■ 整った顔つきと艶やかな髪を持ち品がある振る舞いはこの場所に似つかわしくないという印象だったが、マスクを外すと割けた口と舌が覗き驚きはしたがこの二つを駆使したテクにすぐに果てた。
ただ気になる事が、その女の噂は確認できる範囲で十数年前から存在している。
■ 歓楽街の【蛇女】の噂は多々あるが容姿を除けばその内容は
「家が没落し売られヤ〇ザに散々遊ばれて捨てられた」
「口裂け女」
「整形費用を稼いでる嬢」
などなど”いかにも”という感じの都市伝説染みたものばかりだった。
しかしその全てに共通してるのが
〇〇区在住
〇〇区〇〇駅〇口の■■■■※店名
〇〇区〇〇駅△口の■■※店名
と〇〇区と限定されていたのが興味をひかれた。
■ 都市伝説や伝承を追った内容を動画サイトに上げている私(仮に”田中”)は、
歓楽街というのもあり、今まで追ってる都市伝説動画の箸休めもとい番外編と個人的興味で動画制作の息抜きも兼ねてこの噂を追う事にした。
取材当時はまだ規制が緩く夜の街もまだ賑やかで店数も多く何件も店を梯子する羽目になった。(流石に数件連続は無理だったが)
探し始めて数日経ったある日、嬢を経由に「凄いテクニシャンの子がいる」という話を聞いて早速その店に行く事にした。
■ ピンサロ形式の店であり店内は暗く個別ブースが並びキツイ蛍光色なライトにやたらうるさい店内BGM…ここまではよく見るピンサロだが賑やかな店内ではあるが客が全く居ないのが不気味だった。
店内の従業員も女性で入る店を間違えたのだろうかと思ったが案内されるがまま嬢の到着を待つ…
客も自分以外居ないと少し怖かったが一応の個室があるソープとは違いピンサロは自分以外の人間が大量に居て何か落ち着かない場所でこの取材が終わったらもう行かないであろうと思っていた所なのでそこは有難かった。
「〇〇です。よろしくお願いします。」
店内のBGMでよく聞こえなかったが嬢がやってくる。
長い髪に全裸にマスクという特殊過ぎる出で立ちで面を喰らったが顔立ちは美人そのものでここ数日で一番、いや今までの人生で一番の美人と言ってもいい程だ。
マスクをゆっくり外すと声には出なかったが端正な顔立ちには似合わない割けた口が覗き、取材という事を忘れた愚息が一気に萎んでいく。
「あぁ…御免なさい…初めての方はビックリしますよね…」
申し訳なさそうにしている嬢に興味本位で来てしまった自分を恥じ咄嗟に「申し訳ありません」と言おうとしたがその口を嬢の口が塞ぐ。
二つに分かれた舌が唇を優しく摘みこじ開け口内を蹂躙する…。別の生き物のように蠢く舌が自分の舌を愛撫し唇全体も割けた口に全部包まれ口全体を嬢の唾液が包み込み自身のと混ざり口の中から響く卑猥な音で呆けた情けない顔を慈しむような嬢の瞳に射抜かれその全てが快楽に変っていく。
■ 嬢のその特殊な口で全身をくまなく愛撫される…。ただ一点局部を除き。
時間いっぱい焦らされて思わず「早く…」懇願するような声が漏れてしまう。
「ぁぁ…申し訳ありません…田中様が愛しくて美味しくて浸っておりました」
いつの間にかあんなに煩かった店内BGMは無くなり粘膜が這う音が店内に響き、嬢の声もよく聞こえるようになった。
(受付の人いつの間に嬢に名前を教えたのだろう…)
と呆けた頭で必死に考えるがその思考も嬢がペニスを貪り始めて吹き飛ぶ、
此方を見つめながら二つの舌が亀頭を這う。
割けた口は広がり亀頭を鈴口ごと包み込みそこからはみ出た舌は亀頭全体を二匹のナメクジのように動き愛撫する。
自分の全てを見透かしているような焦らし責めは普段であったら辛さを覚えるところだと思うが、萎えず果てずの中間を的確に突いた責めは下半身が浮くような快感を与えてきてこの時間が永遠に続けばいいのに…と、完全に嬢のテクニックの虜になっていた。
■ …数時間は嬢に弄ばれてるような気がしてくる。
貯まりに貯まった精液とずっとパンパンに張った陰茎が流石に辛くなってきたが長く続いた快感がまともな言葉を自分の口から奪う。
「 あぁ…♡ 田中様ぁ…♡ 田中様ぁ…♡ 」
此方を見ながら大きく割けた口から愛の言の葉が漏れるように囁く。
少しづつ零れるようにカウパーが溢れそうになる。
「 ぁあ!なりません!なりません!まだ果てては!」
舌の先が鈴口に差し込まれ出口を柔い舌で塞がれてしまう。
長い舌が尿道に密着し脈動し舌の味蕾にわずかに染み込む精液を音もなく啜られる。
もう一方の舌は今度は激しく射精を促すようにカリ首と裏筋と忙しく撫で初めるが射精はもう一方の舌で封じられ気の遠くなる僅かな精液を彼女に啜られ続ける。
自分ではもうどうにでもならない。
終らせてほしいのに終わりが来ない。
まるでそれは”ゆるり”と蛇に消化されていく蛙のような心持だった…。
■ 結論から言うと動画にはしなかった(出来る筈がなかった)
内容もさることながら店から出て数日は何もする気起きなかったがその数日後には店に行ったが(相変らず閑古鳥ではあった)自身が嬢の名前を憶えてない上に特徴を伝えた上でも「そのような嬢はウチには居ない」の一点張りだった。
(ついでにブラックリスト入りした)
ただあんな快楽責めされて数日間まともに勃起しなかった事もあり夢ではなかったかも知れないと思うが嬢がもう見付からない以上確認のしようが無い。
そもそも歓楽街の【蛇女】その由来は自分が思うに
幕末頃に書かれた『百妖図』に書かれた妖怪、
中国の古い異類婚姻譚である『白蛇伝』
見世物小屋の『ヘビ女』、
『百妖図』は蛇の尾が描かれた女性の妖怪であり、『白蛇伝』は蛇の変化が人間で淫欲と食欲を満たす物語であり、『ヘビ女』は蛇を食べたり蛇の刺青を入れて見世物小屋で働いていた女性の事であり歓楽街の【蛇女】はそれらを取り入れた心無い者がその事を面白おかしくする都市伝説として昇華したものが正体だろうと踏んでいた。
ただ数日前の行為が(おそらく)現実だった以上、これ以上はこの事に、彼女に触れないのがいいだろうという結論に至ったわけだ。
ただ気になる事が、その女の噂は確認できる範囲で十数年前から存在している。