【第二話】小さなケモノの中身は子供?
Added 2020-10-09 08:08:18 +0000 UTCだが、その時だった。 犬の女の子が突如暴れて、アテンドの女性が持ってきたメリージャの着ぐるみを着たくないかのように突っぱねだしたのだ。 身長120cmほどの小さな犬の着ぐるみは、さらにその上から暑くて苦しそうな着ぐるみを着たくないとダダをこねているように見える。 くぐもった声で何かの小声が聞こえる。女の子の犬の着ぐるみから出してほしい。もう限界ですと訴えているようにきこえるが、実際はそうはいかない。メリージャの中の人の替えが居ない以上、その犬の女の子がメリージャに変身する必要があるのだから。 ・・・ 実際は、本当にどうにかなってしまいそうなほど、中では暑くて苦しくて、今すぐ演技を中断したいと思っているようだ。 アテンドの女性は、そんな辛そうに演技をしているメリージャを見て、とても心配そうな顔をして犬の女の子を見つめていた。居ても立っても居られない、でも私に出来ることは限られているし、どうしようもできない。そんな様子だと伺える。着ぐるみの中に着ぐるみを詰め込んでいく意味も見いだせていない様子だ。 そんな状況の中、何か思い立ったかのように、座り込んで呼吸を整えている犬の女の子に近づいた、そして、アテンドの女性はその場に犬の着ぐるみを立たせ、そのまま楽屋を出ようとし始めた。勝手に犬の女の子をどこかに連れ出そうとしているのだ。 「大丈夫・・・大丈夫だからね・・・。着ぐるみの上から、さらに着ぐるみ着るなんて・・・とっても苦しいよね・・・。おまけにこんなアソコに仕掛けられて…苦しいよね・・・。大丈夫、すぐに外に出してもらう様に話してみるからね・・・。」 そう犬の女の子を慰めるように語りかけながら、ゆっくりと犬の女の子をどこかに誘導していく。犬の女の子の腕を腰に回して、少し抱えるようにして移動し始めた。 ストレッチファーで構成された犬の女の子の腕は、湿っているを通り越してびっしょりと濡れている。モフモフした手でアテンドのTシャツを掴んでいるようだが、その掴んでいるTシャツの生地がじんわりと変色しているのが良く分かる。いかにびっしょりと腕のファーが湿っているか想像がつく。 また、真っ白なストレッチファーで覆われたおちんちんは、1/2部分に黒いゴムキャップが被せられた状態。歩くたびにフリフリと横に振れる。カチカチに硬くなっているわけではなさそうだ。 どうやらアテンドの女性は、犬の女の子を連れて、2つ隣にあるイベント責任者の楽屋へと向かったようだ。 MT社のスタッフルーム。それもプロデューサークラスの部屋だ。 ドンドンドン!! 犬の女の子をドアの近くに座らせて、楽屋の扉を強く早く叩いた。 「す、すみません!緊急なんです!開けてください!」 アテンドの女性が半分叫び声に近いような必死な声で、楽屋の中にいる人を呼び出した。 その声に驚いたのか、中にいた人が出てきた。 「おやおや、どうしたんでしょうか?・・・って!オイオイ!この子を外に連れ出してきちゃダメじゃないか!!早く中に入れなさい!」 スーツを着たMT社の社員が中から出てきたと思うと、扉の前に座っていた犬の女の子をすぐに抱えて楽屋の中に素早く入れた。どうやら人目につくのがマズイようだ。 「事情を説明してもらおうか、キミ。メリージャが控室にいる間、誰一人として楽屋から外に出てはいけないし、誰も中に迎え入れていけない。そう説明を受けなかったか?ましてや、メリージャの中身をそのまま連れ出してくるとは…。一体どういうことなんだ?」 事の重大さに気付き、半泣きといった様子のアテンドの女性。それもそのはず。着ぐるみ関連の事項が外に少しでも漏れるだけで、損害賠償請求を余儀なくされる。それを思い出しての焦りだろうか。 「本当に申し訳ございません!本当にどうしても我慢できなくて…相談させていただきたくてこんなことをしてしまいました。」 「キミ、名前は何という?私は一ノ瀬だ。」 「私は清水と申します。清水まりこです。あの、いつも姉がお世話になっております…。」 「あー、キミが清水きなこの妹さんか。