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【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1

○今回の作品について/About this work

■試合内容

JK限定ボクシングリーグの現王者である凛香。

初防衛戦の相手は、前回ミサとの闘いを制したJKリーグ元王者であるアンナだった。


エリザベスに敗れた時より大きく成長を遂げたアンナを前に、苦戦を強いられる凛香だが…………


的な内容で、タイトルマッチの前半戦までを収録しております!!


挿絵は立ち絵や差分など含む全7枚、内2枚はFANBOX用の新規描き下ろしです!!

SSは約11500文字となっております。


■Content of the match

Rinka is the current champion of the High School Girl Limited Boxing League.

Her opponent for her first defense was Anna, the former High School Girl League champion who won her last fight against Misa.


Rinka is facing a much improved Anna since her loss to Elizabeth.

Rinka was forced to fight an uphill battle............


The first half of the title match is included in this episode!


There are a total of seven illustrations including standing pictures and differences, two of which is newly drawn for this plan!



★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。

There is a questionnaire at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


---

○各キャラ登場作品紹介/Introduction of works in which each character appears

▼凜香登場の「JKボクサー凜香と復讐の地下リング」

▼"High School Girl Boxer Rinka and the Underground Ring of Revenge" with Rinka's appearance (trial version available).

https://www.dlsite.com/maniax/announce/=/product_id/RJ325990.html


▼アンナ登場の「JKボクサー凜香と復讐の地下リング」スピンオフSSまとめ

▼A spin-off SS of "High School Girl Boxer Rinka and the Underground Ring of Revenge" featuring Anna.

https://hate.fanbox.cc/posts/3896185



JKボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1

High School Girl Boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1

※JK=Jyoshi Kousei=High school girl



--------アンナ宅--------


2週間後にタイトルマッチを控えたJK地下女子ボクサーであるアンナ。


風呂上がりのためTシャツに下着姿というラフな格好でベッドで横になった彼女は、次の試合相手、すなわち現王者である凛香の試合動画を視聴していた。






「あびゅっっ!!!」


グロッキー状態だった黒髪の少女へ向けて突き上げられた右アッパー。

その一撃で完全に脱力しきった肉体は吸い寄せられる様にキャンバスへと叩きつけられ、凛香はこのラウンド2度目のダウンを喫してしまう。


「お~~っと凛香選手、再びダウン、といいますか

 …………これはもしや、またしても失神してしまっているのかぁ!!?」


焦点の合わない瞳、小刻みに震える汗まみれの肉体、もごもごとマウスピースを動かすだけの口元。


それら全てが、実況の言葉が真実である事を明確に告げていた。


「なんと凛香選手、1ラウンドで2回も失神させられてしまったぁ!!

 恐るべきミサ選手のカウンター!!

