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2023.8【Part3】リーグ対抗戦第2試合~あきらVSアリサ~/League Match 2nd game - Akira vs. Arisa

※月2回更新の1回目です!!

*This is the first of two monthly updates!


■試合内容

JKリーグ対女子リーグ対抗戦の第2試合はあきらVSアリサ。


アリサのスピードについていく事が出来ず滅多打ちにされてしまっていたあきらだが、遂に一矢報いる事に成功する。

このまま試合の流れを掴む事が出来るのか……!?


的な内容で試合の後半戦をお送りしております~。


挿絵は立ち絵や差分など含む全4枚、内1枚はFANBOX用の新規描き下ろしです!!

またSSは約8200文字となります。(pixiv換算で読了まで約16分です)



試合は月末更新のPart4で完結予定ですのでよろしくお願いします~。



■Content of the match

The second match of the High School Girl League vs. Women's League competition, Akira vs. Arisa.


Akira was unable to keep up with Arisa's speed and was getting beaten to a pulp, but she finally succeeded in getting her revenge.

Can she keep up the momentum of the match......?


There are a total of 4 illustrations including standing pictures and differences, one of which is newly drawn for this plan!


The game will be completed in Part 4, which will be updated at the end of the month.



★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。

There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


---

【Part3】リーグ対抗戦第2試合~あきらVSアリサ~

League Match 2nd game - Akira vs. Arisa

※JK=Jyoshi Kousei=High school girl



「だから私は…………絶対に、負けないっ!!!」


改めて試合に賭ける想いを再認識したアリサは身体の痛みを強引に無視して拳を握りしめると、ラッシュの隙間をついて反撃の一打を繰り出していく。


だが――――――





「またしてもあきら選手のカウンターが冴え渡る~~~~~~!!

 アリサ選手、これは厳しい一撃を貰ってしまったぁ!!!」



「ぁ、ぅぁ……ぁ………………」


この試合一番の強打で完璧に脳を揺らされてしまった闘技場の妖精は、飛ぶための羽根をもがれてしまったかの如く無様にキャンバスへと墜落していってしまった。




「あきら選手のカウンターが再び火を吹いたぁ!!

 アリサ選手、この試合初のダウンです!!!」


雪の様に白い肌には既に至る所に紅いあざが刻まれており、妖精の様に整ったその顔面は舌を突き出して情けなく目を見開いている。


たった一度捕まってしまっただけにも関わらず、アリサのダメージが深い事は誰の目にも明らかだった。



「ダウンッ!! あきら、ニュートラルコーナーへ」


コーナーへと足を進めるあきらの耳に、一際大きい声援が届く。

振り返るまでもなくあきらは声の主が誰だか分かっていた。


「ナイスあーちゃん!! そのままKOしちゃえ~~~!!!」



必死に声を張り上げている親友の方へ一瞬だけ振り返り、右腕を大きく掲げる。

ボコボコに腫れ上がったあざだらけの顔面にも関わらず、その表情はひどく誇らしげだった。




「ぜぇっ……はぁっ…………」

(あの女、雑魚の癖に結構良いパンチ持ってるじゃない)


小刻みに身体を震わせながらも未だ意識は鮮明に保たれたままのアリサ。

予想外に大きなダメージを負ってしまったもののそれで悲観する事もなく、立ち上がる為にロープを掴んでいった。



「何やられてんだよアリサ!! まだやれんだろ、とっとと立ちな!!」


「はぁっ……はぁっ……」

(……っさいわね、すぐ立つから黙ってなさいよ)


リング下で激を飛ばす腐れ縁の親友に心の中で悪態を付きながら、アリサはカウント8で立ち上がる事に成功していった。






「アリサ、まだやれるか!?」


「当然っ……こんなパンチ、全然効いてないんだから」


しっかりとした眼差しで試合続行の意志を告げた直後、レフェリーによって試合が再開されていく。


「オーケー……ボックス!!」




「さぁ第2ラウンドも終盤戦!!

 アリサ選手、かなりダメージが深そうですが凌ぎ切る事が出来るのか!?」



(ここで……決めるっ!!)


