「──これは、どういうことだ?」
戦乱と圧政がの嵐が吹き荒れる、暗黒の時代。
理不尽な世界に苦しむ人々の前に現れた救いの女神“ウタウタイ”。
荒れた大地に平和をもたらし、悪しき領主たちを討伐した“ウタウタイ”たちは“ウタヒメ”と呼ばれ、世界各地を統治するまでに至っていた。
……そんな都合のいい救済など、この世にあるはずもなく。人間などという生き物は、基本的には愚かで誤った判断を下すというのに、窮地であればそれは猶更。
実際にはウタウタイは“花”と呼ばれる異形の存在の走狗に過ぎず、本来の寄生者でありウタヒメ達のオリジナルであるゼロは、防衛機構として“花”が生み出した“姉妹”たるウタヒメたちを皆殺しするべく、まずは手始めに教会都市を治め、最も高い崇敬を受けるワンを襲撃しようとした。
しかし……彼女の目前に広がっていたのは、集結したウタウタイたち──本来は別々の国を治めていたはずの五人のウタヒメたちが、その場に集結してゼロを迎え撃……たなかったのだ。
「あぁぁっ♥ んっ、あはぁぁぁっ♥ す、すごいぃぃぃっ♥ アートゥ様のおちんちん、凄いですぅぅぅぅっ♥ おっ♥ お゛ぉぉぉっ♥ こ、こんなの知らないぃぃっ♥」
教会都市を治める、黄色い髪の下に理知的な輝きを湛えていたはずのワンは、肉竿に貫かれながら舌を突き出して体を弓なりに逸らせて。
「ふごっ♥ ふごぉぉぉっ♥ 腋っ♥ 腋ぃぃぃっ♥ アートゥ様の腋の匂い、最高ぅぅぅっ♥ オナニー止まんない♥ 腋臭オナニー止まらないよぉっ♥ 早くパコってぇ♥」
砂の国を統治する、青い髪のボーイッシュな姉妹のムードメイカー、トウは腋に顔を埋めた状態で腰をヘコつかせて自慰の真っ最中にあり。
「あー……♥ すんすん……おほぉっ♥ いい匂い……♥ ぷりぷりのキンタマの置き場にされるの、しあわせぇぇ……♥ 永住権をください、アートゥ様ぁぁぁっ……♥」
森の国を統べる、紫色の長髪の下に姉妹一と言われる美貌を湛えるスリイは、睾丸を眼の上に載せて普段の無気力ぶりが嘘のようにブリッジし。
「んちゅっ♥ れろぉぉっ……♥ ああ……アートゥ様のお尻♥ おちり♥ アナルぅぅ……♥ どれだけ舐めてもあきません♥ 皺の一歩一本までご奉仕しちゃうぅぅっ♥」
山の国を管理する、茶色いツインテールを湛え、一人だけ姉妹のうちで処女だったはずのフォウは、尻に顔を埋めてアナルへと舌を伸ばし。
「おほぉぉぉっ♥ ほぉぉんっ♥ も、申し訳ありませんっ♥ ファイブは心を入れ替えます♥ アートゥ様にすべてを捧げますからぁ♥ 早くぅぅっ♥ ハメハメぇぇぇっ♥」
海の国を支配する、金髪の最も派手好きで強欲なファイブは、そんな風に姉妹たちが群がっているのに、自分だけ脇に立たされて腰ヘコ踊りをしている。
ウタウタイの姉妹は全員、異常なほどに性欲が強く……これも“花”の影響によるものだ……それはゼロも変わらない。だからこそ……彼女には一目でわかる。殺すべき、愛しき姉妹たちが……ただ一人を相手に、完璧に掌握され、支配されていることが。
「あはぁぁ……ゼロぉ♥ そんなところで見ていないで♥ んっ♥ んっ♥ あなたも……お゛っ♥ アートゥ様の慈悲を賜りましょぉ……♥」
「そうだよ、ゼロねえちゃぁん……♥ ふんごっ♥ ぶごっ♥ 腋、もう片方空いてるからぁ……♥ ねえちゃんも腋臭オナニーしようよぉ♥」
「お前たち、一体何が……お前が私の姉妹をおかしくしたのか? ……もっとも、最初から全員壊れていたと言われればそこまでだが」
姉妹たちの抜群の美貌の中に生まれている、交情を行っている相手に向けて、ゼロは剣を突きつける。
フォウは元からそういう“ええかっこしい”のコンプレックス持ちなので納得できたが、ゼロのその行動にそれまでキンタマ置きをやっていたスリイや、腰ヘコ無様踊りでマンイキしていたファイブまで庇うような仕草をする。スリイは自分の興味のない者には冷徹だし、ファイブは異常な飽き性だというのにだ。