 果たして彼女は立ち上がる事が出来るのかぁ!!?」






「全く……情けない女ね。

 こんなのが今のJKリーグのチャンピオンだなんて」


ダウンした衝撃でコスチュームがずれて胸が露わになってしまっているその少女を動画越しに眺めながら、アンナはいつも通りの無表情で率直な感想を述べていく。


「私が……分からせてあげないと」


そして、頂からの眺めを再び手にするべく、決意を新たにしていった。






--------私立シャルム女学園ボクシング部練習場--------


「ガードが甘いわよナギサちゃん! ほら……そこっ!!」


防御の僅かな隙間に勢いよく突き立てられた青いグローブ。

少女の程よく鍛え上げられた腹筋が抉られると同時に、ナギサの口からは醜い嬌声が漏れ出てしまっていた。


「がっ、あっ……うあっ…………」


マウスピースの端から零れ落ちる大量の唾液が、そのボディブローの威力の高さを物語っている。


人気の地下格闘技団体であるUBC、その現役王者の拳を受けた彼女は完全に動きを止めてしまい、眼下から迫りくるアッパーカットへ反応する事など到底出来ない。


「がひゅっっっ!!!」


凛香のアッパーカットは直撃した顎だけでなく、ナギサの身体ごと派手に吹き飛ばし、そのまま少女の肉体は力なくリングに沈んでいってしまう。


「ぅ……ぁ……ぅぁぁ………………」


完全に開ききった瞳孔を浮かべ全身脱力しきった友人の姿を見て、今日のスパーはこれで終了だと瞬時に判断した凛香。


レフェリーのカウントを待つまでもなく、未だ小刻みに震えているナギサの介抱を部員達にお願いしていくのだった。






「さっきはお疲れ様ナギサちゃん。 もう身体は大丈夫なの?」


スパーが終わってから15分後。

意識を取り戻したナギサの横に座り込んだ凛香は優しげな声で語りかけていった。


「ありがと凛香ちゃん、全然大丈夫よ。

 レスラーは身体の頑丈さが取り柄だからね」


「なら良かった。 それにしても、ナギサちゃんがボクシングにこんなにハマるなんてね、ちょっと意外だったわ」


本来であればプロレス部の部長であるナギサだが、地下ボクシングの試合を経験した事により、たまにボクシング部にも顔を出すようになっていた。


「この前の試合は情けない負け方しちゃったけどさ……

 それでも楽しかったんだよね、ボクシング」


菫色の髪の少女は、少し恥ずかしそうな表情を浮かべたまま言葉を続ける。


「もちろんプロレスの方が好きなのは変わりないんだけど、

 何というか、ボクシングでしか味わえない楽しみがあるというか……」


ボクシングの楽しみに目覚めた友人の姿を見た凛香は、嬉しさを表情に滲ませながら言葉を返す。


「そうね、ボクシングでしか味わえないスリルがあるし…………それに、あそこのリングで闘うと、お客さんの熱に乗せられてついつい気合が入っちゃうのよね」


「なんかそれわかる気がする!! …………でも、プロレスも本当に面白いんだから……今度凛香ちゃんもウチの部に遊びに来ない?」


「確かにそれも楽しそうかも。

 一回遊びに行かせてもらうわね!」


快く提案を了承してくれた友人の姿を見て、つい笑顔になってしまうナギサだったが、今は時期が悪いことを思い出した。


「あっ、凛香ちゃんは今は来週のタイトルマッチの事しか考えられないだろうから、来るのはその後でね!」


「ふふっ、覚えててくれたのね。

 勿論そうさせて貰うわ」


「初の防衛戦なんでしょ?

 アタシも見に行くから試合、楽しみしてるわよ……チャンピオンさん」




(王座防衛戦かぁ…………まだイマイチ実感が湧かないけど、アンナさん強かったなぁ……)


凛香は先日その目で見た試合相手の強さに一抹の不安を感じていた。


(でも由乃も見に来るって言ってたしいつも通り頑張らないと)


だが必要以上に気負うこともなく、凛香はいつも通りコンディションを整えて試合当日に臨むのだった。






---------------試合当日、地下格闘技団体UBC特設会場---------------


「紳士の皆様、お待たせしました!!

 それでは只今より本日のメインイベント、地下格闘技団体UBCが誇るJKボクシングリーグ、そのタイトルマッチを開始いたします!!!」


人気ボクサーが王座についてから初めてのタイトルマッチ。

そんな約束された最高の時間を前に、前座の試合で温められた会場の熱が更に一段階押し上げられていった。


「まず青コーナーは先日女子リーグの上位ランカーを蹴散らしたこの選手!!」


「自身のタイトルマッチでは無様な嘔吐KO負けを喫し、その後挑戦した媚薬マッチでは哀れにも絶頂KO負け……そんな彼女がいま大きく成長を遂げ、再びJKリーグの王座奪還に挑みます!!!」


セミロングの黒髪に無表情な、だがしかし端正に整った顔立ち。


「JKリーグ元王者…………鉄の女こと、アン~~~ナ~~~~~~~!!!」


十分に鍛え上げられ、引き締められた腹筋を見せつけるかの様に露出の高いコスチュームを身に纏った少女がリングに足を踏み入れていった。




「続く赤コーナーは、アンナ選手が敗れたエリザベスを打ち倒し見事チャンピオンの座を掴み取ったこの女!!」


「妹の為に地下ボクシングに参戦してから幾度となく派手な逆転勝利を繰り返し、エキシビションを除いた公式戦では未だ無敗。何度ダウンを喫しても再び立ち上がる事からついた二つ名は【堕ちない少女”アンブロークン”】」


