前回まで媚薬マッチが続いたので、今月は純粋な地下女子ボクシングになります!!
いつも通りのリョナメインではありますが、アイドルボクサーであるニノさんが主役なので、若干のスポ根成分を盛り込みつつお送りしております。
■試合内容
JKレスラーであるナギサがアイドルボクサーであるニノにボクシングで挑むお話になります。
本職であるニノが危なげなく勝利を収めるのか、それとも体格差で有利なナギサが大金星を上げるのか!?
挿絵は立ち絵など含む全5枚、内2枚はFANBOX用の新規描き下ろしです!!
SSは約10900文字となっております。
This month's content will be underground women's boxing with Nagisa vs. Nino!
We plan to show you the main Ryona content as usual, but with a slight sporty component since this is Nino's idol episode.
■Content of the match
The story is about a high school girl wrestler, Nagisa, who challenges an idol boxer, Nino, in a boxing match.
Will Nino, who is a specialist in her field, win without danger, or will Nagisa, who has the advantage in terms of size, score a big win?
There are a total of five illustrations including standing pictures and differences, two of which is newly drawn for this plan!
★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。
There is a questionnaire at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)
★For non-Japanese users★
Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m
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▼ナギサ登場の「School Girl Domination ~巨乳JKが地下女子レスラーになった理由~」
▼”School Girl Domination ~Why a Big-Breasted High School Girl Became an Underground Wrestler~” with Nagisa's appearance (trial version available)
[windows]
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ264204.html
[android]
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ265333.html
▼ニノ登場の「JKボクサー凜香と復讐の地下リング」
▼"High School Girl Boxer Rinka and the Underground Ring of Revenge" with Nino's appearance (trial version available).
https://www.dlsite.com/maniax/announce/=/product_id/RJ325990.html
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Idol Boxer Nino and the Weight of Fist - Nino VS Nagisa
※JK=Jyoshi Kousei=High school girl
「それでは只今より、UBC女子ボクシング本日のスペシャルマッチを行います。
まずは青コーナー……またしてもこの選手がボクシングのリングに上がってくれました!!
巨乳JKレスラーのナギ~~~サ~~~~~~!!!」
人気選手の登場に会場の熱気が加速する。
先日行われたナギサとカンナのボクシングマッチのウケが予想以上に良かった為、またしてもナギサのボクシングマッチが実現していたのだった。
「続いて赤コーナー、JKボクシングリーグ現在ランキング5位。
現役アイドルでもあるこの選手です!!」
柔らかさを感じさせる腹筋にリングで闘うとは到底思えない華奢な身体。
「現役JKアイドルボクサーのニ~~~ノ~~~~~!!」
愛くるしい顔の造形も相まって、地下格闘の舞台とは余りに不釣り合いな少女がリングの上に足を踏み入れた。
「みんな~~、今日もニノの応援に来てくれてありがと~~!!
サクッとKO勝ちしちゃうからぁ……来週リリースする新曲もよろしくね~~~!!!」
「ふんっ……ニノも舐められた物ね。
まさか試合相手がレスラーだなんて…………」
レフェリーから試合前の諸注意を受け終えた二人。
ファンに向ける笑顔は既になく、ニノは悪態をついていた。
「アタシは貴女と闘えて光栄よニノさん。
出来るだけ強い相手と闘いたいって運営にお願いした甲斐があったわ」
ボクシングの打診を受けた際にナギサの出した条件は”出来るだけ強い相手”。だが流石にボクシング歴が浅いナギサを王者や上位ランカーと闘わせる訳にもいかず、辛うじて試合が成り立つと判断されたニノに白羽の矢が立っていた。
「まぁ貴女からすればそうでしょうけど……」
そう言いながら桃色の髪の乙女は大きなため息を吐き出していく。
が、何か思い立ったかの様に表情を一変させると------
「……でもまぁ丁度いいか。 最近ちょっと負けが続いてたから……
貴女には、ニノの華々しい勝利の踏み台になって貰うわね」
と、いかにもアイドルらしい爽やかな笑顔でそう告げていった。
カーン!!!
