マスターピース・テディベア【最終話 第五話】
Added 2020-05-09 12:50:49 +0000 UTC急いで全身タイツのファスナーを頭から徐々に開けた。ぐっしょりと濡れた髪が外に出てきた。 そのまま私はグイっと力を入れて、顔にかかっているびしょびしょの全身タイツを脱がした。すると、虚ろな目をして息も絶え絶えの男が現れた。 「・・・!?」 全く見覚えのない男の人。髪はまるで滝でも浴びたかのようなほどびっしょりで、顔は真っ赤に火照っていた。妙な緊張感も相まって、私は居ても立っても居られず、その男に声をかけた。 「あ、あの・・・!大丈夫ですか!?」 「・・・・あ・・・はい・・・。いちおう・・・大丈夫です・・・。」 なんとも疲れ切っていて、底の方から絞り出したかのような声をした男。どうだろう?年齢は30歳くらいか?結構身長高くて、細身な感じ。 うぅ・・・汗のニオイだけじゃなくて、、、このニオイ、精液っぽいニオイだよね。。。 おまけに私の液も混ざってるし。。。 アレコレと考えていた時に、ゼンタイから顔だけ出したその男は私に話しかけてきた。 「ふーーっ・・・。ありがとうございました、清水さん。紹介遅れましたね。はじめまして、私は木更津と申します。えーっと、ますぴーって言った方が分かりやすいですね・・・。まぁこんな形で自己紹介だなんて、なんだか恥ずかしいですが・・・(笑)。」 「あぁ!あのますぴーさんですか?!あ、いや木更津さん・・・ですね。あの、先週に木更津さんが情報をくれたお蔭で、マスターピース社のテディベアに辿り着けたんで、本当にうれしかったのですが・・・ ・・・あっ・・・! 木更津さんはやっぱり情報を私にリークしたから・・・こんな仕打ちを受けるハメに・・・?」 そう私が言うと、声高々に木更津さんは笑い出した。 「ハハハっ・・・!やっぱりそういう状況になってるんですね。さすが一ノ瀬さんですね、あの方の話術はやっぱり天才的です。あぁ、すみません、こちらの話でして。実は今回の世界ドールコレクションで、わが社の着ぐるみには私が全て入っていたんですよ♪」 「実を申し上げると、清水さん、実は貴方を弊社にスカウトしたいと思いまして、このようなご機会を設けさせて頂きました。当日のアルバイトに置かれましては、弊社の人間がかかわっておりまして、清水さんの配置やシフト、スケジュールを勝手ながらコチラで調整させていただきました。さらに、清水さんのSNSの・・・」 「いや・・・ちょ、ちょっとまってください!」 私は何が何だか分からず、今の状況を飲み込めないでいた。それを見越していたのか、木更津さんは続けて話し出した。体のゼンタイはビショビショにもかかわらず、何としても話したい欲を抑えきれないかのような、そんな印象があった。 「おっと失礼しました。ついつい話を早口でペラペラと展開してしまうクセがありまして・・・。少し説明させていただきますね。貴方は、着ぐるみの中の人の適合係数が異様に高いことが我々の調査にて判明しておりました。わが社の“表向き”の商品であります、テディベア事業に関して、強くご興味を惹かれているご様子でしたので、この世界ドールコレクションの会場を上手く活用させて頂きました。」 「是非清水さんにはMT社のスーツアクトレスとしてご活躍させていただきたく、この度はオファーさせていただきました。実を申し上げますと、わが社には富裕層向けの・・・・」 なに・・着ぐるみ・・?いや確かに、キャンペーンで着ぐるみの仕事をやったときは物凄く楽しかったし、出来るならこんな立ちっぱなしのイベントよりも着ぐるみの中の人の方が楽しくて良いんだけど・・・。その着ぐるみのことを言っているのかな・・・? マスターピース・テディベアが表向きの商品・・・いや、、、だって世界的にも有名な、れっきとした高級品のテディベアは確かに存在している。。。