙゙お゙゙っっ!!!」


ルイの拳がアイドルの柔肌を抉るたび、まるで獣の様な嬌声がリングに響き渡る。


「にはぁ~~つ…………あはっ♪ ぷるぷる震えちゃって、かっわいい~~♪」


(ま、またボディ…………だめ、これ以上貰うのはまずい………… でも、ガードを上げる訳には…………)


「ニノ選手完全にロープ際で捕まってしまった~~~!! 再びボディブローが現役アイドルの腹筋に突き刺さる~~~~~!!」


「どこまで耐えられるのやら…………せいぜい、アタシを楽しませてくれよ♪」

「それじゃ、3発目いくよ~~♪」


ガードを下げる決心がつかないまま震えているニノに対して、ルイの容赦ない拳が振り下ろされる!!



「お゙゙え゙゙え゙゙え゙゙え゙゙っ…………ゔ゙……ぁ………………!!」


執拗に腹部を突き上げる一撃で、ニノの胃の中の空気は勢いよく押し出されてしまう。


「お゙゙っ……あ゙゙っ……あ゙゙っ…………あ゙゙あ゙゙あ゙゙あ゙゙あ゙゙っっっ!!」


拳がぐりぐりとねじ込まれる度にニノは無様な声を上げさせられてしまっており、完全にルイに試合の主導権を握られてしまっていた。


「さんぱぁ~~つ…………て、おやおやぁ?」


目の前の女の身体から力が抜けた事を悟ったルイは、自らの拳を引き抜くと素早く横に逸れ、生意気なアイドルが膝から崩れ落ちるのを横目で眺める。


美しい歌声を奏でるアイドルの口からは、白いマウスピースが零れ落ちてしまっていた。


「ニノ選手ダウ~~~~~~ン!!! これはダメージが深そうな倒れ方だ~~!!! 果たしてまだ立ち上がる事は出来るのか!!?」


「お゙゙っ…………え゙゙っ………………あ゙゙ぁ゙゙っ………………」


まるで芋虫のような姿勢でリングに這いつくばってしまっているニノ。

それでもまだ勝負を捨てていない彼女は、浅く速い呼吸を繰り返しひたすらに回復を図っていた。


「3…………4…………5……………………」


完全に弛緩しきった口からははぼたぼたと大量の涎が垂れ流しになってしまっており、キャンバスに水溜りを作り出していく。


(やばぁっ……おなかっ……きかされすぎた…………)


身体をピクピクと痙攣させながら、虚ろな瞳で浅い呼吸を繰り返す少女。


(でも…………ニノは、絶対に負けないっ!!)


だがその心に秘めた闘志の炎は、未だに熱く燃え盛っていた。



「ニノ選手立ち上がった~~~~~!! お腹を抑えてはいますが、まだまだ気合十分といった感じであります!!」


カウント8で立ち上がる事に成功したニノ。

レフェリーに促されてファイティングポーズを構えると、試合が再び再開されていく。


「まだ立つんだ。 アイドルの癖に意外と根性あるじゃん」


「こっ、これ位でいい気にならないでよねっ! ニノの本気はここからなんだから!!」


「へぇ……それじゃ、ニノちゃんの本気、拝ませて貰おうか、なっ!!」


言い終わりと同時、ルイは一気にニノに近づくと赤黒く変色し始めている

アイドルの腹筋を狙って再度ボディアッパーを放つ!!


「ぼへぇっっっっ!!!!」


「ルイ選手のボディアッパーが炸裂~~~~!!

 ニノ選手のお腹に深く突き刺さってしまったぁ~~~!!」


咥え直したばかりのマウスピースがはみ出し、口元から涎が滴り落ちる。


(あっ……だめ……完全に試合の主導権を握られちゃってる…………)


痛みに震えるばかりで反撃の拳を振るうことが出来ない目の前の女に対して、その後も一切手を抜く事なく執拗なボディ攻めを敢行していくルイ。


「こぷぅっ、ぼえ゙゙え゙゙っ、がふぁっ…………ごっぱぁっっ!!」


「ルイ選手のボディ攻めが止まらない~~~~!! ニノ選手の腹筋は果たして大丈夫なのかぁ!!!?」


(だ、だめ……おなかもうむり……はやく…………はやくラウンド終わってよぉ!!)


ニノの心が折れ、再度ダウンを喫してしまうと思われたその瞬間--------



カーン!!