試合再開と同時、アリサ以上に疲労もダメージも溜まっている身体を強引に動かして、あきらは対戦相手の女の元へと一直線に駆け出していく。



「ッッ!!!」

(ぁ……だめっ、足にキちゃってる……)


それを見て距離を取ろうとしたアリサ。

だが自慢の足は弱々しく震えるばかりでその場から動く事が出来ない為、身体を丸め必死にガードを固めていった。



「しっ、ふっ……やぁっ!!」


それを見て防御の上からでも構わずあきらは強引に殴りつけていく。


「んっ、くぅっ……んぅっっ!!!」


アリサは必死に腕に力を込めて守りを固めるも、ウエイトではあきらに分があるためガード越しでも効かされてしまっていた。




「やっ、はぁ…………そこっ!!!」


強引なラッシュの最中、アリサの叩かれ続けた腕が少し上がってしまった隙を逃さずに、あきらは腰の入ったボディブローを差し込んでいくと――――――



「えっ、ちょっ……お゙え゙え゙っっ!!!」


大量の唾液と共に、リング上に妖精の情けない嗚咽が響いていった。





「お~~っとこれは強烈!!

 アリサ選手、再び捕まってしまったぁ!!!」


うっすらと筋の見える形の良い腹筋に拳がめり込み、周囲に柔肉が盛り上がっていく。


「お゙っ……お゙あ゙っ…………」

(これっ、やばっ……)


体中に嫌な汗が浮かんでくるのを感じながら腕でお腹を守り、後退するべく重心を後ろに下げていくアリサ。


「逃がすかっ!!」


そんな対戦相手の姿を見て、少女は一気に前へと踏み込んで行くものの―――――



「きゃっ…………って、クリンチ!?」

(しまった、ハメられた!!)


逃げる素振りがフェイクであった事に気付けず、逆に前方へと鋭く踏み込んだアリサによって抱きつかれてしまっていた。






熱気の籠もった地下リングの上で、容姿に恵まれた二人の女が汗に濡れた肌と肌を密着させ、互いの吐息がそれぞれの鼓膜を優しく刺激している。


「はぁ……はぁ……アタシみたいな雑魚相手にクリンチとか、恥ずかしくないんですか?」


勝ち誇った表情で憎まれ口を叩きながら、それでも一切の油断はせずにあきらは僅かな隙間からグローブを相手の脇腹へと叩きつけていく。


「お゙っ、あ゙っ……うっさい……ん゙っ…………この、お゙っ……雑魚女」


強気な口調を崩さないでいるアリサだったが、腹部に痛みが奔る度に鈍いうめき声をあげさせられてしまい、目尻に溜まっている涙はより一層その体積を増していく。


「辛うじて難を逃れたアリサ選手、果たしてラウンド終了まで凌げるのか!?」




「ん゙っ……お゙っ…………ん゙ん゙ぅ゙っっ!!!」


あきらの腹責めに屈せず何とか耐え忍んでいるアリサだったが、拳が偶然”良い所”に入ってしまったため痛みに堪えきれず、腕の力が緩んでしまう。



(…………今だっ!!)



「とっとと……離れなさい、よっ!!」


あきらはその一瞬の隙を見逃さず、強引に女の身体を引き剥がしていく。



「お゙っ……んぁっ…………」

(あっ、これ不味い……)


クリンチが引き剥がされてなおアリサはボディの痛みに打ち震えており、大振りの構えを取る対戦相手の少女の姿を見て嫌な予感が全身を駆け巡っていた。




「これでも…………くらえっっっ!!!」


そして少女の体重を乗せた渾身の一撃が、妖精の整った顔面を貫いていった。



「ぶひゅぅぅぅっっっっっ!!!!」



「ド派手な一撃が決まってしまった~~~~!!

 アリサ選手の身体が吹っ飛ばされていく~~~~~!!」


「ふぁぁ…………」


言葉にならない声が口から零れ落ち、明らかに意識が朦朧としてしまっている様子のアリサ。


そのまま数歩程たたらを踏みダウンしてしまうかと思われたが、腕がトップロープに絡まって辛うじてダウンを回避していた。



「あ~~っとロープに腕を絡めてダウンを拒否!!