表向きの商品ってどういうことなの・・・? 思考をぐるぐるとさせようとしても、全く頭が働かない。情報が多すぎる・・・。情報があふれかえっていて、木更津さんの説明が全く入ってこないわよ・・・。 「おやおや、まだ全くこの現状を理解できてないみたいですね。。。まぁそれは仕方ないことです。ここまでざっくりと説明してきましたけども、これらのことを申し上げてもよろしかったんですよね、一ノ瀬さん?」 『相変わらず説明下手だな。自分の好きな事しか話さんし、わが社のことを話し過ぎだ。少しは反省しろよな、その罰みたいなもんなんだからな、今回の仕事は。いや、ご褒美みたいなものか(笑)まぁ、テディベアの中で可愛らしく喘ぐ感じは非常に良かったぞ(笑)』 久々にアナウンスが流れてきたかと思えば、一ノ瀬だった。木更津さんは一ノ瀬の言葉に返した。 「うぐっ・・・。バツと言えば着ぐるみの中に入れない仕事の方がツライですよ…。まだ先ですけど、中の人のスカウトのために、モンスターバスターのメリージャの着ぐるみを使った企画考えなきゃいけないんですよ・・・。その企画は私が中の人になれないっていう地獄プロジェクトなんですからね!」 『だから、お前は話しすぎだ!その企画はConfidential特級だぞ!?この場でベラベラと・・・っと、清水さん失礼しました。こちら側の話、忘れてくださいませ。』 なんだか私は蚊帳の外にいるような感じだった。 「なによ・・・。一体私に何をしろって言うのよ・・・。」 ぼそっと私は誰に向かって話したか分からない言葉を発した。頭が混乱している。さっきまで着ぐるみの中の人のことを考えて、着ぐるみの面に自分の大事なところをこすりつけながら、物凄く興奮していたのに。。。一気に冷めてしまうほどの、この状況。いや、必死に中の人を助けたい一心だったのは間違いない事実よ。。 でも確かに分かったことがある。 私、やっぱり着ぐるみの中に入ってみたいんだ・・・ なんだろう、着ぐるみと思うだけでこのモヤモヤした、ドキドキする感じ。 そんな風に考えを巡らせていた私に、一ノ瀬はおもむろにアナウンスしてきた。 『失礼しました、清水さん。まず初めに、色々と謝罪しなければならないことがあります。無理矢理に眠って頂いたこと、お詫び申し上げます。この密室にお連れして、監禁のような環境下に置いたこと、お詫び申し上げます。そして、貴方を勝手ながらに試させて頂いたこと、お詫び申し上げます。』 『大変恐縮なお話ですが、貴方を、わが社、マスターピース社にふさわしい人材かどうかを確認させていただきました。結果としましては合格の判定です。この30分と限られた環境下で、貴方は果敢にも着ぐるみに密閉された者に対して、見事なふるまいを我々に見せてくれました。』 『ただし、説明申し上げた通りの予定時間30分をオーバーしてしまった事実は看過できません。バツとしまして、いや、お詫びの特典と申し上げた方が、今の清水さんにとっては響きの良い文句ではないでしょうかね。バツとしましては、クマちゃんの中身になってもらわなければなりません。如何なさいましょうか?』 『さて、それはあなたが全て決めることです。クマちゃんに入らないという選択肢を選ぶのであれば、本日あった内容を金輪際忘れて頂きたく、口止め料では無いですが、これまでの非礼含めて少しばかりの謝礼金をお渡しいたします。クマちゃんに変身するということであれば、あなたにとっての最高の席をご用意いたします♪えぇ、もちろん何ら変わりなく学生生活を謳歌いただけたらと思っておりますので、ご心配なさらず。』 『突飛で無理なお願いであることは重々承知の上でございまして、今すぐに雇用契約とは言いません。クマちゃんを経験されてからでも構いませんので♪木更津、例のマニュアルを清水さんに渡しなさい。』 