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2022.12 アイツにだけは負けたくない~アリサVSエリカ~前編/I don't want to lose to that fellow alone - Arisa vs. Erika - Part 1

■試合内容

腐れ縁の親友同士であるアリサとエリカのライバル対決回です!!

圧倒的なパワーを誇る代償として3ラウンドまでしかスタミナが持たない女と、圧倒的な速度で全てを躱していく女の闘いになります。


なおここからはネタバレなのですが、ライバル回と言いつつケンカップル回でもあります。


挿絵は立ち絵や差分など含む全5枚、内1枚はFANBOX用の新規描き下ろしです!!

またSSは約9400文字となります。(pixiv基準で読了まで約19分です)


それでは対戦よろしくお願いします~。


■Content of the match

This is the rivalry round between Alisa and Erika, two best friends who have a rotten relationship with each other!

It is a battle between a woman whose stamina lasts only up to three rounds at the cost of overwhelming power, and a woman who dodges all attacks with overwhelming speed.

This is a spoiler alert, but while it is called a rivalry episode, it is also a fighting couple episode.


There are a total of 5 illustrations including standing pictures and differences, one of which is newly drawn for this plan!


★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。

There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


---

○各キャラ登場作品紹介/Introduction of works in which each character appears

▼エリカ登場「2022.11 格上の女への挑戦~エリカVSあきら~」

▼Erika's appearance "2022.11 Challenge to the higher rank girl - Erika vs. Akira"

https://hate.fanbox.cc/posts/4794373


アイツにだけは負けたくない~アリサVSエリカ~前編

I don't want to lose to that fellow alone - Arisa vs. Erika - Part 1


「悪いねアリサ、ここからはアタシの独壇場だよ」


顔だけは整った女がムカつく台詞をほざいてきたので、なけなしの体力を振り絞って私は口を開く。


「ぜぇ……はぁ……舐めんな、このっ……脳筋女が」


強気な言葉を返してみたものの、身体はもう限界で私の言うことを聞いてくれそうにない。どうやってこのラウンドを凌ごうか考える時間すら与えられず、レフェリーが試合再開の宣言をしていった。


「ボックスッ!!」



エリカが真っ直ぐ向かって来てるけど、足どころか既に腕すら満足に動かせないので、真紅のグローブが私の身体に吸い込まれるのをただ眺める事しか出来ない。


「ぶひゅっっ……お゙あ゙っっ……んがぁぁっ……ぐひゅぅっっ!!!」


「あ~~っとアリサ選手、またしてもコーナーで捕まってしまったぁ!!

 既に腕が上がらないのか、ガードすらままならず滅多打ちにされてしまっているぞ~~~!!!」



悔しいけどアイツの言う通りの展開になっちゃってる。

ムカつく顔に1発お見舞いしたい所なんだけど、もう拳を握りしめる気力すら残っていない。



「お゙え゙え゙っっっ!!! ……あ゙っ……ぁ…………」


「エリカ選手の強烈なボディでコーナーへ串刺しにされてしまったぁ!!

 完全に悶絶しております!! アリサ選手、万事休すかぁ!!? 」


なによこのボディの威力、反則でしょこんなの。

くそっ、アイツにだけは負けたくなかったのに……身体が、動かない。



「ごひゅっっっっ!!!」


「グロッキーなアリサ選手に対して容赦ないアッパーカットが炸裂~~~~!!!