長い黒髪を靡かせ、鍛えられつつも女性らしさを存分に湛えた魅惑的な身体をした少女が、ゆっくりとリングに足を踏み入れる。


「初の防衛戦を白星で飾れるか、それともただの一度も防衛する事が出来ず、王座陥落となってしまうのか!?」


「UBC女子ボクシングリーグJKの部、現王者……凛~~~香~~~~~!!!」






「凛香ちゃん……貴女さぁ、チャンピオンとして恥ずかしくないわけ?」


リング中央、至近距離で睨み合う二人のJKボクサー。

レフェリーによる諸注意が終わると同時、アンナが冷淡な声で切り出した。


「……恥ずかしいって、何がですか? アンナさん」


「貴方の試合を一通り見させてもらったんだけど、いつもいつもゴングに救われてばっかりでさぁ……特にミサさんとの試合なんてアレ、完全にまぐれ勝ちよね?」


呆れを含んだ声色でつまらなそうに語りかけるアンナ。

予想外の口撃に対して少しだけ動揺してしまった凛香はすぐさま反論を行う。


「確かにゴングに救われる事も何回かありましたけd……」


「その上エキシビションとはいえ妹相手に無様なKO負けをしちゃってるし……エリザベスを倒した女だっていうから少しは期待してたんだけど、正直がっかりだわ」


「…………」


「そんなんで巻き続けられる程ここのベルトは軽くないって事……教えてあげる」


一通り言いたい事を言い終えたらしい挑戦者の姿を見て、冷静さを取り戻した王者は笑顔で冷たく言葉を返していく。


「気は済んだかしら?……クールを気取ってる割には良く吠えるじゃない。

 弱い犬ほどなんとやら、ってやつかしら?」


愉しげな表情を浮かべたまま、王者が言葉を続ける。


「すぐ鳴く駄犬はちゃんと躾けてあげないといけないわよね。

 だから今日は、どちらが上なのか……そのご自慢の肉体に刻み込んであげますね」


一瞬だけ眉をひそめたアンナだったが、すぐさま冷静さを取り戻した。


「……へぇ、それは楽しみね。

 精々期待してるわよ、チャンピオンさん」




そして、タイトルマッチの始まりを告げるゴングが鳴り響いていった。



カーン!!!










ゴングと同時、リング中央へ向けて二人は躊躇なく加速していく。

そして踏み込んだ勢いを止めることなく、彼女たちはお互い全力の右ストレートを放っていった!!



バキャッッ!!!


「試合開始と同時にお互いのストレートがぶつかり合っていく~~~!!

 これは……全くの互角かぁ!! どちらにも軍配は上がらず!!!」


激しい衝撃音と共にグローブがぶつかり合い、威力がほぼ互角だったからか、衝突の勢いで互いの拳が勢いよく弾かれていった。


「くぅっ……!!」


弾かれた拳の痛みで思わず一歩後ずさってしまった凛香に対して、痛みからいち早く立ち直ったアンナが即座に追撃を仕掛けていく!!


「あんっ、んうぅっ!!」


「一瞬の隙を付いてアンナ選手のジャブが突き刺さる~~~!!

 ファーストヒットを奪ったのはチャレンジャーの方だぁ!!!」



鋭いジャブで軽くではあるが体勢を崩されてしまった凛香は、目の前の右拳を振りかぶったアンナの姿を見て前回の彼女の試合の事が脳裏に過った。


(アンナさんは恐らく今回もボディ攻めで来るはず……ガードを下げないと!!)


だがそんな凛香の思惑とは裏腹にアンナは目の前の整った顔面へと向けて右フックを放ち、黒い弾丸が勢いよく凛香の頬肉を抉り取っていった!!


「ぶひゅぅっっ!!」


「チャレンジャーの右がクリーンヒットォ!!