 ですがアリサ選手、これは余りにも危険な状況です!!」



実況の言葉通りこれで危機が去った訳ではなく、あきらは完全にグロッキーな姿を晒している女の身体へと追撃を放とうとしている。


「これで……トドメっ!!」


「ふぁ……んぁぁ…………」


虚ろな瞳をして口から涎を垂れ流すだけのアリサには、防御はおろか相手の拳に反応すら出来ていなかったのだが――――――



カーン!!!


「あーっとここでゴング!!

 アリサ選手、完全にゴングに救われました!!!」


「ふぇ……ごん、ぐ…………?」


運良くゴングに助けられ、辛うじてこの窮地を凌ぎ切る事に成功していった。






「凄いわあーちゃん!!

 あのアリサさんをここまで追い詰めるなんて!!」


先のラウンドとは異なり、格上の強者相手に優勢に試合を進めた事に対して凛香は興奮を隠せない様子で褒め称える。


そんな彼女の介抱を受けながら、当の本人は反対に苦々しい表情を浮かべていた。


「ぜぇっ……はぁっ…………あ、ありがとりっちゃん。

 でも…………出来ればここでKOしたかったわね」


地力で劣っている為、少ないチャンスで確実に試合を決めるつもりでいたのだが、予想外のクリンチでそれを阻まれてしまっていた。


(あのクリンチさえ無ければ……クソ、迂闊だった)



カウンターを入れてからは終始あきらのペースだったものの、それまでの長い時間散々に痛めつけられてしまった少女の肉体は既に悲鳴をあげつつあり、体力も相当に消費してしまっている。


(アタシがアリサさんなら多分次のラウンドは……でも、そうなったらどうしようもないかも)


身体の至る所から汗を滴らせながら、あきらは嫌な予感を頭の隅に追いやり束の間の休息をとっていった。





「よぉ……随分ボコられてるみたいだけど、まだやれるかい?」


赤コーナーでは、荒っぽい口調とは反対にとても丁寧な手付きでエリカが親友の手当をしていく。


「はぁっ……はぁっ……と、当然じゃない。

 さっきのはちょっと油断しただけよ」


肩で息をしながらもその瞳には一切の陰りがなく、未だ闘志十分のアリサ。

意識もはっきりとしており、鋭い眼光で青コーナーの対戦相手を見つめている。


「なら良かった……にしてもあの娘、アタシと闘った時よりかなり強くなってんね。  こりゃ次やる時は気合い入れないと」


「そんな事関係ないわ。 アンタが勝った相手にアタシが負けるなんて…………

 そんなの絶対にありえないんだから!!」



(あの女で怖いのはカウンターだけ……なら、徹底的に遠距離から削ってやる!!)


次の作戦を心に決めたアリサは、痛めつけられた身体を休めるべく静かに目を閉じていった。






カーン!!


「さぁ始まりました第3ラウンド!! 先程滅多打ちにされてしまったアリサ選手、果たしてどこまで回復出来ているのか!?」



ゆっくりと歩み寄り、互いの間合いスレスレまで近づいた両者。

先に口を開いたのはアリサだった。


「雑魚って言った事、前言撤回するわ……貴女、JKの癖にやるじゃない」


それに対して少しばかり驚いた表情を浮かべたものの、あきらもしっかりと言葉を返していった。


「あ、ありがとうございます……むしろアタシこそすみません。

 煽る為とはいえ、貧相な身体やら羽虫やら……ちょっとやりすぎちゃいました」



「まぁ多少口が悪くなるのは試合なら仕方ないし、気にしてないわ。

 それじゃ……行くわよ!!!」


穏やかな表情から一転、闘う女の顔を浮かべたアリサは半歩だけ踏み込むと同時に鋭い左ジャブを繰り出していった。



「くっ!!」

辛うじて防いだあきらだったが未だに右側の視界は戻っていない為、必要以上に大きな防御を強いられてしまう。


ガラ空きになった左側へ向けて再びジャブを放つアリサ。

高速のハンドスピードについていけず、あきらの顔面に空色の拳が連続して突き刺さっていく。


「うっ、んぅっ……あぅっ!!」



(いきなり貰っちゃった……アリサさんは!?)