ポカーンと、怒涛の説明を聞いていたが、不思議と話の内容が入ってきた。木更津さんより分かりやすいかな・・・。そんな木更津さんは、汗でびしょびしょのゼンタイをすっかり脱ぎ終え、どこからか持ってきたか分からないバスローブに身を包み、書類を私に渡してきた。そういえば、木更津さんの着ていた美少女着ぐるみもどこかに片付けてしまったようだ。。私の液のニオイでヒドかったもんね・・・。 書類には、具体的な雇用に関する取り決めと、着ぐるみにおける技術的要素の一部がかかれていた。こんな一般人に開示しても良い情報なんだろうか・・・。 人工収縮機能を搭載した着ぐるみによって、あたかも身長が小学生並みに小さくなるような技術があるということも書かれていた。詳細なメカニズムについては極秘扱いのようで、書かれていなかった。 「・・・先ほども少し申し上げましたが、実は、小学4年生の男の子役も私だったんですよ。小さい銅像の中に私が密閉されていました。そこに書かれている技術で変身していたんですよ♪体が縮む分、声も若くなったかのように少年の声のように高くなるんですよね。凄いですよねぇ。もちろん、富豪に売り飛ばされたって話はウソですので、人身売買なんて無かったわけです。ご心配なさらず♪」 そう自慢げに木更津さんは私に話しかけてきた。もう何が何だか・・・。 ただ、雇用に関して、いつでも自由にシフトに入れる勤務形態と、恐ろしく高い時給は極めて魅力的だった。 「・・・なんだか理解できない点も多いけども・・・あこがれていたマスターピース・グループの下で働けるのは光栄ですし・・・、でもでも、不安な事ばかりで今すぐに働きますとはちょっと言えないです・・・。クマちゃんに変身できるのも少し気になるので・・・まずはクマちゃんにちょっとだけなってみたりって思います・・・。」 あー言ってしまった。。非人道的で無理矢理なやり口で私を誘拐・監禁まがいのことを平気でするような人たちに身を預けるなんて、普通じゃ考えられないわよね。 でも、興味というか・・・着ぐるみの中が気になって仕方なくて。。。そんな機会、これから絶対巡り逢えないと思うと、このラッキーな巡り合わせに乗ってもいいかなって思っちゃう私がいる。いやでも少し怖いけど、、、 私の感情は未だに右往左往状態。危ない組織なのかもって本能的に感じる。でも、もし叶うならマスターピース・テディベアの近くで働きたいと何度も思っていたけど、まさかこんな形で巡ってくるなんて・・・。 『それでは、クマちゃんへの変身に関しては成立ですね、清水さん。クマちゃんの着心地を堪能した後で雇用の話は進めましょう。さて、仮ではありますが、わが社のスーツアクトレスとなった清水さんには、早速マスターピース・テディベアに変身してもらいましょう。木更津、着付けを手伝ってあげなさい。』 *********************************** かくして私は、テディベアの着ぐるみを着ることになった。どうやら、MT社のこだわりってのがあるらしくて、着ぐるみの中には“女性”しか入れないらしい。男性が入る場合は、女性のお人形に変身しないと入れないらしい。・・・なんでそんな苦しいことをするんだろう。。ちょっとうらやましいなと思っちゃったりしたのは言えないけど。 あと、さっき木更津さんから説明があったけども、この着ぐるみは、そんじょそこらの着ぐるみとは全くの別物。動物園にいるような、ウサギさんやクマさんのような着ぐるみとは別格だった。 ▼着ぐるみは中の人の体温を感知し、熱中症になることを防ぐための仕組みがある。一定体温の上昇に伴って、中の人の生殖器が刺激されてオーガズムを経験し、内部のクーリング機能が作動するギミックである。