☆楽しい解説★ はい! こんばんみー!ゲズンタイトですー。 これからこんな感じでやっていこうと思ってるわけなんですが。 この先、ネタバレがあったりもするので、先に作品を読んでからこの解説を読んだほうがより良い作りになっております。でも、好きな方を先に読んでいいんですよ。自由さ!すべてあなたの自由! というわけで過去作一発目は私が初めて完成させた漫画です。 「ミケロの不覚」 好きなんですよー、この漫画。というかこのミケロがね。 務めていた会社をやめて、完全にプーの状態でおよそ一ヶ月で完成させたように記憶してます。いつだ?もう10年ぐらい前じゃないのか? アラが目立ちますし、漫画として非常にまずいミスをガンガン犯していますが、そのへんはあとで触れるとして、皆さん… これ、どこに持ち込んだど思います? 少 年 ジ ャ ン プ 載るか!! まあ、本当に業界のこと何もわかってなかったんですねぇ。かわいいですねぇ。 しかし先述したように、私はこの漫画、今まで作った作品の中でも1,2を争うぐらいにめっちゃ好きなんですよ。 というわけでこの漫画の素晴らしい点を解説した後、ダメな点をあげていって、最後に読んでもわからなかったであろう点を解説して、今回は締めさせていただこうかなーって思っています。 ○素晴らしい点 一つ)ゲズンタイトの好きなものが凝縮されている わかりますかね?挙げていきましょう。 ・ギリシャ風の町(海辺)・アラビア風の服装・バイク・探偵もの・態度の悪い主人公・イカツイおっさん・治安の悪い地区・イケメンの王様・男女のバディ・凝った展開・最初から最強の主人公・ロケットパンチ・部屋のインテリアの感じ・顔ですぐわかる雑魚・イキがってすぐやられる雑魚・奇声を上げる雑魚 ぱっと今思いついただけでこんなにたくさんあるんですよ! そりゃ好きなわけです。俺が。そりゃそうですね。 一つ)主人公がかっこいい はい。ワンピースで一番好きなキャラはサンジくんです。 この主人公は露骨に女の子には優しく、男には一切の興味を示さない(かと思いきや気に入った相手とはそれなりに仲良くやっていく)という、まあ、俺ですね。 友人に見せると「コレ、君だよね」と、数人に言われました。当時。はい。漫画の主人公は作者の内面の鏡といいますが、まさにそれです。 ミケロ超かっこいい。 しかも正体が王様の元武術指南役。超強い。しかも王様に「センセイ」と言われ、敬語を使われる立場。かっこいい。 ちなみにミケロくんにはある特殊能力があります。それは ――カンがすごくいい―― 必ず当たります。実際には観察力と知識と経験の積み重ねから出る能力なのですが、作中に説明が全然ないので伝わらないですねぇ。そうだったんですよー。 探偵物を書きたかったのですが推理は面倒だった私の考えた極めて安直な解決策。「探偵はカンが必ず当たる」。かっこいい。 今ならもうちょっとうまく演出できる気がする。 とにかくミケロはこのカンを武器にしているわけなので、基本戦法は先に罠を散りばめて結果的に敵がそれに勝手にハマっていくというのとっています。かっこいい。見たことあります?こういうやつ?いいアイデアだなぁ。いつか使おう。 一つ)ほとばしる情熱 ご覧のとおりです。背景!!服の柄!!小道具!!コマ数!!これ、一ヶ月で作ったの信じられます?俺は信じられない。今の俺には絶対無理。…いや、無理ではない!できる! …とにかく、コレでもかというぐらい描き込んでるんですよ。新人の子にこの漫画を見せられたら褒めますよ僕は。べた褒めです。 ちなみにこの頃まだパースの知識がまったくなかったのですが、ギリシャっぽい世界観を選んだおかげでほとんど目立ってませんね。ラッキー。 余談ですがほとんどミリペンで描いてます。 一つ)バイク 説明の必要もありませんね。主人公はバイクに乗っています。すばらしい。 念のために言っておきますがこの国はノーヘルでOKです ○ダメな点 はい、これから漫画としてダメな点を挙げていきますので、これから漫画を書こうと思ってるけどどうしていいかわからないって人、注目です。 ・ノドを考えていない 漫画にはですね、ノドというものがあるんです。