彼女も良くイベント関連の仕事を頑張ってこなしてくれるよ。まぁ今はそんなことはどうでもいい。で、相談とは?」 アテンドの女性は清水きなこの妹、清水まりこ。清水きなこはMT社のスーツアクトレスで、その高い演技力には定評がある。もちろん、スーツアクトレスの仕事の一切は口外無用ゆえ、この妹さんが姉は着ぐるみの中の人だなんて夢にも思わないだろう。さしずめ、MT社のイベントスタッフぐらいの認識か? 「こんな小さな子にこんな負担をさせるなんて・・・絶対おかしいと思います・・・!!この子、汗ビショビショでとっても苦しい息遣いで…おまけにアソコにこんなギミックまで…あり得ません!あり得ないです!こんな小さい子供にこんなことをするなんて…犯罪に近いんじゃないですか・・・?私、そんな状況でこの仕事をやりたくありませんし、早くこの子を外に出してあげてください。本当に可愛そうで見てられないんです!!普通の着ぐるみのアテンドアルバイトってお姉ちゃんに言われて、大学の講義サボって来てみたら…こんなことって無いですよ・・・」 小さな子供を二重の着ぐるみに密閉し、おまけに性器にギミックを自らの手で施す。自責の念に駆られたんだろうか。一方の犬の女の子は、相変わらず苦しそうに息をしている。 「この子、本当に苦しそうで…お願いします。この犬の着ぐるみを取ってあげてください。」 「んー、困りましたねぇ。・・・では、あなたがメリージャをやってみますか?」 「・・・え?」 予想外過ぎる回答で言葉に詰まる清水。 「論点がずれていると思われてしまうかもですけどね、コチラとしてもこれはビジネスで成立している案件なのですよ。この子を解放してしまったら誰がメリージャを演じるのでしょうか?ましてや今は仕事の真っ只中。仕事を簡単に中断してしまっては、我々も色々と困ってしまうものですよ。あ、犬のこの子、名をマリスという可愛い女の子なんですよ。モフモフした見た目とクリっとした目、素晴らしいでしょ?マリスは仕事熱心な女の子なんです。あぁ、そういえばだが、マリス本人に、きちんと確認しましたか?マリス、キミはメリージャに入りたくないのかい?」 犬の女の子、マリスは呼吸を整えつつ、首をイヤイヤと横に振った。つまり、メリージャの中に入りたくないわけでは無いのだ。 「・・・うそ・・・。だってさっきメリージャを被せようとしたら全力で拒否したじゃない・・・。」 そう問い詰める清水。再びマリスは首を横に振った。メリージャになることを拒否したことなんて無い、と言わんばかりに、今度はきっぱりとした動きで答えた。 「・・・そうよ、今は上司の面前、自分の想いをきっと隠して伝えているんだわ。だってそうじゃない!彼女の腕や首周りがひどく汗でびっしょりじゃない…!可愛い顔しているのに、中では地獄なんだわきっと・・・。もう着ぐるみの中から出してあげないと、可哀想でかわいそうで…」 「だからこそ、清水さん、あなたがメリージャを演じれば良いじゃないですか。」 そう再び一ノ瀬に言われて、目が泳ぐ清水。恥ずかしい感情でもあるのか、顔が赤らんでいるのがハッキリわかる。 「・・・だって、私がこの中に入ることなんてそもそも不可能ですよ。身長なんて小学生くらいしかないじゃないですか・・・。それに、き、きぐるみなんて…暑いし汗くさいし、イヤですよ。。。」 そんな必死の清水の回答に、何かを見透かしたかのように返答する一ノ瀬。 「身長的にも不可能・・・ですか。その条件をクリアさえすれば、なんだか着ぐるみに入りたくて入りたくて仕方がないように感じ取れてしまうのは私だけでしょうか。身長を理由にして、入りたくても入れない着ぐるみだから仕方ない。そう自分に言い聞かせて、諦めを良くしている、そんな様に感じ取れてしまうのですが、如何でしょうか?」 あからさまに目が泳ぐ清水。 「な、何を言ってるんですか・・・。だから、私は着ぐるみなんて暑いし…着たくないって…」 「中々強気なお方ですね。お姉さんにそっくりだ。 やれやれ、メリージャの1回目のグリーティングは延期させるか。マリス、少し仕事をしてもらうよ。」 そう言うと、一ノ瀬は床に座り込んで呼吸を整えているマリスにおもむろに近づいた。 