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貞操逆転世界でレズ堕ち~神崎花子、OL痴女の虜になる

 ──本人から聞いた話である。

 その日、瓜杉は溜まっていた。

 私こと市川桃奈と同じく、彼もこの男女の貞操観念が逆転してしまった世界に迷い込んだ人間なのだけれど、女の私と違って謂わば“売り手側”の男である彼にとって、ここは節度を守れば楽園のような世界だ。

 私の友人の川島とも神崎ともヤりたい放題、最近は色々と研究する中で自慰用のオカズも確保できるようになり(私もその恩恵に預かっている)、正に順風満帆だった。

 そんな風に順調だと、人間というのは調子に乗ってしまうものである。性欲の旺盛さに反して、割と自制心はある方の瓜杉ですらそうだった。

 JK相手のセックスが少しばかり食傷気味になり、かと言って黒木先生のような教師相手だと複数に手を出すとややこしいことになりかねない。

 そこで「コッチの世界のOLさんは、元居た世界のおっさん並に性欲を滾らせてるだろう」と当たりを付けた彼は、定期健診からの帰り道で出会った女性に声がけして見た。

 大人しい感じの、発育は良いけれど下品な感じはしない、如何にも性欲を溜めてそうな外見だったという。

 瓜杉は地味だけれど顔自体は整ってるし、コッチの世界の貞操逆転女子対策で体も鍛えるようになっている。そして、そもそも若い。

 健康の為と病院から駅まで走った後の汗の匂いを漂わせて、彼はOLに接近し「良かったら相手しましょうか?」と“ビッチ”らしく声をかけた。

 その女性は、ゆらりと瓜杉の方へ体を寄せてくると──股間を凄まじい速度で蹴り上げてきたという。

 私たちの世界の常識だと当たり前すぎるとは言え、この対応を予測しろというのは流石にちょっと可哀そうだろう。

 私たちの世界で言えば、割とイケてる感じの女子が性欲溢れてそうなオヤジに声をかけたら、警告や注意も無しに頬を張り飛ばされたようなものだ。

 結果、瓜杉は全治三週間の怪我を負って再入院。当然その股間は絶対安静使用不可となり、私と川島と神崎はちょうど彼の見舞いを終えてきたところだ。


「許せないよなぁ! 私たちにとっての貴重な精液スタンドをよぉーっ!?」

「明智でイケる私でも、ナマモノに暴行はいただけねぇーっ!」


 病院を一歩出た瞬間、怪獣の様に叫び始める二人に、やっぱりこの二人にとっての瓜杉の本体はチ〇ポなんだなぁと思い、ちょっと憐れみを感じる。

 私としては、二人が居ない間に瓜杉とも話したのだけれど、そのOLのお姉さんはもしかしたら私たちと同じ、この貞操逆転世界に迷い込んでしまった“同胞”なのでは? と睨んでいる。

 この世界で過ごすようになって四か月。

 モラトリアムの中にいる私たちは、更に長い時をここで過ごす羽目になった場合の、男女の社会的役割はどうなっているのか? 地位や役職は入れ替わっていたりするのか? という部分を詳しく知らない。

 精々分かっているのは、痴女の対応をする警備員さんに、女性が多いくらいのもの。就職やら何やらまでこちらで経験するのなら、大人の世界を知っている転生者が居れば対策を聞いてみたかった。

 そう考えると、瓜杉がバッドコミュニケーションかましてしまったのはマイナスかも知れないけれど。


「あ、それじゃあ先に帰るわ。午後からは今日、店の手伝いしろって言われてるから」

「おうおう、労働頑張れよ、花屋の花子ちゃん」

「下の名前で呼ぶなっての!」


 ……先に帰った神崎が、まさか私の探しているOLさんと遭遇しようとは、この時は思ってもいなかったのだ。

 その真相が、私たちの想像から斜め上に外れていることも。



 ──後から聞いた話である


「うえぇ、なんでこんな時間の電車が混んでんの……」


 その日は正午からイベントがあるとかで、幅広い世代の乗客が車内にはごった替えしていた。

 休日はただでさえ終日男性専用車両が運航しているのもあり、電車内の女性比率は高くなる。

 そんな中、服を選ぶのが面倒くさいという理由で、図らずも校則……外出時も制服を着用すべし……を守る形になった神崎は、ちょっとだけ車内で浮いていた。

 その辺を気にする細やかな感性など神崎にあるはずもなく、彼女は扉付近でぎゅうぎゅうと周囲からの圧力を感じながら「周りがイケメンとか儚い感じのショタばっかりで、申し訳なさそうな視線向けてきたら最高なのにな」とか、川島譲りの妄想を展開しながら耐えていた。