それは冊子にした際、内側に来る部分のことで、手元の漫画を見ていただくとわかりやすいのですが、ページがくっついているところは紙のギリギリまで見ることができませんよね?だから漫画は必ず内側に来る方は決まった場所で切るという約束があります。たまに演出でその約束を破るのはOKですが、絶対、絶っっ対、ノド側のはみ出た部分にセリフを入れてはいけません。読めないからです。 はい、これ、やってます。 知らなかったもんね。しょうがない。 ・セリフが多い 漫画はですね、読み手のストレス軽減のため、極力セリフを減らすのが基本です。一般の読者にはおそらく伝わっていないでしょう、漫画家たちが、一文字でも削れないかと日夜苦悩していることが。その苦悩の結果、皆さんの手元に届いているわけです。読みやす~い漫画が。 その点、セリフが多いんですよね、この漫画。だって映画のSNATCHを目標にして作ったからね。あの映画は読み切り漫画のお手本にはとにかく向いてないんですよ。 しかも吹き出しも小さい。吹き出しは余白がある程度多いほうが読みやすいんですよ。そうなんですよ。ないですねぇ、余白。 字も薄いですしね。すみませんね。ところどころ読めなかったことと思います。想像力で補って下さい。 ・コマが多い はい、漫画のコマ数は1p最大9コマ。いいですか、ここテストに出ますからね。 最大9コマとは言いましたが、9コマのページはダメです。基本的に6コマ以上になったら凹んで下さい、多分ページ平均が5~6コマの漫画が一番読みやすいと思います。見開きを活かすために前のページのコマを増やすのはありですが、コマを増やす場合は、そのかわりにセリフの数を減らすなどして読み手のストレス軽減を図る必要があります。 セリフをページ内に収めるためにコマ数を増やすなど言語道断です。 だからよみにくいんだよなぁ。 ・場面転換、回想が多い 数人の編集の方からこんな事を言われました。「一話に場面転換は2回まで」。僕はこれ、まだ納得してないのですが、たしかにこの漫画に関して言うと、特に後半、場面転換が異常に多い。わかりづれぇ!!!はい、SNATCHのせいです、完全に。みなさんも読み切りを書く時参考にしちゃダメですよ? 特に時間の行ったり来たりは混乱の元ですので、本当に気をつける必要があります。 ・詰め込みすぎ、かつ説明不足 はい、最後になりますが、僕の現在に至るまで最大の課題です。「詰め込みすぎ」 だいたい31pでやる漫画じゃないんですよコレ。しかもネームも書かずいきなり原稿書いたもんだから後半場所が足りなくなって大変大変。 冒頭の依頼人のくだりとか本編と関係ないし。 ----------------------------------------------------------- というわけで、読んだだけではわからない事象をこれから補足説明していきます。 特に後半に集中します。原稿を見ながら読むとわかりやすいと思います。 まず、冒頭ですね、料理の本を読んで空腹を紛らわせようとしています。家庭科の資料集を昼前に見るやつです。やったことある人、挙手。はい。 主人公、初登場シーンで顔がギャグ顔です。ダメですよこういう事したら。はい。 そして入ってくる美女。依頼を受けます。コレはわかりますね。ちなみにこのミケロ、女子の依頼は度々タダにするのに男からの依頼は受けないもんだからいつも全然お金がないんですよ。当たり前ですね。 しかも依頼人の女子に汗をかかせるためにわざわざすげー長い階段の先に事務所を開いて、シャワーを浴びさせようとしています。ひどいバカです。成功したことあるかどうかはわかりません。ユリちゃんもだいぶ給料の未払いが溜まっているからやめたほうがいいんですよ、こんな職場。 そして、悪いやつの登場。こいつ、ベルセルク見て描きました。 入れ違いざまに最初の依頼人が出ていきますが、みなさん、このあとこの子、ベルセルクに拉致されます。覚えておいて下さい。後半にそのことが明らかになりますので。 男の依頼は受けないが、女の子を探すとなれば話が変わる主人公。でも態度悪い。ユリちゃんがベルセルクに出した水を一気飲みする。かっこいい。 それから、偽札だとカンで気づくミケロくん。