満面の笑みの犬の女の子マリスは、一ノ瀬の方に顔を向けた。と同時に、何やら激しくイヤイヤとしだした。 一ノ瀬はマリスから生えている、白いファーで覆われたモコモコのおちんちんをぐにゅっと握りはじめたのだ。もちろん、装着されている黒いゴムキャップを含めて、強い握力でグニュと掴んでいる。 喘ぎ声のような、切ない呻き声が楽屋に響く。 「そのままおとなしくしてくださいね。」 一ノ瀬は車の電子キーのようなボタンをポケットから取り出すと、それを押した。 ブーーーーン・・・・・ 一ノ瀬の握りしめている手の中から、振動音が聞こえ始めた。つまり、マリスのおちんちんに装着されている黒いキャップが強烈に振動し始めたのだ。 ・・・んぃいい・・・んんぁぁ・・・・ あまりの気持ち良さにジタバタしだすマリス。それでも、出来るだけ動かないように、必死に快感を押し殺しているかのような、切ない喘ぎ声をさっきから連発している。 顔を激しく振っている。振ったせいで口から漏れ出た汗が周りに飛び散っている。 のけ反りながら、それでも体を出来るだけ動かさないかのように、一ノ瀬の攻撃をすべて受け入れるかのように、なすすべなく耐えている犬の女の子マリスちゃん。 「や、やめて、やめてあげてくださいよ!こんな子供のアソコを・・・ひどすぎますよぉ!」 「黙ってみていなさい。清水君の思っている全ての誤解を解いてあげますよ」 そう言うと、一ノ瀬はもう一度ボタンを押した。先ほどよりも振動音が大きくなった。 悲痛な喘ぎ声が控室に響いている。マリスのアソコは一ノ瀬によってグニュっと握られていて、その握られた中では猛烈な振動が生み出されている。中の人が本気を出せば、一ノ瀬の手なんて簡単に除けられるはずだが、それをせず、耐えがたい快感を一身に浴びる選択をしたマリス。 強烈な振動になってから、時間にして2~3分くらいたっただろうか。 苦しみに苦しんで、それでも快感から簡単に逃げられずに、すべてを受け入れながら、叫び声に近い少年の喘ぎ声でマリスは果ててしまったようだ。泣いているかのような声もしっかりと聞こえてきた。 次の瞬間、ピーーっという音が鳴ったかと思うと、背中に何やらファスナーのような留め具が現れた。 下から上へファスナーをジジジと開けていく一ノ瀬。 「・・・」 固唾を飲む清水。驚きのあまり声すら出ないといったところか。さらにそこに映し出される光景に、驚きの限界を超えたような、そんな表情で固まっている。 マリスの背中からはムワっとした灼熱の熱気と共に、汗でびっしょり濡れた男性が現れた。 見た目からとても子供とは思えない、そんな男性が背中から出てきたと思うとマリスの着ぐるみごと、ムクムクと全体的に大きくなっているように見えた。 錯覚か?とも思っているようだったが、やはり先ほどとは違うサイズ感になっていることに、清水は驚きっぱなしの様子だった。 「ふぅ~・・・。一ノ瀬さん、俺をこんな簡単に外に出していいんです?この子に秘密バレちゃいましたよ。それに、今日はもうマリスちゃん、使い物にならないですよ。マリスとメリージャの互換性が俺の解放で途切れちゃいましたし・・・」 そう言いながら、マリスの着ぐるみを淡々と脱いでいく男性。マリスの着ぐるみは一体型になっているらしく、足や手を外すのに苦労している様子だ。 「きゃぁあ!!」 清水が突然叫びだした。顔を赤らめて、男性の方向から目を背けた。 「あっ!ついいつものノリで・・・すみません」 その男性は腰までマリスの着ぐるみを脱ぐと、そこには男性のそそりだったイチモツが外に現れた。先ほどまで相当責めを受けていたのだろうか。おまけに精子のニオイが鼻を突く。 「おい、司(つかさ)。レディにそんな汚いモノを見せるんじゃない!ホラ、このバスタオルで覆っておけ!」 一ノ瀬がそう言うと、マリスを全て脱いで、全裸になった司という男性にバスタオルを投げつけた。マリスの抜け殻の周辺はおびただしいほどの汗と酸っぱいニオイで満ちていた。 「っと、失礼があった、清水君。私から詳細な説明は不要かな?というより、しっかり説明した方が良いかな?」 「・・・・・・」 後ろで目を覆っていた清水は、少し震えている様子。