ガードを固めてアリサの姿を探すも、既に間合いから離脱されてしまっており手を出す事が出来ない。



(やっぱり……そうなるわよね)


半ば予想していた通り、アリサがアウトボクシングに徹するであろう事をこの時点であきらは確信した。



「もうカウンターなんてさせてあげないから。

 頑張って捕まえてごらんなさい……出来るもんならね」



(嫌な予想が的中しちゃったわね。 一体どうしたら…………)


あきらは色々考えを巡らすもこの状況を打開する策など思いつくはずも無く、遠距離での打ち合いを強制させられる以外に選択肢が残されていなかった。






淡い青の拳が少女の顔面を連続で弾き、汗と共に短い悲鳴がリングに木霊していく。


「ぶっ、ぶぎゅっ…………このっ、やぁっ!!」


あきらが反撃の拳を繰り出すものの既にアリサはその間合いから離れてしまっており、またしても体力を無駄に消費させられてしまう。



そして紅い瞳をした少女の腕が伸び切っている一瞬の隙をついて妖精はふわりと舞う様に間合いを詰めると、再び高速の連撃を放っていく。


「うっ、くぅっ、あぅっ!!」


連続で顔面を弾かれたあきらはたまらず体勢を崩してしまう――――が、アリサは追撃せず再び距離を取り、軽やかなステップワークであきらを翻弄していった。



(深追いはしない……何のチャンスも与えずこのまま削り切ってやる!!)



「闘技場の妖精(リング・フェアリー)の本領発揮か、アリサ選手徹底したヒットアンドアウェイであきら選手を一切近寄らせません!!」



「ぜぇ…………はぁ…………」


試合は既に第5ラウンドの終盤に差し掛かっているが、第3ラウンドが始まって以降この変わらない展開がひたすらに繰り広げられている。


(予想していたとはいえ、こうまで徹底されると本当に手がつけられないわね)


完全に主導権を握られてしまったあきらは丸々3ラウンド近くの間一方的に殴られ続けており、その整った美貌はもはや見る影もなかった。



(まずい……流石にやばくなってきたかも)


少しづつ、でも確実にすり減っていく。

動き続ける為の体力、闘う為の気力、そして試合に勝つ為の判断力や集中力。


敗北の二文字が足音を立ててすぐ側まで近づいて来ているのを、あきらは肌で感じ取っていた。




「ぜぇっ…………はぁっ………………」


気付けば虚ろな瞳で腕も落ちかけており、膝は小刻みに震えてしまっている。

まさに満身創痍といった状態の少女を前にして、女は仕留めにかかる判断をしていった。


(いい加減頃合いね……)


攻め疲れで疲労が溜まっている身体にムチを打ち、相手の死角である右側へと鋭く踏み込んでいく。


「あぇ……? 消え…………」


極度の疲労で意識が朦朧としていたあきらは気付くのが一瞬遅れてしまい、


(じゃない……右っ!!)


正解に辿り着いた次の瞬間、腹部に強烈な痛みが奔っていった。



「ぼひゅぅっっっっ!!!」



「あ~っとアリサ選手、ここに来て距離を詰めていく~~~!!

 あきら選手、ボディ一発で悶絶してしまったぁ!!!」


疲れが見えてもその技術に未だ陰りは見えず、空色の拳は人体の急所を正確に貫いていた。


「お゙っ、あ゙っ……みぞおちっ…………」


たまらずマウスピースを口から吐き出し涙目で下を向いてしまうあきら。

激しい痛みに震えるばかりの少女は身体をくの字に曲げ顎が下がってしまっており――――――



「ぐびゅぅぅぅっっっっ!!!」


アッパーカットの格好の的となってしまっていた。



強烈な一撃を受けて頭が弾け飛び、今度は身体を海老反りにさせられてしまう。


「ぁぅ……ぅぅ………………」


脳を揺らされた結果当然の如く少女は失神してしまっていたのだが、そんな中、ぶるんと激しく揺れる女の象徴が観客達の目を釘付けにしていた。



そして意識を失った少女の肉体はそのまま力なく崩れ落ちていき――――――キャンバスに綺麗な大の字を描いていった。





「あきら選手ダウ~~~~ンッ!!