 そんな神崎の尻が……撫でられた。


「(え?)」


 カーブの時に体が傾いてとか、周囲に押されて腕が勝手にとか、そんな動きではなかった。

 明確に神崎の形のいい尻を撫で上げ、掌で質感と弾力を堪能している動き。

 スケベ魔神・川島の相棒的立ち位置で、オタク文化にも造詣の深い神崎の頭に“痴女”というキーワードが転倒する。この世界での痴漢行為は、女が男に対して実行する非道な犯罪であり、そしてエロい女性たちの定番のズリネタだ。


「(えっ、え!? ち、痴女!? 私、女なのになんで!?)」


 神崎が驚き、混乱している間にも、手の感触は大胆になり、尻肉を軽く持ち上げて、むにむにと揉み上げ始めている。


「あっ……♥ あ……」


 瓜杉相手に処女を捨てたこともあり、神崎の体は少しずつ性感に目覚めつつある段階だ。同性相手に軽くとは言え感じてしまったことは、屈辱と羞恥になって神崎の中で渦巻き、せめて顔を見てやろうと懸命に狭い車内で後ろを向く。

 ……想定よりもずっと近い位置に、女性の顔があった。

 決して派手ではないけれど、毎日のように手入れしているのが分かる整った顔立ちに、眼鏡の奥に灯っている知性的な光。どう見ても真面目そうなOLさんの姿を見て、神崎は人違いかと慌てたほどだ。

 けれど、OLさんの肩が小さく動く度に、神崎の尻に伝わる指の感触も変わって。神崎が強制的に与えられる快感に顔をしかめると、OLさんは眼鏡の奥の瞳を笑みの形に歪めて見せた。

 明確に神崎を狙って痴女行為に及んでいることを理解して、神崎はますます混乱する。

 こっちのレズビアンの扱いは、私たちの世界の淫夢動画みたいな感じで、ネタにして笑いものにしている感じだ。

 LGBTとか、そういう観点からみるとよろしくないのかも知れないけれど、神崎にそんな高尚なことを説明しても理解できないだろうし、痴女相手に配慮を考えるのもなんかおかしな話だ。

 ともかく、ギャグのような存在だと認識していたレズビアンを前に、体が感じてしまっているという状況は神崎に恐怖を産み、いつもは野放図な彼女を委縮させてしまった。


「や、やめろ……やめてよ……あっ♥ わ、私、女だぞ……んんっ♥」

「ええ、スカートもよく似合ってる」


 かなり無理はあるが、ショートカットのせいで男と間違われているのでは? と考えた神崎だったけれど、OLさんは軽く神崎の髪の匂いを嗅ぎながら、そんな風に口にしてくる。

 ……突然だけれど、神崎は勉強も運動もダメだ。男子たちからは“ポンコツ神崎”なんて呼ばれて、あんまり人気は無い。

 瓜杉とのセックスにハマってるも、彼が自分の体をちゃんと“楽しんでいるから”というのがあって、要するに神崎は承認欲求が結構強いのである。

 そんな神崎は、相手が痴女のレズビアンという、得体の知れない怪物のような存在にも関わらず……スカートが似合う女の子として扱われたことで、抵抗を弱めてしまった。

 そんな様子を見て、OLさんが耳元で囁く「可愛いわ……」という言葉も、更に神崎の気持ちをぐちゃぐちゃにかき乱していく。


「て、適当なこと……言うんじゃ……あっ、ひっ♥」

「本当に、そう思ってる。じゃないと、触れたりしないよ」


 ふぅ……と耳に甘い吐息がかかり、尻ばかり撫でていた手は、スカートの中に潜り込んで太ももを撫でたくり、もう片方は股間に下着の上から触れて、指でかりっ♥ かりっ♥ と小さく引っ掻いて見せる。