今この目の前で繰り広げられている状況をなんとか必死に理解しようとしているが、全く受け入れられないといった様子だ。引き続き一ノ瀬は説明を続けた。司という男は何処からか持ってきたバスローブに着替えている。 「わが社、MT社の最新技術だ。この男は身長が178.3cmある。」 「一ノ瀬さん、違いますよー180cmありますよ!」 「司はちょっと黙ってろ。・・・失礼。その身長がありながら、どうして120cmのキャラクターを演じることが出来たのか。技術の詳細はあまり説明できないが、簡単に説明するとこのマリスのスーツを着込むことによって、細胞収縮を限界まで高め、着ぐるみ内部を高密度化の環境状態にできる仕組みだ。実際に君も見た通り、低身長化を達成させることができる。あと、清水君はマリスを抱えてここに来た時、少し違和感を覚えなかったかい?質量はどう頑張っても減らすことが出来ないのがこの技術の欠点でもある。あとは、中の人の声が若返ってしまうことも欠点と言えば欠点かな。あとは、、、」 「・・・そ、そんなこと言われましても・・・。私にどうしろっていうんですか・・・?」 先ほどまで後ろを向いたままであったが説明はしっかり聞いていたようだ。情報が多すぎて理解できていない様子でもある。 「君には責任を取ってもらう。ここまでマリスの中の事情をオープンにしないと、君は納得しなかっただろう?マリスを解放させると、今日一日、もう彼は使い物にならんのだよ。つまり、メリージャを演じる人が誰もいなくなってしまったということだ。」 「着ぐるみの仕組み上、仕方無いじゃないですかー!使い物にならんだなんて失礼だなー。まぁー、メリージャは適合係数的に高い一ノ瀬さんが演じるしかないですねあとは」 「いいから司は黙ってろ。まだ仕事があるんだからな。つかの間の休息でも味わってろ。」 「・・・っと再び失礼、清水君。私は現場を統括する義務がある。メリージャに変身できなくはないが、それは無理な話だ。メリージャを見るために、今日は日本中から、いや、世界中から沢山のファンが集まっている。SNSを見ればその熱狂ぶりが良く分かると思うが、そんな中で先ほど1回目のメリージャのグリーティングが中止になった旨が放送で会場全体に流れたそうだ。そう、キミの行いによって中止になったイベントのことだよ。まだ二回目と三回目があるにも関わらず、その1回目の中止だけで、まるで暴動でも起こるんじゃないかというくらいに、会場全体で怒りの声が上がっていたそうだ。それもそうだ。今日はマスコットとしてのメリージャがデビューする記念すべき日なのだからね。そして、メリージャだけではなく、ゲームに出てくるキャラのサプライズ登場のある日でもある。そんな2大発表を潰したら・・・・・・君にはその責任を負うことが出来るのでしょうかね?」 顔は引きつり、硬直する清水。 「君には責任を取ってもらうといったがね、具体的な内容は至ってシンプル。この司の代わりにメリージャの中に入って演じてもらえればOKだ。」 「・・・」 泣きそうな顔をしながら清水は一ノ瀬の話を聞き入っていた。 「でも!まさか小学生くらいの身長の犬の着ぐるみに成人の男性が入っているだなんて・・・。誰が見たって子供が中で責められているように見えちゃいますよ・・・そんなの、普通は心配して取り乱してしまいますよ・・・・・・」 暫く黙り込む清水だったが、何かを悟ったかのように話し始めた。 「・・・はい。確かに、仰る通りです。・・・こうなってしまった責任は私の早とちりによるところが確かにあります…。はい。責任を取って、メリージャを演じてみたいと思います。」 一ノ瀬はヤレヤレといった具合で、安堵のため息をついた。 「素直じゃないところも、少しお姉さんに似ていますね。本当はメリージャを演じたくて仕方がないんじゃないでしょうか」 そう一ノ瀬が話すと、顔を真っ赤にして必死になった様子の清水がいた。 「そ、そ、そんなわけ・・・」 「そんなわけあるんですよね。実際、清水君は弊社MT社のスーツとの適合係数において、お姉さんを遥かに上回っている。これはもはや才能と言っても過言では無いよ。」 「・・・え?