ニノにとって救いの鐘の音が響き渡った。


「ここで第1ラウンド終了です!! お互いに一度ずつダウンを奪い合うものの、 ニノ選手にとっては苦しい立ち上がりとなってしまいました!!」


(や……やっと終わったぁ…………)


打ち込まれ過ぎて赤く変色してしまった自身の腹部をさすりながらコーナーに戻ろうとしていると、対戦相手の女から声が投げかけられる。


「あっれれ~~? 速攻でKOしてくれるんじゃなかったっけぇ? アタシの聞き間違いかなぁ?」


「っっ…………!!!」


完全に煽られているのだがニノは何も言い返す事が出来ず、鋭い目つきで目の前の女を睨みつけた後、黙って自身のコーナーへと歩みを進めた。





(ふぅ……なんとかこのラウンド凌げたわね…………)

(お腹はかなり打ち込まれちゃったけど、顔に貰ったのは最初の一発だけだったのは幸いね)

(あとは何とか逆転出来れば…………)


スツールに座り込んで緊張の糸が解けたと同時、急激に嘔吐感がこみあげてきた。


「んぷっ……」


すぐさま足元にあったバケツを手元に引き寄せるやいなや、大量の胃液と吐瀉物がニノの口から吐き出されてしまう!!


「あ゙っ……お゙っ゙…………お゙え゙え゙え゙え゙え゙っっっ!!!」


「お~~~っとニノ選手、盛大に嘔吐してしまっている~~~!! やはり先程のボディ攻めが堪えたかぁ!!?」


「ごぽっ……お゙え゙っ……っがぁ………………」


そのまましばらくの間、現役アイドルの生嘔吐が会場内に披露されてしまっていた。



こみ上げる嘔吐感に身を委ね胃の中の物を全て吐き出しきったニノは、こんな状態でもなお試合を諦めておらず、水で口を濯ぎながら一人つぶやく。


「に……ニノは絶対に……負けない、んだからぁっ…………」





「ラウンド2……ファイト!!」


カーン!!



「試合はまだまだこれからなんだから…………やぁっ!!」


少し重たい足取りでリング中央まで歩みを進めたニノは、インファイトの間合いに入ると同時に右ストレートを放っていく!!


「っっ!! へぇ、まだこんな力が残ってるんだ…………まだまだ楽しめそうで嬉しいよ」


しかし虚しくもルイのガードに阻まれてしまい、

「こいつはどうだ!!?」


ルイが反撃の素振りを見せる。



(来るっ!! …………顔を守らなきゃ!!)


相手の構えから顔面にパンチが打ち込まれると判断したニノはすぐさまガードを固めるが、一向にパンチは飛んでは来ず、


「えっ、まさか……ふぁいんt…………っっがはぁっ!!」


「またしてもルイ選手のボディブローがニノ選手に突き刺さっていく~~~!! このまま先程のラウンドの再現になってしまうのかぁ!!?」


「かはっ……ぁ…………」

(だ……だまされたぁ…………)


「アンタも成長しないねぇ……ま、その方がアタシはありがたいんだけどね」


声に少しばかりの喜色を滲ませながらそう言い捨てたルイは、口をパクパクさせて固まってしまっている目の前のアイドルの腹めがけて再び拳を振るっていく!!


「かふぅっ、ぼえ゙゙え゙゙っ、がはぁっ…………」


「再びのボディ地獄~~~~!! ニノ選手、ルイ選手の良い様に遊ばれてしまっております!!」


「あ゙゙……ゔ゙……ぁぁ…………」


ただでさえダメージの蓄積していたボディを打ち込まれてしまい、口から弱々しいうめき声を奏でながらふらついてしまうニノ。


「そら、次はお待ちかねのこいつだ!!」


そこへ、顔面へ向けた右ストレートが放たれる!!


「……っっ!!」


「ニノ選手、ボディは打ち込まれていますが、顔への攻撃は尽く防いでいく~~~!! これがアイドルの矜持なのかぁ!!?」


「はぁ……はぁ……この顔だけは絶対に守る……ニノの顔は……大切な商売道具なんだからっ!!」


戦況は芳しく無く、半ばグロッキー状態でふらついてしまっていても、それでもなお自らの誇りを捨てず、試合を諦めていない一人のアイドルボクサーの姿がそこにはあった。


「そしてニノの勝利には……ファンの笑顔がかかってるの!!……だから、絶対に負けられない!!」



「やぁぁぁっ!!!!」


そして、逆転勝利の栄光を掴み取るべく、残った力の全てを込めて力強くその拳を振るっていった!!!