「あびゅっっっ!!!」
「ニノのアッパーカットが炸裂~~~~!!
ナギサ、これは効かされてしまったか~~~!!?」
試合は現在3ラウンドの中盤まで進んでおり、元々の技量に優るニノが試合の主導権を完全に握っていた。
「おぉっとニノ選手、アウトボクシングから一転、懐に潜り込んだぁ!!」
拳の衝撃で脳を揺らされてしまっているナギサは対戦相手の動きを捉える事が出来ておらず、そのまま追撃の連打を身体で受け入れる羽目になってしまう。
「ぐふっ、ぶふぇっ、がぁっ……ぼへぇっっ!!!」
「ニノ選手のコンビネーションが炸裂~~~~!!
ナギサ、防御もままならず打たれるがまま~~~~!!!」
アイドルの拳が少女の肉付きの良い身体に打ち込まれる度に、周囲には色気のある汗と涙が飛散し、リングの上に黄色いうめき声が響き渡る。
「情けないわね~、少しは反撃してみなさいよ! ほらほらぁ!!」
「ばひゅっ、こぷぅっ…………くぅっ、舐めないでよね……やぁっっ!!!」
散々殴られながらも未だ闘志が衰える事のないナギサから、反撃の拳が振るわれていく。
ボクシング部の友人に特訓を受けているため、それなりに筋の良いパンチではあるのだが、
--------その拳がニノの身体に当たる事はなかった。
「ぶぎゃっっっっ!!!!」
「ニノ選手のカウンターが決まった~~~~!!
ナギサ選手の身体が力なく泳いでいく~~~~~~!!!」
「ナギサ、またしてもダウンッ!!
これでこの試合3度目のダウンです!!!」
「がっ……っぁ…………うぅ………………」
アウトボクシング主体とはいえ、ここまで一方的な試合展開で殴られ続けているナギサ。
焦点の合わない瞳は虚空を見つめており、身体は完全に脱力しきっている。
またその豊満な肉体は既に所々赤いあざが刻まれてしまっており、ニノから受けたダメージの深さを如実に物語っていた。
「みんな~~~ニノのカッコいい所、見てくれたかな~~~!?」
対して見事ダウンを奪ったニノは、アイドルらしく観客へ向けて笑顔を振りまいている。
「まだまだ頑張るから、引き続き応援よろしくね~~~。 ちゅっ♡」
もちろんファンサービスの投げキッスも忘れない。
試合に全力を尽くすのと同時に会場のファンに楽しんで貰えるよう最大限の努力もする。
両方やらなくちゃならないのがアイドルボクサーのつらい所なのだが、当然ニノの覚悟はできていた。
「ぅ、ぁ…………んんっ……」
小刻みに震えているだけであったナギサだが、カウントが5を超えた辺りで朦朧としていた意識が覚醒し、正気を取り戻していく。
(あっ、やば……またダウンさせられちゃってた…………
早く……立たないと…………)
ダメージは深く思うように身体に力が入らない状態ではあるのだが、気力を振り絞って何とかナギサは立ち上がる事に成功した。
「お~~っと、ナギサ選手またしても立ち上がった!!