お姉ちゃんって・・・」 「そう、お姉さんはMT社で着ぐるみアクトレスとして活躍している。この事実はたとえ親族だろうと話すことを許されないからね。彼女は正しい行いを続けているに過ぎない。」 さらに説明を続ける一ノ瀬。 「清水君、君は着ぐるみの中の人に興味がある人間のはずだ。可愛らしい外観にもかかわらず、中は暑さと蒸れで大変な思いをしている誰かがいる。それでも、目の前にやってくる無垢な子供たちに、その苦しみをひた隠して、歯を食いしばって、狭い視野ながらも全力で可愛い着ぐるみ、いや、お人形さんとして演じる誰かに興奮する。違うかね?君の行動パターンから分析すると、着ぐるみの中の人に興味を持っていることが適合係数の結果から自然と導き出される。」 「・・・い、いや、これ以上は話さないでぇ・・・。」 顔から火が出てしまうんじゃないかというくらいに赤面した清水。それもそのはず。彼女は生粋の着ぐるみフェチなのだ。女性には珍しいが、プリキュ〇ショーやアン〇ンマンショー、ディ〇ニー等のキャラクターショーを見る時は必ずと言っていいほど、視線は背中のファスナーや胴体と面の継ぎ目に向いている。夜な夜な、そんな画像を見ながら自分を刺激しているなんて、誰にも言えない秘密として毎日過ごしてきたようだ。誰にも話したことがない着ぐるみフェチの性癖をどうしてこの人たちは知っているのか、不思議で仕方なかった。 「・・・図星のようですね。これ以上、清水君を攻めていては始まらない。早速仕立てに入るか。おい、司、お前はサプライズキャラの準備をしておけ、いいな。」 ・・・ (・・・ん?もしかして・・・。司って人、サプライズキャラのアクターとして既に予定で組み込まれていたってこと・・・?じゃあそのあとのメリージャはどうする予定だったの・・・? え・・・?初めから私がメリージャの中の人になるって決まっていたの・・・?ってそれは考えすぎか・・・?) 清水は何か腑に落ちないことがあるように思い、一ノ瀬に詰め寄ろうとしたが、それを遮るかのように、一ノ瀬は素早く何かを準備し始めた。 「さて、次の登場まで時間が無い。君の体を採寸する暇が無かったから、この全身タイツで我慢してくれ。あそこの更衣室で着替えてきてくれたまえ。あ、この全身タイツは全裸で着てもらう。いいな。」 手渡されたのは、色は紫色をした全身タイツだ。 「あの・・・」 「早くしなさい、時間が無いんだ。責任はきっちりととってもらいますからね♪」 もう従わざるを得ないといった様子で観念したか、せかされたことも相まって、早々に更衣室のカーテンの向こうへと入っていった清水。 暫くすると、「ひゃぁ!」というような声が更衣室から聞こえてきた。が、一ノ瀬はこの声は予想通りといった具合だ。 「清水さん、股間付近についている突起は、しっかりと自分の中に埋入させてくださいね。よろしくお願いします。」 「・・・ムリです!こんなの嫌です・・・」 「清水君、責任取ってもらう、で良かったですよね?」 「・・・ぅ・・・ハイ。」 「素直でよろしい。その突起を自分の中に入れないと、メリージャとして演じることが出来ないんだ。生命維持に欠かせないモノと理解してください。」 どうやら紫色の全身タイツの中に、ディルドのようなものがそそり立って、清水のアソコの中に挿入できるようになっている。恐る恐るその突起を手にして、自分の大事な部分にゆっくりと挿入していく。 「んっ・・・んぁ・・・」 我慢していても、その気持ち良さに思わず声が漏れ出てしまう。だが、その声は僅かであって、カーテンを挟んでの更衣室の外には届いていないみたいだ。 「っ・・・ぁ・・・」 目をつぶって、自分の奥の方まで挿入し、そのままタイツを上まで上げて、袖を通した。 引きしまっていない、少したるみのあるお腹と、あまり大きくも無い胸が強調されてかなり恥ずかしい格好に仕上がった。 「こ、こんなかんじでいいんでしょうか・・・。あとは頭を被って、背中のファスナーを閉めるだけですけど・・・。こんな格好・・・恥ずかしすぎます。。。」 「大丈夫だ。私は見慣れているし、業務としてしか見ないから安心しなさい。さて、司くんのほうも準備が整ったみたいですね。さぁ、来てみなさい。」 