そんなウタヒメたちに「喧嘩はダメですよ」と穏やかな声がかけられ、ワンへ射精が行われたらしく「んぎゅぅぅぅぅっ♥」という喘ぎ声の後、声の主が姿を現した。
「……女?」
確かにファイブはその怪しい性欲を姉妹に向けることなどもあったが、ゼロを含めてウタウタイは異性愛者のはずだ……ゼロを元に作られた人造生命なのだから、当然なのだが。
ウタヒメ達を陥落せしめた性豪が、女であるという事実にゼロは静かに驚愕を示した。
確かに美しい女ではある……だが、それはウタヒメ達とは大きく方向性が異なっていた。どちらかと言えばふくよかで、優し気な顔立ちの母性的な美女……しかし、それと相反するように、股間に備わっているのはゼロの手にする剣の方が貧相に見えるほどの、凶悪な肉の剛剣であった。
困惑しきりの状況にも関わらず、多情なゼロの喉からは「ほぉぉっ……♥」と甘ったるい喘ぎが漏れる。
「ゼロ姉さんも、アートゥ様のこれを見たら、もう夢中でしょう?」
「ゼロ姉様ぁ……下らない争いなんてやめて、アートゥ様に愛を捧げましょう?」
「ゼロお姉様、私はアートゥ様と出会って人を思いやることを覚えたの♥ 今ならきっと仲良く出来るわ♥」
「──なるほどな。得心がいった……お前も敵か」
アートゥの正体が何者かは分からないが、ゼロを取り込みウタヒメを守る為の“花”の小細工だと、ゼロは断じた。
今よりもずっと昔、ゼロの元になった“薄紅”と呼ばれる娼婦の死体に寄生し、いずれ世界を浸食する為にウタウタイという偽の希望をばら撒いた“花”なら、この程度の猪口才な細工は平気でするだろう。それこそ、ウタウタイたちと御同類の存在である可能性だって低くない。
“花”とウタウタイは、神龍族……ドラゴンの攻撃か、もしくはその骨や牙から作られた武器によってのみ破壊できる。のんびりとセックスをしている時点で、アートゥはウタヒメに“対応”する気は無いのだと、ゼロは判断したのだ。
「安心しろ、愛しい姉妹たち……この女ごと、等しく殺してあげる──」
全員が固まっているなら、却って都合がいい。凄惨な笑みを浮かべたゼロは、己の始めた罪を清算する為に、まずはアートゥに向かって襲いかかった。
※
「ぐ、あぁぁぁっ……♥ ふ、ふぐぅぅぅぅぅっ……♥」
「ごめんなさい、しましょうね? 喧嘩はダメですよ?」
ウタヒメ殺しの愛剣を叩き壊され、ゼロはあっさりとアートゥに敗れ去り、その豊満な肉体に抱きしめられ、胸へと顔を埋められていた。
相対している時は、姉妹たちの放つ淫臭が強すぎて気付かなかったが、アートゥの体は見た目はつるんとしているのに、何故かぬいぐるみに顔を埋めているようなふわふわとした感覚がある上に、ものすごく甘い匂いがする。ゼロの鼻腔はアートゥの胸の谷間に籠った汗の匂いで完全に支配され、体臭を嗅ぐのが止まらない。
「(う、ぐぅぅぅっ……♥ 息が、息が出来ないぃぃっ……♥ かはぁっ……♥ すんすんするのに体が夢中で……じ、じぬぅ……♥)」
「みんなに謝りなさい……姉妹は仲良く、ね……?」
「んむぅぅぅぅっ……♥ 脳が溶けるぅぅぅ……わ、わかった……わかったから、離して……♥ 離して、くださいぃっ……♥」
屈辱的な懇願を口にするゼロ。頼みの綱として待機させていたドラゴンのミハイルも、不意を突いてウタウタイたちを攻撃させようとした瞬間に、見た目からは想像もつかないほどの速度で放たれたアートゥの蹴りで顎を砕かれて転がっており、もはやゼロに抵抗の術が残されていない。
「うぅぅ……も、申し訳、ありませんでした……わ、私はトチ狂って、大切な姉妹を殺そうとしました……に、二度とこんな恐ろしいことはしません……」
真っ白な装束はアートゥとの戦いで引き裂かれ、ゼロは全裸状態で姉妹たちに土下座をする羽目になる。屈辱と羞恥が胸の中で荒れ狂うが、何よりも彼女を苛立たせるのは姉妹たちがみな、穏やかで優しい目をしてゼロの土下座を受け入れていることだ。