しかしダメージが深いのか、身体が少し震えてしまっているぞ!!!」
「まだ立つの? しぶとい女ねぇ……
まいっか。 それじゃ引き続き、ニノのサンドバックになりなさい」
少し肩で息をしているものの、少女の体力はまだまだ余力が残されている様に見える。
「はぁ……はぁ……魅力的な提案だけど、それはお断りさせて貰うわ」
対して圧倒的な劣勢に立たされてはいるが未だ試合を諦めていないナギサは、闘志の灯った瞳で目の前のアイドルを睨みつけていった。
「ボックスッ!!!」
試合が再開されると、ニノはこれまでと同様にナギサから距離をとり、教科書通りのアウトボクシングを展開していった。
「くぅっ、またちょこまかと逃げて……やぁっ!!」
プロレスでは見かける事のない足運びに全く対応する事が出来ていないナギサだが、それでも果敢に拳と繰り出していく。
「バカね……そんなパンチ、当たる訳ないじゃない」
が、防御技術に優れるニノにその攻撃が当たる筈もなく、ナギサの拳は虚しく空を切ってしまう。
「それじゃ……お返しよ、サンドバックさん。 それっ!!」
ナギサの大振りのストレートを避けると同時に、無防備な顔面へ向けて反撃の拳をニノは繰り出した。
「ぶひゅっっ!!」
整った顔面のド真ん中に桃色のグローブが突き刺さる。
それと同時に周囲に汗や涙といった液体が飛散し、キャンバスにぽたぽたと雫が落下していった。
「んっ……まだ、まだぁっ!!」
顔面にグローブが突き刺さったまま、ナギサは強引に反撃の拳を突き出していく。
「ふふっ、お疲れ様」
------が、ナギサのグローブが動き出した瞬間にニノは退避を始めており、またしても彼女の赤いグローブは虚しく空気を殴りつけるだけになってしまった。
「んんっ!!」
そして無理な体勢で放たれた後の隙を見逃す筈もなく、ナギサの顔面には高速のジャブが叩きつけられる。
体勢を立て直したナギサが反撃をしようと思った時には、ニノは当然の如く射程距離から離脱していた。
「ナギサ選手の攻撃が一切通用しない!!
ニノ選手、徹底的なヒットアンドアウェイだ~~~~!!!」
「はぁっ、はぁっ……くぅっ、それなら…………」
”相手の動きが素早いのなら、より早い速度でパンチを打てば良い”。
そんな考えが頭に浮かんだナギサは、全力の一撃を放つべく、拳をより一層引き絞る。
「これなら……どうだぁっっ!!!」
そして放たれたのは大振りのストレート。
「駄目っ、ナギサちゃん!!!」
エプロンサイドからセコンドの声が響くが時既に遅く、彼女の全力を込めた一撃は対戦相手めがけて真っ直ぐ進んでいき--------
「あぶぅっ…………」
--------呆気なくカウンターの餌食となってしまっていた。
「ニノ選手のクロスカウンター一閃!!
ナギサ選手の横顎を貫いていったぁ!!!」
「ぅ……ぁ…………」
綺麗な角度で顎を打ち抜かれた結果、脳震盪を起こし完全に意識が朦朧としてしまっているナギサ。
千鳥足で数歩ほど後ろに下がると、ロープを背にして完全に動きが止まってしまった。
「それじゃ宣言通りサンドバックにさせて貰うわね。
アイドルのサンドバックよ、光栄に思いなさい」
愉しげな声色で死に体の対戦相手にアイドルは語りかける。
「んぇ……ぁ…………ぅ…………」
それに対して何の言葉も返す事が出来ないナギサ。
そんな哀れな少女へと向けて、容赦ない拳の嵐が繰り出されていった。
「んぐっ、ぶへっ、んがっ、おえぇっっ!!!」
「ニノ選手、ロープ際で猛攻撃~~~~!!
レスラー相手にも一切容赦ない、全力のラッシュです!!!」
少女の白くて柔らかな肌に拳がめり込む度に、会場の熱気が高まっていき、それが更にニノのやる気を高めていった。
「何やってるのナギサちゃん! ちゃんとガード上げなさい!!」
スタイルの良い少女がズタボロにされているその真下ではセコンドが激を飛ばすが、その指示が活かされる事はない。
「がうっ、ぐふっ、あぶぅっ、っぷぁっっ!!!」
感情の抜け落ちた瞳でただ拳を打ち込まれる度に醜い声が身体から漏れてしまうだけのナギサ。
「これでも……喰らいなさい!!」
そんな状況では、目の前のアイドルが放った大振りのアッパーを避ける事など到底出来ない。
「かふっ…………」
「ニノ選手のアッパーカットが炸裂~~~~!!