 ですがこれは……流石に試合続行不可能かぁ!!?」


「っ…………」


実況がそう断ずるのも無理はないほどの派手なダウン。

表の試合であればレフェリーストップがかかっているであろう惨状に、凛香は言葉を出せないでいる。



「ぁ……んぅ…………」

だが皮肉にも、キャンバスに勢いよく叩きつけられた衝撃で少女は意識を取り戻していた。




(スポットライト……眩し……ぁ、アタシまたダウンしちゃってるのか)


自身の置かれた状況を冷静に判断するも身体は鉛の様に重く、少女は身動きできないでいる。


(アリサさん……悔しいけど今のアタシよりずっと強い)


一時は試合を優勢に進めたものの、それ以外は終始主導権を握られ一方的に好き放題されてしまっている事実を見つめ、あきらは改めて彼我の戦力差に想いを馳せる。


身体はズタボロで体力もほぼ底をついており、今だってダウンから復帰する為に身体を起こす事すらままならない状態である。


(このまま続けても……嬲り殺しにされるだけかもしれない)



考えれば考える程、暗い思考が脳内を埋め尽くしていく。




(でも…………)


――――だがそれでもなお、少女の心には火が灯っていた。



(りっちゃんなら……きっとこの状況からでも逆転する。

 ならアタシも、りっちゃんの隣にいる為に……絶対に勝つんだ!!!)


目を見開いて歯を食いしばると、少女はゆっくりと立ち上がり闘う為の構えをとっていく。


膝はガクガクと震えており腕も持ち上げるだけで精一杯といった有様だが、それでもその顔は紛れもないボクサーとしての表情を浮かべていた。




「あきら選手、あの状態から立ち上がりました!!!

 恐るべき根性、流石はあの凛香選手の親友といった所でしょうか!?」


予想外の奮闘に会場が湧き上がる中、レフェリーがマウスピースを手に持って少女へと近づいていく。


「あきら……大丈夫か、まだやれるか?」


「ふぁ……ふぁい……まら、まらやれまふ…………」


呂律が回っていないのか、若干怪しい口調ではあるもののそれでも少女はなお試合続行の意志をレフェリーに示していく。


そして粘度の高い唾液がべったりと付着したマウスピースを再び口に咥えさせて貰い、試合が再開されていった。


「ボックス!!!」






「試合続行したもののあきら選手、苦しげな表情を浮かべております!!

 果たしてまだ彼女に逆転の可能性は残されているのでしょうか!!?」


「ぜぇっ……はぁっ…………」

(ごちゃごちゃ考えてても仕方ない……アタシはアタシに出来る事をする)


満身創痍の状態ながらもあきらはしっかりと対戦相手を見据え、勝利に向けての闘志を燃やしていた。



(手負いの獣ほど怖いものはないっていうし……ここは下手に近寄らず、遠くから削るとしますか)


アウトボクシングに絶対的な自身のあるアリサはそう判断し、軽快なステップで間合いギリギリまで近寄ると鋭いジャブを打ち込んでいく。


「シッ!!」


相手を一刺ししてすぐに離脱するつもりの攻撃であったが―――――



「えっ、ちょっ!?」


自身が左を放つとほぼ同時に少女は全力で前へと突っ込んで来ており、瞬時に間合いを潰されてしまう。



(タイミング読まれた!? カウンターが来る……だめ、避けられっ)


背筋に嫌な予感が奔るも繰り出した拳は止める事が出来ず、そして――――――



「ぶひゅぅぅぅっっっっっ!!!!」


「あきら選手のカウンターが炸裂~~~!!

 左のジャブに強引に合わせていきました!!!」


体ごと強引に突っ込んだ勢いに任せての一撃は女の顔面をピンポン玉の様に軽々と弾き飛ばしていき、艶のある空色の髪が振り乱されていく。


「ふぇっ……ぁぅぁ…………」


ぐるんと瞳は上ずり口から間抜けな声を発しながら、妖精の身体はロープを大きく揺らしていく。


そしてその反動で前に投げ出された肉体は完全に脱力しきっており、受け身を取る事も出来ぬままリングに倒れ伏してしまった。





無防備に晒された肢体は汗でしっとりと濡れて光っており、白い背中と朱で彩られた顔面のコントラストが試合の激しさを物語る。


可憐な見た目とは裏腹にその無様な姿からは妖艶な色気が醸し出されており、否応なく観客達の劣情を刺激していった。


「アリサ選手ダウ~~~~ンッッ!!