 満員電車の中で、一歩間違えば体を同性にまさぐられているのがバレかねない状況は、声を抑えなければいけないという緊張も手伝って、神崎の興奮を否が応にも高めていく。

 瓜杉とセックスをする前なら、もしかしたら結果は違ったかもしれない。けれど、このOLさんの指使いは、あまりにも巧みで、繊細で、そして……。


「(う、嘘、だろ……おっ♥ あ、あいつとのセックスよりも……き、気持ちいい……って……んんっ♥)」


 瓜杉がセックス慣れしているのは確かだけれど、別にエロ漫画に出てくるミラクルチ〇ポ持ちというワケでもなく、彼が女性を絶頂に導けるのは相手が欲求不満をこじらせているという補正があるのは間違いない。

 それに対して、OLさんの指使いは純粋に洗練されていて、同性を悦ばせ、絶頂に導くことに慣れ切っていた。

 太ももを、胸を、股間を、撫で回されるごとに体が震え、自分の中心から熱い雫が零れてくるのが分かる。

 レズビアンという存在を嘲笑する土壌が、無意識的に格下に見ていた相手からの性戯の数々で徹底的に耕され、神崎の体は完全にOLさんへと掌握されてしまう。満員電車の中という環境は、倒れたり据わることすら許さない。


「顔、上に向けて?」

「あっ……あぅぅ……? あー……ごきゅっ、こきゅっ……♥」

「おいしい?」

「ぐちゅっ、くちゅ……わかん、ないぃ……♥」


 顔を上に向けさせられた状態で。とろぉ……♥と神崎の口内にOLさんの唾液が流し込まれる。瓜杉の苦みを感じるそれとは違う、どこまでも甘やかで喉越しのいい、ぬるい甘露。

 神崎は抵抗なくそれを飲み干してしまい、弓なりに反ったような状態で、今度は体中を弄られ始める。OLさんの背丈の方が高いので、周りからは神崎の不調はほとんど察知されていない。


「(これ、ヤバい……レズなんて、気持ち悪いはずなのに……♥気持ちいい、気持ちよすぎる……セックスの印象、吹っ飛ぶくらいに手マン利く……♥ 上手、すぎるぅぅっ……♥ 声、もう抑えられないっ……♥)」

「声、沢山出したい? もっと、触られたい?」


 OLさんが神崎の目を見下ろして言う。彼女が何か……肯定か、否定か、どちらかの言葉をかけようとしたのを無視して、OLさんはその鼻をはむりと口の中に覆って、ぐちゅぐちゅと唾液で満たして鼻フェラした。


「お゛っ……お゛ぉぉっ……♥」

「じゅるるっ、じゅずっ……。続きがしてほしかったら──次の駅で、降りなさい」


 OLさんの声は何処か命令するように冷たく、けれど神崎へ執着しているのが分かる程度には熱がこもっていた。

 鼻孔をOLさんの臭いでいっぱいにされ、まともな呼吸すらできなくなった神崎は、口をふさがれている訳でもないのに、少しずつ酸欠の様に頭へと靄がかかり、ただでさえ回転のよくない思考が鈍っていく。