そう一ノ瀬が言うと、奥にある部屋から、身長120cmくらいの全裸の女の子が現れた。 が、その違和感は相当なものがあったからすぐに清水は理解した。 この子、肌色のラバーのようなもので全身をくまなく覆っている。可愛らしい黒髪に、ブラウン色のクリっとした目、口元は少し微笑んでいる着ぐるみ、もとい、お人形さんだった。 「おっと失礼、今は司では無かったな。まぁいい、清水君、この女の子の中には先ほどの男が入っている。体が縮むスーツを着込んで、その上から女の子を着込んでいる。」 清水はまじまじとその女の子を見つめる。かなり呼吸が早い様子を見ると、中はきっと苦しいに違いない。閉じてほほ笑む口にほっそりと刻まれたスリットがあって、そこが呼吸口になっているようだ。少し口の周りに水滴がついているのが気になったが、一方で一ノ瀬が何やらガサゴソと棚を物色している様子も気になっていた。 一ノ瀬はその棚から小さめの服を持ってきた。が、それは服ではなく、スクール水着であることはすぐに分かった。 「さて、このスクール水着は特殊でね。丁度マリスや紫色の全身タイツと同じ役割を担ってくれるものだ。ただ、未だ開発品のものでもあるから、きちんと作動してくれるか不安なところも有るんだがね。まぁ早速着てもらおうか。」 そう言うと、ラバーの女の子の着ぐるみにスクール水着を着せてあげた。グイっと食い込んだ股部分が何とも窮屈そうだ・・・。 更に、一ノ瀬は、その女の子に黒色で全身タイツのようなものを被せだした。 「着ぐるみの中に入るんですから、しっかりインナーは着ないといけませんからね。」 そう言いながら、淡々と女の子に全身タイツを着付けていく。丁度顔の部分がくり抜かれた仕様の全身タイツで、顔の部分からは着ぐるみの女の子の顔が見えている。何とも不思議な光景で、清水はそんな状況にグっとこみあげるものがあったそうな。 「よし、これでスク水を自力で脱ぐことは出来なくなっちゃったね。そうそう、この全身タイツは自力じゃ脱げない仕様になっているんですよ。っと、それでは試運転してみましょうか」 そう言うと、一ノ瀬は何やらタブレットを操作しだした。 すると、どこからか小さくブーーーンという音が聞こえてきた。と、同時に、目の前の全身タイツに身を包んだラバーの女の子着ぐるみが腰をヒクつかせながらイヤイヤとしている。 女の子は自分の手を股間に伸ばして、全身タイツより内側のスクール水着だろうか?それを掴んで引き剥がそうと必死にモゾモゾとさせている。ツルツルと滑ってしまい、何一つつかめる状況でないのは明らかだが、必死に何かを取りたそうにしている。 1~2分くらいだろうか、ブーーンという振動音が収まった。 「よし、問題なさそうだな。清水君に特別に教えてあげると、このギミックは、布自体を超振動させることが出来るものでね。スクール水着の丁度股間の部分や胸の部分に局所的に強烈な振動を発生させることが出来るモノでして、ローターの同じ振動と比べると100分の1まで静音できる仕様なんだ。」 先ほどの振動攻撃を受けた女の子は、床に座り込んで呼吸を整えていた。微笑んでいる顔とは裏腹に、呼吸がとてつもなく早くて、非常に苦しそうに見える。 先ほどからずーっとあっけらかんとしていた清水であったが、何か気になることが湧いてきて、一ノ瀬に質問をした。 「先ほどのマリスちゃんの件もそうですし、私の全身タイツもそうですが…どうして中の人を責めて気持ち良くさせるんです・・・?そんな必要がどこに…」 「君はやっぱりお姉さん同様、聡明ですねぇ。詳細はあまり説明できないですが、お話ししましょう。着ぐるみの暑さ対策ですね。中の人が性的な興奮を迎えることで、脳内の分泌系と連動して、全身をクールダウンさせる機能が、ちょうどマリスや貴方の着ている全身タイツにありましてね、それを上手く活用するために、仕方なく中の人を気持ち良くさせるのです。簡単に申し上げると、暑さの限界値を迎えたときに中の人が気持ち良くなってクールダウン機能が稼働する仕組みってところです。」 「・・・」 全く理解できていない様子の清水だ。これ以上聞いてもらちが明かないと思ったか、別の質問を投げかけた。 