ナギサ選手の身体が崩れ落ちていく~~~~!!!」
「ぁぁぁ…………」
拳で強引に持ち上げられ、そのまま力なく自由落下を始めたナギサの肉体。
そのまま再びのダウンを喫してしまうかと思われたのだが、幸運にも腕がロープに絡まりダウンを回避する事に成功していた。
「全く、悪運が強い女ね……
それじゃ、まだサンドバックになって貰おうかしら」
それを見たニノが再びナギサへ向けて攻撃を仕掛けようと思った瞬間、
カーン!!!
既に失神してしまっているナギサの耳には届いていないのだが、救いの鐘の音がリングに響き渡っていった。
「お~っとここで第3ラウンド終了です!!
ナギサ選手、完全にゴングに救われました!!!」
「ぁ…………ぅぁ………………」
「しかしナギサ選手、このラウンドも一発も当てられませんでした!!
ディフェンス技術に定評のあるニノ選手の面目躍如といった所でしょうか!」
「ふふっ……所詮レスラー。
ウチのチャンピオンに色々と教わってるらしいけど、まだまだね♪」
さして残念がる様子も見せず得意げな笑みを浮かべたまま、ニノは観客にアピールをしつつ自分のコーナーへと足を進めていった。
「……んっ、ぁ、ぁぁ…………」
「起きた? ナギサちゃん」
インターバルも中盤に差し掛かった頃、セコンドである凛香の献身的な介抱の甲斐もあり、ナギサが目を覚ます。
「ふぇ?…………えぇ、ありがと凛香ちゃん」
同じ学校の友人であり、ニノも所属するJKボクシングリーグの王者でもある凛香からナギサはボクシングの特訓を受けており、ついでにセコンドもお願いしていた。
「どうしたしまして。 状況の説明は必要かしら?」
「いえ、大丈夫よ。 こうして凛香ちゃんが目の前にいるって事は何とかさっきのラウンドは凌げたって事だろうし」
「えぇ、概ねその通りよ。
……それにしても、ニノさんやっぱり強いわね……」
少しだけ不安げな表情を浮かべながら、凛香は言葉を続ける。
「下位とはいえ、JKリーグの立派なランカーなのだし、流石に今のナギサちゃんが挑むには早かったんじゃ…………」
そんなセコンドの不安を払拭するかのように、ナギサは力強く言葉を返していった。
「そんな事は百も承知よ。どうせやるなら強い相手の方が燃えるしね。
……それに、アタシはまだまだやれるわ」
これまで散々滅多打ちにされてしまっているにも関わらず、彼女の闘志は未だ衰える事はない。
「あれだけボコボコにされてたのにまだまだイケそうね」
流石レスラー、なんて口ずさみながら凛香は静かに笑みを浮かべていった。
「そんな打たれ強いナギサちゃんにピッタリの作戦があるんだけど……聞く?」
「流石凛香ちゃん! 勿論聞きたいわ!!」
「了解! まず、ニノさんなんだけど……………………」
そうしてセコンドアウトの時間が来るまで、現役王者によるアドバイスが授けられていったのだった。
カーン!!
「さぁ始まりました第4ラウンド!! ここまで全く良い所のないナギサ選手、この圧倒的な劣勢をひっくり返す事が出来るのでしょうか!?」
ラウンドが開始されリング中央で向き合う二人の美少女。
身体に傷一つない桃色の髪の乙女が、先に口を開いていった。
「あれだけフルボッコにされてもまだ闘う気力が残ってるとか……
貴女、もしかしてマゾ女なのかしら?」
嘲る様な口調に微塵も動揺せず、全身ズタボロの少女は冷静に言葉を返していく。
「別にそんなんじゃないわよ」
そして笑みを浮かべながら言葉を続け、
「仮にマゾだとしても……あれだけ殴ってもアタシをKO出来ない貴女の軽い拳じゃ、満足出来ないだろうしね」
皮肉をたっぷりと込めた口調で煽り返していった。
「だ、だれの……誰の拳が軽いですってぇ!!!?」
職業柄プライドの高いニノはその簡単な挑発にあっさりと乗ってしまい、瞬時に目の前の女の元に近づくと全力で猛ラッシュを放っていった。
「ぶひゅっ、がふっ、あぅっ……んぁぁっっ!!!」
「ニノ選手の拳が次々と突き刺さっていく~~~~~!!
