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配信者が登録者数だけ体重増やす話

私は配信をやっている。 趣味でやっていたのだが、 今では生活費を稼ぐためになっている。 因みに名前はカーフだ。 「今日は何を流そうかな・・・」 そんなことを考えながらSNSを見ていると、 こんなツイートを見つけた。 #登録者数だけ体重増やします 「なんだこれ?」 数日後の投稿を見ると体重40kgから70kgに太った女性配信者の 動画がアップされていた。 コメント欄には、 「もっと太れ」「はよ痩せろ」「ダイエットしろw」 といったコメントが多数寄せられていた。 「そもそもなんで太るんだ…?まぁいいかとりあえずやってみよう」 私の体重も40kgだ。 もし70kg程度に太ったとしても1年くらいで痩せられるだろう。 この時はそう考えていた。 あんなことになるとは…。 その日の夜。 私はSNSで配信予告の投稿に"#登録者数だけ体重増やします"とタグを付けた。 「これで本当に太っちゃうのかな……」 少し不安だったが、 今は好奇心の方が勝っていた。 そして夜になり配信開始時間になった。 いつものように雑談をして視聴者さん達と交流する。 「いらっしゃいませー!今日は何のお話します?」 『昨日彼氏と別れちゃってさ』 『え!?そうなんですか?』 『うん。なんか私より好きな人が出来たみたいでね』 『それは悲しいですね……』 『だからもう恋愛とか諦めて、仕事一筋で行こうと思う!』 『頑張りましょう!!』 『じゃあ次の話題なんだけど……』 いつも通りの日常会話をする。 しかし、しばらくすると異変が起こった。 「ねぇカーフさん太ってない?」 「顔丸くなってるw」 視聴者からコメントが付いた。 確かに言われてみると頬肉が増えた気がする。 「そ、そうですか?気のせいですかね(笑)」 笑顔を作り誤魔化そうとするが、 視聴者達は納得しない様子だった。 「絶対太ったよね?」 「俺も思った」 「ほらここ見て!」 「ちょっと待っ……!!」 私の静止を振り切り、 視聴者の一人がある比較画像をアップした。 そこに写っていたのは紛れもなく自分の姿だった。 数日前と今の私の写真が並んでいて、 今の私は明らかに太っていた。 「えぇ!!どうして……」 「やっぱり太ってるじゃんw」 「痩せた方がいいよ?」 コメントが次々と付く。 「実は今…"#登録者数だけ体重増やします"という企画を行っています。 期間は今日の配信終了までです。皆さん応援よろしくお願いします。」 私は慌ててフォローを入れた。 「でも太ったカーフさんもかわいいよね」 「俺は今の方がいいけどなぁ」 一部のリスナーさんだけが優しい言葉を掛けてくれる。 こうしている間にも私の肥満化は進行していく。 お腹がぽっこりし始め、顔が丸くなってきた。 「えっとぉ…他に皆さんが相談したいことはありますか?」 私は気持ちを切り替え別の話題を振る。 「最近、仕事が辛くてさぁ」 「分かる!私も同じだよ」 「ちょっと愚痴っちゃおうかな……」 視聴者達は仕事や家庭の愚痴を話し始めた。 私はそれに相槌を打ったり共感したりしながら、 コメントにも答えていく。 「確かに人間関係って難しいですよね……」 「そうそう。上司が部下の悪口言ってたり、 同僚同士で喧嘩ばっかりしてるの見ると悲しくなっちゃうよ」 「うんうん」 視聴者達はみんな真剣に聞いてくれる。 それが嬉しくもあり、恥ずかしくもあった。 そんなやり取りが続き1時間が経った頃、私の体は更に変化していた。 体全体が横に膨らみ始め、丸顔はさらに丸くなっていた。 胸も大きくなったような気がする……。 お尻も大きくなりズボンが少しキツく感じた。 (ここまで太るとは……) 内心驚きながらも表情には出さず、 私は配信を続行する。 「次はどんなお話しましょうか……?」 「この前発売されたゲームについて語ろうぜ」 視聴者からリクエストが出た。 私は喜んで話し始める。 しかし、私の体はさらに太り始めていた。 もうすでに体重は100kgを超えているだろう。 ぶくぶくに脂肪で膨れ上がったお腹に、 大きくなったお尻、 腕や足にも贅肉が付いており動かすのもやっとだった。 「一旦配信休憩しまーす!ふぅ……疲れた」 休憩のために飲み物を取りに行くことにした。 椅子から立ち上がると体が重いせいかうまく動けない。 (うぅ……太りすぎだよ) よろめきながらもキッチンまで辿り着き冷蔵庫を開けると、中には大量の食べ物があった。どれも高カロリーそうな物ばかりだ。 (こんなの買ったかな…まぁいっか…流石に全部は食べられないかな?) そう思いながらも食べ物を冷蔵庫から取り出す。 (あれ?なんか急に食欲が出てきたな) 私は自分の変化に気付かないまま食事を始めた。 