「じゃあ・・・なんで司さんはこんなに沢山着ぐるみの中に身を置く必要が・・・」 「いい質問ですね♪それはですね、MT社の着ぐるみの中の人は、全員女性と決まっているからです。なので、司くんは女の子に変身してもらって、その上で着ぐるみに入るわけです。なぜそういう決まりかと言うとですね…っと、これ以上は時間が惜しいですね。さて、サプライズキャラのハナちゃんに変身しましょうか。」 モンスターバスターのメリージャに加えて、狩人を支えるお助けキャラのハナちゃん。灰色のお嬢様ネコといったイメージのキャラで、このキャラをパーティーに加えるには、非常に厳しい制約と運が試されるため、その愛くるしい姿と相まって、超が付くほどの激レアキャラとしてファンの間で崇められている。 目はスカイブルーで首元には可愛らしい鈴付きのピンクリボン。尻尾にも同じリボンがついている。 そんな着ぐるみを、ラバーの女の子着ぐるみに着付けていく一ノ瀬。ハナちゃんの手は猫の手らしく一体型になっていてモノを掴むことが出来ない。自ずと自力で脱ぐことは出来ない仕様でもある。 淡々と一ノ瀬はハナちゃんの着ぐるみを着せていき、あとは女の子の頭にハナちゃんの頭を被せるだけとなった。モフモフとしたネコの着ぐるみを着ている着ぐるみ。重ね着ぐるみ。そんな不思議でゾクゾクする光景を見て、思わず清水は股をすり合わせている。ああいう風に太ももをすり合わせてしまうと、グニュグニュっと中に挿入されたモノで気持ち良くなってしまうはずだが、アソコは恐らくしっかりと濡れてしまっていることだろう。 「よし、完成だ。」 一ノ瀬はハナの頭を被せて、胴体部分と結合させて一体化させた。その際、ピッという音がしたが、清水は気に留めていない様子だ。 こうして、何とも可愛らしい小さなネコのマスコット、ハナが登場した。仕草が何とも愛らしく、ついつい見とれてしまう清水。 「よしよし、それじゃあ次は清水君の番だね。全身タイツの頭を被せて背中のファスナーを閉めるよ。」 清水の全身タイツは顔開きタイプではない。顔まですっぽりとタイツに覆われてしまった。ただ、目の部分はクリアパーツになっていて、視界は極めて良好の様子だ。 「さて、メリージャの着ぐるみを持ってくるから、暫く待っていなさい。」 そう言うと、一ノ瀬は清水がマリスに着せようとしていたメリージャの着ぐるみを取りに行くために楽屋の外に出ていった。 すると、先ほどまで大人しく佇んでいたハナちゃんが突然清水の方に移動してきた。 そして、清水の手のひらを貸せとボディーランゲージをして、手のひらに何かメッセージをモフモフした手を使ってかきだし始めた。 「く」「る」「し」「い」「い」「き」「そ」「う」 ハナちゃんの中の人が清水に伝えてきたメッセ―ジ。中がいかに過酷なのかわざわざ伝えに来たのだ。そして、清水の手を自らのモフモフした股間に誘導した。 すると清水は、僅かに感じ取る振動を受け取ったようだ。常に振動されている状態であることに、清水は呆然として固まっている。 クーリング機能発動前に、中の人は刺激を受けて、絶頂を迎える。ただ熱中症リスクの高い真夏の場合、クーリング機能をすぐに発動させなければならない状況というのがごくたまに生じる。そうなってしまうと、中の人がイクまで時間を要してしまうため、結果的に熱中症になってしまうリスクがある。 このリスクを低減化させるために、この度、悪魔的とも思えるギミックが開発された。 常に中の人は微弱な振動を受けながら気持ち良くなりっぱなしにして、いつでも簡単にイクような状態にするのだ。 常に硬い状態を維持するためと、刺激で簡単にイクことが無いようするために、微弱な振動はある一定周期でオン・オフされる。常に寸止めに近い状態で着ぐるみの中に居なければいけないため、果てる寸前は気が狂いそうなほどの猛烈な快感に襲われるようだ。 このギミックを搭載したスク水を装着し、刺激を受け続ける女の子。その女の子はハナというモフモフしたネコの着ぐるみを着て、今演技を続けている。 ハナは清水に向かって、どう?と首を傾けて反応をうかがっている様子。 実際、ハナの中の司は大変なことになっていた。 <つづく>