「先生の勘はなぜか100%外れないのよね…」←このセリフのみで主人公のかなり特異な特殊能力を説明しようとするヤングゲズンタイト。これ、ダメ。 そしてバイクカッコいいですねバイク。ここの車庫に移動するシーンなんて全然いらないんですよ。でも好きなんです。こういうシーン、あっていいと思いません?ねえ。漫画にもっとゆとりを。 それでですね、めっちゃわかりにくい&不必要なシーンに続きます。このミケロくん、町に恋人的な人が点在してるんですよ。非童貞です、ミケロ。女性ファンの皆さんごめんなさいね。 とにかくそのうちの一人の家に押しかけたわけです。でもあっという間に怒らせたわけです。これ、ミケロルーチン。イタリア人っぽいですね(偏見)。 怒らせでボコボコに殴られたが、一応サンドイッチはもらえたようです。愛ですね。 そしてカンで最初の依頼人の探してた小動物を発見。便利ですね、勘。 そしてカンでベルセルクの依頼の子も発見。便利ですね、勘。余談ですがこの南地区はドロヘドロの㊨ホール(まるみぎほーる)が好きでそんな感じの場所をイメージして作りました。 きっと王様はそこだけ警備の手を抜くことで犯罪者を一般の住宅地から切り離してるんだと思います。 南地区の戦闘シーンは好きです。主人公、カンが炸裂!先読みで敵を倒しまくる。ぷよぷよみたいです。 そして探し人パティちゃんを発見。 場面転換 ミケロくん、ここから機嫌が悪く探し人に一切の興味もなくしています。そうです、男だったからです。そして王様のところへ。 どうやら国では人さらいが横行しているようです。そういう意味です、家来のセリフ。わかりづらいんだよなぁ。。そこにミケロ登場。 王様と親しいミケロ。何故か王様、敬語を使う。というか来るたびに警備をのしてるんだろうなこいつ…顔パスにしてやれよ。かっこいい。 犬と遊ぶミケロ。かっこいい。犬かわいい。不必要だがかわいい。 そして敵の正体がここにきてわかります。人身売買組織「ヒュシマ・クー」、ボスは「イシャーラ・デヒ」ベルセルクは「ヤバド・オ・アゴア」 はい、またまた余談ですが、私の大学時代の友人に非常に言動がアレな石原くんというのがいまして、そいつが福島出身だったもんだから、僕の福島県民のイメージは非常に悪かったんですよ。(今は違いますよ?当時。石原のせい)というわけで組織の名前は フクシマ ボスの名前は イシハラ からとってます。ヤバドはたしか別の友人で顎がやばい奴がいたのがもとだったと思います。 あと、ここでミケロくんが「キモマ~ン」と言っているのは、前半でベルセルクをそう呼んだシーンが最初あったからなんですが。そのシーンは書き直したっぽくて、この唐突なあだ名だけが残ったわけです。ドイヒーですね。ドイヒーヤングゲズンタイト。 やる気になったミケロくん。 そして場面転換(しかも回想シーン)。お気づきでしょうが、コマの外枠を黒く塗ったからと言って無条件でそれが回想シーンだとわかると思ったら大間違いです。分かりづらい。 とにかくパティちゃんは昔、小鳥に餌をあげたせいで電撃の拷問を受けた事を悪夢に見てます。何やってんだパティ。 ちなみにこの拷問、私、一生懸命考えました。人身売買やってるから、商品に傷をつけたくないわけですよ。だから心臓に適度に強力な電流を流すんですよ、石原は。イシャーラは。悪いですね。つーか頭デケーな!いいデザインだ。 悪夢から目覚めるパティ。事情を聞くユリちゃん(ユリちゃんかわいい)。しかし容赦なくパティを人身売買組織に売り渡すミケロ。しかも百合ちゃんを下取りに出して人身売買組織で新しい助手を買うという最低っぷり!!…という演出をしたかったのですが下手です。しかもそんな演出、必要ない。若いですね、作者!★☆★ハニーフラッシュ★☆★ ちなみに、最初にベルセルクが言っていた「三日以内に探してほしい」理由はパティにはすでに買い手がついてて、組織は3日後にはこの国を出なければならないからです。はい。説明不足。 場面転換、石原のアジト。突然のペット。突然の最初の依頼主。(覚えていますか?最初にさらわれたんですよ)下手か!!!はい。 とにかく人身売買組織に捕まっているふたり。偶然同じ部屋。そして入ってくるミケロさん。