これまでとは違って至近距離での猛ラッシュ!!
これは早々に試合を決めにきたかぁ!!?」
ナギサの防御技術ではニノのラッシュを捌くことが出来ず、余す所なくその身に被弾してしまい、肉を叩く音がリングに響き渡る。
(ここまでは狙い通り。 今なら……)
先のラウンドの再現かの様な一方的な展開になるかと思われたが、ナギサの瞳に悲観的な色は一切ない。
「ぶはっ、んんっ……そこっ!!!」
ニノの猛攻を浴びながらも反撃の拳を繰り出していくナギサ。
(あっ……やばっ!!)
これまでのヒットアンドアウェイではなく、至近距離でのラッシュ中の反撃。
目の前の女を痛めつける事のみに集中していたニノにその拳を避ける事は叶わず、その柔らかな腹筋にナギサの拳が突き入れられていった。
「んぶぅぅぅっっ!!!」
「ナギサのボディが直撃~~~~!!
ニノ、この試合初のダメージだぁ!!!」
(くぅっ、油断したぁ…………)
涙目でお腹を抑えているニノが防御の構えを取ろうとしている最中、ナギサは凛香から受けたアドバイスを思い返していた。
【ニノさんなんだけど、私が思うにいくつか弱点があるの】
【テクニックはかなり高いけど、軽量級故にパンチ力は比較的弱いし、ああ見えて意外と熱血な性格してるから、簡単な煽りにもすぐ乗ってきちゃう】
【アウトボクシングに徹されるとまず勝ち目はないけど、挑発して至近距離の殴り合いにもっていって、この前のカンナさんの時みたいに相打ち戦法が出来ればナギサちゃんにもチャンスはあると思う】
(ここまで作戦通り、次は…………)
「あら、たかが一発貰っただけで逃げたりなんてしないわよね……ニノさん?」
嘲る様な口調で述べられたその台詞は、アウトボクシングに戻ろうかと考えていたニノを思い留まらせるのに十分な効果を発揮した。
「言ってくれるじゃない……
お望み通り、アンタの安い挑発に乗ってあげるわよ!!」
そして、リング中央での激しい殴り合いが幕を開けた。
「あうっ、ごひゅ……ぶふぅっ!!! ……ぅ、ぁ……まだまだっ!!」
ジャブ、フック、ボディの三連撃。
対戦相手のコンビネーションを全弾浴びてしまったナギサであるが、その直後に力の込められた反撃の拳を振るっていく。
「ぼひゅぅぅぅぅっっ!!!」
既に赤く染まってしまったアイドルのお腹にグローブが突き立てられる。
「……ぁ、か…………このっ、やったわねっ!!!」
目を大きく見開き口から半分飛び出たマウスピースから涎を垂れ流しにしてしまっているが、ニノはめげる事なく、目の前の女を蹂躙するべくラッシュを再開していった。
「激しい打ち合いが止まらない~~~~~!!
手数に優るニノ選手か、それとも一撃の重みに優るナギサ選手か!?
果たしてどちらに軍配が上がるのか!!?」
この攻防は既に一分半以上続けられており、その間両者ガードを忘れたかの様にお互いの肌に拳を叩きつけあっていた。
このままラウンドが終わるまで続くかと思われた殴り合いだが、次第に優劣がつき始めていった。
「ぅ……ぁ……ふぁぁ…………」
既に深いダメージを負っていたナギサの動きが徐々に鈍くなり、リング中央で隙だらけの姿を晒してしまう。
「ナギサ選手完全にグロッキ~~~!!