 チャンピオンの身体がグラついていく~~~!!!」


(くぅっ……ボディを警戒しすぎた! 早くガードあげないと……)


今の一撃で完全に体勢を崩されてしまった凛香。

この状況ではアンナの追撃を避ける事が出来ないと判断し、咄嗟にガードを上げていく、が--------



「ごふぅぅっっっ!!!」


「今度はボディ~~~~!! アンナ選手の攻めが冴えわたる!!

 チャンピオン、早くも試合の主導権を握られてしまったかぁ!!?」




警戒していたボディを入れられてしまった凛香。腹部の痛みに耐えかねた彼女は、グローブでお腹を抑えながら数歩ほど後退していった。


「あっ……がぁっ…………」


(一発だけなのに結構効かされちゃってるわね……

 アンナさん、耐久力だけじゃなくて思ったよりパワーもあるかも)



そんな、いつまでも反撃してこない対戦相手の姿を見て構えを解くアンナ。

そしてタイトルマッチであるにも関わらず、いつも通りの宣言をしていった。


「私のボディ、そんなに気に入ったの?

 ほら、いつまでも喘いでないで早く来なさい……一発、好きに打たせてあげるわ」



「アンナ選手、タイトルマッチであるにも関わらず

 いつもの”アレ”をやる気なのかぁ!!?」


相手の攻撃をわざとその身に受け、鍛え上げられた肉体をもって真っ向から跳ね返すパフォーマンスを得意とする事からついた通り名が”鉄の女”。


絶対に負けられない大舞台でもいつも通りのファンサービスを貫くその姿勢に、会場は大いに湧いた。



「へぇ……そう。

 それじゃ、遠慮なくいかせて貰うわ、ねっ!!!」


(相手のペースに乗せられるのはちょっと癪だけど……

 その思い上がりを打ち砕いてやる!!!)


目の前に無防備な身体を突きつけられて、凛香が選択したのは自身が得意とするコークスクリュー・ブロー。


遠慮も躊躇も一切せず、全力で目の前の女に向けて拳を放っていったのだが--------





「くっ……!!!」

(効く……けど、意識を持っていかれる程じゃない!!!)


その一撃はダウンを奪うどころか、アンナをその位置から動かす事すら叶わなかった。


「た、耐えたぁ~~~~~!!!

 アンナ選手、チャンピオン渾身の一撃を真っ向から耐え切りました!!!」




「えっ……嘘…………」


強豪ひしめくJKリーグでも最上位の攻撃力を誇る自身の拳が真っ向から受け止められるという、余りにも予想外の光景を前に動きが止まってしまった凛香。


当然、それを見逃すほどアンナは甘い選手ではないため、すぐさま反撃のボディブローが放たれようとしていた。


(やばい、ボディが来る……そうだ!! ここは私もアンナさんみたいに身体で受け止めて、効いてないアピールをすれば……)


タイミング的に避けられないと悟った凛香は、自分がやられた意趣返しをすべく、拳を身体で受け止めようと腹筋に力を込める--------が、



「んぶぅぅぅっ!!!」


腹筋の薄い部分を正確に打ち抜かれた結果、彼女の意思とは裏腹に身体が”効いている”と盛大な悲鳴をあげてしまっていた。


「凛香選手悶絶~~~~~~!! 完全に動きが止まってしまったぁ!!

 チャンピオン、これは危険な状況だぁ!!!」


実況の言葉通り、リング中央で動きが止まってしまった彼女はアンナにとって格好の的となってしまっており--------


「がびゅっっっ!!!」


「続けてアッパーカットが炸裂~~~~!!

 チャレンジャーの猛攻が止まらない~~~~!!!」



顔面を真上に弾き飛ばされた凛香を浮遊感が包み込む。


完全に方向感覚を失ってしまったチャンピオンは、そのまま尻もちをついてダウンを喫してしまっていた。


「ダウン、ダウンです!!

 チャンピオン、挑戦者の猛攻に早くもダウンを奪われてしまった~~!!!」




「あっ、くぅっ…………」


(ダメージはそこまでじゃない、けど……何も出来ずにダウンさせられるなんて…………アンナさん、強い!!)


