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太りやすい世界に改変した話

私はついにある物を手に入れた。 いわゆる改変アプリだ。 これはスマートフォンで使えるアプリで、 現実の様々な物を改変できる物だ。 そんな神のようなアプリがなんと無料なのだ。 いつのまにかスマホにインストールされていたのだ。 アプリは一度だけしか使えないらしく開いたときに説明された。 「なにに使おうかなぁ…」 好きな人を彼氏にするとか、 友達を改変して好きなタイプにするというのも面白そうだ。 でもこのアプリでできることはそれだけではないらしい。 様々な概念の改変すら可能で、 たとえば、世界を一つのゲームとして考えてみよう。 そうすればこのアプリを使ってあらゆる物を好きに弄れるということだ。 「どうしようかなぁ…」 私は自宅で床に寝転がりながらスマホを眺めていた。 その時あることが気になった。 お腹についた脂肪である。 でっぷりと言うほどでもないがつまめる程度にはついている。 私は運動不足だから仕方がない。 しかし、このままではいずれ肥満になるかもしれない。 いや、すでになっている可能性だってある。 「うーん……痩せたいなぁ」 そんなことを考えているときだった。 スマホの画面にこんな表示が現われた。 「体重変化の境界を変更することも出来ます。変更しますか?」 私は思わず飛びついた。 そして迷わず「はい」を押した。 「えっと……じゃあ10キロくらい減らせれば十分です!」 「ん~…じゃあ、はい」 私は画面のはいを押した。 その瞬間、アプリは消失し、スマホからなくなってしまった。 「ああ!?消えた!?」 しばらくスマホの画面内を探したがアプリは見つからなかった。 そして諦めて再び床に寝転んだ時だった。 「軽く体動かすかぁ…」 私は運動をすることにした。 腕立てをしたりスクワットしたり走ったりした。 2時間ほど立った頃だった。 「休憩するかぁ……」 ふと鏡を見るとお腹周りの贅肉が減っているように見えた。 「おお!痩せてるじゃん!」 私は喜び勇んでダイエットを始めた。 「よっしゃー!頑張るぞぉ!」 それからさらに1時間が経った時だった。 ぐぅ~ お腹が鳴った。 私は窓の外を見た。 すっかり暗くなっている。 「ご飯食べないとなぁ」 私は冷蔵庫に向かおうとした。 ガクッ 「あう!?」 足に力が入らない。 手足を見ると明らかに細く痩せ細っていた。 「ひぇっ!?どうなってるの!?」 慌てて全身を見る。 胸も小さくなり、腕や脚もほっそりしている。 顔も頬がこけ、全体的にやつれてしまったようだ。 「あわわわ……」 私は力を振り絞り冷蔵庫にたどり着くと、 急いですぐに食べられる果物やお菓子を口に放り込んでいった。 「はぁはぁ…痩せやすくなるったってこれじゃ危なすぎるよ…」 私はお腹いっぱいになるまで食べると正常な体型に戻った。 しばらくしてテレビでは人々が急に痩せたり、太り出す現象が報道されていた。 「これ私のせいだよね……」 私はうかつだったと後悔した。 しかし、後悔してももう遅い。 なんとか受け入れていくしかない。 数週間後の朝…。 私は会社に向かうため電車 を待っていた。 今日は寝坊したからラッシュの時間だ。 私は無理やり押し込まれながら女性専用車に乗りこんだ。 そしていつもの定位置にたどり着いた。 「ふう……」 私は…というより人々はあの日以来、 体型が極端に変化しやすくなってしまった。 そのため、会社員はスーツを着ることはなくなり、 伸びやすい黒色のジャージを着ている。 そして今の私の体重は150kgだ。 ぽよんとお腹が 出ており、 腕も脚も太くなっている。 顔もまん丸で二重顎ができている。 胸は丸く大きく膨らみ、 お腹の上に乗っかっている。 お尻も大きくなり、パンツが食い込んでしまっている。 そんな体型で満員電車に乗るのだから大変だ。 