 そんな状態で、ぷしゅーっという音を立てて、扉が開かれた。駅に着いていた事すら、神崎は気付かなかった。


「う、あぁぁぁっ……!」


 必死にOLさんの手から逃れて、転がるように駅へと飛び出す。

 そうして走って、腰が抜けかけて力の入っていない足を、懸命に動かして。

OLさんから、距離を取って。

 ……OLさんが静かに電車から降りて、こちらを見つめてくることに気付く。


「……」


 神崎が何を考えたのかは、分からない。後で聞いた時も、この時の心境はよく覚えていないらしい。

 ともかく、神崎は視線を感じた途端に立ち止まり、そうしてホームから乗り込む者と降りた者の両方がいなくなってから……すごすごと、OLさんの元へと戻った。


「逃げようとしたわね?」

「ご、ごめんな、さいっ……で、でも……」

「駄目、許さない」


 抱きしめられ、湿った熱の籠った胸の間に顔を挟み込まれる。むわっ……♥ と雌の匂いが立ち込めて、それを神崎の体は夢中になって吸い込んでしまう。

 自分は、レズじゃないのに、ノンケのはずなのに……そう言い訳しながらも、胸に自分から頬を擦り付ける神崎の目は、快感で蕩けていた。


「女の人以外で、イケなくしてあげる……二度と、逃げられないように」

「ひぃ……♥」


 気の抜けた悲鳴を上げて、神崎はホームでしょろしょろと失禁した。

 足元が汚れることにも頓着せず、OLさんは神崎の体を強く抱きしめていたけれど、やがて彼女の手を握って、駅の多目的トイレへ向かった。

 ……実家から早く帰れという催促の電話を受けた時には、もう三回もイカされた後だったという。



 ──OLさんを転移者だと考えたところで、わざわざ探したりもしない私は、その日も川島と神崎と共に瓜杉のお見舞い来ていた

 川島が「早くヤらせてくれー、マ〇コに蜘蛛の巣張っちまうよー」と下品なことを言いながら、ギプスをつけられた股間を見つめている。

 その傍らに立っている神崎の様子が……ちょっと変だった。

 川島と同じように、瓜杉の股間を見ているのは変わらないんだけれど、その目がひどく醒めているというか、むしろ“興奮が見えない”……性の対象にしていないように見えた。

 そう言えば、私が入院していた時は看護師さんやお医者さんにも興奮していたのに、今日は本当に表情をほとんど変える様子が無い。

 むしろ、私や川島の体をじーっと見つめてくることがあって、ちょっと怖かった。


「神崎、あんたなんかあったの?」

「別に。飲み物買って来る」


 ふらりと病室を出た神崎は……病院の長い廊下の向こうに、OLさんの姿を見つける。

 ここでの出会いは、本当に偶然。医療器具の営業に来ていたらしいOLも、神崎の存在に気付いて、医者との会話を終わらせてこちらへ近づいてくる。

 神崎は、逃げない。むしろ、自分からも近づいていく。

 多目的トイレの前まで来たところで、OLさんが神崎の手を握り、一言「いい子ね」と告げた。

 神崎は、OLの手の甲に、犬が甘えるみたいに頬を擦り付けて……それから、OLさんを誘うように、一緒に個室の中へ消えた。



今回の攻め役

※匂宮牡丹(におうのみや ぼたん)

・医療器具メーカーの営業部に所属するOL。営業先では「男女を考えずに話せて安心できる」と好評だが、本人は男性の医師や看護師に興味がないだけのレズビアン。同性が口にするなら下ネタなどにも乗って来るので、職場でもそこそこ馴染んでいる。

・性欲は貞操逆転世界の女らしい強いもので、電車内での痴女行為など強引に性欲を満たすことも多い。そのため被害者はそこそこ多いのだが、職場では手を出していないことと、された側が性的に満たされてしまって被害届を出さないことが多いので、安定した日々を送っている。

・神崎という相手が出来たので、現在は割と素行が落ち着いている。市川に対しては後に神崎と共にカミングアウトし、好意的に受け止められ祝福されたが(なれそめが痴女行為なのは引いていた)、川島は煽りまくったり危ないネタを口にしまくった為、彼女と神崎の二人がかりで矯正レズセを食らった。

・これによって川島も男で濡れなくなってしまい、瓜杉はセックスする相手を一気に二人も失うことに。自業自得とは言え股間も蹴られるし、ホント散々である。

貞操逆転世界でレズ堕ち~神崎花子、OL痴女の虜になる

Comments

修正しました。『大菩薩峠』とは我ながらちょっと教養ある誤用をしますね(苦笑) こういうのはやはり「新しい世界を叩き付けられて、新世界に戸惑う姿」がエッチなんですよね。

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>無法図な彼女 ググったのですが出てきませんでした 野放図の間違いですか? リクエスト作品投稿ありがとうございます 「レズセックス経験者をヘテロセックスでもっと気持ち良くする」 も 「ヘテロセックス経験者をレズセックスでもっと気持ち良くする」 もどっちも良いものですよね

ヨネザワ伍長

いいですよね、お姉さんに同性との唾液交換の気持ちよさ教え込まれちゃうの…

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唾液交換最高か?

dekoi


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