「っっっがはぁっ…………!!!」


--------が、彼女の決死の反撃も地下の上位ランカーに届く事はなく、この試合幾度貰ったか分からないボディアッパーをカウンターでお見舞いされてしまう。


「ニノ選手、渾身の反撃も届かず~~~~!! ボディアッパーで身体が浮かせられてしまっている~~~~~!!」


(ぁ……もう…………げんか…………ぃ……………………)


大きく目を見開き身体をくの字に折り曲げてしまっているその少女の口から、胃液と涎がねっとりと絡まったマウスピースが吐き出されていく。




普段ステージで観客を魅了するその美貌は既に失われてしまっており、下半身からはアンモニア臭を伴った液体が勢いよく噴射されてしまっていた。


「ニノ選手のガードが落ちるぅ~~~しかもこれは……失禁してしまっているぞ~~~~~!! ニノ選手危ない!! これは危険な状態です!!!」


「ぁ……ぁ…………ぅ……ぁぁ……………………」


ボディのダメージで完全にグロッキー状態となってしまっているニノ。

そんな死に体同然のアイドルを前に、ルイは不敵な笑みを浮かべた。


「"待"ってたぜェ……この"瞬間(とき)"をよォ……!!」


そして自らの上半身を横にした八の字の軌道で振り始める。


「あ~~~~っとルイ選手この構えは!! もしかして”アレ”が炸裂してしまうのか~~~~!!?」


ルイは次第に上半身を振る速度を上げていき、身体が戻ってくる反動を利用して左右のフックの連打をニノにお見舞いしていく!!!


「ぶひゅぅっ! がひゅっっ!! ごぱぁっ!! あびゅっ!!!」


「決まった~~~~~~デンプシー・ローーール!!! ニノ選手の顔面が容赦なく左右のフックで弾き飛ばされていく~~~~~!!」


ダウンする事すらままならず、止まらないフックの連打で無様なダンスを踊らされてしまっているニノ。


「っ……ぁ…………ぶっ…………ぁ…………ぁぁぁ……………………」


もはや立ちながら意識を失ってしまっているのか、顔面にパンチを打ちこまれても悲鳴すらあがる事はなく、ただアイドルの顔を殴りつける打撃音だけが場内に響きわたっていた。


「デンプシー・ロールが止まらない~~~~!!

 ルイ選手、徹底的にニノ選手の顔面を壊すつもりなのかぁ!!?」


表の試合であればとっくにレフェリーがTKOを宣言していてもおかしくない試合展開ではあるが、ここUBCのリングにはレフェリーやセコンドによるTKOは存在せず、ニノは意識を失った状態でただひたすら顔面を殴られ続けてしまっていた。




「い~い顔面(ツラ)になってきたじゃねぇか…………それじゃ、これで終わりだぁ!!!」


一際大きく身体を振り、遠心力を最大まで高めた拳がニノの顔面に飛来するが、既に失神してしまっているニノにはそれを避ける事は叶わず--------


「ぶっひゅうぅぅぅぅ!!!」


派手に身体ごと殴り飛ばされ、コーナーに激突するとそのまま女の子座りをするかの如く尻もちをついてダウンしてしまう。


「ニノ選手ダウ~~~~~~~~~~ン!!

 これは流石に決まってしまったかぁ!!?」


殴られ続けて腫れ上がってしまった顔面。

アイドルとしてステージの上で観客を魅了していた輝きは既になく、ただ無様な敗者の姿がそこにあるのみだった。


「4…………5…………6…………」


股間部から止めどなく流れ出てくる液体と、ピクピクと小刻みに震えるだけで動く素振りすら見せない少女の身体。


完全に失神してしまっているニノは、意識を取り戻す事はなく、そのまま呆気無く10カウントが数え上げられる。


「9………………………………10!!!」


カンカンカーン!!

「ウィナー、ル~~イ~~~!!!」




大切なライブを翌日に控えたニノの地下ボクシングの試合は、アイドルの商売道具である顔を守る事すら出来ず、手痛い敗北に終わってしまうのだった。




★もしよかったらアンケートにもご協力お願いします★

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Comments

Thank you!! :>

ナッツが主食

love it !!

lolol

Thanks again for your comments! I'm glad you liked it. I'm sure Nuts will be happy to hear that😉

ナッツが主食

Great 😊

Muryoken


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