その時背中に何かがぶつかった。 恐らく私と同じかそれ以上に太った女性だろう。 柔らかいお腹の感触が背中に伝わってくる。 私は思わず謝る。 「あ……すみません」 しかし相手は何も言わないし反応もしない。 私は少しムッとしたがすぐに自分の体型を思い出した。 それにこの車両にいる大半が太っている。 幸い女性しかいないけど。 「ふぅ……」 私は一息つくとスマホでニュースを見る。 すると、ある記事が目に止まった。 「ん?」 それは太った人向けのファッション雑誌だった。 (今はこんなのあるんだぁ~) 私は感心するとその雑誌の電子版を購入した。 そして電車の中で読みふけった。 (へぇ~……こんな服もあるんだぁ……) 私は思わず感嘆の声を上げる。 そして、その雑誌を熟読した。 「あ!これ可愛い!」 私はあるページで目が止まった。 それはフリルのついたワンピースだ。 (これ欲しいなぁ……) 伸びやすい素材で作られていて私でも 着られそうだ。 値段も比較的お手頃だ。 「よし!買おう!」 私はすぐに購入した。 そうしている内に電車は職場のある駅に着いた。 私は改札を出て会社に向かう。 歩く度に揺れるお腹が気になるが、 気にしないようにした。 そんな時、声をかけられた。 「あ、伊藤さん!」 伊藤は私の名字だ。 同僚の女性の声だった。 「おはよう」 私は挨拶をする。 彼女は元々スラリとした体型だったのだが、 この数日の騒ぎですっかり太ってしまった。 今はお腹周りは80cmくらいはありそうだ。 腕や脚もムチムチとしている。 顔もまん丸で二重顎になっている。 そんな体型で無理矢理スーツを着ているのだから、 かなり不格好だ。黒系のジャージでもいいって会社から言われてるのに。 「伊藤さん……その体型……」 彼女は私の姿を見て驚いているようだった。 まぁ私も彼女と同じくらい太ってしまっているから仕方ない。 「あ……うん……その……」 私は言葉を濁した。 まさか太った原因が自分にあるなんて言えない。 「ははは、私もちょっと太っちゃって」 私は笑って誤魔化した。 「あ、そうなんだ……大変だね……」 彼女は少し同情してくれたようだった。 「じゃあ、また後でね」 私たちは会社に向かった。 会社に着くといつも通り仕事を始める。 しかし、私のお腹の贅肉が邪魔をして上手くキーボードを打つことができない。 「はぁ… はぁ……」 私はお腹を上下させながらなんとか仕事をこなした。 「ふぅ……」 なんとか午前の仕事が終わった。 私は昼食を食べるため食堂に向かう。 しかし、私の体型では椅子に座るのも大変だ。 「よいしょっと」 そんな声を漏らしながら席に着くことができた。 (ああ……疲れたぁ……) 私はため息をつくと食事を始めた。 「あ、伊藤さん一緒してもいい?」 同僚の女性から声をかけられた。 「え?ええ……」 私は戸惑いながらも承諾する。 (ちょっと恥ずかしいなぁ……) 私はなるべく気にしないようにしながら食事を摂った。 午後から仕事を再開してしばらく経った頃だった。 「ねぇ伊藤さん、仕事進み遅いわね」 女社長が 私に向かって声をかけてきた。 「は、はぁ……」 私は曖昧に返事する。 (そんなこと言われても……) 私にはどうしようもないのだ。 「しょうがないわね……じゃあ廃棄食材処理室に行ってきなさい」 「えっ……なんですそれ…」 私は思わず聞き返した。 「いいから早く行きなさい!」 「は、はい……」 私は慌てて廃棄食材処理室に向かった。 そこは会社の地下にあるのだが、廃棄物のゴミ捨て場もかねているらしい。 しばらく進むと分厚い鋼鉄の扉の前に着いた。 (ここか……) 私が恐る恐る扉を開けると薄暗い室内が見えた。 そこには大量の食品が詰まれていた。 腐った物ばかりと思っていたがどれもまだまだ食べられそうだ。 「新入りがあなたね…」 そんな声が聞こえた。 奥を見ると誰かがいた。 私は目を凝らすとそれが女性であることが分かった。 