打ち合いを制したのはニノ選手だぁ!!!」
「はぁ……はぁ……これで、終わりよ!!!」
肩で息を整えたニノが、トドメとばかりにロングフックを放っていった。
「ぶふぇっっっ!!!!」
何の抵抗もなくその拳を受け入れてしまったナギサ。
腰が折れていき、そのままダウンを喫する物かと思われたのだが、
「残念だったわね……レスラーは、打たれ強いのよ!!!」
一気に目に光が戻ると、低い姿勢を生かした渾身のアッパーカットを放っていった!!!
「…………へ?」
(反撃……やばっ、ボディのダメージでうごけな…………)
先の攻防で重点的に狙われてきた腹部の痛みにより、とっさの回避行動を取ることが出来ないニノ。
受けちゃ駄目だと解っているのにも関わらず、その致命的なアッパーをその身に浴びてしまう。
「がひゅっっっ!!!!」
「ダウ~~ン!! 1…………2…………3……………………」
「ナギサ選手、あの状態からまさかの反撃~~~~~!!
なんという恐るべきタフネス!! まさにレスラーの本領発揮か!!?」
「……………………ぁ、ぅ………………………………」
コーナーへと吹き飛ばされ尻もちをつく姿勢でダウンを喫してしまっているニノ。
その意識は完全に失われてしまっており、瞳からは大粒の涙を流し、華奢な身体は小刻みに震えてしまっていた。
「はぁっ……はぁっ…………や、やってやったわ」
対して限界に近いダメージを受けているナギサ。
当然これで終わるなど考えてはおらず、ニュートラルコーナーでひたすら身体を休める事に専念していた。
「ぅ……ぁ………………ふぇっ?」
そしてナギサの予想通り、カウントが5を超えた辺りでニノの意識が覚醒する。
(あれ……もしかしてニノ、オチちゃってた? …………っっ!!)
意識を取り戻したものの、予想以上に身体にダメージが溜まっている事に気づいたニノ。それでもなお諦める事なく、カウント内に立ち上がっていった。
「ニノ、まだやれるか?」
「はぁっ、はぁっ…………当然でしょ、さっさと試合を再開させなさいよ」
そしてレフェリーの問いかけにも強気で答えていき、試合が再開されていった。
「ボックスッ!!」
(あ~これマズいわね……完全に足が殺されちゃってるわ)
乱打戦でやられたボディ責めや先のダウンのダメージが重なり、思うように足を動かせないでいるニノ。
このまま苦手なインファイトを強いられてしまうのかと思った矢先--------
カーン!!
ラウンド終了を告げるゴングが鳴り響いた。
「おぉっとここで第4ラウンド終了です!!
ナギサ選手、見事逆境を覆す事に成功しました!!!」
「良くやったわねナギサちゃん!!