「ふー……お腹いっぱい」 そう言いながら膨らんだお腹を揺らしつつ、部屋に戻る。 「さて!配信再開します!」 「また太ったねw」 「すごいお腹出てるw」 視聴者からは笑い声が聞こえた。 「そんなことないですよー!」 私は笑いながら答える。 その時だった。 ドプン! 音を立ててお腹が膨らみ始めた。 「!? !?」 突然の出来事に思考が追いつかない。 「え?何これ?」 戸惑う私に視聴者が反応した。 「あれ?太ったんじゃない?」 「太ってるというより風船みたいに膨らんでない?」 コメント欄は大騒ぎになっていた。 (どういうこと……?) 混乱していると、再びお腹が膨らみ始める。今度はさっきよりも大きく。 腕を見ると二の腕が脂肪で太く なっていた。 お尻も大きくなっているようだ。 胸も大きくなり、腕で抱えるとまるでバスケットボールを抱えているようだ。 顔も二重顎になり、顎がたるんできた。 お腹はパンパンに張り詰めている。 太ももも贅肉で太くなっていた。 足はもう脂肪でパンパンだ。 (なんでこんなことに……?) 私は恐怖と不安を感じていたが、配信を止めるわけにはいかないと思い必死に笑顔を作った。 「ちょっと太ってきたかもぉ~……」 軽い口調で誤魔化すが、視聴者達はさらにヒートアップした。 「ヤバいよ!めっちゃ太ってんじゃんw」 「そんなに太って大丈夫?w」 コメント欄は大盛り上がりだ。 私は登録者数を確認した。 配信を始める前より200人以上増えていた。 つまり今の私の体重は240kgということだ。 「いやー太ったねーはははw」 そう言いながらお腹を叩く。 ボヨン!と大きな音が鳴った。 笑っているが内心凄く焦っている。 このままでは簡単には痩せられない体重になってしまう。 どうにかして止めないと… 「えっと、今日の配信はここまでです!ありがとうございます!」 私は配信を終えようとした。 「ん…キーボードに手が届かない…」 お腹に脂肪が付きすぎて配信終了のボタンが押せなくなってしまった。 「これじゃあ終われない……どうしよう」 その間にも登録者数は増え続け、 同時に体重も増えていく。 私の身体は太り続けた。 ビキィ!ミシィ! 「何の音…!?キャアア!?」 座っていた椅子が壊れて後ろに倒れてしまった。ドシーン!! 大きな音を立てて私は床に叩きつけられた。 「痛た……ん?わぁー!!」 私の体は180度回転して仰向けの状態で床に張り付いていた。 (これじゃあまるで風船じゃない……) もう既に私の体重は300kgを超えているだろう。 動くこともできない体に必死に力を入れて立ち上がろうとするが、 その度にお腹が波打ち、 ポヨンと肉が揺れるだけだった。 「もう無理よ……誰か助けて……!」 そんな願いも虚しく時間は過ぎていく。 配信開始から60分が過ぎた。 お腹はまるで布団を10数枚積み重ねたような厚みになっていた。胸も大きくなりすぎて片方だけでバランスボールほどに膨れ上がっていた。二の腕もムチムチでパンパンになっている。 お尻は見えないが床に着いた感触からソファ程度には膨れ上がっているだろう、 足は恐らく丸太ぐらいの太さはある。 もう動くことさえできない私は、ただただ太り続けるだけだった。 数時間後… 部屋一杯に太った私はもはや声を出すことさえ出来なかった。 (助けて…) 体重は500kgいや、それ以上あるだろう。 膨れ上がった身体で家具は押しつぶされた。 手足は脂肪で埋もれ、指ぐらいしか動かせない。 こんな脂肪の塊になっても胸はある程度の丸みを保ち、アドバルーンほどに膨らんでいた。 その時だった。 ドン!ドン! 「大丈夫ですか!」 玄関から声が聞こえる。 「ん~!ん~!」 (助けて!) PCは押しつぶされてしまったが恐らく視聴者さんが助けを呼んでくれたのだろう。しかし、この体ではどうすることも出来ない。 「ん~!ん~!」 (助けて!) 必死に訴えるが声にすらならない。 「よし!行くぞ!」 そんな声と共にドアが開かれていく音が聞こえた。 (助かった……) 私は安堵し、ゆっくりと目を閉じた……。 気がつくと病院だった。 しかも不思議なことに体型は配信を始める前に戻っていた。 「…夢だったの…じゃあなんで病院に…?」 後で分かったことだが一部のアンチがツールを使って不正に登録者数を増やして太らせていたらしいが、 不正がばれて増えた登録者数は元に戻ってしまったようだ。 そしてアンチは不正を行った罰で先ほどまでの私と同じだけ増量し、隣のベッドに居た。 肉の山とでも言うべき状態で 看護師さんや医者にも呆れられていた。 「…割と近所に住んでいたのね…」 私は複雑な気持ちで呟いた。


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