何発か良いパンチを貰ってしまったものの、【堕ちない少女”アンブロークン”】の異名は伊達ではなく、凛香の身体はまだ問題なく闘える状態にあった。


「りっちゃん!! まだ大丈夫でしょ!?

 カウントフルに使って体力回復させなさい!!」


リング下にいるセコンドの声もしっかりと把握出来ていた凛香は、アドバイス通りカウント9まで使ってゆっくりと立ち上がってからファイティングポーズを構えていった。


「チャンピオン、何事も無かったかの様に立ち上がりました!!

 まだまだ試合はこれからといった感じでしょうか!!?」






「BOX!!」


(さっきは良いようにアンナさんのペースに乗せられちゃったわね。

 ……少し落ち着かないと)


冷静さを取り戻すべく、相手と距離を詰めずその場で上下にトントンとステップを踏み始めた凛香。


ステップを踏むたびに年齢にそぐわない胸部の豊満な果実が激しく跳ね、その存在を高らかに主張していた。


それを眺めながら、アンナはこれまでの流れを振り返る。


(凛香ちゃん、かなりボディを警戒してたわね……マリナお姉さまの予想通り、か。

 ……なら、存分にこの状況を利用させて貰わないとね!!)


そして次の作戦を決めた挑戦者は、至近距離の乱打戦に持ち込むべく王者へと歩みを進めていった。



「インファイトの間合いまで近づいた両者!!

 ここから激しい殴り合いが繰り広げられるのか~~!!?」



「ぶひゅっ!!」


先手は待ち構えていた凛香。

真っ直ぐなストレートで顔面を打ち据えられたアンナは一瞬動きを止めるも、すぐさま反撃の拳を放っていく。


「がふっ!」


更に一歩距離を縮めたアンナの右フックが凛香の頬肉を押し潰す。

だが先程のアンナとは異なり、凛香は瞬時に反撃の拳を繰り出していった!!


「んがぁっ……く、やぁっ!!」



「女の意地を賭けた正面からの殴り合いが始まってしまったぁ~~!!

 見たところチャンピオンがやや優勢の様ですが、このまま押し切れるかぁ!!?」






「はぁ……はぁ…………がびゅぅぅっっ!!!」


「お~~っとチャンピオン、またしても被弾!!

 チャレンジャーの手のひらで翻弄されてしまっております!!!」


真正面からの殴り合いを続ける事約一分。

序盤の勢いとは裏腹に、アンナの有利な方へと形勢が傾いてしまっていた。




「ここまで見事にフェイントに引っかかってくれると騙し甲斐があっていいわね。

 そら行くわよ凛香ちゃん!! 次はどっち……かな!?」


息を荒くしながらアンナが腕を引き絞り、同時に一瞬だけ視線を下に落とす。


(またっ……でも、試合序盤でボディを打ち込まれるのは不味い!!

 今度もガード下げないと!!!)


前回のミサとアンナの試合を眼前で目撃した結果、ボディを打ち込まれてスタミナ切れに追い込まれる事を過度に警戒してしまっている凛香。


それ故あからさまなフェイントであるにも関わらず、釣られてガードを下げてしまう--------アンナの思惑通りに。



「かふっっ…………」


真横から綺麗に顎を打ち抜かれてしまった凛香。

高速で脳を揺らされてしまった結果、リング中央でグロッキー状態に陥ってしまう。


「ぁぅ……ぁ…………」


そして目の前の哀れな王者へと向けて、挑戦者は容赦ないアッパーカットを放っていった!!!


「あびゅっっっ!!!!」






「チャンピオン、またしてもダウ~~~ンッ!!

 正面からの殴り合いで完全に打ち負けてしまったぁ!!!」


「あ……ぅぁ……ぁ…………」


瞳孔の小さくなった瞳は上ずり、口元ではマウスピースがモゴモゴと蠢いている。

おまけに頭からつま先までピクピクと痙攣してしまっているその淫靡な姿は、先のダウンとは異なり彼女のダメージが深い事を如実に物語っていた。


「全く、本当に情けないチャンピオンねぇ…………

 これならエリザベスの方がよっぽど強かったんじゃない?」


「チャンピオン、ダメージが深いのか倒れたまま動けない!!