 闘技場の妖精が宙に舞い散っていった~~~~!!」



最後に目にしたのは勝ち誇った表情を浮かべる腐れ縁の親友の姿。

頭をかきむしりたい程に悔しいのだけど、当然そんな体力は残されておらず、私はそのまま意識を手放した。




「試合終了~~~~~!! 3ラウンド2分52秒、エリカ選手のKO勝利です!! ライバル対決を制したのはエリカ選手、これでランキングは2位に上昇しました!!!」


そして未だ混濁している意識の中で、私の敗北を告げる実況の声だけが鮮明に耳へと届けられていた--------






「…………はぁ、またこの夢か」


前回のアイツとの試合。

ヒットアンドアウェイに徹して3ラウンド中盤まで凌いでいたのに、一度捕まってからは一方的にボコられて、あげくの果てに失神KO負けを喫してしまった。


一刻も早く忘れ去りたい、私の苦い思い出である。



でもそれも今日までの話。

今夜あの女との試合が予定されている為、リベンジの瞬間はすぐそこまで迫ってきていた。


「待ってなさいエリカ……今度は、絶対に私が勝つんだから」






---------------地下格闘技団体UBC特設会場---------------


「それでは只今よりUBC女子ボクシング、本日のメインイベントを執り行いたいと思います!!」


「まずは青コーナー、UBC女子ボクシングリーグ現在4位。

 闘技場の妖精(リング・フェアリー)ことアリサ選手~~~~~~!!!」




リングで闘う人間とは到底思えない程にきめ細やかな肌をした美女へとスポットライトが当たる。

ボクサーとしてはやや華奢な体つきではあるものの、その胸部にはふんだんに雌の魅力が詰め込まれていた。


「続きまして赤コーナー、UBC女子ボクシングリーグ現在2位。

 紅蓮の剛腕乙女ことエリカ選手~~~~~~!!!」




女としての魅力とボクサーとしての力強さが同居した肉体にライトが当たる。

その美女は、試合を待ちきれないといった表情でコーナーに身体を預けていた。



「同じ大学の親友同士でもあるこの2人。 対戦成績は互いに7勝7敗となっております。 前回はエリカ選手に軍配が上がりましたが、果たして本日はどちらに勝利の女神が微笑むのか!?」




人気カードの一つであるライバル対決を前に盛り上がる会場内。

熱気が注がれる当の女達はリング中央、手を伸ばせば互いに触れられそうな程の近い距離で、お互い腕組みをしながら睨み合っていた。


「この前説で毎回思うんだけどさぁ……ウチらが親友同士ってのは流石にちがくない?」


腕組みをしたままエリカが一歩前に出ると、互いの雌を主張する部分がコスチューム越しに柔らかくぶつかり合っていく。

背の高いエリカのそれがアリサの乳房を上からむにゅっと侵食しようとするものの、アリサの弾力のある乳肉がそれを阻む。



(ちょっ、エリカの胸、相変わらずハリがあって気持ちい……じゃなかった。 女としてここは引けないわね)


「全く同感ね。こんな脳筋ズボラギャルと親友扱いだなんてまっぴらゴメンだわ」


久々に感じるエリカの胸の感触に一瞬戸惑うものの、試合前から負ける訳にはいかないと思い直したアリサが一歩前に踏み出した。その結果互いの双丘がより密着し、押し潰されてその柔らかさを主張していく。



「はぁ、誰がズボラだって?」


「アンタよアンタ。 全く、だれが毎回部屋を片付けてあげてると思ってんのよ」


「それは……アリサが勝手に来て勝手に片付けてるだけじゃん?

 大体なんでいつもアタシの部屋に来てんの!? 邪魔なんですケド」


「隣の部屋の住人がゴミ屋敷になってマンションに虫とか湧いたら嫌なの!!

 私に来られたくなかったら、せめて水回り位はちゃんとしてよね」


互いに胸を押し付けあったままいつもの様に口論を繰り広げていた二人であったが、冷静になったアリサが声のトーンを下げて問いかけていく。



「あ、そうそう。言わなくても大丈夫だと思うけど……解ってるわよね?

 今回も……負けた方は”アレ”だから」


その問いかけにエリカは薄く笑みを浮かべ言葉を返す。


「もち。 いつもの奴っしょ?

 前回のアリサ、マジ可愛かったし……今回も愉しませて貰うかんね♪」


2人が試合をする時の恒例行事である、”試合翌日のペナルティ”。

その存在を改めて確認したアリサは、より一層試合へのやる気を高めていく。


「ざけんな……今日は私が勝って、明日アンタの声が枯れるまで喘がせてやるんだから……覚悟しなさい」






カーン!!!