なんと、全ては作戦でした!!そうだと思った! ここで若いゲズンタイトは、非常に意欲的な演出方法をとっています。ここに至るまでの出来事を逆再生で説明しています。つまりこの次出てくる回想シーンのあと(時系列ややこしい!)、そこら辺の見張りをボコリ服を奪い、簡単な地図を作成し、ユリちゃんたちの牢の前の見張りを上から石を落下させて気絶させ、そして入ってきたというわけです。分かりづらい!でも意欲的!いいね! そしてここで地図が登場します。 この地図はとても大事な地図です。なぜならばこのあと起こる出来事が、ほとんどこの地図から得られる情報でしか、何が起こったのか推測できないからです。 しかしその前に、第一の種明かし。全ての裏には王様がいたんです。 王様の作戦はこうです。 「人身売買組織がいる。潰したい。」→「動いたことを察知されると捕まってる人間が皆殺しにされる」→「ミケロに頼もう」→「ミケロの評判を操作して、金のためなら何でもやる探偵に仕立て上げる」→「買い手の決まった人間を一人救出(パティ)」→「組織は土地勘もないし、その探偵に頼むはず」→「頼んだ」→今 すごいですね~。回りくどい。これで手塚賞をとろうとしてたんですよ。どうかしてるぜ。 そして第二の種明かし!パティちゃん…男だったんです!!(どーーーーーん) はい、今過剰にはしゃいだ理由は、このシーンがコレぐらいショッキングなシーンだからです。 いくら残りページが少ないからってコマが小さすぎます。しかも見ただけじゃわからない。下手ポイント3ポイント加算。 ちなみに捕まってる人達が着てる服の胸の模様は石原の指の位置に配置されていて電流を流しやすくなっています。良く出来てる。 ここでベルセルク死亡。しかし場面転換を挟む。漫画のルール的にはこういう事しちゃいけませんが、コレぐらいはいいんじゃんと、ゲズンタイトは思います。 いい死に顔。大帝を見て描いたのかな? そして「ユリくんたちはうまくやっているかな?」のセリフからよくわからない、荷物を運ぶシーン。何ですコレ?これはですね、地図を見て下さい。男も女も捕まっていますね。捕まった男たちをユリちゃんが救出し、敵の服を着せ、爆弾を箱に詰め、とある場所に運んでいます。わかるわけがない。しかし私は覚えている。ここは圧倒的なページ不足の結果こうなったことを。 本当はここもちゃんと描く予定だったんです。 男気を見せるパティ。そう、彼には事前にミケロからのネタばらしがあったんです。しかしですよみなさん。こんなシーン覚えてますか?覚えてないですよね?失敗です。ちなみにこの解説で不自然に「★☆★ハニーフラッシュ★☆★」と書いたところで言ってます。言われないとわからねー!! 伏線は伏線と気づかれると白けますが、記憶に残らないと意味をなしません。気をつけましょう。 それからミケロの正体が明らかになります。王様の元武術指南役。かっこいい。ちょうかっこいい。今見てもカッコいい。テンションが上ります。 しかし、石原には人質のところに置いている爆弾があります。 躊躇なく爆弾を爆発させる石原、直後、青ざめ、こう言います「私の金がぁぁッ!!」どういうことだ? 地図を見て下さい。燃えているのは偽札工場だったんです。ええ。わかってます。わかりませんよね、わかってます。 というか、人身売買か偽札づくりかどっちかにしろよ組織!わかりづれぇんだよ。 とまあ、あとはかっこよく勝利して終わり、パティが従業員になって終わりなんですが、タイトルは、ミケロが写真でパティを男と見抜けなかった不覚から来ています。いいタイトル。すばらしい。 というわけで、今回はこんなところで終わりにします。 ちなみに、漫画において作者が補足説明をしなければいけない場合、それは失敗を意味します。 こんだけの長文になったこの解説こそが、若い頃の僕の未熟さの証だということです。 あれから成長して、いまやこの道で食っていけてるのだから、みなさんも諦めず頑張ればいいことがあると思いますよ。まあ、ないかもしれないですけどね。そこまで責任は持てませんわ。 というわけでまた来月ぐらいにこういう漫画をアップしますのでお楽しみに。 Bis dann! Gesundheit