 初の防衛戦でこのまま良い所なく1RKOされてしまうのか~~~!!?」






「……ぇ…………ねぇ………………おねぇ、頑張って!!!」


意識が朦朧としている凛香だったが、愛する妹の叫び声が耳に届き正気を取り戻していく。


「んぅ……? ふぁっ……そうだ、しあ……い…………」


「負けないでおねぇ!!

 いつもみたいにカッコいい所見せてよ!!!」


リング下にいる妹と視線が交差する。

試合開始から劣勢に立たされているこの状況下でも自らの事を信じ切っている由乃の姿を見て、凛香は急速に頭が冷えていくのを感じていた。


(由乃が見てるのに……こんな情けない試合して、何やってるんだろう、私)


ダメージを感じさせない様子で力強く立ち上がった凛香。

そのまま自らの妹へ向けて優しく語りかけていく。


「カッコ悪い所見せちゃってごめんね由乃。

 これからキッチリ逆転するから、おねぇちゃんの勇姿を見てなさい!!」



そこには試合開始からボコボコにされていた弱い王者の姿は既になく、姉としてのプライドを燃料にして、凛香の心に再び闘志の炎が燃え上がっていた。


(ボディでのダメージの蓄積とかスタミナ切れとか……そんな細かい事は気にしないで、全力で殴り倒してやる!!!)






「BOX!!!」


試合が再開されると同時、凛香は今までのダメージを一切感じさせない動きで鋭くアンナに近づくと、そのまま右のボディを繰り出していった。


「ぐふぅっ!!」


(今の……反応しきれなかった!!

 この女、さっきまでと明らかに動きが違う!!!)


アンナの反撃が来る前に凛香は返しの左フックを放ち、鈍い音を立てて青いグローブが女の頬を抉り抜いていく!!


「ぶひゅぅっっ!!!」


(疾い上に、威力もっ…………)


「凛香選手、明らかにギアが一段上がりました!!

 素早いラッシュでアンナ選手の身体を蹂躙していきます!!!」




「がふぅっ……んはっ……く、このっ……ぶひゅっっっ!!!!」


本気を出した王者のラッシュが挑戦者の肉体を絶え間なく痛めつけていく。

アンナもただやられるのみではなく、時折反撃のボディブローを放つのだが、


「がはっ……まだまだ、こんなんじゃ私は止められないわよ!!!」


凛香の勢いを止める事は叶わず、再び拳の雨に呑まれてしまう。






「んぐっ、ぶへっ、んがっ、おえぇぇぇぇっっ!!!」


「チャレンジャー、勢いを増したチャンピオンの連打に全く対応できておりません!! 一方的な展開になってしまっているぞ~~~~!!!」



「ぁ……んっ…………ふぁぁ………………」


王者の拳に晒され続けたアンナは既に焦点の失った瞳を浮かべており、リング中央で力なく腕を下げ、口から弱々しい声を漏らすのみとなってしまう。


「いい顔になったわね…………今度は耐えられるかしら!?」


愉しげな声を発しながら凛香は腕を引き絞り拳を半回転させる。

試合序盤で耐えられてしまった自らの得意技を再び放つために。


「これで…………沈めぇ!!!」





「がひゅぅっっっ…………」


「決まった~~~~!! コークスクリュー・ブロ~~~~~~!!

 チャレンジャーの身体がド派手に吹き飛ばされていく~~~~!!!」


前回とは異なり、その一撃で身体を浮かされてしまったアンナ。

そのまま力なくキャンバスへと横倒しに身体を叩きつけられてしまう。


「チャレンジャー、ここまで耐えましたが遂にダウ~~ン!!