(まずは3ラウンドが終わるまで凌がないと……)


圧倒的な攻撃力の代償として、3ラウンドでスタミナが尽きてしまうエリカ。

そんな彼女を攻略するべく、アリサは脳内で作戦を練り上げていく。


(でも、守るだけじゃ前回みたいにいずれ捕まっちゃう。 だから今日は……

 3RまでにアイツをKOするつもりで、こっちからガンガン攻めてやる!!!)


改めて今日の方針を確認したアリサは胸の前で拳を打ち付け、リング中央へ向かっていった。


(まずは……)



そんなアリサに向かって、エリカは一直線に距離を詰めていく。


「やぁっっ!!!」

そしていつもの様に試合開始と同時に速攻を仕掛けるべく、女子リーグでも最高峰の剛腕を振るっていった。



(まぁ当然……アンタはそう来るわよね)


「舐めんなっ!!」

そんなお決まりの速攻に対して、アリサは完璧にタイミングを合わせたカウンターを放っていく。


「がひゅっ…………」

寸分違わず宿敵の顎先へヒットしたそれは、一撃で相手の身体をぐらつかせる事に成功していった。



「あ~~っと開幕早々、アリサ選手のカウンターが炸裂してしまった~~~~!!

 エリカ選手の身体が崩れ落ちていく~~~!!!」


「馬鹿の一つ覚えみたいに毎回速攻って……

 貴方、学習能力って物がないのかしら? これだから脳筋は」


キャンバスへと崩れ落ちつつあるエリカを眺めながら、勝ち誇った表情でそう告げるアリサ。



--------だが次の瞬間、彼女の身体は真紅のグローブで打ち抜かれてしまう。






「ごぷぅっっっっっ!!!」


覚束ない足取りで、身体が崩れ落ちながらも、エリカは強引に腕を伸ばして反撃のボディブローを放っていた。


「アリサ選手悶絶~~~~~!!!! エリカ選手、あの不安定な体勢から無理やりボディを打ち込んでいきました!!!」


「お゙っ……あ゙ぅっ…………」


不安定な体勢で放たれた一撃であるため全力とは程遠い威力ではあるものの、エリカの拳は油断しきったアリサの腹筋を容易に貫いていた。


(やばっ……試合、始まったばっかりなのにっ…………一撃、貰っちゃった)


瞳から大量の涙を溢し、口元からはマウスピースがむにゅっと飛び出している状態のアリサ。 痛みを和らげるべく、ぷるぷるとその白い肌を震わせていた。



「さくせん……せいこう…………」

対するエリカもカウンターで受けたダメージが大きく、ダウンしないで立っている事が精一杯で、追撃の拳を振るう事が出来ないでいる。


アリサとの試合で必ずこのシチュエーションが来るだろうと考えたエリカは、”カウンターを受けて倒れそうになりながらも何とか一撃返す”という練習を重ねており、その成果が十全に発揮されていた。



「試合開始早々、圧倒的なスピードを誇るアリサ選手が捕まってしまうというまさかの展開!! 果たしてこのままエリカ選手の蹂躙劇が始まってしまうのかぁ!!?」



(けど、まだ身体は問題なく動く……取り敢えず今はダメージから抜け出さないと)






「うっ、くぅっ……きゃっ!!」


「アリサ選手一方~~~~~!!

 直接の被弾こそないものの、反撃はおろか避ける事すら出来ておりません!!」


1ラウンドも中盤に差し掛かっていたが、未だダメージが抜けていないアリサの動きは精彩を欠いており、エリカの攻撃を必死で防御する事しか出来ないでいた。


「ほらほら!!