オーガズム後のいわゆる賢者タイムとクーリング機能の重なりによって、急激な体温の低下とパフォーマンス回復を促し、超長時間の着用を実現化するものである。 ▼着ぐるみ着用中は体内のエネルギーサイクルの損失を極端に低減化する作用を促す。ゆえに、外部からの水分および固形分の摂取は限りなく不要になる。さらには、便意をも極端に低減化できる。尿意に関しては、老廃物排出の観点から、減少程度に留められる。 ▼着ぐるみの素材は特殊な電磁波を発する。これによって、着ぐるみそのものを金属のように硬化させたり、中の人の細胞収縮を促し、約30%程度の身長縮小化を可能にする。詳細な仕組み・原理については極秘である。 ▼キャラクターになりきってもらうため、着ぐるみからは簡単には出られない。原則として、5分以内に2度オーガズムを経験することで解放される。緊急時にはこの限りでないが、基本この緊急解放は実施されない。 これらの説明を受けた後に着ぐるみの中に入りたくて仕方ないって感情が抑えきれない。。。もう私は着ぐるみの虜になってるってことなのかな。。。なんだか恥ずかしい・・・変態だよぉ・・・。 まぁ、、、本当に危ない時は着ぐるみから出してくれるみたいだから・・・きっとこの着ぐるみの中に閉じ込められても大丈夫・・・だよね? ということで、木更津さんの目の前で恥ずかしがりながらも全裸になり、黒色の全身タイツを身に付けていった。初めての全身タイツ。すべすべした感じがクセになりそう。あと、視界と呼吸が結構良くないのにも驚いた。こんな状態で着ぐるみに入るなんて・・・。 木更津さんはゼンタイのファスナーを閉め上げて、次に私の股間付近のチャックをジジジと開けたかと思うと、私の大事な部分にローターのようなモノを挿入してきた。これがいわゆる熱中症にならないためのギミックだそうだ。 「んぁ・・・っ」 思わず我慢してたけど、声出ちゃった・・・。ずっとこのローターは挿入されっぱなしになるそうで、違和感ありまくり・・・しかも恥ずかしい。木更津さんは慣れているのか、本当に淡々と私に着付けいく。。。 次に、私の腕と足は折りたたまれて、ラバーの拘束具のようなもので固定された。シビれないよう、強く縛り上げることはせずに、結構ふんわりとした拘束だと思った。けども、いざ動かしてみるとこれが全く外れそうにない。 折りたたまれれて拘束された手足、私の大事なところには大人のおもちゃが挿入されている状態。。絶望的に恥ずかしい・・・。 そんな恥ずかしさを全く気にかけることなく、木更津さんは私の着付けを淡々と進めていった。 次はクマちゃんの着ぐるみだ。マスターピース・テディベアは、2重の重ね着ぐるみになっている。内側には、AIテディベアと呼ばれる、まるでロボットのように自然に動くことをコンセプトとしたお人形さんだ。 「さてと・・・」そう木更津さんが言うと、さらに詳しくAIテディベアの着ぐるみについて教えてくれた。 気持ち良くさせるための制御装置の関係上、どうしてもAIテディベアの頭の内部は空気を遮断して密閉構造にする必要があるみたい。その代わりに、呼吸がお股付近に伸びたチューブで行うそうだ。お股というのはどんなに外部から圧力が加えても空間を保持できるという理由から、そこが呼吸口になっているそうだ。口と鼻付近には、ガスマスクのように、鼻と口を覆うようなカップが着ぐるみの頭の中に装着されていて、AIテディベアの毛皮の中を呼吸用のチューブが通り、股間付近にまでそのチューブが伸びているそう。万が一お股の部分の呼吸口がふさがれた場合は、緊急用に尻尾の先からも呼吸できるような設計になっているみたい。 ・・・逆にそんな仕様にしたら苦しいんじゃないの・・・。。。それなのに、なんだろ、その説明だけでもすっごく興奮してくる・・・。 AIテディベアの内側は、エナメルのようにツルツルした素材で作られている・・。