 これはっ…………強烈な一撃が炸裂してしまったぁ!!!」



荒い呼吸を繰り返し突き上げた尻をピクピクと蠢かせているものの、アリサの意識は辛うじて保たれており現状を正確に把握できていた。


「こひゅっ……あ゙ぅ゙っ…………」

(あれに合わせて来るなんてこの女……強い!!)


試合前半で受けたダメージやこれまでの攻め疲れも相まって、アリサの体力もかなり厳しい所まで来ているのだが、それでもなお彼女は懸命に立ち上がろうともがく。



(でも……負けたくない。

 少なくとも…………アイツの見てる前でだけは、絶対に負けられない!!)



ライバルでもあり憎まれ口を叩きあう腐れ縁の親友。


自身が抱いているこの感情の名前に気付かないフリをしながらも、それでも彼女の前で自身が負ける姿を晒すことだけは絶対に許せなかった。



「私はっ……絶対に負けないんだからっ…………」


華奢な身体とは裏腹に力強い想いを胸に秘め、リングの妖精は再び闘いの場へと舞い戻っていった。






「ボックス!!」


「ぜぇ……はぁっ…………」

(向こうもそろそろ限界が近いハズ…………もう一押しで勝てる!!)


肩で息をしながらも、勝利が目に見える所まで近づいていると実感したあきらは拳に力を込め、ゆっくりとアリサへと近づいていく。



(…………出し惜しみなんてしてる場合じゃないわね)



そんな中、アリサは疲れを滲ませながらもいつも通りの透き通った声で告げていく。


「私のとっておき……見せてあげるわ」


直後、アリサは思いっきり息を吸い込んで目一杯肺に酸素を蓄えていく。


そして取り込んだ空気を逃さない様に口を固く閉じると同時、今までよりも更に速度を増した踏み込みであきらへと駆け出していった。




「えっ、疾っ…………あぶっ、がひゅっ、お゙ゔっ、ぶふぅっっ!!!」


少女が迎撃体勢を取る前に空色の弾丸が次々と着弾していき、腹を、顔を、成長途中である少女の肉体の至る所が鈍い音を立てて打ちのめされていく。



「アリサ選手の超高速ラッシュが炸裂~~~~~!!

 速い速い!! あきら選手、手も足も出ず滅多打ちだ~~~~!!!」


「あべっ、がひゅっ、ぐふっ、あぶぅっ、っぷぁっっ!!!」



一瞬たりとも拳が途切れる事のない無呼吸状態での超高速連撃。


自身のスタミナ消費を考えずに繰り出されるそれは、防御はおろか対戦相手が反応する事すら許さず――――――





「お゙え゙え゙え゙っっ…………」


紅い瞳のJKボクサーは、情けない声を吐き出すだけのサンドバッグと成り果ててしまっていた。






「リーグ対抗戦第2試合~あきらVSアリサ~Part4(fin)」へと続く――――――









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Comments

I am honored to hear you say so! I will continue to produce quality work that will not disappoint you, so please look forward to more of my work in the future!

ナッツが主食

Oh, don't worry. It's okay to be late. Your work is always interesting even if I read it many times, and waiting time is also fleasure for me. I'm always watching well and I'm thankful. :)

Marcacis

ありがとうございます! 次回で決着がつくので是非最後まで応援してあげて下さいませ~。

ナッツが主食

今回のCGで表現したい事をちゃんと読み取って下さっていて大変嬉しいです! 後ろが白いのでコントラストがえっちですよね^^

ナッツが主食

Thank you! Look forward to seeing how the match goes until the end!

ナッツが主食

Thanks, I'm glad you said that because I personally care about that CG. The next one will probably be near the end of the month, but look forward to it!

ナッツが主食

最後まで頑張ってください!アリサ!!

細氷

正面はめちゃくちゃになってしまったが傷一つなくきれいな後ろ姿とお尻··· ありささんは肌が白いから美しさが引き立つというか? 笑

きのこ

This is a close match!

SHADOW

Arisa's CG was a favorite scene. I can't wait for the next episode :)

Marcacis


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