 亀みたく丸まってないでさぁ……堂々と殴り合おうぜ、アリサぁ!!」


「くっ、アンタと正面から打ち合う訳ないでしょっ……少し、黙ってなさいよっ」


(やばっ……腕、きっつぅ…………)


エリカの強打を受け止め続けたその白い腕には至る所に赤いあざが刻まれてしまっており、しなやかな身体からは大量の汗が滴り落ちていた。




「これでっ……どうだぁっ!!!」


通常よりも大きく溜めて放たれたエリカの右フックがアリサのガードへと襲いかかっていく。


威力だけを考えたその大ぶりの拳は、固いガードを強引にこじ開けていった。


「やばっ、ガードが……」


腕を弾き飛ばされ窮地に陥ってしまったアリサ。

襲いかかる追撃の拳を視界に捉えつつ、脳内で必死に打開策を考えていく。


(まずいまずいまずい……どうする……って、もうこれしか!!)



そして自身のプライドより試合での勝利を優先する事にしたアリサは、目の前のライバルの胸へと飛び込んでいった。


「あ~~っとアリサ選手ここでクリンチ!!

 危ない所でしたが辛うじて難を逃れました!!!」




「はぁ……はぁっ…………」


アリサだけではなくエリカの身体にも既に大量の汗が浮かび上がっており、汗に塗れた二匹の雌が絡み合う姿は、互いの吐息の熱と相まってボクシングとは思えない程の淫靡な雰囲気を醸し出していた。



「ふふっ、クリンチしちゃうとか……アリサにしては可愛げあるじゃん」

(アリサの肌……柔らかぁっ……試合中じゃなければヤバかったかも)


「るっさいわね……さっさと黙りなさいよ」

(癪だけど……エリカの身体、意外と悪くないのよね……)



互いの朱に染まった頬は試合の興奮のせいか、それとも別の感情から来るものか。


アリサが巧みに腕を絡めてクリンチしていた事もあり、嫌がらせにボディを叩く事すら出来ないエリカは大人しく宿敵の抱擁を受け入れていた。


アリサの方も体力の回復に専念しているため黙って抱きついたままとなっており、リング上に束の間の静寂が訪れていた。



「いつもそんなしおらしい態度なら最高なんだけど。

 ……アリサ、顔だけは良いんだし」


「普段は可愛げがなくて悪かったわね……それに、顔だけなのはアンタもでしょ」


試合とは関係のない憎まれ口を叩き合っていた所で、レフェリーによって2人の体が引き剥がされていった。






「ボックスッ!!」


「ふぅ……そろそろダメージも抜けてきたし、ここからが本番よ。

  覚悟しなさい、エリカ」


身体の調子を確かめる様に軽く飛び跳ねながらアリサはそう宣言する。


「へぇ……言ってくれるじゃん。

 でも、疲れたらまたアタシの胸に抱きついてきても良いからね♪」


小馬鹿にした態度でエリカがそう言葉を返すもアリサの表情に特に変化はなく、


「調子に乗りやがって……いくわよ!!」


吐き捨てる様にそう呟いてから、エリカへ向けて一気に駆け出していった。




「なっ……疾っ!!」


試合開始時よりも明らかに速度が上がっているアリサの突撃に対してエリカは動揺を隠せない。


瞬く間に距離を詰められてしまい、このままではまずいと直感したエリカは堪らず迎撃の拳を繰り出していった。


「このっ!!」


だがそんな雑な攻撃で女子リーグ随一のスピードを誇る妖精の姿を捉えられるはずもなく、あっさりとカウンターの餌食になってしまう。


「ぶびゅっっ!!!……ぁ、っが…………」




「これまでの鬱憤……晴らさせて貰うわよ!!」


一撃で体勢を崩してしまったエリカに対してそう告げたアリサは、隙だらけの親友に対して容赦ない連打を放っていった。


「んぐっ、ぶへっ、んがっ……がひゅっっっ!!」


ジャブ3連打の後に力の入ったストレートがエリカの顔面を弾き飛ばし、周囲に涎の飛沫が舞い散っていく。


拳の衝撃でエリカはたたらを踏んでしまい目の前の女から一度距離を取るものの、アリサは瞬時に詰め寄っていき追撃の連打を放っていった。


「んがぁっ、おぇっ、がふっ……うぁっ……はぶぅぅぅっっ……」


比較的華奢な体格ではあるものの、アリサは見た目に反し、そのランキングに相応しい攻撃力を有している。特にその優れたハンドスピードから放たれる高速の連撃は、これまで数々の女子ボクサーをリングへと沈めてきていた。