それも私以上に太った。 「あ、あの……あなたは?」 私が恐る恐る尋ねると彼女は言った。 「あたしは木口よ。ここの管理者をしているわ」 彼女はそう言いながら近づいてくる。 「私は伊藤と申します……」 「ここに来るなんてよっぽどヘマをやらかしたみたいね」 木口さんは自嘲気味に言う。 「はい……」 (でもヘマってほどでもないけど) 私は恥ずかしくて俯く。 「まあ、いいわ……仕事をしてもらいましょうか」 木口さんはそう言うと大量の食品を指差した。 「これ、全部食べてね」 彼女はそう言うとにっこりと微笑んだ。 (えっ!?これを全部……) 私は唖然とした。 こんな量を食べるなんて不可能だ。 「な、なんでこんなに食べないといけないんですか?」 私は思わず尋ねた。 すると彼女は答えた。 「ええ、時間は掛かってもいいから全部食べてね。」 私は絶望しながら食品を見た。 どれも賞味期限は切れているが、どれもまだ食べられるものばかりだ。 「は、はい……」 私は仕方なく返事をすると、食品を食べ始めた。 最初はチョコレートケーキだった。 恐らくクリスマスに合わせて作られたものなのだろう。 大量の生クリームでコーティングされており、とても甘そうだ。 私はフォークを使い一口サイズにカットすると口に入れた。 (うっ……甘すぎる……) 私は思わず吐き出しそうになるがなんとか堪えた。 次はポテトチップスだった。 それも業務用の大きな袋に入っていた。 私は一枚摘んで食べると、パリパリという音が部屋に響き渡る。 「うっ……しょっぱい……」 私は思わず呟く。 私の身体はさらに太り始めた。 それからも私はひたすら食品を口に運んだ。 「はぁ……はぁ……」 私は息も絶え絶えになりながらひたすら食べ続ける。 そんな私のお腹はパンパンに膨れ上がるもすぐに脂肪に変換され、 ぶよぶよになっていく。しかし、私は食べ続けるしかなかった。 「ほら頑張って!むしゃむしゃ…」 木口さんが応援してくれる。 その応援のおかげなのかは分からないが、 自然と楽に食べられるようになり、食品の廃棄処理が順調に進んでいった。 そして時間が過ぎていくと、私は完全に動けなくなっていた。 身体中が重くて動けないのだ。 お腹が床に着くほどに膨れ上がり、 足は丸太のように太くなっていた。 腕や首も贅肉がつき始め、 顎も二重になり始めた。 顔もまん丸く膨れ上がり、目が細くなる。 そんな状態で私は食品を食べ続けたのだ。 「ふぅ……」 私は一息ついた。 もう動けないほどに満腹だ。 「よくやったわ!これでしばらくは大丈夫よ」 木口さんは満足そうな表情を浮かべていた。 「でも一人で帰れる?無理ならあたしが送っていくけど……」 「あ、いえ……大丈夫です……」 私はそう言うとなんとか立ち上がり歩き出した。 しかし、急激に太ったせいでうまく歩けない。 350kgは越えているだろうか。 「む、無理しないで……」 木口さんが心配そうに声を掛けてくれる。 「は、はい……ありがとうございます……」 私はお礼を言うとなんとか家に戻った。 「ただいま~」 重い体を揺さぶらせながら家に たどり着いた。 私はすぐにベッドに横になった。 最近買い換えた物で1tまで耐えられるはずだ。 「はぁ……疲れた……」 私のお腹はパンパンに膨れ上がっており、息苦しいほどだ。 「ぶふぅ~……ぶふぅ~」 私の口からは自然と息が漏れ、 お腹の肉が揺れている。 「苦しい……」 私は起き上がると鏡を見た。 そこに映っているのは凄まじく太った女性の姿だった。 「え、これって私なの?」 私は呆然とした。 私の体はグラビアアイドルよりも太っているだろう。 顔はパンパンに膨らんでおり、二重顎になっている。 腕も脚も太くなっており、ウエストも胸もかなり大きい。 お尻は座布団のように大きく膨れ上がりスカートがはち切れそうだ。 そんな体型で私は生活しているのである。 「はぁ……ダイエットしないと……」 私はそう呟くと眠りについたのだった…… 翌朝、私は早速運動を始めた。