黒く無機質な部屋。広さは二畳ほどだろうか。
その中で、獣のようなけたたましい甲高い笑い声が反響する。
声だけを聞くと、こんなに可愛らしい女の子から発せられているとは思えないほどの・・・腹に力の入った全力の叫びだ。
この部屋は湿度が異様に高い。
それは、彼女が汗だくでよだれを垂らしながら暴れているからだ。
彼女は女子高生のエリカ。
目が覚めるとここにいて、埋め込まれた形で拘束されていた。
腰から下は床に埋められ、腕は肘より先が壁に埋まっている状態で。
エリカの目覚めると、それをすぐに感知したマジックハンド達がうようよと出てきて・・・・その柔肌をいっせいにくすぐり始めた。
人一倍くすぐりに敏感なエリカは、一瞬たりとも笑いを我慢することができなかった。
すぐに顔がくすぐったさに歪み、誰にも見せたことのないレベルの大爆笑が始まる。
最初は、くすぐられることに対し「恥ずかしさ」と「悔しさ」があった。
くすぐりによって自分の意に反して爆笑を強いられ、身体をくねらせられ、巨乳を震わせられる姿。
それは、特にお年頃の女の子にとっては、絶対に誰にも見せたくないものだ。
それに「くすぐり」という、子供のイタズラのようなくだらないことに追い詰められていく自分が悔しかった。
だがマジックハンド達は何時間もかけて、エリカのプライドを、意地悪い指先で丁寧にこそげ落としていった・・・。
エリカは、つい先程までは、ありふれた悩み多き女子高生だった。
卒業後の進路、どうしよう?
あいつからの告白、OKしようかしら?
最近お肌の調子が少しよくないわ。
体育のときに男子が胸を見てきて、特に走る時に気になる……。
そういった悩みはいずれも、
「無防備な状態を強制されたまま、くすぐりが終わらない」
という事に比べて、どれほど小さいものか思い知った。
誘拐され、監禁拘束され、くすぐられている。
目的は全く分からない。
部屋には誰もおらず、カメラもどこにも見当たらない。
いっそ単に犯すために連れ去られたほうが楽だったぐらいだ・・・!
この地獄がいつまで続くのか・・・それが分からないのが一番ツラい!!
ただ、ただ、このくすぐりが終わってほしいッ・・・!!!
その一心でエリカは叫び続ける。
身体にまとわりつくいやらしいハンド達が、どこかへ行ってほしい!!!!!
「くすぐったさから逃れたい」という思いだけに頭を埋め尽くされながら、エリカはなおも望まぬ笑いを精一杯絞り出す。
(END)
・文字なしver.
・効果音なしver.
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久々にSS書いてみました!
こういう謎に理不尽にくすぐられるシチュエーションは大好きです。
今月はこれで最後の更新です。