おまけに、綿が詰め込まれているのか、ムチムチとした構造をしていた。むちゃくちゃ暑そう。。。 木更津さんは、そんなAIテディベアの着ぐるみの内側をちらりと見せるや否や、私にグイグイと着せていった。 まずは足から。ムチムチした着ぐるみが私の折りたたまれた足を包み込んでいく。こちらも優しく締め付ける感じ・・・うぅ・・・正直むぎゅーっと包まれているみたいで気持ちいい・・・。 外から見るととても可愛らしいモフモフした短い足が完成していた。 次に、グイっと力を入れて胴体部分に私を埋めていった。少しお股の部分が食い込み、忘れかけていたリモコンローターの存在を思い出してモジモジした。。。さっき果てたばかりなのに・・・もうお股付近がヌルヌルして気持ち悪いわ・・・。モジモジしただけでも気持ち良くなっちゃう・・・。 こんな状態でローターを動かされたら。。。簡単にイっちゃいそう。。。 しかも、さっきまで木更津さんが着ていたからか、中は湿ってて少し汗くさい・・・。あと、ちょっと精液っぽいニオイもする・・・。中で散々私に責められて気持ち良くなって何回も果ててたんだもんね、そりゃぁ仕方ないよね・・・。 折りたたまれた腕も、着ぐるみの中に埋め込まれ、あとは頭の部分を被るだけとなった。あらかじめ鼻口周りにカップを装着して、AIテディベアの中に顔を埋め込まれていった。視界はAIテディベアのアクリル目から見える。うん、割と良好。 それにしても・・・ぎゅうぎゅうに顔中が締め付けられる・・・。うぅ・・・。呼吸も私のお股からしてるんだよね・・・。少し苦しいけども何とか出来る。それにしても、蒸れて汗っぽいニオイ・・・うぅ・・・ずっとこんなニオイを感じてなきゃいけないの・・・。ちょっと慣れるまで大変・・・。 「呼吸はOKかい?」 木更津さんの質問に大きくうなずく私。そしたら、顔中がムチムチと締め付けられ、同時に腕や胴体も締め付けられていった。どうやらファスナーが閉じられたそうだ。 頭から尻尾付近まで、上から下におろされていったファスナーは、尻尾付近のファスナー隠し部分に格納することでロックされるみたい。ピピッと音が鳴って、、、こうして私はAIテディベアに密閉された。ロックされると、どういう仕組みか分からないけども、ファスナー部分がまるで消失したかのような状態になる。そのファスナーだけども、5分以内に2回果てると、消失したかのようなファスナーが表面に現れて、しかも自動的に開く仕組みになっているそうだ。なんてハイテク・・・。 うぅう・・・それにしても、こんなにモコモコしてギュウギュウに締め付けられて・・・暑いよぉ・・・。 木更津さんから立って、どこからか持ってきた姿鏡のところまで歩くように促された。膝立ちで歩くなんてやったことが無いし、、、大変なのかなと思っていたけど物凄く自然に歩ける!着ぐるみのサポート力によって、膝立ち歩行を自然に行えるみたい。ヒョコヒョコと可愛らしい動きになっているに違いない。 初めてAIテディベアに変身した自分を、姿鏡で見た。 ・・・これが・・・私・・・?むちゃくちゃ可愛い!!可愛すぎる・・・わぁあ!目や口は少しアニメチックで、マズルはとても短い。可愛くニコっとしたクマのぬいぐるみちゃんだった。 片足を上げると、目の前にいるクマちゃんも片足を上げる。少しよろめくと、そのクマちゃんも可愛くよろめく・・。 ゼンタイとAIテディベア越しでそこまでクリアに見えないけども・・・、なんか感動・・・! でもでも、とーーっても暑い。。。暑くてすぐにダウンしちゃいそう・・・。おまけに、お股のおもちゃ・・・違和感っていうか、足を動かしただけでも、ムニュムニュって私の中を刺激するから・・・歩くだけでも気持ち良くなっちゃうよぉ・・・。んぁっ・・・。 「さてと、AIテディベアは“お人形さんの中身”なんですよ♪・・・これからが本番です♪」 そういうと、またどこからか取り出してきた巨大なぬいぐるみ・・・。