これならまだ試合は分からないわ!!」
青コーナーに戻りスツールに座ると同時、セコンドである凛香が喜びの声を上げながら語りかけてくる。
「がっ、はぁ…………はぁっ、はぁっ………………」
だが、ナギサはそれに声を返す事が出来ないでいた。
ダウンこそしなかったものの、激しい乱打戦で負ったダメージは甚大であり、今まで滅多打ちにされていた事も相まって、彼女の体力は既に限界を迎えてしまっていた。
(想像以上にナギサちゃんのダメージが深いわね……
まともに闘えるのは次のラウンドが最後かも)
「ナギサちゃん、大丈夫?」
先程とは打って変わって心配げな声色で喋りかける凛香。
「っはぁっ……はぁっ…………ありがと、大丈夫よ」
やっとの事で息を整えたナギサが凛香から飲み物を受け取りつつ言葉を返す。
「やっと楽しくなってきたんだから……
正直かなりキツいけど、まだまだ頑張らないとね」
気力だけで何とか持っている状態であるが、その瞳に負の感情は一切込められておらず、ナギサは心底愉しげな笑みを浮かべて次のラウンド開始の合図を待っていた。
「お疲れ様ですニノさん、大丈夫ですか?」
赤コーナーでは劣勢に立たされてしまったアイドルボクサーが、自身のマネージャーでありセコンドでもある女性から手当を受けていた。
「…………えぇ、ありがとね。
ちょっと油断してやられちゃったけど、これ位なんてことないわ」
強気な言葉とは裏腹に、身体中に刻まれた拳の痕と呼吸の荒さが彼女の深刻なダメージの度合いを雄弁に物語っていた。
試合が終わったらまた安い挑発に乗ってしまった事に対してお小言を言われるのかなぁ、なんて事を思いながらニノは今後の事について考えていく。
(もうアウトボクシングは出来そうもない。 パンチ力だけならニノより上のあの女相手にインファイトを挑むしかなさそうだけど…………)
(体が大分ヤバいし、かなりピンチかも…………)
窮地に追い込まれていたニノは、呼吸を整えながら静かに目を閉じる。
(正直、ニノのランキングはそこまで高くない。 負けちゃう事だって結構多い)
(でも……そんなニノを支えてくれるファンの為にも…………)
(レスラー相手に負けるなんて無様な所は絶対に見せられないわね!!)
「ありがとう、もう大丈夫。 お陰様で落ち着いたわ」
”逆境の時こそ一人で冷静に考えを深める”という担当アイドルの癖を把握していたセコンドは、敢えて声をかける事なく黙って介抱を行っていた。ニノはそれに対してお礼を告げた後、
「ニノのとっておきのステージを見せてあげるから……
貴女は何も心配せず、そこの特等席から応援してなさい!!」
自信など微塵もないにも関わらず、堂々とした笑顔でそう宣言していった。
カーン!!!
「さぁ始まりました第5ラウンド!! 両者ともかなりダメージが深い様子ですが、これが最後のラウンドとなるか!!?」
(あ~、やっぱりそんな回復出来てないわね。
大人しく打ち合うしかない、か…………)
予想通りフットワークを使える程には回復出来ていない事を悟ったニノは、自身が苦手とするインファイトで闘う覚悟を決めていった。
「来なさいモブ女。 特別にニノが真正面から殴り合ってあげるわ!!」
「へぇ……それは光栄だけど、
貴女の軽い拳じゃ、どれだけ殴ってもアタシはKO出来ないわよ?」
身体は既に限界を迎えているのだが、それを悟らせる事のないように敢えて強い言葉で相手を挑発していくナギサ。
「軽いかどうか……その身体で確かめてみなさい!!!」
その言葉と同時にニノは目の前にいるナギサへ向けて右ストレートを繰り出していった。
「ぐひゅっ!!……んぁ、効いたぁ……それじゃ次はこっち!!!」
痛みで数秒ほど動きを硬直させるも、ニノの追撃の前にナギサは反撃の拳を繰り出していった。
回避の選択肢を持たないニノ。その既に力の入らなくなってしまった柔らかな腹筋に深々と赤いグローブが打ち込まれていく。
「がはぁっっっっ!!!!…………ごっ、ぁ……や、やるじゃない。
…………こ、今度はニノの番よ!!」
ここで手を止めたら待っているのは惨めな敗北だという事を理解しているニノは、痛みで身体を悶絶させながらも反撃の拳を振るっていった。
「リング中央、ノーガードでの激しい打ち合い!!
女の意地を賭けた殴り合いが始まってしまったぁ!!!」
だが既に両者とも身体が限界を迎えているという事もあり、お互い打ち込んだ拳の数が十を数える頃には完全に明暗が分かれてしまっていた。
「ごぶぅっ……がひゅっ…………あべぇっっっ!!!」
ニノからの反撃は既になく、ナギサの拳だけが次々と突き刺さっていく。
「ぶはっ……あびゅっ…………おええっ………………」
「お~~っと、ニノ選手の手が止まってしまったぁ!!