「ぶぎゅっっ!!…………ぶっ……がひゅ……ぶべぇっっ!!」


ガードすらまともに出来ず、エリカの整った顔や身体に水色のグローブが次々と突き刺さっていく。


「闘技場の妖精(リング・フェアリー)の本領発揮だ~~~~~!!!

 エリカ選手、手も足も出ず完全にサンドバッグになってしまっている~~~!!」




「ほらほらぁ、さっきまでの威勢の良さはどこに行ったのかしら?」


頬を赤らめながら実に愉しげに拳を振るうアリサ。

試合の高揚感に加え、宿敵であるエリカを圧倒しているという事実に対する興奮で、彼女はいつも以上にテンションが上がっていた。



「んぐぅっ、っぷはぁっ…………調子に、乗るなぁっ!!」


アリサからのラッシュを浴びながらも、流れを断ち切るべく強引に反撃の拳を振り抜いていくエリカ。


だが------


「ぷぎゃっっっ!!!!」


「またしてもカウンターが炸裂~~~~!!

 エリカ選手の身体が吹き飛ばされていく~~~~!!!」


自身の攻撃力が仇となり、威力を増したカウンターでエリカの身体は一瞬宙に浮き上がってしまう。


「ぁ……んがっ…………」


力を失った肉体がそのままキャンバスへと叩きつけられようとしていた寸前に、



カーン!!!

1ラウンドの終了を告げる鐘がリングに鳴り響いた。


「あ~っとここでゴング!!

 エリカ選手、ダウン寸前でゴングに救われました!!」




「ゴングに救われるなんて……ツイてて良かったわね、エリカ?」


ピクピクと身体を震わせリングに寝転がっている女を見下しながら、アリサは青コーナーへと足を進めていった。






(ふぅ……一時はどうなる事かと思ったけど、何とか私のペースに持ち込めたわね)


エリカのスタミナが切れるまで残り2ラウンド。

アリサの方は一撃貰ってしまったとはいえ、既にダメージは抜けており、体力も気力も十分に残されている状態であった。

その為、こちらからガンガン攻めるという作戦に変更はない。



(それにしてもエリカの奴……顔だけじゃなくて身体も私の好みド真ん中なのよね)


状況を整理し終えた所で脳裏に過ったのは、先のクリンチでの記憶。

試合中であったため、先程はそちらに思考がそれる事はなかったが、思い返しただけでアリサは顔が火照ってしまっているのを感じていた。


(勝つにしても負けるにしても、明日はアイツと…………)


もはや2人の間ではお約束になっている”試合翌日のペナルティ”。

それに想いを馳せようとしたが、このままではまずいとアリサは試合に思考を戻していく。


(落ち着け私……今は余計な事は考えず、

 アイツを吹っ飛ばす事だけに集中しないと)






カーン!!!


「さっきは好き勝手殴ってくれちゃって……このラウンドは覚悟しな!!」


ダメージを負ってはいるものの、未だ余力を残している様に見えるエリカがアリサ目掛けて突撃をしかけていく。


「ふっ……はっ……やぁっ!!!」


確実にアリサを捉えるべく、時折フェイントも混ぜながらコンパクトな振りで攻撃を仕掛けていくが、地下の妖精は華麗な足捌きでそれを軽々と躱していき、エリカの大砲はかすりもしない。



「シッ、はぁっ!!…………くっ、このっ……」


「相変わらずトロいわねぇ……お手本を見せてあげるから、よ~く見てなさい」


必死に拳を振るうエリカを小馬鹿にしつつ、打ち終わりの隙を狙ってアリサは反撃のジャブを差し込んでいった。


「あぅっ……ぶっ、ぷぁっ!!!」


「一瞬の隙をついて3連打が炸裂~~~~~!!!