ゼロ以外のウタウタイの五人は、人間の社会へと取り入る為に偽物の記憶を植え付けられており、自分たちが“花”の使徒であるという事実を意識していない。そして、スリイやファイブのように問題を抱えた姉妹もいるが、基本的に正義感や義侠心を持ち合わせる“善人”として設計されている。
彼女たちからは、偽物の記憶によって幼いころから一緒だったゼロが、ちょっとおかしくなったがアートゥによって“お仕置き”されて、優しく妹想いの姉に戻ったと見えているのだろう。それが、何よりも許せない。
「(今は油断を誘って、隙を突いて寝首を欠く……! “花”の思うようには、絶対にさせな……)」
「アートゥ様ぁ♥ ゼロもこうして、反省して良い子になったことですから……どうか、私たちと同じおちんちん様で躾けてあげてください♥」
「ゼロ姉様と、同じおちんちんをじゅぷじゅぷ共有できるだなんて……お゛っ♥ そ、想像しただけで軽くイッてしまいますぅぅ……♥」
「なっ……!? ま、待って……私は、そんなのいらなっ……ほぉぉぉっ♥ こ、擦り付けるなぁ♥」
土下座の姿勢のままで腰を掴まれたゼロは、これまで経験したこともない剛直で秘所を擦り上げられ、それだけで鼻水を噴いてしまうほどに快楽を感じて「へぇぇぇっ……♥」と呻いてしまう。周囲を固めているのは、既にこの快楽に屈した少女たちばかり……逃げ場はない。
「こ、こんな挿入如き、私はぁ……んあぁぁぁぁぁっ♥ おっ、ほぉぉぉぉぉっ♥ と、届くぅぅぅぅぅっ♥ し、子宮に♥ 届いてるぅゥぅぅぅぅぅぅっ♥」
耐えて見せると思った次の瞬間には、挿入の快感で小賢しい考えは吹き飛んでいた。
ビッチというワケではないが、それでも多情で性に対して奔放なゼロをして、アートゥのチ〇ポは完全に未体験の代物であり、ぽこぉっ……と腹に形が浮かび上がほどの挿入をされて、喉から勝手に嬌声がひり出される。
「(う、あぁぁぁっ……♥ こ、こんなっ……♥ こんな、クソ気持ちいいこと、知らないぃぃっ……♥ お゛ひっ♥ お゛ぁぁぁっ♥ こ、これが本当のセックスだとしたら……♥ わ、私がこれまでやって来たことは、なんだったと……んへぇぇぇぇぇぇぇっ♥)」
「んっ……他の姉妹の子たちに比べると、おマ〇コがちょっぴり緩いですねぇ♥ でも、その分……んっ♥ 奥まで挿入して気持ちよくなれるのが、とっても素敵です♥」
「ひゃうぅぅぅぅぅっ♥ ゆ、ゆるまん扱いしないでぇぇぇっ……♥ おぁぁぁっ♥ ひうぅぅぅっ♥」
男性とのセックスとはまるで違う、柔らかで癒しを感じる肉体に覆われるような性交。
今までに感じたこともない、女としての最奥に挿入されることで、肉棒がもたらす快感。
ウタウタイの姉妹たちが、ゼロとアートゥのセックスを凝視しながら、一斉に秘所を弄り出す。むわぁぁっ……と酸っぱい淫臭が周囲に立ち込め、ぴゅっ♥ びゅるっ♥ と軽イキした愛液が顔に降りかかってくる。
「んっ……ゼロちゃんのおマ〇コ、わたしのを離したくないって、きゅうきゅう締め付けて子宮口でフェラしてきますね♥ 他の五人と一緒で、ゼロちゃんもお望みどおりに私の雌にしてあげますからねぇ……♥」
「あっ、あぁぁっ……や……いやぁぁっ…♥ 私には、まだやることが……ひあぁぁぁぁぁっ♥ 熱いぃぃぃぃぃっ♥」
膣内の注ぎ込まれる精液の熱と、一斉にシャワーのように降り注ぐ姉妹たちの愛液の熱。
男の淫液で体の中を支配され、女の淫液漬けにされてしまったゼロは、全身から猥雑臭を漂わせて絶頂痙攣を繰り返す。
そんなゼロの顔を優しく自分の方へと向かせると、アートゥはその魅力的な顔で……すべてを受け入れるような包容力を秘めた顔で、見つめてくる。
そうして、唇をそっとゼロの右目へと……“花”の寄生しているそこへ添えて……。
※