まずはウォーキングだ。 私は歩くだけでぶよぶよと太ったお腹を揺らしている。 軽い運動であっさり痩せられる世界になったとは言え、 つらいものはつらい。 「はぁ……はぁ……」 私は汗をかきながらなんとか1km程歩くことができた。 そして次は腹筋だ。 私は仰向けになり体を床につける。 「いっちに!いっちに!」 私のお腹はぶよぶよと揺れながら上下する。 「ふぅ……」 10回ほどやったところで私は休憩することにした。 起きた直後より一回り痩せた気がする。次はランニングだ。 私はジャージに着替えると外に出る。 外は気持ちの良い快晴で絶好の運動日和だ。 しかし、私のお腹は大きいため揺れる揺れる。 「はぁ……はぁ……」 10分も走ると汗びっしょりになり息切れしてしまう。 「ふぅ……ふぅ……」 10分ほど歩いて休むというのを10回ほど繰り返し、 家に帰ってきたときには既に疲れ果てていた。 あっさりと元の体型(150kg程度)に戻ったものの、 ダイエットをしなければならないという意識は強く残った。 翌日、同僚の女性から電話が来た。 「一緒にバイキングに行かない?」 「え?いいけど……」 私は戸惑いながらも了承した。 「やった!じゃあ12時に駅前集合ね」 「あ、うん……」 私は戸惑いながらも準備を始めた。 「はぁ……はぁ……ま、待って……」 私は息も絶え絶えになりながらなんとか待ち合わせ場所に辿り着いた。 「遅いよ!早く行こ!」 彼女はそう言うと私の手を引っ張る。 そして私たちはバイキングの店に向かった。 さほど混雑はしておらずすぐに席に着くことが出来た。 「じゃあ食べましょ!」 彼女は元気よく言うと料理を取りに行った。 私はゆっくり立ち上がると料理を取りに行く。 私は料理を選んでいくが、どれも高カロリーだ。 しかし、食べないわけにはいかないので私は必死に選ぶ。 (ううっ……どれを選べばいいの……?) そんな時だった、彼女が私に声をかけてきた。 「ねぇ伊藤さん、これとかどう?美味しそうだよ」 そう言って彼女は皿を差し出す。 「あ、ありがとう……」 私はそれを受け取った。 それはサラダだった。 (これならいけるかも……) 私はさっそく食べることにした。 シャキッとした食感にみずみずしい野菜の風味が美味しい。 これならいくらでも食べられそうだ。「うん!美味しい!」 私がそう言うと彼女もパクパクと食べ始めた。 それから一時間程が経過しただろうか。 私も彼女もお腹がパンパンに膨れ上がっていた。 まるでアドバルーンとでも言うべきほどに。 だが全く満腹にはなっておらず、 むしろ食べ足りないほどだった。 「次は何にする?」 「えっとぉ~ハンバーグとか食べたいかも」 私たちはそんな会話を交わしながら料理を取りに行く。 そして席に着くと、私たちは食べ始めた。 「はむっ……もぐもぐ……」 「んぐんぐ……」 私はハンバーグを頬張りながら呟く。 「なんで太るんだろう……」 私の疑問に彼女は答える。 「そりゃー、太るでしょ!こんなおいしいものばっかり食べてたら!」 そんな会話をしながら食事を続ける。 結局、私たちはお腹いっぱいになるまで食べたのだった……。 「ふぅ~いっぱい食べたねぇ~」 私はお腹をさすりながら満足そうな表情を浮かべる。 「ほんと!もうお腹ぱんぱんだよ!」 そんな会話をしながら私たちは店を出た。 「太っちゃったねぇ~」 私が呟くと彼女は答える。 「そりゃあんなに食べるからでしょ!」 お互いの体重は500kgを超えているだろう。 お腹は三段腹になっていて歩くだけでもブルンブルンと揺れている。 お尻も大きく膨れ上がりスカートがはち切れそうだ。 胸も大きくなっているため、歩く度にゆさゆさと揺れている。 そんな体型で私たちは帰路についたのだった……


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