 このラウンドもアリサ選手の一方的な展開になってしまうのかぁ!!?」



体勢を入れ替えてエリカにロープを背負わせる事に成功したアリサが、笑みを浮かべながら目の前の女に語りかけていく。


「実況もああ言ってる事だし、期待には応えてあげないとね♪

 ってな訳で、悪いけどここからは私の独壇場だから……覚悟しなさい、エリカ」


その言葉を皮切りに、アリサの全力を込めたラッシュがエリカの身体に襲いかかっていった。




「あ~っとエリカ選手、ロープに追い詰められてタコ殴りだ~~~!!!

 これは流石に危ないか~~~!!?」


「がっ、ぶひゅっ、んべぇっ……ごふっ……あびゅっっ…………」


エリカは反撃どころか防御すらままならず、アリサの怒涛の攻撃に為す術もなくサンドバッグ状態になってしまっていた。


「まだまだ終わらないから……簡単にダウンなんかしないでよね?」






実況の予想通り、リング上では長時間に渡り一方的な展開が繰り広げられていた。

そんな中呼吸を整える為に一旦手を止め、愉しげな声色でアリサは語りかけていく。


「ふふっ……どう? もしかして、もう限界だったりしちゃう?」


「はぁ……はぁ……こ、こんな軽いパンチ……効くワケ……ないっしょ…………」

今にも倒れそうな程にダメージを負ってしまっているのだが、エリカは精一杯の強がりでそう言葉を返す。



「ふ~ん、そんなへらず口が叩けるなんて……まだ殴られ足りないの……ねっ!!!」


「ぶひゅぅぅぅっっ!!!」


水色のグローブが勢いよく女の顔面を弾き飛ばしていくと、エリカの腕がだらんと下がり、顔からは表情が抜け落ちていってしまう。



「右ストレート一閃~~~~!!!

 お~っとエリカ選手、今の一撃で完全に動きが止まってしまったぁ!!!」


それでも未だなお立ち続けている親友に向けて、アリサは容赦ない拳の嵐を繰り出していく。


「がひゅっ……お゙あ゙っ……ぶべぇっっ……あ゙ゔっ…………」


顔面を左右に弾かれる度に焦点の合わない瞳も左右に揺れ、エリカの肉体は対戦相手のされるがままになってしまっていた。



「エリカ選手、棒立ち状態で滅多打ちだ~~~~!!

 もはや完全にグロッキーかぁ!!?」


「いい感じに仕上がって来たわね♪

 それじゃ……これで、沈めぇっっっ!!!」


アリサが深く踏み込んでからのアッパーを放っていくもエリカの視界はそれを捉えておらず、それ故、アリサの全身の力が込められた一撃がエリカの顎を打ち抜いていった。



「ぐひゅっっっ…………」



「エリカ選手遂にダウ~~~~ンッッッ!!

 ダメージはかなり深い様に見えますが、果たして立ち上がれるのかぁ!!?」


「がふっ……ぅ……あぁ…………」


尻を突き上げて力なくピクピクと震えるエリカ。

だらしなく開けられた口からは、今にもマウスピースが溢れ落ちそうになっていた。


「3…………4…………5………………」


ダウンカウントが進む中、コーナーで息を整えているアリサは未だ集中を切らさないでいる。


(この程度でKO出来たら苦労しないんだけどね……)




そして彼女の予想通り、エリカはカウント9で立ち上がってきた。


「お~~っとエリカ選手立ち上がりました!!

 若干足元が怪しいですが、まだその目は死んでないぞ!!!」


「ぜぇっ……はぁっ…………言ったっしょ?

 そんな軽いパンチ……全然効いてないって…………」


それが単なる強がりであるのは誰の目にも明らかだったが、エリカはそれでも気丈に振る舞っていった。






「ボックスッ!!!」


(大分痛めつけてやったし……このラウンドで決められるかも!?)