 チャンピオンの得意技でダウンを奪い返されてしまいました!!!」



「流石おねぇ!! 最高にカッコ良いよ~~~~!!!」


喜ぶ妹の姿を視界に入れ、笑顔で手を振る凛香。

そのままニュートラルコーナーへ足を進めると、ラッシュで消耗した体力の回復に努めた。



「っが…………ぅ……はぁっ…………」


(これが本気を出した凛香ちゃんの攻撃……威力も速度もエリザベスと同等かそれ以上……どうやらまぐれ勝ちしたって訳じゃなさそうね)


ダメージで身を震わせながら、現王者の評価を改めるアンナ。

派手なラッシュを受けたものの、まだ十分に闘える体力が残っている彼女はカウント8で立ち上がり、腕で口元に付着していた涎を拭っていた。


そして試合が再開されると同時に、凛香へと向けて少し楽しげに語りかけていく。


「やるわね凛香ちゃん……中々良いパンチ打つじゃない」


「それはどうも……

 これで”情けないチャンピオン”って称号は返上出来そうかしら?」


「さぁ……それはまだわからないわね」


内心ではとっくに評価を改めてはいるのだが、凛香にそれを伝える事はせず、敢えて不敵な笑みを浮かべるアンナ。


「そうですか……なら試合前にお伝えした通り、どちらが上なのか、そのご自慢の肉体にこれからた~っぷり刻み込んであげますから……その後でまた教えて下さいね」


胸の前で拳を打ち鳴らしながらそう宣言する王者の姿を見て、挑戦者はこれからの展開を思案していく。


(これは……かなりキツイ試合になりそうね)



そうしてアンナの予想通り、

JKリーグ現王者による圧倒的な暴力が展開されていくのだった----------






「あべっ、ごぶっ……がひゅっ……ぅ、ぁぁ…………ぶふぅっっっ!!!」


「チャレンジャー、またしてもチャンピオンのラッシュに捕まってしまった!!

 ラウンド終了までかなり時間がありますが、果たして無事に凌げるかぁ!!?」


試合は現在4ラウンドの中盤に差し掛かっており、ここまで王者による一方的な展開が繰り広げられていた。


「あぅっ……がふぅっ……く、ぁ…………あがっっっ!!!」

(やばっ、何度貰ってもキく……でも、手を……出さない、と…………)


既に片手の指では足りない数のダウンを奪われているアンナではあったが、ただ一方的に殴られている訳ではなく、時折反撃のボディブローをしっかりと放つ事を忘れない。


「ぼひゅっ……ぅ……こ、のぉっ……まだまだぁっっ!!!」


幾度となく叩かれた凛香の腹には至る所に赤いあざが出来てしまっているが、それでも勢いを止める事はなく、怒涛の連撃を放っていく!!


「ぶふぅっ……あばっ……うぁっ…………はぷぅっっ…………」


「アンナ選手、またしてもサンドバッグにされてしまっているぞ~~!

 おぉっとこれは! 動きが止まって……もはや完全にグロッキーかぁ~~!!?」


「ぁ…………ぅ……ふぁ………………!??」


もはや見慣れた光景となりつつある絶好の好機。

休息を欲しがる身体からの指令を一切無視して、凛香は大振りのアッパーカットを放っていった!!


「はぁ……はぁっ…………これでも……くらえっっ!!!」


腕を振り上げると同時、凛香の豊かに実った果実が大きく跳ね、身体からは大量の汗が飛散する。


遠心力を大きく使って放たれたその一撃は、アンナの顎を弾き飛ばし、容易にダウンを奪うことに成功していった。





「アンナ選手再びのダウ~~~~~ン!!

 これでこのラウンド3度目のダウンです!! チャンピオン強い、強すぎる!!!」


「……ぁ…………ぅ………………」


散々痛めつけられたお陰でその整った顔立ちはもはや見る影もなく、ロープに身体を預けて弱々しく震えるだけの挑戦者。


焦点の失った瞳は虚空を見つめており、大量の涙がその顔面を彩っていた。



「がっ、はぁ……ぜぇ…………はぁ………………」

(そろそろこっちの身体も限界かも……お願い、もう立って来ないで……!!)


ここまで一方的に攻めている凛香であったが、長時間に渡る激しい攻撃でかなりの体力を消耗してしまっており、少しでも体力を回復するべくニュートラルコーナーにしがみついて必死に呼吸を繰り返していた。




「お~~~~っとアンナ選手、またしても立ち上がりました!!!