テディベア・・・ではなく、、、そう、初日の舞台で見た巨大なテディキャットだった。ミケネコ柄で、目はクリっとしていて、尻尾は長い。 テディキャットの背中のマジックテープを剥がし、チャックを開けた木更津さん。中の構造を見せてくれた。 なんと内側にもファーが張り巡らされていて、とてもモフモフしていた。AIテディベアのモフモフと内側のファーと絡み合って、2重の着ぐるみにズレが生じないような仕様になっているそうだ。しかも、AIテディベアの比にならないくらいに、ギュウギュウに綿が詰め込まれていているように見えた。 ・・・何よこれ。。。暑いって比じゃないくらいの灼熱になっちゃうじゃない・・・ ちなみに、お股からの呼吸は、テディキャットの尻尾の先端から出入りするようになるそうだ。うぅ・・・どういう仕組みなのか分からないけど、聞いただけでも苦しそう・・・。 AIテディベアは木更津さんの誘導の下で、右足、左足、そして胴体と、ムチムチしていてモフモフなテディキャットの中に詰め込まれていく。ぬいぐるみがぬいぐるみの中に詰め込まれて、密閉されていく・・・。それはかなり異様な光景だと思う・・・。 一体型の着ぐるみに、一体型の着ぐるみが埋め込まれ、残りはチャックを閉めるだけになった。 「よしっと。可愛いよネコちゃん♪ 呼吸は大丈夫かい?」 そう木更津さんが言うと、大きく動かないといけないため大げさ気味にうなずいた。 確かに呼吸は苦しいながらもなんとかできる。物凄く蒸れて何とも言えない生ぬるいニオイの空気しか入ってこないけども・・・。 あと・・・暑くて暑くて、、、体中から汗が止まらない・・。 うぅ・・・死んじゃう・・・こんなに苦しくて暑くて・・・持たない・・・もう外に出してほしいぃ・・・ 「ぁっぃ・・・です・・・ぁぐぃ・・・むりです・・・・。」 私は必死の思いで声を出して、脱がしてほしいことを木更津さんに訴えかけた。 「ぁあ!お人形さんは声出しちゃダメだよ!どんなに苦しくても暑くても気持ち良くても・・・ね♪ あ、一ノ瀬さーん、彼女の状態、どーですー??」 『いちいち私に話しかけるんじゃない。興が覚めるだろうが。 まぁ、彼女は・・・っと。あぁ全く問題なく大丈夫だ。ただ、もうすぐ始まりそうだけどなぁ、まぁ初めてだからこんなものか。』 ぅう・・・わたしの声が届かないよぉ・・・暑い苦しいぃ・・・死んじゃうよぉこんなの・・・。 ・・・あとなんだろ。。。一ノ瀬の“始まりそう”っての・・・。 木更津さんはテディキャットの背中を閉めて、マジックテープでふさいだ。 「よーし!完成だよネコちゃん♪」 むぎゅむぎゅに着ぐるみに詰め込まれている私。暑さと息苦しさで早くもダウン状態だった。。 早く出してぇ・・・もうむりぃ・・・ もう自分の姿を見るほどの余裕は無くて、ただ、今は着ぐるみからどう出るのか、思案に暮れていた。 と、その時だった。 突如、私の中に埋め込まれたローターが強烈に振動し始めた。 思わず、その場にペタンと座ってしまった。その拍子で着ぐるみがお股に食い込み、余計に振動を感じるようになってしまった。。 「んぃいい・・・!いやぁあ・・・!むぃいぃいぃ!」 短い手でお股の中に入り込んだおもちゃをかきだそうと無意識に腕を動かしていた。そんなことじゃ全く取り出せないことくらい分かっているんだけども・・・。 外から見たらモゴモゴと動く可愛らしいネコちゃんにしか見えなかった。 「ゃだ・・・とめてぇ・・・ぐるしいぃ・・・」 そんな風に声を上げても、全く誰も助けてくれない・・・。時間にして5分くらいだったかな・・・。 「んんぁあっ・・・ぃぐぅ・・・ぃやぁ・・・いゃぁぁあ・・・んんっっ・・!!」 