既に疲労の色が濃く見えるエリカを前に、アリサは詰めの段階に入るべきかと思案していたのだが--------その目論見は失敗に終わってしまう。



「きゃっ……って、クリンチ!?」


「お~~っとエリカ選手、流石にダメージが深いのか!?

 なりふり構わずクリンチで凌ぐ作戦に出ていったぁ!!!」


(しまった……どうせまた攻撃してくるだろうからカウンターを決めてやろうと思ってたのに…………)


エリカの予想外の行動で不覚にもクリンチを許してしまったアリサ。

だが次の瞬間、笑顔を浮かべて至近距離にいるライバルへと話しかけていった。


「ふふっ、今度はアンタが抱きつく番ね……

 いつもより可愛げあるわよ、エリカちゃん♪」


「はぁっ……はぁっ……このっ…………」


先程やられた意趣返しに成功したアリサは満足げな笑みを浮かべるものの、完全に身動きが取れないため、それ以上何もする事が出来ないでいた。






「ぜぇっ……はぁっ…………」


再び訪れた束の間の静寂。

試合が進むにつれて熱を帯びた互いの身体の感触と、汗まみれの肉体から香り立つ雌の甘い匂い、そして時折溢れる艶っぽい吐息が2人の本能を刺激する。


ゼロ距離にある相手の顔に目を向けると、どちらも潤んだ瞳を浮かべており、それがまた互いの熱を高めていく。



--------そして、どちらからともなく、2人はその瑞々しい唇を重ねていった。




「ちゅぱっ……ちゅぷっ……んんぅっ…………」


キャンバスへと落ちたマウスピースが軽い音を響かせる中、2人は舌を絡め合いながら唾液を交換し、蕩ける様な甘い音色を口から奏でていく。



「んっ……じゅるるっ……ちゅぷっ……んむぅっ…………」


エリカの両腕がアリサの首の後ろに回されると、2人の肉体はさらに密着していき、互いの雌を主張する胸の膨らみが柔らかく形を変えて押し潰されていった。



「うぅんっ……んぅっ……じゅるっ…………じゅるるるるっ………………」


まるで離れ離れになっていた恋人同士であるかの様な濃厚なそれは、レフェリーに止められる事もなく長々と続いていき--------




「んっ、ちゅぷっ…………ぷはぁっ………………はっ……はぁっ………………」


やがてどちらからとも無く離れると、透明な糸を引きつつ名残惜しそうな視線をぶつけ合った。






「はぁ……はぁ……試合中にべろちゅーとか、やーらし♡」


先に口を開いたのはエリカ。

未だ顔は朱色に染められたままではあるが、いつもの様に笑みを浮かべて軽口を叩いていった。


「は、はぁ!?……そっちからしてきたんでしょ? この淫乱女!!」


色白の顔を真っ赤に染めたアリサが反論し、試合に戻るべくファイティングポーズを構えようとした瞬間--------



カーン!!!

第2ラウンドの終了を告げる鐘の音が鳴り響いた。





__

■あとがき

SS担当であるナッツが主食の性癖が詰まった回なので、SS書いててとても楽しかったです(*^^*)

あと宜しければいいねとアンケートもよろしくお願いします!!


■Postscript

It was a lot of fun writing short story because the times were filled with sexuality of me Staple Of Nuts, who are in charge of short story.

Also, if you like this episode, please like it and fill out the survey!



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Comments

リクエストありがとうございます! 採用するかは未定ですが、検討させて頂きます~。

ナッツが主食

応援ありがとうございます!! 今後もより良い作品を作っていきますので是非ご期待くださいませ~。

ナッツが主食

お疲れ様です!投稿が早くて嬉しいです 次回どういう試合運びになるのか楽しみですこれからも応援してます

リリへ

ロープまたはコーナー、これらの 2 つの場所のいずれか

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コンテンツ百合が好きだった アプリケーションをリクエストしたい エリカがアリサの腹に強烈なパンチを放つ。

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