このままナギサ選手の蹂躙劇が始まってしまうのか!!?」
「ぁぅ、ぁぅ……ふぁぁ………………」
体格差もある上に元々ストライカーでもあるナギサの攻撃に耐える事が出来ず、哀れにもリング中央でレスラー相手にグロッキーな姿を晒してしまうアイドルボクサーの姿がそこにはあった。
(ま、また打ち負けた……どうして……ニノの拳が軽いからいけないの……?)
混濁した意識の中、少女はそんな事を思う。
「はぁ……はぁ……どうやらアタシの勝ちの様ね。
楽しかったわよニノさん……それじゃ、これで眠りなさい!!!」
死に体のアイドルの姿を見て、自身の勝利を確信したナギサはフィニッシュブローとするべく全力で右ストレートを打ち込んでいった!!
その拳が可憐な少女の顔面に着弾するかと思われた瞬間、ニノの瞳に光が戻る。
(そんな事はない……ニノの、アイドルの拳は重いんだから!!)
そして皮一枚の所でナギサのグローブを回避した直後、少女は残された全ての力を込めて、お気に入りのピンクのグローブを打ち抜いていった。
「アイドル……ナメんじゃないわよ!!!」
「カウンターでニノ選手のアッパーが炸裂~~~~!!
ナギサ選手のマウスピースが吹き飛んでいった~~~~~!!!」
アイドルの気迫が込められたその一撃は、気力だけで何とか闘っていたナギサの意識を容易に刈り取っていき--------
「ナギサ選手ダウン!!!
白目を剥いてしまっておりますが、果たして立ち上がれるのかぁ!!?」
少女の身体をキャンバスに沈めていった。
「4…………5…………6……………………」
リング中央、大の字でダウンを喫してしまっている上に、コスチュームの一部がアッパーの衝撃でズレてしまい、女として大切な部分があらわになってしまっているナギサ。
「ナギサ選手、全く動かない~~~~!!
これは流石に試合が決まってしまったか~~~~!!?」
カウントが進んでも依然白目を剥いたまま、激しく身体を痙攣させるだけのJKレスラー。
その豊満な肉体が震える度に、仰向けになってもなお反り立っている豊かな乳房が激しく揺れ、観客の瞳を楽しませていた。
「ニノの拳には、ファンの皆の想いが込められているの。
…………それが軽い訳ないでしょ」
そして、ナギサが立ち上がる事のないまま10カウントが数え上げられた。
「試合終了~~~~~!! 一時はかなり追い込まれましたが、ニノ選手が見事KO勝利を収めました!!!」
劇的な逆転KO勝利の余韻が冷めやらぬ中、ニノは自らを勝利へと導いてくれたファンたちに手を振って愛想を振り撒いていく。
「みんな~~~ニノ勝ったよ~~~!!
今日も応援してくれてありがとね~~~~!!!」
激しい殴り合いで身体の至る所に赤いあざが出来ており、商売道具である顔も痛ましく腫れ上がってしまっている。
だが…………どんなステージで歌う時よりも圧倒的な輝きを放つ最高のアイドルの姿が、観客の瞳には写っていた。
ナッツが主食
2022-05-18 14:11:42 +0000 UTCリンゴアレルギー
2022-05-18 12:15:55 +0000 UTCナッツが主食
2022-05-18 03:38:54 +0000 UTCナッツが主食
2022-05-18 03:37:15 +0000 UTCナッツが主食
2022-05-18 03:36:27 +0000 UTC拓馬 三原
2022-05-17 11:10:05 +0000 UTCRYONA
2022-05-17 06:55:58 +0000 UTCmachina-writer
2022-05-17 05:45:54 +0000 UTC