永遠に感じるほどに苦しい5分間だったけども、さんざん着ぐるみにぎゅうぎゅうに密閉されて興奮していたからか、時間にするとあっけないほどで絶頂を迎えてしまった。 座ったままでヒクつきながら絶頂を迎えた。頭が真っ白になるほど気持ち良かった・・・。 呼吸は乱れ、灼熱地獄からそれでも逃げる術がない・・・本当にこのまま倒れてしまうんじゃないかとも思うくらい苦しかった。うぅうう・・・。 その瞬間、忘れていた機能が発動された。私の全身がとても涼しく、まるでひんやりとした風に包まれているような、とても気持ちの良い快感を覚えた。 ぁあ・・・これがクーリング機能か・・・。本当に気持ちいい。絶頂を迎えた快感に加えて、この全身を包み込む清涼感・・・。病みつきになってしまいそうなほどの快感だった。。 「ぅう・・・」 小さく私は呻いたが、その呻きは苦しさというより、寧ろ喘ぎ声に近い快感の呻きだった。 「ヨシヨシ♪随分と気持ちよさそうに果てちゃうんだね♪ネコちゃんが刺激を受けている間は、尻尾が可愛らしくフリフリ動くんだよ。見ているコチラとしては、とても可愛いネコのぬいぐるみさんがピクピクと動きながら可愛らしく尻尾をフリフリしているように見えるんだ。中身はとっても大変なのに、このギャップは何度見てもたまらない♪」 木更津さんはさらに続けて私に話しかけてきた。 「さてと、可愛い“マスターピース・テディキャット”ちゃん。お人形さんっぽく可愛く動く方法や、グリーティングの仕方等を今からお教えしますね♪」 いや・・・もうこれで終わりじゃないの・・・?着ぐるみちょっとだけ着るだけじゃないの・・・?いや、もう出して・・・。 「アハハ、そんなに可愛らしくイヤイヤってしてもダメですよ♪暫くはネコちゃんのままで過ごすんだから、覚悟してください♪」 「えぇ、どう頑張ってもその着ぐるみ、脱げませんから。」 ************************************* 結局私はそのあと20時間近く、ネコちゃんとして扱われて、5回も果ててしまった。 5回目果てたときは意識が飛んでしまったようで、気づいたときには展示会の控室にある救護用ベッドで寝ていた。 朝の5時、もうすぐで開店してしまうと気づき、急いで会場を後にした私。きっちりロッカーに立ち寄って、荷物を忘れることなく立ち去れただけでも褒めて欲しいくらい。 ちなみに、私の寝ていたベッドの枕元にはA4の茶封筒が置かれていて、中には雇用契約と、木更津さんの電話番号とメールアドレスの書かれた紙、そして、5センチくらいのぬいぐるみが入っていた。ぬいぐるみは、マスターピース・テディキャットのストラップだった。非売品らしく、売れば100万円はゆうに超えるアイテムで、どうやら今回あった出来事の口止め料だったみたい。 っと、つい先日のことのように感じるけど、もう数か月経ってしまったことなのよね・・・。 あ・・・ご紹介遅れました。私の名前は「清水きなこ」と申します。今は大学3年生で、工学部の機械科に所属しています。いわゆるリケジョでして、趣味はアニメ、フィギュア集めに同人誌あさり、アルバイトとしては、、、学業の傍ら・・・マスターピース・テディベア社のスーツアクトレスをしています。 MT社って実は結構ヤバイ会社だというのは、アクトレスになって3か月くらいしてから知った話。着ぐるみフェチ専用の高級サロン運営ってのが売り上げの大半を占めてるみたい。世の中には物好きな変態が多いものね・・・。 さてと、来月の6月にあるモンスターバスターの猫のキャラクター、メリージャちゃんの着ぐるみ業務のために、今は練習練習っと♪ あ、そうそう、貴方、着ぐるみの中に興味あるのかしら?着ぐるみの中の人になってみない?? MT社では着ぐるみの中の人が慢性的に不足してるみたいなんですよ・・・。私、紹介してあげますから、是非、一緒に着ぐるみの中に密閉されましょ♪