「──わたしは、ここに宣言します。ウタウタイ全員の権限をここにまとめ上げた上で、すべてアートゥ様へと譲渡すると! すべての国は、大地はアートゥ様がこれからは支配されます……そして、その発展において、私たちウタヒメは協力を惜しむことはありません!」
教会都市におけるワンの高らかな宣言によって、世界に吹き荒れていた暴虐は完全に止み、すべての悪逆の徒も魔獣たちも強大なアートゥと彼女に力を貸すウタヒメたちの前に屈した。
“薄紅”にはきっと経験もあるのだろうが、ゼロは現在の自分が形作られた時点で隻眼であった為、アートゥの傍らにそっと身を寄せて両目で見る世界は、なんだか色彩そのものが変わってしまっているようにも見えた。
あるいはそれは、この世界を蝕もうとした“花”が滅び去り、希望というものが世界に芽生えたからかも知れない。
「(……あの日、アートゥはまるでドラゴンのように、私の体に寄生している“花”を食らって見せた……既に他の五人に宿っていたものも食われて、あの時点で私に残っていたのが最後の“花”……そして、アートゥの不思議な力で、私たちは本物の人間になった……)」
ゼロはアートゥが何者なのか、どうして“花”を滅ぼせたのかを問うたが、彼女は「機械生命体のコアを殲滅する為に、ヨルハ型のアンドロイドを改造してドラゴン型にするなんて、誰が考えたんでしょうね」と、ミハイルを眺めてなんだかよく分からないことを言っていた。
どうやらアートゥは、“花”や竜についてゼロよりも詳しいらしい。
「この教会都市……新宿で私は、事情があって長らく眠っていたんです。私が所属している“旅団”は、世界の管理が目的なので、これはこれで私に任せてくれると思います」
「あなたの言っていることは、まったく理解が及ばない……けれど、私たちウタウタイは、今度こそ本当にただの……仲が良い六人姉妹になれた。そのことは、感謝してる」
「うふふ……こんなに綺麗な奥さんが六人♥ 姉妹揃って、生涯かわいがりますからね、私のウタヒメ達……♥」
あの日、教会都市を襲撃した時のように、姉妹たちはアートゥの全身に群がっている。違うのはファイブがトウと一緒にアートゥの腋に顔を埋めてマンズリしていることと、ゼロとワンが二人で巨乳を重ねてパイズリを行っていることだ。
「あんっ♥ ゼロ、あったかい……♥ いつか、こうやって姉妹で共に“正しい行い”ができる日を楽しみにしていました……♥ ぴちゃっ、ぴちゅっ……♥」
「ワン……♥ アートゥ、私たちウタウタイの主……♥ 都市も、海も、山も、砂漠も、何もかもを統べる偉大なる女王よ……私たちのことも、支配して……♥」
アートゥから放たれた精液を顔で受け止め、ザーメンパックされた顔を、ゼロとワンはまるで姉妹同士で愛し合っているかのように、ぴちゃぴちゃとなめ合って秘所を濡らしつつ挿入を待つのだった……。
今回の攻め役
※アートゥ
・ふくよかな体つきを持ち、何故か抱き着くとぬいぐるみのように全身がふかふかしている、母性たっぷりのふたなり美女。非常に穏やかで優しい性格だが、特に身内同士で争うことを嫌い、仲直りを求める際には力の行使も辞さない。
・その正体は“暴食”、“吸収”、“希望”を司る、多次元を渡る偉大なる旅団“瑠璃宮”の幹部である“応龍弩腕”──“無尽后”の二つ名を持つ存在である。真名はツァトゥグア。
・ループ状態に陥った新宿に降り立ち、その後いろいろあって『ニーア:レプリカント』のカイネに頼まれて新宿を守護していたが、うっかり居眠りしたところで『DOD』の世界に教会都市として新宿が召喚されてしまい、責任を果たすために目覚めて動き出した。
・この話では“花”の正体は『ニーア:オートマタ』の生物兵器のコアであり、ドラゴンはヨルハ型のアンドロイドを改造したもの、という考察を採用している。後に神竜族が神の敵を滅ぼすように設定されるのも、元がヨルハ型と考えればバックドアを通じて改造されたと考えられるだろう。まあ、この世界は永遠に平和が続くのだが。
・ちなみに、後にアリオーシュのことも妻帯する。