 弱々しい動きですが、しっかりとファイティングポーズを構えて行きます!!」


(ま……まだ立って来るなんて…………アンナさん、どれだけタフなのよ…………)


だが凛香の願いも虚しく、まるで幽鬼の様にふらっとアンナは立ち上がる。


「はぁ……はぁ……ま、まだっ……まだ……やれま……す………………」


満身創痍に見える彼女ではあるが、その瞳の奥には未だ闘志の炎が燃え盛っており、試合を諦めていない事が伺える。


表のリングであれば既にレフェリーストップがかけられている状況だが、地下にはそのような規定が存在しない為、問題なく試合が再開されていった。


「ボックスッッ!!!」






「ぜぇ……はぁ……はぁっ…………」


試合が再開されたものの、優位に立っているはずの凛香は追撃を行う事なくその場に佇んでいた。


(身体、重っ……正直もう動くのすらキツくなって来たんだけど、多分アンナさんの方が辛いはず……)


(だから…………今はとにかく攻めないと!!!)


そして強い意志で辛うじて呼吸を整え、何とか重い足を前に踏み出していった。


「両者ともゆっくりとした足取りでリング中央、

 そろそろ射程距離に入ってきたか!!?」




(来たっ……まずは右ストレート、を…………)


ロングレンジでのストレートをお見舞いしようとした凛香だったが、次の瞬間、自らの身体の異変に気づく。


(う……腕が……上がらない!!?)


「おっと、どうしたチャンピオン!?

 腕を中途半端に掲げたままの姿勢で固まってしまったぁ!!?」


試合序盤から幾度となく繰り出してきた激しいラッシュの疲れに加えて初防衛戦のプレッシャーによる精神的疲労、おまけにひたすら狙われたボディへのダメージが重なった結果、凛香は完全にスタミナ切れに陥ってしまっていた。


「はっ……はっ……」


多量の汗を流した事で脱水症状も併発しているのか、彼女の口からは乾いた呼吸音が小刻みに刻まれ、その唇はカラカラに乾いてしまっていた。



「辛うじて間に合ったわね……それじゃここからはまた私のターンよ。

 覚悟しなさい、凛香ちゃん!!!」


KO寸前になりながらも何とか待ちわびたその瞬間に辿り着いたアンナ。

再び息を吹き返した挑戦者は、無防備に突っ立ったままの王者へと向けてボディアッパーを繰り出していった!!!





「あっ、がっ……かひゅっ…………」


「チャレンジャーの拳が火を吹いた~~~~!!

 反撃の狼煙と言わんばかりの強烈なボディアッパーが炸裂~~~~~!!!」


「ひゅっ……ぁっ……ぁぁ…………」


鳩尾を正確に打ち抜かれてしまった凛香は、痛みから目を大きく見開き、口を金魚の様にパクパクとさせている。


そして痛みと酸欠で何も考えられなくなってしまった哀れな王者は、挑戦者の拳がその身体から引き抜かれると同時にキャンバスに力なく崩れ落ちてしまった。






「チャンピオン、このラウンド初めてのダウンを喫してしまった~~~!!

 かなりダメージが深い様子ですが、果たして立ち上がる事は出来るのか~~!?」






--------「JKボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part2(fin)」に続く


後編はこちら

【無料公開】2022.8 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part2/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part2

○今回の作品について/About this work ■試合内容 ※※前編のネタバレ含みます※※ 前編はこちら 王者である凛香の猛攻に蹂躙されていたアンナだったが、凛香の体力を絞り尽くす事に成功し反撃を開始していく。 逆にスタミナ切れになってしまった凛香は挑戦者の拳で滅多打ちにされてしまい………… 的な内容で、タイトルマッチの...





【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1 【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1 【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1 【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1 【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1 【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1 【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1 【無料公開】2022.7 地下女子ボクサー凛香とはじめての防衛戦~凛香VSアンナ~Part1/Underground boxer Rinka and her first defense match - Rinka VS Anna - Part1

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Thanks for the request! We are not sure what will happen, but please enjoy next month's update~!

ナッツが主食

I want to see Rinka's KO defeat and incontinence...!

イテ-い


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